購読料収入を失うことになるのだから,それ以上の広告売上を新たに生まなければ意味がない。そのためには,どれくらいアクセスを増やせるかが鍵となる。
TimesSelectのOp-Ed(コラム)ページが無料化になることにより,まずOp-Edのアクセスがどれくらい増えたかが注目される。Competeの測定結果のグラフを以下に示す。Op-Edのユニークビジター数が9月15日までの1週間で24万5942人が訪れたのに対し,先週末までの1週間で56万57人がアクセスした。一ヵ月未満で,週間ユニークビジター数が2倍以上に増えたことになる。同じ期間におけるNYTimes.com全体の週間ユニークビジター数は,340万人から380万と10%増となった。
滑り出しは順調と見て良さそうだ。このユニークビジター数の増加が,広告売上増にどれくらい貢献しているかは定かではないが,メディアキットの広告料金表と照らし合わせて試算すれば,おおまかに把握できるかもしれない。
◇参考
・Free For All in the New York Times’ Op-Ed and Archives(Compete)
・NYTが有料化サービスを中止,1987年以降の記事も無料に(メディア・パブ)