米USA TODAYのWebサイトが刷新した。目玉は,ソーシャルネットワーキング機能を大幅に取り入れたこと。米国では,伝統的なマスメディアサイトもソーシャルメディア化に走り始めているが,今回のUSAToday.comはかなり先進的な挑戦である。
この刷新でユーザーに何をもたらそうとしているのか。Editorノートでは,次の8点を取り上げている。
・Scan other news sources directly on USATODAY.com;
・See how readers are reacting to stories;
・Recommend stories and comments to other readers;
・Comment directly on stories;
・Participate in discussion forums;
・Write reviews (of movies, music and more);
・Contribute photos;
・Better communicate with USA TODAY staff.
USA Todayは昨年の夏に,NYTimes.comやWSJ(Wall Street Jounal)と同じく,パーソナライズド・ページ・サービスを開始した。自社サイト内に競合サイトの記事見出しを取り込めるようにし,Web2.0風の開放路線に乗り換え始めていた。今回はこの路線をさらに進め,読者参加,読者主導の機能を充実させたのだ。例えば,すべての記事毎にコメントを付けられるようにした。また読者プロフィールページ・ベースのSNS風コミニュティーをサポートする。さらに,写真も投稿できるし,Digg風に記事の人気投票も可能だ。
実例を少し見ておこう。以下の例のように,記事見出しの部分に,コメント数とレコメンド数が付加されている。レコメンドをクリックすると,1票が投じられて,その場でレコメンド数が一つ加算される。この人気投票には誰もが参加できる。一方,コメントをクリックすると,コメント欄ページに飛び,読者のコメントが一覧できる。
ただしコメントを加えるにはユーザー登録が必要だ。登録すると,以下のような読者プロフィールページ(クリックで拡大表示可能)が与えられ,各記事にコメントを加えたり,写真を投稿したり,ブログを書くことができるようになる。読者プロフィールページを見れば,その読者のコミュニティー内での活動が読みとれる。
これからの展開が楽しみである。
◇参考
・Quick guide to new USATODAY.com features(USATODAY.com)
・USA Today gets a redesign, and goes for social networking(Guardian Unlimited)
・WSJやUSA Todayも,パーソナライズドページを立ち上げ(メディア・パブ)