OhmyNewsは2000年に生まれ,現在は90人の専任スタッフ(そのうち65人がジャーナリスト)と4万4000人の市民記者を擁している。今年の売上高は600万ドルの予定。
どうも市民参加型新聞が曲がり角を迎えているようだ。市民ジャーナリズムの伝道師Dan Gillmorも,市民参加型新聞が商業的に成立しにくいことを認めている。日本語版オーマイニュースも今年8月末にスタートしたが,BusinessWeekの記事によると,
Its Japanese-language version, the first joint venture overseas together with Softbank, hasn't really made any impact so far since its launch just two months ago.と,現在は苦戦気味で,成功するかは不透明である。
OhmyNewsが誕生した2000年頃と違って,今ではブログやSNSの普及でユーザー(市民)自身が手軽に発信できるようになっており,さらにブログネットワークや参加型ニュースアグリゲーターが商業的にも成り立ってきている。ジャーナリストが編集権を握った形の市民参加型新聞が,勢いを失ってきたのも仕方がないのかも。そこで,OhmyNewsも編集プロセスの見直しを迫られており,市民記者への編集権の一部委譲を検討しているという。
◇参考
・OhmyNews' Oh My Biz Problem(BusinessWeek.com)
・低迷気味のOhmyNew,復活するのか(メディア・パブ)