同社は,今年第2四半期に創業以来初めての黒字を達したものの,拡大が見込める市場に参入企業が相次ぎ,ケーブルテレビ会社などの競合から激しく追い上げられている。そこで,超安値のDVRを武器に攻勢に転じたのだ。
米国の電気店などでよく見かけるMail-in rebate(メールインリベート)を採用した。40時間録画できるDVR(デジタル録画機器)を購入する場合,199.99ドル(49.99ドル+150ドル)を支払うが,購入した商品の証拠となるバーコードなどと一緒にレシートを送ると,150ドルが小切手で返ってくる。つまり,客が負担するのは49.99ドルで,150ドルが割引料金となる。販売する製品はTiVo Series2 DVR。製品スペックはTiVo Series2 technical specsに。
もともとTivoのシステムは,本体は安く販売し,月額10ドル強の通信サービス(電子番組,自動録画)で稼ごうとしている。マードックがDVRをユーザーにタダで配ろうとしている激しい市場でもある。
◇参考
・TiVo offers 40-hour boxes for $50(PVR Wire)
・TiVo reports first profit(PVR Wire)
・マードックの大胆な決断,ビデオレコーダー2000万台を無料配布