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2005年10月17日

市民が撮った写真,オンラインエージェントを介してマスメディアへ

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 一般人が撮った写真やビデオが,マスメディアに登場する機会が急増している。デジカメ付きケータイを持ち歩く人がこれだけ増えれば当然だろう。突発的な災害や事件の現場に居合わせた人が撮った写真やビデオは特に貴重だ。ロンドン地下鉄やバリ島のテロ事件とかスマトラ沖地震やハリケーンの災害における現場写真は,多くは素人の手によるものだった。

 こうした市民が撮影した写真やビデオを,メディアに仲介するオンライン代理業が最近名乗りを上げた。Online Journalism Reviewでは,Scoopt,Cell Journalist,Spy Media の3社を紹介している。

 Scoopt(スコットランド)のサービスでは,誰もが無料で投稿できる。投稿写真は3ヶ月間,同社が独占販売する。写真がマスメディアに採用されると,掲載料の半分が撮影者に,残り半分が手数料として同社に入る。だが,このビジネスがすぐに事業として成功するとは見ていないようだ。これまで英国のメディアに採用されたのは,写真2点とビデオ1点とまだまだで。現在,多くの時間を投稿者へのコーチに費やしているという。

 Cell Journalist(Nashville)はしばらく,Nashvilleを中心にしたローカル市場からスタートする。写真投稿は無料。投稿写真の独占販売期間は96時間。写真が掲載されると,撮影者には写真1点に付きフラットの50ドルが支払われる。

 Spy Media(San Jose)は11月1日に正式オープン。現在は写真を無料で投稿できるが,11日1日からは写真1点当たり1ドルの投稿料が徴収される。投稿者(写真家)は売値を設定できる。バイヤーが投稿写真を購入すると,売値の35%が同社の手数料となる。このサイトは投稿者として,プロの写真家が主に使うようだ。仕事で撮ってきた写真で写真家が著作権を保有するものが,投稿されたりするという。


◇参考
・Online agencies promise to help citizen photographers get paid(Online Journalism Review)
・カメラ常時携帯の市民,主要メディアが舞台に



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posted by 田中善一郎 at 11:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新聞 ニュース
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