一昨年あたりからツイッターの特性として、Awarenessは高いがUsageは低いと言われ続けていた。eMarketerはArbitron and Edison Researchの調査結果をもとに、AwarenessとUsageの推移を次のようなグラフでまとめている。今年に入ってもこのツイッターの特性がより鮮明になっている。
ツイッターの利用率は実際にはもっと高いのではとの声もあるが、Pew( Pew Internet & American Life Project)の最新調査(2011年4月26日〜5月22日、電話による聞き取り調査)では13%であった。興味深いことに、黒人やヒスパニックのツイッター利用率が高く、白人は低い。特に頻繁にツイッターを利用する白人の割合は3%に過ぎない。
これだけツイッターが日常的に話題になり知れ渡っているのだから、もっと利用する人が増えてもよさそうなのに。でもeMarketerの予測では、2013年になっても14%の人がツイッターを利用する程度と見ている。

米国のニュースサイトを閲覧していると、テクノロジー分野だけではなくて、政治、経済、エンタテイメントなどの分野でもツイッターに絡むニュースが氾濫している。著名なタレントや政治家、経営者などを始め、企業やメディアサイトもツイッターで情報発信するのは当たり前になっている。レディー・ガガのようなスーパースターになると1000万人以上のフォロワーを抱えている。一方堅いところでも、NYTの例(http://www.nytimes.com/twitter)でも分かるように、多くのジャーナリストもリアルタイムの情報収集や情報発信にツイッターを使いこなしている。政治家やセレブのスキャンダルも、中近東などの騒動や政府運動もツイッターが発信源になることが多い。
でも調査結果を見る限り、ツイートを直接閲覧している人が、意外と少ないということである。ツイッターを利用しているのは、好奇心旺盛な人や声の大きい人(情報を伝播させたがる人)、それに影響力のある人たちが目立つが、多数派になっていない。大半の人は、ツイッターユーザーが投稿したブログやニュースサイト、またツイッターでソーシャルフィルタリングされたニュースアグリゲーターを介して、間接的にツイートで伝播している情報を知ることになっているのだろう。
数年前にRSSフィードによる情報発信が広がり始めたころを思い出す。多くの人がRSSリーダーを用いて効率よく情報収集するようになると期待したのだが、RSSリーダーを利用する割合はインターネットユーザーの10%前後に留まっていた。だが、RSSフィードは情報伝播の在り方を大きく変え、大半のインターネットユーザーは間接的に恩恵を被ることになった。
追記:米国のFacebookの場合、Awarenessはツイッターと同様高いが、Usage(大人)はツイッターをはるかに越えて40%を上回っている。また日本のツイッターのUsageは20%を越えているはずだから、米国の倍近い。米国では専門的な情報収集やマーケッティングに特化した用途も目立つが、日本では手軽な個人のつぶやきとかやり取りが比較的多いせいか。
◇参考
・Twitter’s Awareness vs. Usage Problem(eMarketer)
・Twitter Update 2011(Pew Internet)


