マイクロブログやミニブログとして台頭してきたTumblrは、米国を中心に人気急上昇である。手軽に誰もがブログを始められるのが特徴。シンプルなデザインで、書き手にとっても読み手にとっても分かりやすい作りになっている。写真や図、動画をベースに、ちょっとした気のきいた文字コメントを付け加えたTumblerが目に付く。
そのTumblrの最近のトラフィック状況がCompeteから公表されたので、以下に紹介する。tumblr.com、wordpress.com、blogger.comのブログ3サイトを対象に、過去2年間(2009年9月から2011年9月まで)の月間のユニークビジター数、ビジット(訪問)数、ページビュー数の推移を比較している。米国が対象である。
明らかに、停滞気味のWordPressやBloggerに対して、Tumblrの勢いが目立つ。ユニークビジター(ユーザー)数では今でもWordPressが抜き出ているが、訪問数ではTumblrがWordPressに追いつき、ページビュー数では完全にTumblrが独走している。Tumblrは一般に手軽なミニ記事が多いため、このような傾向になるのだが、旬のTumblrが最も活気があるともいえそう。それに、旧来のブログに比べ、Tumblrがソーシャルネットワーク的であることも見逃せない。他のTumblrを定期購読/フォローできたりする。このこともページビューや訪問数が増えている要因のようだ。
Quantcastが測定した、世界のTumblrの月間ユニークユーザー(ビジター)数の1年間の推移も載せておく。
このTumblr人気にあやかってオバマ大統領陣営も、来年の大統領選に向けて活用するソーシャルメディアとして、新たにTumblrアカウントを公式に取得し、このほど立ち上げた。
◇参考
・Tumblr vs. WordPress vs. Blogger: Fight!(compete pulse)
・急成長する「Tumblr」、ビジュアル・マイクロブログ旋風を巻き起こすか(メディア・パブ)