先日のエントリーでも紹介したように,米国の新聞社サイトはWeb2.0風に開放路線に乗り換え始めている。自社サイト内に読者を閉じ込めるのではなくて,読者のニーズに応じて競合サイトにも誘導するようになってきた。パーソナライズド・ページ・サービスもその開放路線に沿ったものである。ユーザーは競合サイトのコンテンツ(見出しと要約)もパーソナライズド・ページに取り込むことができるのだ。また任意のRSSフィードも取り込むことも可能だ。つまり,RSSリーダー機能も備えている。
WSJのパーソナライズド・ページは有料読者しか利用できないので,残念ながら閲覧できなかった。Flickrに掲載されているページ写真で概要をつかんで欲しい。
USA Todayは,次の7種類のパーソナライズド・ページを用意した。
My News
My Travel
My Money
My Sports
My Life
My Tech
My Weather
以下はMy Newsのページである。NYTimesやWashington Postなどの競合サイトのコンテンツ(見出しと要約)をワンクリックで登録できる。ここではNYTimesを登録してみた。驚くことに,NYTimesの記事が並んでいるページに,広告を掲載されているのである。敵のコンテンツを掲載しているページで,広告ビジネスをやるなんて,ちょっと前まで許せなかったはずだが。
(クリックで拡大表示)
次は,My TravelのページでUSA Todayが推薦しているサイト一覧である。競合するNYTimes TravelやLATimes Travelも出ている。
最後に,任意のRSSフィードも取り込める。日常的に閲覧しているニュースサイトやブログのコンテンツも,パーソナライズド・ページに掲載させることができる。

◇参考
・MyWSJ Launches; Personalized News For Subs Only (paidContent.org)
・NYTimes.comのパーソナライズドサービス,競合サイトのコンテンツを取り込める(メディア・パブ)
・新聞社系ニュースサイトの救世主?,Yahoo NewsやDiggに対抗する武器を提供(メディア・パブ)