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2006年11月24日

ソーシャルニュースが危険性を露呈,偽ニュースがdiggのトップページに

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 20日夜(米国時間),「ロイター発:65万台のPS3がリコール」という偽ニュースが参加型ニュースサイトdiggのトップページに登場,一時騒然となった。偽ニュースと分かりdiggが人手で削除するまで,偽ニュースを掲載したdigg画面で見られるように,少なくとも841人が投票したことになる(実際には900人以上とも)。

 diggは口コミの震源地的なニュースサイトである。今回の偽ニュースも,ブログの世界では幅広く伝播したはずだ。diggのようなソーシャル・ニュース・サイトでは,ユーザー側の投稿(通知)や投票をベースに,システムが自動的にニュース記事(見出しと要約)の掲載を決めていく。ニュースサイト側は掲載アルゴリズムを定めるが,人為的に編集することなはい。ユーザー主導の編集(フィルタリング)だから人気があるのだが,一方で偽ニュースが掲載されるリスクを絶えず抱えている。

 今回も,900人近くが投票するまで,トップページに掲載され放置されていたことは問題だ。システムが偽ニュースかどうかを判断することは難しいが,多くのユーザーは偽ニュースであることをもっと早く知っていたはず。迅速に対応する体制が必要だろう。

 思い出したが,以前,Google Newsも同じような醜態を演じたことがある(その時のトップページはこちら)


◇参考
・What happened to the PS3 recall story!?(dnite’s Blog)
・Limitations of Socially Driven News(The Mu Life)
・Google Newsのトップに「ブッシュ逮捕」,風刺記事を機械が選ぶ(メディア・パブ)

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posted by 田中善一郎 at 10:06 | Comment(1) | TrackBack(0) | RSS配信 ブログ
この記事へのコメント
その昔、国内大手のA新聞では、「珊瑚礁がダイバーに傷付けられている」という偽ニュースが夕刊トップに掲載されたそうなんですが……。つまり、偽ニュースの危険性をはらんでいるのは、ユーザー主導であるとか、媒体がネットかどうかとかはあまり関係ないんじゃないですかね。
Posted by ふじさわ at 2006年11月24日 19:16
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