TNS Media Intelligenceが,今年の広告費を予測している。米国の2007年総広告費を1523億ドルと見込む。これは前年比1.7%増で,1月時に予測した2.6%増から下方修正した。1.7%増は,2001年以降で最も低い成長率となる。総広告費の前年比成長率の推移は次の通り。
米広告費の成長率(前年比%)
2000年:+13.3%
2001年:-9.8%
2002年:+4.2%
2003年:+6.1%
2004年:+9.8%
2005年:+3.0%
2006年:+3.8%
2007年:+1.7%
また,2007年のメディア別広告費の成長率(予測)は次の通り。新聞,B2B雑誌,ラジオは,いずれもマイナス成長と厳しい。インターネット広告費は前年比16%増と好調だが,この2,3年の20%〜30%増に比べると成長率は鈍化している。
今年は,米国の広告市場はどうも我慢の年のようだ。我慢すれば福来たると,来年に夢を膨らませる。そう,来年はオリンピックの年だし,米大統領選挙の年だから。
◇参考
・TNS Media Intelligence Forecasts 1.7 Percent Increase in U.S. Advertising Spending for 2007(プレスリリース)
・AD SPENDING COULD BE WEAKEST SINCE 2001(New York Post)
・TNS Downgrades Year-End Ad-Growth Forecast(MediaWeek)
・“Take Two Aspirin And Wait For 2008; Ad Spending Through The First Three Months Contracted At An Even Faster Rate Than We Expected” – TNS Media Intelligence Research Director(ftm)
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