Microsoftだけではなくて,GoogleやYahooにとっても無視できなくなってきた。Techcrunchによると,Googleは11月5日にも,Facebookをギャフンと言わせるほどのキラー戦略を公表するとか。それくらい,ネット3巨人はFacebook対策に追われ始めているのである。
対抗策を練ると共に,Facebookへの擦り寄りも怠らない。the Wall Street Journalによると,米MicrosoftはFacebook株の3%から5%を取得する交渉に入ったという。金額にして3億ドルから5億ドルと伝えている。ということは,現在のFacebookの価値は100億ドルとなる。
ちょうど1年前に,YahooがFacebookに対し買収交渉を進めていたときは,買収額が10億ドルと言われていた。それが,1年間で,Facebookの価値が10倍の100億ドルに高騰したことになる。だが,100億ドルの評価に対してFacebookは不満なようだ。同社自身は,150億ドル以上の価値があると強気だ。
WSJによると,GoogleもFacebookへの出資を強く望んでいるようだ。MicrosoftもGoogleも,Facebookとの交渉についてはノーコメント。
また,WSJの記事で初めて知ったのだが,Facebookは今年,1億5000万ドルの売上高と3000万ドルの利益を達成するようである。まだ開発に手一杯の会社と見ていたのだが,意外と経営的にも軌道に乗ろうとしている。この背景として,昨年夏に,同社がMicrosoftと広告事業で提携したことが大きく貢献している。今年の見込み売上高1億5000万ドルの半分近い7500万ドルは,Microsoftとの広告提携関連の売上と見られている。
GoogleやYahoo,Microsoftは,新しい広告プラットフォームの構築に躍起である。どうしても,Facebookを仲間として取り込みたい。でも一方で,Facebook自身も広告プラットフォーム構築に動き始めている。一種のマーケットプレース的なオープンなシステムを目指しているようだ。
こうした動きは,鎖国ニッポンにはしばらく関係ないのかな。
◇参考
・Microsoft Is in Talks To Buy Facebook Stake(WSJ.com)
・グーグル、Facebook潰滅のXデーは11月5日(TechCrunch Japanese)
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