Podcasting,SkypeCasters,Cybersky,Vodcasting・・・。
これらの技術やサービスは,ごく一部の人には「なんとクール!!」と熱狂的に受け入れられているが,大半の人には「いったい何なの??」とまったく知られていない。専門用語辞書にも載っていないし,インターネット上の百科事典Wikipediaでも
Podcastingしか紹介されていないのだから,Early Adopter とかGeekとか呼ばれる新しいモノ好きやハイテクオタクでもなければ,知らないのは当然だろう。
2年ほど前を振り返ってみよう。ブログ(blog)やRSSフィードが同じような存在であった。それが今では,これからのインターネット・ビジネスを左右するキーワードになるまで広まってきたのだ。野村総合研究所の
「オタク層の市場規模推計と実態に関する調査」でも述べられているように,マニア消費者層が市場に対する影響力と消費規模は、もはや「ニッチ」とは言えなくなっている。表題の言葉も,アッという間に広がり,ネット市場を賑わすこともありうるのだ。
「サーチエンジンを制するには,RSSフィードの取り込みが鍵に」でも少し触れたが,ブログ(blog)やRSSフィードがテキスト系コンテンツの流通に変革をもたらしたように,Podcasting,SkypeCasters,Cybersky,Vodcastingが音声(音楽:ラジオ)や映像(ビデオ:TV)のコンテンツ流通を大きく変えるかもしれないのである。
四つのキーワードをGoogleの検索にかけると,12月25日現在,
Podcasting: 763000件
SkypeCasters: 550件
Cybersky: 17100件
Vodcasting : 644件
のWebページが出てきた。
Podcastingがダントツに多い。コンセプトが登場して数ヶ月も経っていないのに,すごい人気である。RSSの拡張機能を使って音声ファイルをフィードし,iPodなどのMP3プレーヤーで聴くことができる。peer to peerのラジオ放送と思えばよい。
BusinessWeek(“Lifting a Glass to 2004”)でもPodcastingをone of 2004's major cultural trendsとして紹介している。
SkypeCastersはずばり“Skype + Podcast Recorderer”である。IP電話のSkypeで喋った音声がMP3などで聴ける。つまりSkypeを使ったラジオ放送といったイメージ。
Forget podcasting: it's called SkypeCasting now!とブログ上で興奮する人も。
Cyberskyはpeer to peer TVで,来年2月からサービスを開始する。P2Pのビデオファイル共有システムであるが,合法性をクリアしているという。
Peer-to-Peer TV(Red Herring)によると,5000人以上がベータ版を利用しており,ドイツ人開発者は特に問題はないとしている。
VodcastingはPodcastingのビデオ版のようなもの。Yahooのビデオ検索とのからみで盛り上がりつつある。RSSとTivoの組み合わせを念頭に入れ,またVodcastingを介したVODサービスも考えているようだ。
こうした技術やコンセプトは,2〜3月で猛烈に進化し,ガラッと変わっているのでしょうね。
posted by 田中善一郎 at 11:53
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