diggは口コミの震源地的なニュースサイトである。今回の偽ニュースも,ブログの世界では幅広く伝播したはずだ。diggのようなソーシャル・ニュース・サイトでは,ユーザー側の投稿(通知)や投票をベースに,システムが自動的にニュース記事(見出しと要約)の掲載を決めていく。ニュースサイト側は掲載アルゴリズムを定めるが,人為的に編集することなはい。ユーザー主導の編集(フィルタリング)だから人気があるのだが,一方で偽ニュースが掲載されるリスクを絶えず抱えている。
今回も,900人近くが投票するまで,トップページに掲載され放置されていたことは問題だ。システムが偽ニュースかどうかを判断することは難しいが,多くのユーザーは偽ニュースであることをもっと早く知っていたはず。迅速に対応する体制が必要だろう。
思い出したが,以前,Google Newsも同じような醜態を演じたことがある(その時のトップページはこちら)
◇参考
・What happened to the PS3 recall story!?(dnite’s Blog)
・Limitations of Socially Driven News(The Mu Life)
・Google Newsのトップに「ブッシュ逮捕」,風刺記事を機械が選ぶ(メディア・パブ)