最近,大手メディアサイトのリニューアルが相次いでいる。CNN.comも今月から,装いを新たに再出発した。
Web2.0化と言うか,ソーシャルメディア化とも言うのか,最近の流れを採り入れている。でも,今更,取り上げるほどでもないかもしれない。全体の印象は地味っぽい。細々としたニュース見出しが数多く並んでいるせいか。
今回の刷新で最も注目したいのは,動画ニュースの拡充である。ビデオニュースの有料プログラムPipeline を打ち止めにしたことも話題になっている。同サイトでは,以前,有料サービスを無料化した経緯がある。再度,有料化に再挑戦していたがギブアップしたのだ。もう,有料サービスには懲り懲りしたことだろう。
今回の刷新では,ライブニュース(CNNのライブ)もオンデマンドニュースも無料で見放題である。 Flashベースのon-demand video playerを採用し,画面サイズも以下のように、16:9のワイドスクリーンとなっている。
ただし,ライブをアクセスすると,次のようなメッセージが出て,閲覧できなかった。
STREAM BLOCKED
CNN LIVE Video is not available in your geographic location.
For more, go to on-demand video.
CNN Videoを覗いてみた。以下のカテゴリー別に,動画ニュースのサムネイル写真が出ており、視聴したいニュースが探しやすい。無料化に伴い,ニュースにはコマーシャルが挿入されていた。
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見たい動画ニュースをplaylistに入れていけば,あとで続けて視聴できるので便利である。さすがにCNNだけあって,動画ニュースは豊富だ。売り物のこれら動画ニュースは,CNN Videoチャンネルだけではなくて,他チャンネルのニュース欄でも随所に出てきている。
その他,今回の刷新で目に付いた点を紹介しておく。
・トップページの天気やローカルニュースは,ユーザーの地域向けにカスタマイズできる。ローカルニュースはTopix.comから調達している。
・CNN.comの各記事には,その記事を引用したブログや,同じテーマを取り上げているブログの見出しが掲載されており,それらのブログにすぐにアクセスできるようにしている。ブログとの連携には,Sphereのサービスを採用していた(technoratiではない)。
・カリスマ的な存在のOprah Winfreyが運用しいるOprah.comと提携。CNN.comのLIVINGチャンネルでOprah.comの記事が掲載されていた。
・検索エンジンには,CNN.comではGoogleを,一方CNN.com InternationalではYahooを採用していた。興味深い。以下に検索窓のスナップショットを示しておく(クリックで拡大表示)。
◇参考
・CNN Exec: Pipeline Had Too Few Subs; Revamped CNN.com With Free Pipeline Will Be “Game Changer”(paidContent.org)
・CNN.com partners with Oprah.com(Lost Remote TV Blog)