1-3月期広告売上は,プリントが前年同期比2.4%増と伸び悩んだのに対し,オンラインが39.7%増と加速化している。以下は,昨年と今年の1-3期広告売上高である(括弧内は前年比増加率)
・プリント
2004年1Q:102億ドル(3.5%)
2005年1Q:105億ドル(2.4%)
・オンライン
2004年1Q:3.25億ドル(28.3%)
2005年1Q:4.55億ドル(39.7%)
・プリント+オンライン
2004年1Q:105億ドル(4.1%)
2005年1Q:109億ドル(3.6%)
新聞社サイトのネット広告が急増しているが,新聞紙広告売上に比べると小さい。紙とネットを合わせた総広告売上のうち,オンライン広告が占める割合は,2004年1Qで3.1%,2005年1Qで4.2%とごくわずかである。米国の新聞市場規模を550億ドルとすると,よく言われるようにオンライン広告は3%程度しかないのだ。
だが,新聞紙の販売部数がこの1年間で1.9%も減っているように,将来をプリント媒体に頼れなくなってきている。大半の新聞社では,新聞紙広告は頭打ちだし,販売売上は下降線を辿っている。急成長が見込めるオンライン広告を飛躍台に,新聞各社は復活をかけることになりそうだ。
◇参考
PRINT AND ONLINE NEWSPAPER ADVERTISING UP 3.6 PERCENT IN Q1
ONLINE ADVERTISING JUMPS NEARLY 40 PERCENT; RECRUITMENT ADVERTISING CLIMBS MORE THAN 14.5 PERCENT(プレスリリース)