この流れでいけば,企業サイト自身もソーシャルメディア化すべきであろう。格好の事例を見つけたので取り上げてみた。米国の建設会社Leopardo Construction のホームページである。トップページのタブで示されている“News Room”に飛んでみた。
その“News Room”は,ブロガーやユーザーに向けてのニュースリリースページとなっている。これまでの企業サイトの“Press Release”や“News Release”ページは,まさにマスメディア関係者向けに作られており,一般の人は見向きもしなかった。企業側も一般の人を相手にしていなかった。
これまでの企業の“Press Release”ページと違って,LeopardoのNews Roomは,ブロガーやユーザーに読んでもらおうとする姿勢が現れている。以下にNews Roomページを。
以下のような機能を備え,まさにブログ風の作りになっている。
・RSSフィード対応
・YouTubeを利用したビデオ発信
・検索エンジン
・アーカイブ
・カテゴリー分け
・ソーシャルブックマーク対応
・関連リリース
企業の全体像も把握しやすい。ユーザーも好感を持つはずだ。
ソーシャルメディアリリースとは
実はこの事例は,Tadd Andのプレゼン資料“Social Media Relations ”で見つけた。参考のために,そのプレゼン資料を貼り付けておく(Widgetの形で公表されている)。フル画面で閲覧したい場合は,ダウンロードすればよい。Leopardoは42ページと43ページに紹介されている。
また,Shift CommunicationsからSocial Media Newsroom template が出ているので,これも参考になる。
要するに,企業もニュース(イベント)を仕掛けて,ユーザーに向けて絶えず魅力あるメッセージを発信しなけれならない。そのためには企業サイトをよりメディアサイト化する必要がある。ということで,企業もニュースルーム(編集室)を設けなくては。
◇参考
・Social Media Relations = The Release + News Room(Todd And = Marketing + Media)
・Web2.0時代の企業ニュースリリース,ソーシャルメディア向けに発信を(メディア・パブ)