シリコンバレーの有力ベンチャーキャピタルであるKPCB(Kleiner, Perkins, Caufield & Byers)はWeb2.0新興企業への投資を止めた。KPCBのパートナーのRandy Komisar氏は,「我々はWeb2.0企業への出資に全く関心を持たない」とまで言い切っている。また,VC業界全体でも明らかに,Web2.0に消極的に姿勢を見せているという。
CNETの記事にもあるように,KPCBはインターネットよりもクリーン技術やエネルギー技術関連ベンチャーへの投資の方が魅力的と捉えているようだ。
でも,Web2.0が衰退していくと言うことではない。Googleを先頭にFacebookやYouTubeなどのWeb2.0企業が,これからのインターネットをしばらく牽引していくだろうから。ただ,相変わらず次々と生まれてきているWeb2.0新興企業は,ほとんどがこれまでと似たり寄ったりのサービスを提供している。ベンチャーキャピタルとしては面白味がなくなってきているのもうなずける。
◇参考
・UPDATED:Web 2.0 Is On The Ropes. . . Kleiner Perkins Has Halted Investments (SiliconValleyWatcher)
・Kleiner: Web 2.0 is So Over, Dude(WebProNews)
・「インターネットよりもグリーン技術に投資」--ビル・ジョイ氏が講演(CNET Japan)