
Web2.0関連の催しとなると,毎週,どこかで開かれている。でも今回のNET Marketing Forumはちょっと趣が違っていた。まず特徴的だったのは,来場者の多くがネクタイ族であったことだ。年齢で見ても,20代の若者だけではなくて,30代〜40代の中堅ビジネスパーソンが目に付いた。
一方,これまで小生が出席したネット関連カンファレンスに限れば,20代から30代前半の若いTシャツ族が目立ち,マニアックな専門的な議論が中心であった。こうしたカンファレンスに参加する若者の多くは,SEOやロングテール,検索広告などに熟知しているのだろう。だが,大手企業の中堅マーケターや企画担当者にとっては,敷居が高かったたかもしれない。
Tシャツ族が頑張っただけでは,Web2.0も大きなビジネスにならないのでは。SNSやブログ,動画共有サイトで集客するだけでは,ビジネスに直結しないからだ。やはり,大手企業の中堅マーケター,つまりネクタイ族が本気に動かないとWeb2.0マーケッティングビジネスは大きく開花しない。
その大手企業の中堅ビジネスパーソンが,今回のカンファレンスに集まっており,彼らの真剣な姿が印象的であった。うたた寝しているのは小生ぐらいで,両隣の人は必死にノートを取っていた。彼らは,梅田氏の「ウエブ進化論」に洗脳?された上司から,ROIの高いクチコミマーケッティングや検索広告を実施するよう指示されたのかもしれない。
このカンファレンスの内容は,「NET Marketing Forum 2006講演録」(約250ページ,DVD付き,定価3800円)として,12月15日に発行されるとのこと。また,このようなカンファレンスを,来年は春と秋に開催する予定である。
◇参考
・NET Marketing (nikkei BPnet)
http://www.wedu.jp