こうした市民が撮影した写真やビデオを,メディアに仲介するオンライン代理業が最近名乗りを上げた。Online Journalism Reviewでは,Scoopt,Cell Journalist,Spy Media の3社を紹介している。
Scoopt(スコットランド)のサービスでは,誰もが無料で投稿できる。投稿写真は3ヶ月間,同社が独占販売する。写真がマスメディアに採用されると,掲載料の半分が撮影者に,残り半分が手数料として同社に入る。だが,このビジネスがすぐに事業として成功するとは見ていないようだ。これまで英国のメディアに採用されたのは,写真2点とビデオ1点とまだまだで。現在,多くの時間を投稿者へのコーチに費やしているという。
Cell Journalist(Nashville)はしばらく,Nashvilleを中心にしたローカル市場からスタートする。写真投稿は無料。投稿写真の独占販売期間は96時間。写真が掲載されると,撮影者には写真1点に付きフラットの50ドルが支払われる。
Spy Media(San Jose)は11月1日に正式オープン。現在は写真を無料で投稿できるが,11日1日からは写真1点当たり1ドルの投稿料が徴収される。投稿者(写真家)は売値を設定できる。バイヤーが投稿写真を購入すると,売値の35%が同社の手数料となる。このサイトは投稿者として,プロの写真家が主に使うようだ。仕事で撮ってきた写真で写真家が著作権を保有するものが,投稿されたりするという。
◇参考
・Online agencies promise to help citizen photographers get paid(Online Journalism Review)
・カメラ常時携帯の市民,主要メディアが舞台に