昨年から両サービスとも凄い勢いで成長していたが、最後の12月にはユニークビジター数が一段と跳ね上がった。12月のユニークビジター数が以下のグラフのように、Tumblrが前月比18%増の1880万人に、Pinterestが前月比55%増の751万人となった。これは、TechCrunchに掲載されていたcomScoreのデータであるが、驚くばかりの増え方である。
(ソース:comScore、引用:TechCrunch)。線グラフに添えた数字の単位は100万人
どちらも画像をベースにしたソーシャルサービスである。ユーザーがネット上のお気に入り画像を拝借して貼り付ける場合が多い。Tumblrはその画像を貼った簡易ブログであり、一方のPinterestは画像を貼り付けたピンナップボード(共有ボードと個人ボードがある)サービスである。サービス内の画像(他人が貼った画像)を断りなしで再利用できるので、人気のある画像は一気に拡散するのも売りとなっている。また共に非常に手軽にコンテンツを作成できるのが特徴であるが、画像がゆえに訴求力を発揮しやすい。このため、本来個人ユーザーの画像ブックマーク的なサービスであるが、最近は企業がマーケティングツールとして利用し始めている。
Tumblrでは、今年の大統領選のソーシャルメディアとしてオバマ大統領陣営がTumblrアカウントを加えたことで話題になった。また昨年末にはコカコーラも公式にTumblrアカウントを立ち上げたが、さすがにコカコーラでデザインがクールである。
一方のPinterestもショッピングサイトによって一斉に使われ始めており、さらに女性雑誌やTV局、新聞なども試しに使い始めている。以下に女性ライフスタイル誌「Real Simple」と米国no.2誌(広告売上高)「 Better Homes and Gardens」のそれそれの公式のPinteresボードを貼り付けておく。
◇参考
・December Presents: Record Traffic For Social Interest Sites Tumblr And Pinterest(TechCrunch)
・Tumblr, Pinterest and Google+ are emerging as a newer crop of popular social media sites(Finchannel)
・New Coca-Cola Tumblr Community: “happiness is…”, Plus a Very Exciting Giveaway!(modOration)
ただ、それらが何の及第点をもって集めている画像、とかでなければ、特定のユーザーの動きをチェックするまでには至らない(今、自分が常時ブックマークに入れてるTumblrアカウントは二人だけ)。
それに、その界隈では有名なユーザーとかも、なぜか彼らの自嘲ネタを含む視線は斜め上の印象です。一方的な考えですが、拡散させること以外にも、そこからさらに画像や情報を添付・追加したくなるような動きは彼らの間にもあるのでしょうか。
不気味さの中に熱いものを感じる。