米連邦議会がチベット仏教のダライ・ラマ14世に最高勲章を授与したことに中国が猛反発しており,ついにネットの世界にもその影響が波及したようだ。
このエントリーを執筆している段階では,TechCrunchをはじめとするブログが騒いでいるだけで,まだメインストリームメディアのサイトでは報じていない。
中国内からあるいは中国のISP経由で,GoogleやYahoo,Microsoftの検索エンジンに検索問い合わせをすると,ブロックされてBaiduにリダイレクトされているという。
米大統領までが出席しているダライ・ラマ14世への授与式の動画ニュースが,以下のようにロイターサイトから発信されている。この動画ニュースも中国ではブロックされているのだろう。でも,最近ではこのエントリーのように,個人のブログにも貼り付けられている。気に入らないコンテンツ全てをブロックするのは不可能では・・。
今年5月に,ロシアとの関係が悪化していたエストニアに対して,組織的なサイバー攻撃があったのを思い出す。これからは,サイバー上での国家間の小競り合いが増えそうだ。
◇参考
・Cyberwar: China Declares War On Western Search Sites(TechCrunch)
・China Netcom Redirecting Google, Yahoo, MSN Traffic to Baidu(Search Engine Journal)
・China Blocks Everything But Baidu? (WebProNews)