ついに日本の新聞社も,ニュースアグリゲーターサービスに着手する。
神奈川新聞社とミツエーリンクスの合同会社メディアジャムが運用するmediajamは,選別したニュースサイトを自動巡回し,収集した記事(見出しや前文)をカテゴリー別に掲載するニュースアグリゲーターである。
米国では,Yahoo NewsやGoogle Newsなどのポータル系ニュースアグリゲーターが,人気ニュースサイトとして確固たる地位を確保している。さらに,Web2.0の波に乗って,Diggなどのソーシャルニュースサイトも急浮上してきた。また新聞社系ニュースアグリゲーターであるTopix.comが,ソーシャル化を強力に進めることにより,訪問者数を急増させている。
国内でも,Yahoo!ニュースやGoogleニュースの人気が高い。特にYahoo!ニュースは,新聞社サイトをゴボウ抜きし,今や日本のニュースサイト市場では断トツの首位を独走している。また,ソーシャル系ニュースサイトも昨年あたりからnewsingなど,続々と誕生しており,人気も出始めている。
このままでは,新聞社系サイトの旗色が悪くなる一方である。それだけに神奈川新聞の試みは注目したい。まだ,昨日にアルファー版が始まったばかりである。6月1日をめどに「mediajam」β版をスタートする予定。ソーシャルメディア的な機能も取り組んでいきたいようだ。
現在,巡回しているサイトは,ソース・メディア一覧に掲載されている。新聞社,雑誌社などのニュースサイトの67媒体を選んでいる。ブログも選別している。昨日,メディアジャムから届いたメールで知ったのだが,このメディアパブも巡回するようだ。
これまで新聞社系ニュースアグリゲーターとしては,日本でも地方紙のニュース記事を掻き集めるサイトもあった。だが,いろんなしがらみがあるせいか,魅力あるサイトに育っているとは思えない。mediajamには,Topix.comのようなソーシャル機能を取り組んだ思い切った挑戦を期待したい。
◇参考
・新聞社系ニュースサイトのソーシャル化,集客効果がはっきりと(メディア・パブ)
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