以下のグラフは,ニュースサイト市場における同サイトの訪問数シェアの推移である(Hitwiseデータ)期間は2006年2月11日から2006年9月9日までである。
(ソース:Hitwise)
なぜ,こんなにシェアを拡大させているのか。今風の流行語で言えば,News2.0(Web2.0)的なサービスを次々と仕掛けてきたからであろう。
例えば,
・選別ブログの収集
・トピック対応のフォーラムの設置
・無料クラシファイド広告の実施
・全米各地のフォーラム活動マップの掲載
・過去1年分の記事検索
・"interactive click-o-gram," の実施
などのサービスである。
新聞社系サイトとは思えない挑戦である。まるで,若いWeb2.0世代の人たちが考えそうなサービスである。
それもそのはず,Topix.netは最初は新聞社系のサイトではなかった。一方で新聞社はGoogle Newsのようなニュースアグリゲーターを煙たい存在と敵対視していた。それが突然,2005年3月に,Tribune, Gannett, Knight Ridderの3大手新聞社グループがTopix.netの株75%を取得し,新聞社グループ傘下のサイトにしてしまったのだ。
だが,新聞社グループの傘下に入って以降も,Topix.netはWeb2.0的な機能を次々と仕掛けてきたのである。おそらく,新聞社サイトがやりづらいことを,Topix.netで挑戦させていたのかもしれない。
最近1ヶ月のシェア急拡大も,"interactive click-o-gram," (過去1年間の検索結果数を時系列で示した柱状グラフ)効果と,Hitwiseは分析している。8月14日のエントリーでも紹介したように,おもしろいサービスである。
◇参考
・Topix.net Vists up 24% in Past Month(Hitwise US)
・Topix.netの検索エンジン,過去1年分のアーカイブが検索対象に(メディア・パブ)
・ニュースアグリゲーターのTopix.net,この1年間で利用者が2.3倍に(メディア・パブ)
・新聞社系ニュースアグリゲーターTopix.net,無料のクラシファイド広告を開始(メディア・パブ)
・新聞社傘下のニュースアグリゲーターTopix.net,CGMコンテンツを拡充(メディア・パブ)
・ニュースアグリゲーターTopix.net,全米各地のフォーラム活動マップを掲載(メディア・パブ)
・ニュースアグリゲーターのTopix,参加型アーキテクチャを採用(メディア・パブ)
・ニュースアグリゲーターの米Topix,1万5000ブログを収集ソースに追加(メディア・パブ)