BlogRollは,いわゆるブログ広告ネットワークである。washingtonpost.comは,そのネットワークのために,technology, business, health, automotive ,travel topicsといった分野のブログを募っている。広告スペースを提供する応募ブログによって広告ネットワークが形成されることになる。広告主は,広告ネットワークからブログを選び広告を掲載できる。そのブログ広告売上は,ブロガーとwashingtonpost.comで分け合う。これだけなら,通常の広告ネットワークと大きく変わらない。
この広告ネットワークに参加するブロガーにとって,もう一つ嬉しい仕掛けが用意されているのだ。washingtonpost.comのトップページには,Sponsored Blogroll枠が設けらており,その枠内に参加ブログへのリンクが周期的に張られるのである。washingtonpost.comには毎月約800万人が訪問しているだけに,washingtonpost.comから参加ブログへのトラフィックをかなり誘導してくれそうだ。下は,すでにパイロット的に始めていたSponsored Blogroll枠である。

このBlogrollに参加するブロガーにとってのうまみは,ちょっとした広告売上を稼げることに加えて,自分のブログへのトラフィック誘導も期待できることである。またブログの編集は今まで通りで内容も変える必要はない。一方,washingtonpost.comにとってみても,新しい広告売上を生むだけではなくて,バーティカル分野の外部ブログとの関係を築けることも魅力となろう。
新聞社や出版社などのメディアサイトの運用者は,外部の優れたブログと手を組む手法として,Blogrollのような手法を検討してみてはいかが。
◇参考
・BlogRoll Page(washingtonpost.com)
・washingtonpost.com BlogRoll Program Launched(media landscaping)