スマートフォン専用ページを表示

メディア・パブ

オンラインメディアをウオッチ
TOP / メディア
<< 1  2  3  4  5>>
2005年09月30日

マスメディアちょっと信用回復,でも半数しか信頼していない

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 米国のマスメディアは,ちょっと信頼を回復したようだ。でも,大きなトレンドとしてみると,70年代に比べて大幅に信頼を失っている。

 恒例のマスメディアの信頼度調査を,米Gallup(ギャラップ)が9月中旬に実施した。米国人の半数が信頼しているとの結果が出た。昨年9月の44%に比べると,マスメディアに対する信用がちょっとだけ回復した。ただ,昨年はイラク戦争報道のせいで,一昨年の54%から大きく信頼を失っていた。その反動に過ぎないかもしれない。

 1970年代には70%の人から信頼されていたマスメディアが,今では50%前後の人からしか信頼されていない。トレンドとしては,マスメディアの信頼は低下している。

 またニューメディアの政治的スタンスについては,リベラルに偏りすぎると見る人が46%,保守に偏りすぎていると見る人が16%,ちょうど良いと見なす人が37%であった。


◇参考
・Half of Americans Distrust Mass Media News



この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 07:36 | Comment(1) | TrackBack(1) | メディア
2005年08月17日

米メディア業種別の初任給比較,オンラインがTVや新聞より高給

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 米国のメディア企業の学卒年収で,オンライン出版がTVや新聞よりも高給である。ちょっと信じがたい話だが,米ジョージア大の調査“the 2004 Annual Survey of Journalism and Mass Communication Graduates” によると,そのような結果になった。. 以下は,メディア別の学卒の平均年収である。

オンライン出版: $32,000
ネットワークTV: $23,492
ケーブルTV : $30,000
日刊新聞: $26,000
週刊新聞: $24,000
ラジオ: $23,000
コンシューマ雑誌:$27,000

 これからは優秀な人材が,オンラインメディアに集まることになるのか。


◇参考
・Online salaries higher than other media industries(CyberJounalist.net)

この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 08:04 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(1) | メディア
2005年07月29日

大手メディアとコンテンツアグリゲーター,共存の道を探る

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 メジャーなメディア企業からすると,検索サービスなどで躍進している新興のコンテンツアグリゲーターは,仲良くやっていけない相手かもしれない。最近,発表のあった第2四半期決算を見ても,コンテンツプロバイダーであるDow&JonesやNYTimesが苦戦を強いられているのに対し,コンテンツアグリゲーターのGoogleやYahooは勢いを増す一方である。どうも,広告売上などの収益が,プロバイダーではなくてアグリゲーターに流れ込んでいるようだ。

 だが大手メディア企業も,コンテンツアグリゲーターに対し被害者意識を抱いているだけでは前進しない。手を携えて新しいサービス提供しようとする動きも出てきた。共存の道を探る二つの試みを紹介する。

 一つは,AOLの事例。AOLは世界同時コンサート「ライブ8(Live8)」において,欧米で開かれたコンサートの生中継をインターネットで流したが,その時にブログ検索サービスなどを提供しているTechnoratiと連携した。Live8や出演タレントを話題にしているブログを,Technoratiがほぼリアルタイムで掻き集め,その一部をAOLサイトで掲載したのである。コンサートの映像と共に視聴者の生の声が伝わった。

 もう一つは,Newsweekの事例。ここでもTechnoratiと連携した。Newsweekの記事内容をテーマにしているブログを,時系列で次々とサイト上のBlog Roudupに掲載していく。Technoratiの“Watchlist”機能を利用したサービスである。Newsweekの記事を引用したブログ数もほぼリアルタイムで知らせてくれる。

◇参考
・AOL and Technorati team up for Live 8 coverage(Sifty'Alerts)
・Live8の視聴者数,ネット(AOL)がTV(ABC)を上回る
・Excerpts from the most-blogged about Newsweek articles
・Newsweek Tracks Blog Conversations It Starts




この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 07:14 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | メディア
2005年07月12日

プリントメディアの崩壊,予想より早く到来

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 プリントメディアの崩壊は,皆が考えている以上に早く訪れる。特に技術雑誌がそうだ。

 米MIT's Technology Reviewの Jason Pontin編集長は,IMAG Magazine Leadership Conference で雑誌関係者に向かって,そのように警鐘を鳴らす。まず,広告メディアとしての役割が失われていく。また,Computerworldのような伝統ある雑誌も休刊するし,残っている雑誌もWebベースに転向していくだろう。いろんなプラットフォーム上で我々のコンテンツを提供していかなければならない。バラバラなデジタル環境で提供していくので,これまでのようなブランドも消えていく。読者はライターやトピックでコンテンツを選ぶようになる。さらに市民ジャーナリズムが台頭してくる。

 以上のPoint氏の見解で最も気になるのが,コンテンツを提供するプラットフォームの多様化で,既存メディアがブランド力を失っていくということ。確かにその前兆がすでに現れている。新聞社や雑誌社のサイトでは,RSSフィードを配信することもあって,読者がトップページではなくて,記事ページにアクセスするようになってきている。トップページの集客力は,新聞社や雑誌社のブランド力に依存するところが大きかった。ところがRSSリーダを使って,読者がライターやトピックで記事を選び,トップページをバイパスし始めているのだ。これは,ジワジワ,新聞や雑誌のブランド力を弱めていくことになろう。

◇参考
・Another 'Death to Print' Prediction—This Time, From Technology Mag Editor(Folio)

この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 07:24 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(2) | メディア
2005年06月23日

Googleがメディアのトップ企業に,でGoogleはメディアなの?

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 Googleがメディア関連株でトップに。ついにGoogleがTime Warnerを追い抜き,時価総額でナンバーワン・メディア企業に躍り出たと言うのだ。2週間ほど前に,ちょっとした話題になった。(日本時間6月23日7時現在,両社の時価総額は,Googleが804億ドルで,Time Warnerが821億ドルである)

 だが待てよ。Googleがメディア企業? そこでまたまた,Googleがメディア企業かどうかの議論がわき起こった。これまで,メディアはコンテンツの作り手であったはずだ。コンテンツを作らないで単にかき集めるGoogleのようなコンテンツアグリゲーターはメディアでない,との声が起きるのは当然であろう。

 一方で,メディア企業の定義を見直すべき時代との声も大きくなってきた。コンテンツを作り出すことよりも,氾濫しているコンテンツをフィルタリング(エディティング)して,消費者の欲する最適のコンテンツを届けることこそが,これからのメディアの役割だと。

 検索エンジンやカテゴリー分け技術の進歩により,コンピューターによるコンテンツフィルタリング(コンテンツエディティング)能力が量質共に格段に高まっている。さらにRSSの浸透により,その能力に磨きがかかる。こうした最新のコンピューターエディティング機能を駆使しているのが,GoogleやYahooなどのコンテンツアグリゲーターなのだ。

 ニュースサイトを比較しても,現実に,アグリゲーターのYahoo News やGoogle Newsは,既存メディアのNYTimes.com やUSAToday.com, CNN.com などと激しく競り合っている。利用者からすれば,YahooやGoogleはメディア企業に見える。それに,既存のメディア企業も多くが,コンテンツアグリゲーターの色合いをおびてきている。新聞を見れば,他新聞社からの記事,通信社のニュース,シンジケーションからのレポート,広告記事,最近ではブログと,外から集めた記事で溢れている。自前のオリジナルコンテンツが少なくなっている。特に地方紙はそうだ。さらに,経営危機を背景に編集人員の削減が進めば,ますます外部コンテンツの調達が増えそうだ。既に多くのメディア企業が,コンテンツクリエーターからコンテンツアグリゲーターへと比重を移している。

 一方で,ニュースコンテンツなどのクリエーティングはメディア企業の独壇場ではなくなってきた。特にブログの出現で,誰もが手軽にコンテンツを作り発信できようになった。またYahooなどの大手コンテンツアグリゲーターもコンテンツを集めるだけではなくなってきている。たとえばGoogleは,Google GroupやBloggerなどのシステムインフラ上でコンテンツを生み出している。これらは,Googleオリジナルのコンテンツと言えるかもしれない。

 このように見ていくと,コンテンツクリエーターとコンテンツアグリゲーターとの間を線引きして,メディア企業かどうかを判定するのは無意味である。

◇参考  
・What is a media company today?:
・Yes, Google is a Media Company




この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 07:44 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(2) | メディア
2005年05月27日

旧来メディアが生き残る道は:WSJより

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 伝統的な新聞,テレビ,ラジオ,映画,書籍,広告は,デジタル革命の大波にさらわれようとしている。では生き延びるには何をすればよいのか。その指南書とも言うべき記事が,23日付けのWSJ onlineに掲載されていた。でも,WSJ自身が改革の真っ直中にあり,デジタル革命の波にうまく乗っていけるかどうか・・。

 分野別に,ヒントとなりそうな話が紹介されている。
例えば,
・編集しない形のフルバージョンのビデオインタビュー(このブログでも,実例を幾つか紹介してきた)。
・PSPのようなポータル・メディア・デバイス向けのビデオクリップ提供(ABC News Nowが実施中)。
・独立系プロダクションにテレビの時間枠を配分。
・オンラインコンテンツとして,新聞紙上の記事をあまりアテにするな。ブログによる報道。
・ニッチな分野のカバーで読者参加型を。
・ケータイへのアラート情報。なるべくアラート頻度は少なくしながら,ユーザーにとって重要な情報は即座に。
などなど。

◇参考

Old Media Can Survive In a New World/a>(WSJ Online)

この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 08:58 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | メディア
2004年12月30日

草の根ビデオ・ブログ,米Yahooが後押し

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
ブログが草の根的メディアとして今年は大きく飛躍した。その次は? このブログでも何度か述べたように,テキストの次はやはりビデオであろう。

米ビジネスウィーク・オンラインのLet a Million Videos Bloom Online(BusinessWeek online)で,離陸し始めたビデオ・ブログの現況を紹介している。

 この記事でビデオ・ブロガーとして,Ryan Hodson ,Steve Garfield ,Chris Weagelの3人が登場しているが,各サイトにアクセスして実際にビデオを垣間見れば,どんなモノかが実感できるだろう。ブロガーにはTV関連の人も加わっている。

 この3人はyahoo!groupsのvideobloggingの仲間で,ビデオ・ブログの草の根運動を推し進めている。Yahooグループ自身は昨年からOurmediaと組み,こうした動きを熱心に支援しているのだ。OurmediaはInternet Archive (Brewster Kahle)から無料でストレージの供与を受けている。

 ここで注目されるのがYahooの動きだ。今月の初めにビデオ検索の開発を明らかにしたが,先のOurmediaや Creative Commons,それに AtomFilmsのようなインディーズ系の商用サイトと連携して,ビデオ版RSSの開発に着手した。Yahoo以外にも, Kontikiが,RSSでオンライン・ビデオを収集する無料サービスを始めようとしている。狙いは,Tivoに代わるオンデマンド・サービスにあるようだ。


 


 

 

 

続きを読む
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 20:24 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(1) | メディア
2004年12月26日

Podcasting,SkypeCasters,Cybersky,Vodcasting,・・・!?!?

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
Podcasting,SkypeCasters,Cybersky,Vodcasting・・・。

 これらの技術やサービスは,ごく一部の人には「なんとクール!!」と熱狂的に受け入れられているが,大半の人には「いったい何なの??」とまったく知られていない。専門用語辞書にも載っていないし,インターネット上の百科事典WikipediaでもPodcastingしか紹介されていないのだから,Early Adopter とかGeekとか呼ばれる新しいモノ好きやハイテクオタクでもなければ,知らないのは当然だろう。

 2年ほど前を振り返ってみよう。ブログ(blog)やRSSフィードが同じような存在であった。それが今では,これからのインターネット・ビジネスを左右するキーワードになるまで広まってきたのだ。野村総合研究所の「オタク層の市場規模推計と実態に関する調査」でも述べられているように,マニア消費者層が市場に対する影響力と消費規模は、もはや「ニッチ」とは言えなくなっている。表題の言葉も,アッという間に広がり,ネット市場を賑わすこともありうるのだ。

 「サーチエンジンを制するには,RSSフィードの取り込みが鍵に」でも少し触れたが,ブログ(blog)やRSSフィードがテキスト系コンテンツの流通に変革をもたらしたように,Podcasting,SkypeCasters,Cybersky,Vodcastingが音声(音楽:ラジオ)や映像(ビデオ:TV)のコンテンツ流通を大きく変えるかもしれないのである。

 四つのキーワードをGoogleの検索にかけると,12月25日現在,
Podcasting: 763000件
SkypeCasters: 550件
Cybersky: 17100件
Vodcasting : 644件
のWebページが出てきた。

 Podcastingがダントツに多い。コンセプトが登場して数ヶ月も経っていないのに,すごい人気である。RSSの拡張機能を使って音声ファイルをフィードし,iPodなどのMP3プレーヤーで聴くことができる。peer to peerのラジオ放送と思えばよい。BusinessWeek(“Lifting a Glass to 2004”)でもPodcastingをone of 2004's major cultural trendsとして紹介している。

 SkypeCastersはずばり“Skype + Podcast Recorderer”である。IP電話のSkypeで喋った音声がMP3などで聴ける。つまりSkypeを使ったラジオ放送といったイメージ。Forget podcasting: it's called SkypeCasting now!とブログ上で興奮する人も。

 Cyberskyはpeer to peer TVで,来年2月からサービスを開始する。P2Pのビデオファイル共有システムであるが,合法性をクリアしているという。Peer-to-Peer TV(Red Herring)によると,5000人以上がベータ版を利用しており,ドイツ人開発者は特に問題はないとしている。

 VodcastingはPodcastingのビデオ版のようなもの。Yahooのビデオ検索とのからみで盛り上がりつつある。RSSとTivoの組み合わせを念頭に入れ,またVodcastingを介したVODサービスも考えているようだ。

 こうした技術やコンセプトは,2〜3月で猛烈に進化し,ガラッと変わっているのでしょうね。


この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 11:53 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(2) | メディア
2004年12月19日

コンテンツ流通の新しい波,テキストからビデオにも

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 ネット上でのコンテンツ流通のモデルが大きく変わってきた。新聞や雑誌のようなテキスト系メディアに打ち寄せた変革の波が,これからは音楽や映像系のメディアにも波及しそうだ。

 Yahoo,Google,Microsoft,AOLが競って,ビデオ検索サービスの開発を急いでいるのは,音楽や映像系コンテンツ市場でも優位に立ちたいからだ。その前哨戦が,ビデオ検索サービスということである。

 この1〜2年,テキスト系コンテンツ流通のビジネスモデルが,サーチエンジン技術の進歩,ブログの台頭,それにRSSの普及で,目まぐるしく変わってきている。この激変の中で,主導権を握ってきたのが,コンテンツ・アグリゲーターやコンテンツ・シンジケーター,サーチエンジン・サービス業者といった,コンテンツ加工業者である。新聞社サイトや出版社サイトの多くが苦戦を強いられているのに対し,オリジナルコンテンツを殆ど作り出していないにもかかわらず,コンテンツ加工業者が勢いを増しているのが現状である。

 テキストの世界と同じように,ビデオの世界でも,サーチエンジンを武器にYahoo,Google,Microsoftが優位に立てるかどうか,そう簡単ではない。まず検索の難易度が,テキスト系コンテンツに比べビデオ系コンテンツは極めて厳しい。検索のためのインデクス化も自動化は難しいし,映画やTV番組となるとハリウッドや放送局などの協力が欠かせないかも。またWeb上のビデオコンテンツは,いつの間にか消えてしまっていることが多いのも問題だ。

 テキスト系コンテンツはネット上では多くが無料で公開されており,コンテンツ・アグリゲーターなどがコンテンツを収集しても,コンテンツ・ホルダー側が通常黙認してくれていた。さらに,個人や企業が発信するコンテンツでも人気が高いものが多く,誰もが利用できる形で出回っている。一方,ビデオのコンテンツは,映画やTV番組となると権利者の了承なしに検索対象にできないだろう。映画の予告編や音楽のプロモーションビデオすら無料でも,勝手に検索できないかもしれない。個人や企業などが発信するビデオコンテンツも,受け入れらていこうが,まだこれからの段階である。

 それでも,Yahoo,Google,Microsoft,AOLは,来年の本格サービス開始を目指し,ビデオ検索の開発を急ピッチで進めている。Yahooは先週(2004年12月15日)にベータ版を立ち上げた。GoogleはTV放送局やCATV局と組み準備を進めているようだ。MicrosoftはMedia Center PCとの絡みで開発しているとか。AOLは最近Singingfishというマルチメディア検索会社を買収した。

  


この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 21:12 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(1) | メディア
2004年12月11日

2025年に40%の英国人がデジタル社会から見放される

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
Millions to miss out on the net(BBC News)

2025年頃まで,英国人の40%は,家庭からインターネットをアクセスしていない。つまり2300万人が,教育や医療情報のような重要な情報を見逃すことになるかもしれない,と通信事業者BTのレポートが警鐘を鳴らしている。デジタル・デバイドが無くなっていくとするのは,希望的な観察であると結論づけているのだ。

確かに,インターネット利用者数は頭打ちになりつつある。また日常的にネットにアクセスする人のネット接触時間と,ほとんど使わない人の接触時間とのギャップも広がっている。将来に渡って,公共的な情報提供などは,ネットだけで済ませることはできそうもない。


この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 07:37 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | メディア
2004年12月03日

Podcastingのネットラジオ番組,最新100本が時系列表示

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
Podcastingフォーマットによるラジオ放送(音声配信)の試みが増えてきた。
http://audio.weblogs.com/では,Podcastingラジオ番組をアグリゲートし,絶えず最新の番組100本分を表示している。これらの番組はiPodなどで聴くことができる。


この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 22:04 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | メディア
2004年11月23日

やっぱりケータイが,メディアビジネスの台風の目に

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
コンテンツの価格は,コンテンツの中身ではなくて,コンテンツを視聴する器(プレイヤー)で決まる,と力説する人が多い。納得いかないところもあるが,ことケータイについては利便性で,これにかなう器はない。同じコンテンツでも,パソコン・インターネットではタダでも,ケータイでは有料にできる場合が多い。メディア接触の点で見ても,ケータイはコンテンツ消費者に事実上24時間,ピッタリと接触しているのだから・・・。PDAや電子書籍リーダーが苦戦するのも仕方ないかも。

 コンテンツ接触の器としてのケータイは,今はまだ助走の段階で,これからが本番ではなかろうか。最近の,"blog+rssリーダー"や"podcasting+iPod(m3プレーヤー)",それにTivoのような,ユーザー主導のコンテンツ流通の新しい波が,ケータイにも押し寄せてくるのは間違いない。

 新しいサービスを支えるケータイ・インフラも,急展開していく。まず伝送速度は,2年後には,3Mビット/秒(CDMA 1x EV-DOの新バージョン)から14Mビット/秒(W-CDMAの新バージョン)と現在の10倍近い高速化が実現しているだろう。器のケータイ・デンワキも,電子サイフ機能が加わり,料金回収がますますやりやすくなる。コンテンツ流通の点で注目したいのは,ハードディスク(HDD)の搭載である。韓国サムソンが初めてHDDを搭載したが,後を追う製品が相次ぐはずだ。0.85〜1インチ型の4GバイトHDDが実用の域に達している。2年後には10GバイトHDD搭載のケータイも登場してこよう。

 そこで,ケータイで,音楽コンテンツや映像コンテンツをダイレクトに取り込み,プレーヤーとして視聴することが,技術的には可能になる。モトローラが来年発売するケータイでは,iPodの機能を備える(まだ,パソコンのiTuneのライブラリーの楽曲を転送して,ケータイで聴く)。日本の着うたでは,ケータイに楽曲をネットから直接取り込める(ただし,他のプレーヤーでは聴けない)。著作権処理などの問題も解決して使い勝手が増せば,コンテンツ産業が再浮上するかも。

 でもプロの旧来コンテンツ事業者がモタモタしていると,アマやインディーズ系のコンテンツが,プロの市場を浸食しかねない。すでに,小説や音楽の世界では,ネットで育ったコンテンツが,ビジネスとして成功し始めている。P2Pのbroadcastingとも言われるpodcasting機能やTivo的な機能をケータイでも備えれば,アマチュアのブログがプロのコンテンツを脅かすこともあるように,コンテンツ流通が大きく変わりそうだ。

 ともかく,テキスト系も音声系も映像系のコンテンツも,自分好みにフィルタリングされて,リアルタイムあるいはタイムシフト(オンデマンド)した形で,いつでも,どこでも,ケータイで視聴できる世界が実現するのも,夢ではない。
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 08:00 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | メディア
2004年11月09日

大丈夫か,日本のソフト産業

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
ソフト産業は相変わらず,大幅な輸入超過である。

(社)情報サービス産業協会は、(社)電子情報技術産業協会、(社)日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会と共同で、コンピュータソフトウェア分野における海外リソースの活用状況に関する調査を、このたび発表した(プレスリリース)。
2003年のコンピュータソフトウェア輸入額は2,900億円で,一方輸出はわずか92億円だ。恐ろしいまでの輸入超過である。

広義のソフトとして,映画,放送,ゲーム,音楽,新聞,雑誌,書籍などのメディア・ソフトまで広げて見ても,ゲームソフトを除けば,全て輸入額が輸出額を大幅に超えている。映画が約8倍,音楽が約10倍,その他も約2〜4倍も輸入超過している。

ソフト・サービス時代なのに,ここまで大幅な輸入超過で大丈夫だろうか。輸入超過と言っても,国内市場で国産ソフトが弱いのではない。日本のソフト産業は一般に,国内市場を重視しており,国際市場まで視野に入れたソフト作りをしていないのである。文化の違いが阻んでいるのも確かであるが,垂直統合の産業構造が国際市場への壁になっていることも見逃せない。

日本はやっぱり,垂直統合モデルでの"モノ作り"には力を発揮できるが,ソフトはダメなのか。いつまでも"モノ作り"だけに依存しておられるわけではない。韓国や中国が追いつき追い越したモノ作りも少なくない。

韓国は,エレクトロニクス分野では日本としのぎを削る所まで到達してきたが,さらにメディアソフトの国際化の面では日本を凌ぐ勢いを見せている。映画やTVドラマなどは,台湾や中国,日本市場で急成長している。例えば,日本と韓国の間での放送番組の輸出入状況でも明らかである。2000年までは日本から韓国への輸出額が韓国からの輸入額の倍近くあったのが,最近では韓流ブームもあって完全に逆転している。


この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 08:42 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | メディア
2004年10月09日

企業トップのメディア接触は?

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
Online Media impact on traditional business reading

欧州の企業トップが接するメディアは? Media Weekの調査によると,企業トップの約半数は相変わらず旧来のビジネス紙・ビジネス誌に頼っている。the Financial Timesなどの日刊紙, The Economistなどの週刊誌,それに月刊誌なら Harvard Businessやational Geographicを読んでいる。 ネットにアクセスするようになった人も日刊紙は離さない。ブレーキングニュースなどはWebで取得するが,詳しいニュースや解説は紙媒体に頼ると言うことか。

From trattoria to greasy spoon – what media’s execs are reading
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 17:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | メディア
<< 1  2  3  4  5 >>
Powered by Seesaa
Seesaaブログ
新着記事
(10/17)激しく責め立てられる「…
(09/19)動画配信のソーシャル系…
(09/11)SNS上のニュースは不正…
(07/28)勢いが続く「LINE」「In…
(06/30)TVニュースだけではなく…
(06/15)ニュースユーザーのFB離…
(06/01)高年層のSNS利用が増え…
(05/21)金融新聞「FT」までがFB…
(05/06)米ニュースメディアが相…
(04/16)モバイル広告市場を牽引…
(04/10)FBのアルゴリズム変更後…
(03/14)紙の「雑誌ブランド」は…
(02/07)「メディア」も「プラッ…
(01/30)国民の信頼が最も低い米…
(01/21)メディアに好かれる「グ…
(12/21)若いミレニアル世代ほど…
(12/08)世界の全広告費の25%を…
(11/28)デジタル売上8億ドルの…
(09/28)「グーグル」と「FB」が…
(09/07)FBに頼る海外のニュース…
カテゴリ
RSS配信 ブログ(202)
マーケティング 広告(339)
新聞 ニュース(702)
出版 雑誌(319)
TV  ビデオ ラジオ(277)
ポータル サーチエンジン(179)
メディア(94)
ケータイ モバイル(115)
市場(144)
その他(47)
日記(1)
Web2.0 SNS CGM(312)
ネットワーク(30)
ビッグデータ AI(4)
過去ログ
記事検索
 
プロフィール
名前:田中善一郎
E-mail:ztanaka@excite.co.jp