このようにブログで語っているジャーナリストは,あのニコラス・クリストフ(Nicholas D. Kristof)である。彼は現在,New York Times(NYT)のOp-Edコラムニストであるが,90年代後半にNYTの東京支局長を務めたこともある。ピュリッツアー賞を2回受賞し,そのうちの一つは北京特派員時代の天安門事件報道に対してである。
著名なベテランの現役ジャーナリストも,ブログやSNSに挑んでいるのだ。新聞を復活させるには,記事をトップダウンで提供するだけではダメで,もっとソーシャルメディア化して読者に近寄り交流していくべきなのだろう。
彼は現在,Op-Ed記事(例)に加えて,ブログ“On The Ground” (www.nytimes.com/ontheground)も,NYTサイト(nytimes.com)から発信している。彼のブログは一般の個人ブログとほとんど変わらないフォーマットで,多くの外部リンクを張っており,新聞社サイトとしての制約をあまり受けていないようだ。このため読者からのコメントも多い。
それでも,新聞社サイト内では行動の自由に限界があるのだろう。そこでさらにNYTサイト外のFacebook(www.facebook.com/kristof)に,以下のように自分のページをこのたび開設した。
一種のファンクラブである。プロフィールページにはブログ“On The Ground”の最新記事の要約や,彼のビデオや写真などが掲載されている。より自由に読者との交流を図りたいのだろう。
彼のマスメディア記事であるNYTのOp-Edで,次のように自分のブログやFacebookページに読者を誘導していた。
Comment on this column on my blog at: www.nytimes.com/ontheground, and also join me on Facebook at www.facebook.com/kristof.
◇参考
・A New Facebook Page(New York Times Blog)