デジタルビデオ機器の進歩で低コストでビデオ作品を制作できるようになっており,またブロードバンドネットにより流通コストも大幅に低減している。追い風が吹いている中で,注目される中小ビデオプロデューサーの事例を,NYTimesの記事より。
一つ目は,Dan Myrickが制作したドラマ "The Strand of Venice," 。TV放送で流さないで,Webサイトstrandvenice.com,から提供する。50分間のエピソードは無料で視聴させるが,続編は99セントの有料とする。現在10万の有料視聴者を抱えている。
もう一つは,Eco-Nova Productions。同社がWebサイト(shipwreckcentral.com)用に編成した"Live from the Dive" 。沈没した難破船をダイバーが撮ったビデオである。世界地図から難破船を指定すると,その沈没船の姿をビデオで閲覧できる。大半が帆船。中には1880年代の難破船も。ブログも用意している。
たとえば,1912年にグリーンランド近くで沈没したFOXと称する帆船(1857年竣工)のビデオは,こちらをどうぞ。船の歴史や難破の経緯などもテキストで語られている。ニッチだが,マニアにはたまらないコンテンツだろう。同社はまた,過去10年間撮影したビデオのアーカイブ化を進めており,月額10ドルの有料サービスで提供する予定だ。
◇参考
・Smaller Video Producers Seek Audiences on Net (NYTimes.com)