2007年08月03日

ポックリ逝っても,故人のネットコンテンツは生き残る

 ネット上にはUGC(user generated content)が氾濫している。この数年,ブログ,SNS,写真共有サイト,動画共有サイト,ソーシャルブックマーク・・・・と,個人コンテンツのページが爆発的に増えている。

 こうした個人ページの特徴は,大半のURLがパーマリンク(Permalink)であることだ。つまり,永遠に変わらない固有のアドレスを持っている。ブログの場合は,各エントリーにユニークなパーマリンクが付いている。また,こうした個人ページは,これまで削除されることがほとんどなかった。サービスの歴史が浅いこともあるが,プロバイダーが保存してくれている。このためリンク情報も消滅することがほとんど生じない。

 1年ちょっと前に,NYTimes.comに次のような記事が出ていた。
It's impossible to know how many people with pages on social networking sites have died; 74 million people have registered with MySpace alone, according to the company, which said it does not delete pages for inactivity. (NYTimes.comのApril 27, 2006付け記事より)
 つまり,急に亡くなっても,その故人のページは永遠に不滅と言うことか。実際には,何年か経てば削除されるかもしれないが,当分はネット上では亡くなった人の個人ページが生き続けることになる。

 ブログを始める前は,ブログのコンテンツ(エントリー)なんかフローで,次々と消え去っていくものと考えていた。ところが,各エントリーがパーマリンクであり,コンテンツが保存されているため,時々,思わぬ事が起こる。検索エンジン経由で昔のエントリーが急に多くのアクセスを受けることがあるのだ。

 そこで,メディア・パブで検証してみた。ブログを立ち上げて間もない2年半前にスマトラ沖地震のエントリーを書いたことがあった。そこで,グーグルで「スマトラ沖地震 "メディア・パブ"」と検索してみた。その結果,212本ものページが検索された。またかつてYouTube関連のエントリーが多かったので「youtube ”メディア・パブ” 」で検索してみると,16万6000件ものページが出てきた。つまり,リアルの世界で亡くなっても,その人のコンテンツへのリンク情報や検索インデックスなどは,ネット上では末永く残っていくようだ。

  
SNSは亡き人を偲ぶ場にも

 日記風のブログやSNS(プロフィールページ)は,亡き人を偲ぶ場にもなる。MySpaceユーザーであった若い女性が交通事故で亡くなった話を,先のNYTimes.comが紹介していた。父親が,娘のMySpaceページで娘の死を知らせたところ,初めて悲報を知った友人約30人が,彼女のプロフィールページに追悼のコメントを寄せた。その後も,さらにコメントが寄せられ続けたという。

 MySpaceは米国だけでも月間ユニークユーザー数が6000万人を超える。米SNSには高齢者も多いだけに,何人かのユーザーが毎月亡くなっているだろう。SNSが個人を偲ぶ場になっているというのも理解できる。

 また,米国では,亡き人を偲ぶための専用SNSも登場している。Respectanceが,それである。
 
Respectance.JPG


◇参考
Rituals of Grief Go Online (NYTimes)
A Social Network For the Dead (Bloggers Blog)
RESPECTANCE.COM CREATES SOCIAL NETWORKING SITE TO REMEMBER LOST LOVED ONES (プレスリリース)

posted by Kilimanjaro at 07:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
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