このSecond Lifeを,若年層の人たちが3次元CGの世界でゲームを楽しむだけの場と見ていたのだが。でも今や,企業のマーケッティングの場としても注目され始めている。Reutersがニュース支局をSecond Life内に新設したことが話題になった。このReuters以外にも,すでにAdidas, Reebok, Toyota, Nissan, IBM ,Starwood Hotelsのようなリアル世界の大企業が,バーチャル世界のSecond Lifeでもマーケッティングやブランド構築のために活動している。たとえば,Adidasがバーチャルシューズをトヨタがバーチャル乗用車を登場させているのである。
さらに,26日(米国時間)には予告通り,crayonが,バーチャル世界(Second Life)とリアル世界の両方で,同時にマーケッティング会社を開設した。本気で事業を始めたのだ。Second Lifeのバーチャル本社は,crayonville Islandに置く。Coca-Colaなどのクライアント企業と連携する。
このように,大手企業がSecond Lifeでマーケッティング活動に乗り出したこともあって,メディアでの露出も増えた。それに伴い,“Second Life”のキーワードでの検索回数が,Hitwiseのデータが示すように,この1ヶ月間で急増している。また,Second Lifeへの訪問者の年齢層も,この1ヶ月の間で大きな変化が見られた。Hitwise作成の下図のように,40代,50代の訪問者がほぼ倍増したのだ。マーケッティングに関わるビジネスパーソンが,ドッとSecond Lifeの世界を覗きに来たのかもしれない。
◇参考
・World's First New Marketing Company, crayon, Launches Simultaneously in Real and Virtual Worlds(プレスリリース)
・Second Life Takes Off, Gains Interest of Older Generation(hitwise)
・Your Second Life is Ready
(Popular Science)
・It’s time to unveil crayon(NevilleHobson.com)
・Crayon、SecondLifeビジネス1番乗りへ(TechCrunch Japanese)
・3次元CG仮想世界“Second Life”の人口が100万人突破,新しいSNSになるのかも(メディア・パブ)
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