これは、前の記事で紹介したOfcom(Office of Communications:英国情報通信庁)発行の“International Communications Market Report 2012”の調査結果である。
主要8ヵ国(英、仏、独、伊、米、日、スペイン、豪)の各国回答者(それぞれ約1000人)に投げた質問「友人や家族とのコミュニケーションで好んで利用している手段は?」に対し、フェイス・ツー・フェイス(対面)と答えた割合を、また電子メールと答えた割合を、各国別に示したのが以下のグラフである。

欧米先進国では、対面と答えた者が電子メールと答えた者の約4倍もいた。ネット時代になってもフェイス・ツー・フェイスのコミュニケーションを大事にしているという結果になっている。一方、日本人は欧米人に比べ、対面のコミュニケーションを好んで利用している割合が極端に低い結果となっている。その代わりか、電子メールの利用が非常に多い。調査結果のような極端な違いがあるとは思えないのだが。日本人は仕事で忙しすぎて、実際に会ってコミュニケーションを交わす時間があまり取れなくて、しかたなく電子メールで済ましていることが多いのか。フェイス・ツー・フェイスで会うのが仕事関係の人ばっかりなのか。ほんとうだと寂しい結果である。
◇参考
・International Communications Market Report 2012(Ofcom)