RSSがe-mailマーケッティングに取って代わることはないだろう,と米JupiterResearch は見ているのだ。ニューヨークでの調査でも,企業のマーケッターの45%は,e-mailの補完でRSSを採用する予定はない,とつれない。現在RSS配信しているマーケッターはわずか5%である。RSS採用に最も熱心なメディアおよびエンターテイメント系企業でも,ニューズレター・コンテンツをRSSで配信している割合は17%とまだ多くない。
最大の壁は,RSSリーダーが使い勝手の点で今一であることと,それに伴って利用者もインターネット人口の5%近辺で非常に少ないことだ。RSSリーダーは,ブラウザーやメーラーに組み込まれ,もっとユーザーフレンドリーにならないと,幅広く普及しないだろう。根付くには確かに2年ほどの年月がかかるかもしれない。
ダイレクトマーケッターにとっての目標は,もっとターゲッティング,テスティング,それにパーソナライゼーションを徹底させ,既存のe-mailによるキャンペーンのパフォーマンスを高めることだ。そのためには,RSSやブログをうまく付加することを考えたほうがよい。RSSをe-mailに取って代わるものとして見るのではなくて,よりリーチを広げるための補完ツールとして捉えるべきである。
◇ソース
・JupiterResearch: RSS Adoption Not Really Simple
http://www.dmnews.com/cgi-bin/artprevbot.cgi?article_id=32220
ご指摘のように、RSSをメールの代替物としてのみとらえると、マーケットの規模感やマーケットの立ち上がりのタイミングを見誤ると思っています。
toCのプッシュメディア的利用のされ方は、RSS利用の一側面でしかなく、メインはコンテンツシンジケーションやサーチに絡んでくるところで、それは2年後とかではなく、もっと早いタイミングで立ち上がってくるのではないでしょうか