Ipsosが昨年末に実施した調査によると,以下のグラフのように,日本のSNS利用率は主要12ヶ国中で11位と低い結果になった(クリックで拡大表示可能)。
これは,世界12ヶ国でランダムサンプリングした大人6533人を対象にして,昨年11月〜12月に実施した調査結果である。調査した国は以下の通り。
Brazil(都市), Canada, China(都市), France, Germany, India(都市), Japan, Mexico(都市), Russia(都市), South Korea, U.K., U.S.
ただしBRIC( Brazil,Russia,India,China)などのように,都市部だけしか対象にしていない国もある。過去30日間にSNSサイトに訪れた大人の割合が,日本はわずか9%と12ヶ国中11位となっている。韓国は55%で,米国は24%である。都市部に限定するにしても,ブラジルが41%で,中国が27%とは驚きである。
日本はどうしてSNS利用率が低いのか。モバイルSNSが調査対象外のためと邪推したのだが,モバイルSNSの利用もカウントしているようだ。大人しか対象にしていないため利用率が実際より低くなるだろうが,他国も同じ条件のはず。招待制が中心のためなのか,それともまだSNSの発展途上国なのか。
◇参考
・Online Video And Social Networking Websites Set To Drive The Evolution Of Tomorrow’s Digital Lifestyle Globally
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今回の件ですが、日本はケータイの技術と文化とコミュニケーションという意味ではどの国よりも先進国ということがあるので、単純には比較できない…というのもあるのかなと個人的には感じるところです。
というのも、ケータイがPCそのものの代用品としてまかり通るスペック(コミュニケーションツールとして考えた場合)を持ち合わせている国は、他に類を見ないし、TWITTERに関しても、ケータイを使いこなしている世代にとっては「なにをいまさら?」な感もあったでしょうし。
また、単純に他国のSNS使用状況と日本のそれを比べるのであれば、悪い意味で「英語が自由に使えない民族」ということもその理由の一つだとボクは感じています。
最近ではYouTubeやMySpaceが日本語化に対応しましたが、ダイレクトな相手との会話はやはり英語が主流ですし、そこは、自動翻訳機能が例え付加されたとしても、そのコミュニケーションの壁を越えることは難しい現状があると思います。
という理由から、世界的なSNSにサインインしても、結局は日本人同士(日本語で交流できるコミュニティ内)になるので、絶対数は増えづらいですよね。
>>大人しか対象にしていないため利用率が実際より低くなるだろうが,他国も同じ条件のはず。
また、これも日本では若者中心のSNSユーザー層ですが、特に米国でのメインユーザーは年度を追う毎に中高年層のシェアが広がっていて、日本はまだその状態にないので、今回のリサーチ大将が大人だけであれば、その比較はさらに差が広がって当然という事情もあるのかなとも思いました。
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ご挨拶が遅れましたが、影ながらいつも応援しております。ご多忙でしょうがどうかご自愛下さい。