英国のアマゾン書店では、紙の書籍(ハードカバー本、ペーパーバック本)を100冊売る間に、電子本を113冊売る。つまり、電子本の販売冊数が印刷本の1.13倍になったというのだ。無料の電子本は加えていない。英アマゾンでは1998年から印刷本を売り始めたが、電子本の販売を始めたのは2年前であった。2011年5月には既に、Kindle Book(電子本)がハードカバー本を追い抜いていた。個人出版プラットフォーム(KDP:Kindle Direct Publishing)も急激に立ち上がっていることも、電子本の販売冊数を底上げしている。
英アマゾンで電子本が勢いよく売れているのには、印刷本に比べ販売価格が安いことと、割引を絶えず実施していることも見逃せない。例えば毎日11:59 pmには、Kindle Daily Deal で新刊本の割引を発表する。
ここで、英アマゾン書店でベストセラーとなっている電子本の価格例を紹介する。参考までに、同じ電子本が電子ブック楽天「kobo」でいくらで販売されているかも示しておく。
Kindle Store : Booksにおいて現在、1位の「Fifty Shades Freed」、3位の「Monday to Friday Man」、5位の「The Summer of Secrets」の3タイトルの書籍を取り上げる。客寄せのために大幅値引きも行っているようだ。また当然だが、印刷本よりも安い値付けにしている。
次に、同じ電子書籍が、楽天の書店でどれくらいの価格で売られているかを以下に示す。参考までに為替レートは、おおよそ1£(ポンド)=120円である。
◇参考
・Amazon ebook sales overtake printed books in UK(Marketing)


