電子書籍もそのようになってきたのか。デジタルなので増刷してもタダ同然であるのだが・・・。1週間ほど前のブログ記事で、「アマゾン対アップル、電子書籍の値下げ競争に突入」と価格競争に入ったことを紹介していたが、英国にも飛び火したようだ。
英国のアマゾン書店における電子書籍のベストセラーは次の通り。97%前後も割り引いた、20ペンスの激安の電子書籍がズラリと並ぶ。激安だからベストセラーになったのだが。
ソニーの電子書店も負けじと、0.2ポンド(20ペンス)の激安書籍が並んでいた。
アマゾン書店でベストセラーとなっていた「Ash」(James Herbert著)は20ペンス(0.2ポンド)で売られていたが、ソニー書店でも以下のように同じく20ペンスに割り引かれていた。
ところが、アップルのiTunesでは9.49ポンドと、リスト価格(11.99ポンド)と変わらない値付けのままになっていた。50倍近くも高いことになる。これはあくまで現時点の価格で、アップルも追随せざるえないのではなかろうか。
客寄せのためといっても、荒っぽい売り方だが。でも、紙の時代にほとんど売れなくて見捨てられていた作家の書籍も、激安にしたお陰で多くの人に読まれてベストセラー作家になる道が開かれるかもしれない。ちなみに「Ash」は2012年8月30日発行の新刊書である。
◇参考
・Ebook price war sees discounts reach 97%(Guardian)