こうした新聞社サイトの開放化を支援するニュースアグリゲーターInformが登場している。この話は,以前のエントリーで紹介した。既に米地方紙サイトの幾つかが,Informのサービスを利用して,外部の関連情報へのリンク張りを実施している。実は,今秋から,Washington Post(ワシントンポスト)のサイト(washingtonpost.com )も,Informのサービスを採用することになっていた。有力新聞社が,本格的な開放路線にどのように踏み出すかを注目していた。そこで昨日,washingtonpost.com に飛んでみた。すると同サイトでも,もうInformのサービスが始まっていた。
具体例で見ていこう。“N. Korean Nuclear Conflict Has Deep Roots” という見出しの,北朝鮮の核実験関連ニュースが掲載されていた。以下は,そのニュースページの一部である。記事の見出し部分と記事本文後の囲み枠部分を切り出して表示した。
本文後の枠内にあるテキストRelated Topics & Web Contentをクリックすると,同ニュースと関連のある情報についての案内ページRelated: N. Korean Nuclear Conflict Has Deep Roots に辿り着く。以下は,そのページの一部である(クリックで拡大表示)。
右側には,“N. Korean Nuclear Conflict Has Deep Roots”と関連のあるコンテンツ(Web記事やブログ,動画,音声)へのリンクが,
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の項目に分けて,張られている。これらの情報はいずれも,Informが提供している。Related Articles On The Webには,競合している新聞社サイトのニュース記事へのリンクも掲載されている。
ただし,外部コンテンツへのリンクを,ニュース本文のページから直接,張ることは行っていない。1クッション置いて関連案内ページ経由で張るようにしてしている。だが,他社サイト記事の見出しとリンクを満載している関連案内ページに,広告を掲載している点は見逃せない。
◇参考
・新聞社系ニュースサイトをWeb2.0風に変身させる試み(メディア・パブ)
・Newspapers to Use Links to Rivals on Web Sites (NYTimes.com)