ネットバブル崩壊以降,インターネット広告の主役はバナー広告から検索連動広告へ変わってきた。その流れを作り出したGoogleが高収益を謳歌しているのだ。
ところが最近,その流れが変わろうとしている。バナーなどのブランディング広告が復活してきているという。eMarketerの調査でも,Branding広告(Display ads/banaers,Rich Media/Video,Sponsershipなど)がDirect Response広告(Paid search,Classified、Emailなど)よりも,これから成長率が高くなると予測している。バナー広告やリッチ広告などのブランディング広告が,今後のネット広告市場でより重要な役割を果たすと見ている。
GoogleがDoubleClickを獲得するのも,そのためか。特に,ブランディング広告の営業では,広告代理店,広告主,広告媒体(広告掲載サイト)との人間関係が重要になってくる。Googleも公式ブログの中で,今回の買収の狙いを次のように語っている。
To that end, we are truly excited to announce our acquisition of DoubleClick. DoubleClick provides a suite of products that enables agencies, advertisers, and publishers to work efficiently, that will enable Google to extend our ad network and develop deeper relationships with our partners.Googleが得意とした検索連動広告では,どちらかと言えば,システムに依存した事業である。だが,ブランディングを目的としたバナー広告やスポンサード広告では,人を中心とした営業が重要になる。
シリコンバレーに本社を置くGoogleは,昨年10月,ニューヨークに正式に大きいオフィスを構えた。広告事業も,シリコンバレーを拠点にしたTechnology-driven Advertising Platformだけではなくて,マンハッタンを拠点にしたPeople-driven Advertising Platformでも大きく展開していこうとしている。
◇参考
・The next step in Google advertising(Official Google Blog)
・The Banner Is Back(A VC)
ネットバブル崩壊で,バナー広告などが失速したが,新たに生まれた検索連動広告がインターネット広告を牽引してきた。だが,ここに来て,バナー広告が復活し,またリッチ広告の急浮上もあって,ブランディング目的の広告も牽引役を担うことになりそう。
Googleは,これまで検索広告を代表とするDirect Response分野を得意としていたが,今回のDoubleClick獲得により,Branding分野でも主導権を握りたいようだ。
また,Branding分野とDirect Response分野との間に,Fuzzy Middleが存在するとすれば,DoubleClick買収はそのFuzzy Middle市場狙いとも言えそうだ。
(ソース:Publishing 2.0)
◇参考
・The Fuzzy Middle Between Branding and Direct Response(Publishing 2.0)
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