その広告ネットワークで,Googleは新たな展開を画策しているようだ。Online Media DailyやNiall Kennedy's Weblogなどが,Googleが仕掛ける次世代広告ネットについて言及し始めている。
それはWidget(ウィジェット)を用いた広告ネットである(注:GoogleではWidgetの代わりに,Gadgetと呼んでいる)。Google Gadgetをad unitとして,分配し,配置していく。つまり“more interactive AdSense ad unit”として,Gadget(Widget)を利用していくことになる。運用は,既存のAdSenseシステムとほぼ同じと見てよさそうである。そこで,有名なブロガーでもあるSteve Rubel氏は,WidgetSenseと勝手に名付けている。
広告主はGadgetを介して,フラッシュアプリケーションやビデオ,リアルタイムフィード,トランザクション処理などをユーザーに提供していく。Gadgetのサイズは,IABユニットサイズに準拠することになるようだが,300 x 250 pixel widget が中心になりそうだ。広告料金は,CPC ( クリック課金 ) か CPM (1000 回の広告表示に対して広告主が支払う料金 ) のどちらか。
Googleは,このGadget広告のテストを LabPixiesと組んで始めている。(Google Operating Systemより)。Gadget広告は今年の夏にも立ち上げる予定という。
このようなシステマティックなWidget広告ネットワークの整備が活発になりそうだ。国内では,漢検DSのブログパーツのように個別の成功事例は現れているのだが。
*追記:
LabPixiesについて
パーソナライズドホームページ(Google, Live.com, Netvibes and Pageflakes)やブログ,SNSに貼り付けるGadget/Widgetを制作している。また,Gadget/Widgetのアグリゲーション/シンジケーション・サイトも運用している。そのサイトで見つけたWidget(YouTube Top 10)を以下に貼り付けてみた。
◇参考
・Google Tests 'Gadget Ads'(MediaPost Publications)
・Google Partners with LabPixies to Show Gadget Ads(Google Operating System)
・Google Gadgets are now an AdSense unit(Niall Kennedy's Weblog)
・Google Widgetsense is a Reality(Micro Persuasion)
・サイト ターゲット (CPM) 広告とキーワード ターゲット (CPC) 広告はどのように競合しますか。(Google)