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2008年02月15日

また始まった米新聞社の人員削減の嵐,NYTは100人の記者が犠牲に

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 またまた米新聞社にレイオフの嵐が吹き荒れている。

 Tribuneが売上減を受けて,400〜500人の社員を削減することになった。同社の2%の社員が犠牲になる。

 これを伝えたLos Angeles Times自身も,100〜150人が職を失うという。そのうち40〜50人はニュースルームのスタッフ(要するに記者)である。

 さらに,先ほど衝撃的なニュースが入ってきた。New York Timesのサイトで,同社の記者100人が整理される予定と報じていたのだ。同社のニュースルームは1332人のスタッフを抱えているが,そのうちの7,5%の100人が年内にカットされる。

 米新聞社の経営は年々厳しさを増している。収益の大半を占める広告事業の落ち込みが止まりそうもない。昨年は業界全体で広告売上が前年比7.5%も減った。NYTも4.5%減である。さらに今年も,昨年と同じように,新聞広告の状況は悪いとNYTの経営者が見ている。

 またNYTにとって気がかりなのは,マードックのWall Street Journal(WSJ)がNYTに挑戦状を突きつけていることだ。編集方針を変えてまでNYTの市場を一気に侵食しようとしている。

 WSJのニュースルームスタッフは750人。Los Angeles Timesのニュースルームスタッフは以前の1200人から900人にスリム化した。 Washington Postもピーク時の900人から今は800人に。となるとNYTの現在の1332人は多すぎるということか。

 このような内容の記事をNYTimesの記者自身が冷静に報道している。こんなことは当たり前かもしれないが,なぜか感心してしまう。


◇参考
・Tribune Co. to cut staff by about 2%(Los Angeles Times)
・New York Times Plans to Cut 100 Newsroom Jobs (NYTimes.com)
・New York Times Cutting 100 Newsroom Jobs; 7.5 Percent Of Total(paidContent.com)


タグ:新聞

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posted by 田中善一郎 at 11:12 | Comment(2) | TrackBack(1) | 新聞 ニュース
この記事へのコメント
今、米国の現状は1998年以降、良く成りかけていたアメリカに9月11日の同時多発テロの問題が有り、そこから復興しようと努力したにもかかわらず、2002年の終わり頃から不動産が値上がり傾向に入ると聞いた時、まさかそんなにと思ったのですが、アリゾナから帰った其の日以降ドンと二倍近く不動産が上がったのを覚えています。その後、いざ買えとばかり、皆の視線が不動産に傾いていたのを覚えています。それでも上がるわ上がる。。。何処まで上がる。。。そんな気持で不思議でしょうがなかったのです。。。其の内に、サブプライム問題が多発して。。。今の状況です。其の頃から自分には先見の明があったのかと思ったくらい解りましたね。今では其の全体の勢いで、何百人何千人と無く解雇されたり会社の倒産、色んなことが起こっています。今後どうなるのかアメリカを思う自分が今窮屈な気持を持って生活して居ます。日本はまだこんな気分味わえる段階ではないかも知れませんが、アメリカに住んでいると色々大変です。1963年にアメリカに来た時は1ドル360円時代です。今では1ドル100円に近い値段です。こんなに変わったアメリカと日本を思う僕達はどう考えて行けばよいのかと、今の現状を不思議な事としか受け取れません。大統領選挙もある年です。良い方向に向かえば良いと思って居ます。三宅より。
Posted by 三宅正明 at 2008年02月17日 11:26
はじめまして

日本には強くあってほしいという希望があります
Posted by かな at 2008年02月19日 20:08
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