一般ニュースや情報を探すとき、どのタイプのソースを信頼しているか。その調査結果のグラフは次のようになった。ニュースソースのタイプ別に最近4年間の信頼度推移が示されている。2015年に検索エンジンを信頼できると答えた人の割合が64%となり、初めて伝統メディアを抜き去ってトップに立った。ソーシャルメディアやオウンドメディア(企業のメディア)も信頼され始めているが、まだ相対的には低い。

(ソース:Edelman)
若いミレニアム世代(1980〜2000年生まれの14歳〜34歳)となると、検索エンジンが72%で伝統メディアが64%と、両者の差がさらに大きく開いている。また当然のように、ソーシャルメディアやオウンドメディアを信頼している割合が若い人の間では高くなっている。
未だに検索エンジン経由のニュースの信頼が高いということは、幅広くニュースソースをカバーしていることと、目的のテーマのニュースや情報に手軽にたどり着くからであろう。信頼のおけるニュースや情報を探すとなると、ソーシャルメディアの優先順位がまだまだ低いということか。
一般ニュースやブレーキングニュースを探すときに最初に接するメディアは何か、またニュースを確認するときに最も利用するメディアは何か、も調査した。その結果は次の通りである。接するタイプ別メディアとしては、オンライン検索、テレビ、新聞の3種としている。

(ソース:Edelman)
いずれの局面でも、オンライン検索が最も利用され、新聞の接触が減っている。
それにしても、ニュースや情報を探すときに、オンライン検索を利用する人の割合が増えてきているという結果は、グーグルは喜びそうだが、ちょっと意外である。
今年度の「Edelman Trust Barometer」のオンライン調査では、27カ国の3万3000人の成人(18歳以上)を対象に実施したが、上のメディア信頼性調査に関しては20カ国の知識層(Informed Public)に絞って行ったようだ。知識層には特定の目的をもって能動的にニュースや情報を探している人が多いということで、検索エンジンの人気が高くなったのかもしれない。
◇参考
・TRUST AROUND THE WORLD(Edelman)
・Google is now a more trusted source of news than the websites it aggregates(QUARTZ)