インターネットを利用した「ライフハック」も盛んなようだ。ブログやSNS,RSSリーダー,ソーシャルブックマーク,ソーシャルニュース,コンテンツアグリゲーター,ツイッター,ドキュメント/カレンダ共有,動画/写真共有,ToDo管理などと,次々と効率よく仕事を成し遂げるためのツールが生まれている。
確かにRSSリーダーを使い始めた時は,効率よく情報を収集できるので感激したものだ。ところが,面白いブログやニュースサイトをドンドン登録していくと,RSSリーダーと付き合う時間が増えていく。さらに見逃していた優れた情報に効率よく接するために,新たにソーシャルブックマークやソーシャルニュースサイトなどのサービスも使うようになる。
ライフハックの便利なツールのお陰で,効率よく仕事をこなし,余裕ある生活をおくれるはずだったのに。より便利な新しいツールやサービスに際限もなく飛びついると,そうしたツールを操る時間に追われていき,底なし沼にはまりこむ。
そして「ソーシャルメディア疲れ」に襲われるのかも。ソーシャルメディアの人気ブログであるReadWriteWebが,“Visualizing Social Media Fatigue”との見出しの記事を書いていた。そこで紹介していたのが,Andrew Shuttleworth(アンドリュー・シャトルワース)の描いたオンライン情報フロー図である。その図の一部を以下に貼っておく。彼は,日本でCVPという会社を興している。
これは,彼がSNSやメディアサイトなどから発信した情報がオンライン上でどのように伝播しているかを詳細に示した図である。興味深い。MindManegerを用いて作成している。
図を見ればわかるのだが,events, text content, videos, photos, microblog content, bookmarks, web sites viewed, software used, lifecasting, location, comments, blogrollといった12種以上のタイプの情報を発信している。これらのコンテンツはすべてが再利用できるように,RSSフィードやAPIを用意したとか。 Facebook, Twitter, Plaxo Pulse, Spock, Skypeなどと,驚くばかりの多様なツールやサービスを使いこなしている。 1人でここまでやるとは,かなりソーシャルメディア・マニアである。彼自身が仕事のために各種のソーシャルメディア・ツール(サービス)を実際に使いこなしながら,評価しているようだ。このような図を見ていると,データポータビリティーの必要性も納得する。
さらに,モバイル(ケータイ)系の情報フロー図も付け加えている。これじゃ,超人でもソーシャルメディア疲れが起こるかも。一般の人は,こんなに多くのソーシャルメディアにはまっていると,疲れるどころか病気になりそう。で,ソーシャルメディアとは疲れない程度にほどほどに付き合ったほうが健康的かな・・・。
◇参考
・Visualizing Social Media Fatigue(ReadWriteWeb)
・Managing Your To Do List When You Have Hundreds of Things To Do(Andrew Shuttleworth Web HQ)
・Social Media Information Flow - The Complexity of the Web 2.0 World(Andrew Shuttleworth Web HQ)
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