雑誌風レイアウトを施したパーソナライズド・ニュースアグリゲーターが、タブレットやスマートフォン向け人気アプリとして台頭してきている。Flipboardを筆頭にZite、Pulse、News.meなどが出しているiPadアプリが特に注目を浴びている。ユーザーが登録しているRSSフィードやTwitter、Facebookなどの利用履歴を参考にして、そのユーザーにパーソナライズしたコンテンツを雑誌のようなメリハリの効いたレイアウトで表示するのが“売り”となっている。
そこで音楽分野をターゲットにしたパーソナライズド・ミュージック・マガジン(アグリゲーター)のモバイルアプリが、ようやく出てきたわけだ。シカゴのスタートアップGroovebugが、iPadアプリを9月8日にリリースした。ユーザーの好みに合ったアーティストや音楽が、雑誌スタイルで表示されていくのだろう。Echonest(約1億人の音楽ファンにリーチ)やYouTubeなどの協力を得ている。
とりあえず、GroovebugのiPadアプリをダウンロードしてみた。そのアプリを起動すると次のような画面が出てきた。
何の設定もしていないデフォルトの状態で、My ArtistsにStevie Wonderが表示されていたので、そこをクリックすると、彼のベストコレクションが日本語で現れた。
最初の「迷信」をクリックする、その曲のYouTubeビデオがすぐに視聴できた。
まだパーソナライズされていない状態なので何とも言えないが、iTunes Previewにおけるユーザー評価(Customer Ratings)では、評価者がまだ少ないながら4.5点と極めて高い点を取っていた。
デモビデオを貼っておく。
これまでのFlipboardのようなテキスト中心のパーソナライズドマガジンから、音楽を対象にしたパーソナライズドマガジンに、さらにFlipboardも準備中のテレビ番組や映画を対象にしたパーソナライズドマガジンへと、マルチメディア・コンテンツアグリゲーターのモバイルアプリが次々と出てきそうである。
◇参考
・Groovebug Aims to Be the Flipboard of Music(PCMAG)
・Groovebug Aims to be Flipboard For Music - It's a Start...(ReadWriteWeb)
・Spotify Gets A Music Recommendation Engine (Sort of) With Echofi(ReadWriteWeb)
・Social media magazine Flipboard pursues TV, films(Reuters)