下のトップページのスクリーンショットでもわかるように,無料記事をアピールしている。まず,WSJのロゴの直下に“Free Dow Jones Sites”のテキストリンクを置いている。さらに,“Free Today”のタイトルが付いた右半分の大きな囲み枠で,多くの無料記事をカテゴリー別に案内している。充実してきた記者ブログやビデオセンター(動画ニュースなど)もここで紹介していた。
また,左半分のWhat's Newsに出ている記事の中にも,全文を無料で閲覧できる記事がいくつか見つかった。スクリーンショットで赤線で示した記事が無料記事である。トップ記事の“Merrill Taps NYSE's Thain as CEO”も全文が無料で閲覧できた。
そのトップ記事の後部には,以前のエントリーで紹介したように,この記事内容と関連のあるブログなどの見出しリンクを載せている。さらに注目すべきは,今週からソーシャルニュースDiggのボタンを配するようになったことだ。
Diggの創立者のKevin Rose も,DiggからWSJ.comの記事を閲覧できると誇らしげに報告していた。
Diggで掲載される記事は無料コンテンツが前提となる。ソーシャルメディアでは有料コンテンツは相手にされないからだ。WSJ.comがDiggボタンを置いたことは,DiggへのWSJ記事の投稿や投票を読者に促していることになる。つまり,これから無料記事を増やしていくつもりではなかろうか。
Digg経由でWSJ.com記事と接する若年読者が増えそうだ。Diggで“online.wsj.com”で検索すると,Diggに投稿されたWSJ.comの無料記事が出てくる。また,Googleを取り上げたWSJ.com記事で人気の高いものを探すにはこちらで見つかるはずだ。
◇参考
・View Wall Street Journal Online articles from Digg(Digg the Blog )
・Murdoch Said to Stress Free Access to Wall St. Journal’s Web Site (NYTimes.com)
・・マードック,再びWSJサイトの無料化を強く要望(メディア・パブ)
・マードック効果か,WSJ.comの記事がソーシャルメディア対策を(メディア・パブ)
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