今回の反格差デモでも活用されたソーシャルメディアの主役はTWやFBであったが、新種のソーシャルメディアサービスも台頭してきた。その中で話題になっているのが、ツイッター風のメッセージサービスであるiPhoneアプリ/iPadアプリ「Vibe」である。日本でも無料でダウンロードできる。
特徴は匿名サービスであること。アカウントは必要でない。位置情報を提供しておけばよい。ユーザーはツイッターと同じように、オープンにメッセージを発信できる。ただし、匿名でポストすることになっている。そして、そのメッセージはユーザーが指定した時間後に消えてしまう。当局によって、メッセージのやり取りが傍受されたり監視されるのを防ぐためである。また、位置情報を利用して、メッセージが伝わる距離もユーザーが指定できる。例えば、広場に集まった人たち(不特定多数)に絞ってメッセージを伝えることもできるのだろう。
メッセージが残っている時間(その後は自滅)。
• 15 minutes
• 1 hour
• 1 day
• 14 days
• 30 days
メッセージが届く距離。
• Whisper: 160 feet / 50 meters
• Speak: 160 feet / 500 meters
• Shout: 31 miles / 50 kilometers
• Yell: 311 miles / 500 kilometers
• Bellow: worldwide
ユーザーは、以下のスナップショット(左)のように、時間(How long?)と距離(How loud)を指定して、メッセージを発することになる。
Vibeは、日常的に利用できる便利なモバイルアプリでもある。家庭や職場、学校、集会、会議、スポーツ会場などで、何の登録をしていなくても、すぐに、その場に居る人たちに、手軽にメッセージを伝えたり、コミュニケーションが実現する。メッセージにはテキストだけではなくて、写真や動画も送れる。サーカー場や野球場などで、スマートフォンを持っている観客同士を相手に、いろんなイベントを仕掛けることもできそう。
◇参考
・Self-destructing and localized message app aids anti-Wall Street protesters(TNW)
・Protest 2.0: Vibe, Kickstarter and Tumblr the new social media darlings for the 99%(The Wall)


