このようなアフリカのモバイル通信の現況をまとめたレポート「African Mobile Observatory」(58ページ、無料)を、モバイル・オペレーターの業界組織である GSM Association(GSMA)がcomScore と組んで、このほど発行した。その中の、一部を紹介する。
最初は、国別のモバイル加入者数である。アフリカには51か国が存在するが、ここでは上位25ヵ国(A25)のそれぞれの加入者数を掲げている。現在、アフリカ全体では加入者数が6億2000万人を超えたが、2012年末には7億3500万人に達すると予測している。

モバイル加入者数の推移を、世界の州別に示したのが以下のグラフである。2007年から2011年までのCAGR(年平均成長率)が22%と世界でトップの勢いを示し、このほど加入者数で南米を追い抜き、アジアに次いで2番目に多い州になった(欧州は西欧と東欧に分けている)。2011年から2015年までのCAGRも、10%と世界トップの成長率を続けると見られている。

現在は電話利用(低料金のプリペイド)とSMSサービスの利用がほとんどで、データ通信の利用は非常に少ない。だが、以下のグラフのように、モバイルブロードバンドが一気に立ち上がろうとしており、アフリカでもデータ通信の利用が本格化しそうだ。

◇参考
・Africa Mobile Market Now Second Only to Asia(ReadWriteMobile)
・African Mobile Observatory(GSMA)