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2008年03月11日

ソーシャルメディア向けニュースリリースが定着の兆し

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 企業の広報活動では,マスメディア向けのプレスリリースだけではなくて,ソーシャルメディア向けのソーシャルニュースリリースも必要になってきている。

 企業からのメッセージをブログやソーシャルニュースなどに取り上げてもらうためには,これまでのプレスリリースだけでは不十分である。ソーシャルメディア向けのニュースリリースを用意するべきだろう。GoogleやYahooなどのネット関連企業は,日常のサービスやイベントをプレスリリースではなくて企業の公式ブログで発表している。こうした公式ブログは,まさにソーシャルニュースリリースである。

 確かに公式ブログも,GoogleやFacebookのような注目企業なら効果的である。でも一般の企業だと,公式ブログを用意してもおそらく埋もれたままになってしまう。となると,専門のニュースリリース配信会社に頼りたい。そこで知りたいのが,そうしたリリース配信会社がソーシャルメディア対策をどこまで備えているかである。

 米国の代表的なニュースリリース配信会社としては,老舗のPR NewswireとBusiness Wireに加えて,MarketwireやPRWebが存在する。これら4社がどのようなソーシャルメディアリリース(SMR)機能を備えているかを,ボストンのPRエージェント会社SHIFT Communicationsが以下のようにまとめている。

PRSquared.JPG

 コメント,トラックバック,ポッドキャスト,ソーシャルブックマーク登録,ビデオなどのソーシャル機能が備わっているかを比較している。ソーシャルメディアリリースのテンプレートとしては,同じSHIFT Communicationsが提案した例を,以前紹介したことがある。

 実際のソーシャルメディアリリースの例としては,Marketwireが2008年2月4日に発表したリリース“Marketwire Unveils Social Media 2.0: Industry's Most Authentic Social Media Product”が参考になる。MarketwireのSocial Media 2.0は,これまでのプレスリリースをソーシャルメディアリリースに変身させるサービスである。

 さて,こうしたソーシャルメディアリリースが,効果的に働いているのだろうか。どの程度ソーシャルメディアに受け入れられているかを見るために,ニュースアグリゲーターTechmemeでの露出頻度(掲載回数)で調べてみよう。以下は,先ほど(日本時間11日9時)のランキングデータである。Business WeekやCNNなどと競って,38位に Business Wire,58位にPR Newswireが並んでいる。以前なら,マスメディアの記者の目にしか触れなかったニュースリリースが,一般のユーザーも見るようになってきている。
 
TechmemeNewsRelease.JPG


◇参考
・IABC, SNCR Take Lead in Standardization of Social Media Release (PR2.0)
・PR-Squared's Social Media Tactics Series: Untangling Claims About Wire Services & Social Media(PR Squared)
・The Definitive Guide to Social Media Releases (PR2.0)
・Marketwire Unveils Social Media 2.0: Industry's Most Authentic Social Media Product(Reuters)
・Web2.0時代の企業ニュースリリース,ソーシャルメディア向けに発信を(メディア・パブ)



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posted by 田中善一郎 at 09:42 | Comment(0) | TrackBack(4) | Web2.0 SNS CGM
2008年03月09日

一般型SNSは成長鈍化の傾向,特化型SNSには勢いが

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 米国でも昨年は,MySpaceが伸び悩み,Facebookが急成長した。だが今年に入って,comScoreやCompeteのトラフィックデータが示すように,MySpaceのみならずFacebookまでも足踏み状態を見せている。

 以下は,米SNSの今年2月の月間訪問数ランキング(トップ20サイト)である。月間訪問者数も出ている。ソースはCompete。

SNScompete.JPG

 月間訪問数を見てみると,MySpaceはこの1年間ほぼフラットである。一方Facebookは1年前に比べて77%も増えたが,まだMySpaceの3分の1程度である。月間訪問者数では約半分に近づいている。気になるのは,今年の1月から2月にかけて両サイトとも訪問数をわずかであるが減らしていることだ。

myyearbook.JPG

cafemom.JPG

 MySpaceやFacebookのような巨大なSNSがやや減速気味なのに対し,特化型SNSでは勢いのあるサイトが目に付く。たとえば,高校生向けSNS“myYearbook”は,月間訪問数を前年同月比284%増と急増させた。ママさん向け特化型SNS“CafeMom.com”も同495%増と急伸した。myYearbookは2005年春に立ち上がったサイトで,CafeMom.comは2006年11月生まれの新興サイトである。また特化型SNSとして日本でも知られているビジネスパーソン向け“linkedin.com”も同729%増と元気である。


◇参考
・February Top Social Networks - Make way for the new guys(compete)
・UPSTART SOCIAL NETWORK MYYEARBOOK.COM SHOWS PHENOMENAL 400 PERCENT GROWTH IN 2007
・MySpace Clips Facebook In January, But Both Slowing(Silicon Alley Insider)
タグ:SNS

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posted by 田中善一郎 at 08:02 | Comment(0) | TrackBack(1) | Web2.0 SNS CGM
2008年03月07日

SNSの先行者優位市場,英国で完全に崩れ勢力図が変わる

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 SNSはネットワーク外部性が強く働き,先行勝者が圧倒的に有利である。一般にその傾向が強い。だが,先行勝者がいつまでもトップの座に安住できるわけではない。

 英国のSNS市場で昨年,このSNSの先行者有利がものの見事に崩れてしまった。1年前まで英国市場で,2位以下を大きく引き離して独走していたMySpaceが,ユニークユーザー数で五分の一であったFacebookに大逆転を喰らったのである。

 Nielsen Onlineの英ソーシャルメディアサイト調査によると,2007年1月の月間ユニークユーザー数は,MySpaceの551万人に対しFacebookが105万人と,約5倍の大差がついていた。それが1年後の2008年1月には,MySpaceが前年同月比9%減の503万人ともたついている間に,Facebookが同712%増の853万人と爆発的にユニークユーザー数を増やし,大逆転劇が演じられたのだ。

 インターネットサービスでは,ちょっとしたきっかけで流れが変わると,新たななだれ現象が生まれやすい。英国では昨年,SNS市場でFecebookへの流れがなだれ的に拡大したということか。

 以下は,英国におけるソーシャルネットワーキングサイトのトップ10である。1位が月間ユニークユーザー数1043万人のYouTube,2位が同956万人のWikipedia,そして3位に食い込んだのがFacebookである。

NielsenSocialUK0801.JPG

◇参考
・THE HOTTEST SOCIAL MEDIA BRANDS: IS VIDEO THE FACEBOOK OF 2008?(Nielsen,プレスリリース)
・YouTube, Wikipedia, Facebook: Most Popular Social Media Sites in UK(SearchEngineWatch)
タグ:SNS Facebook myspace

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posted by 田中善一郎 at 14:35 | Comment(0) | TrackBack(2) | Web2.0 SNS CGM
2008年02月27日

グーグルのピークは終わるのか

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 Google神話が崩壊か? 急成長が当たり前のGoogleも,伸び率に鈍化が見られ,昨年末から株価も下降線を辿っている。

 さらに昨日,“Google Disaster”と題する衝撃的なブログ記事が飛び込んできた。それを受けてか同社の株価はさらに落ち込んだ。

 Silicon Alley Insiderのブログ記事“Google Disaster: Comscore Reports Awful January”で,Google広告のクリック効果(paid click performance)が伸び悩んでいると伝えたから大騒ぎになった。これはcomScoreのデータをいち早く伝えた記事である。

 昨年11月から今年1月までの各月のGoogle click growth (comScoreによる前年同月比データ)は次のようになっている。

October: 37%
November: 27%
December: 12%
January: ほぼフラット

 株価は,昨日は一時446.85ドルまで値を下げた。2007年11月の絶頂時の747.24ドルから随分と落ち込んだものだ。

GoogleFinance080227.JPG 
(ソース:Google Finance)

 TechCrunchは,マーケットがcomScoreデータに過剰反応しすぎではと言っているが・・・。


◇参考
・Google Disaster: Comscore Reports Awful Januar(Silicon Alley Insider)
・Did the Market Overreact To Google’s Click-Through Woes?(TechCrunch)


タグ:google 広告

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posted by 田中善一郎 at 09:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2008年02月24日

パソコンの“SNS疲れ”からケータイの“SNS元気”へ

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 “SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)疲れ”の話がネット上を駆け巡っている。

 英国のSNS状況をGuardian(guardian.co.uk)を次のように伝えている。MySpaceもFacebookも,2007年12月から08年1月にかけて5%もトラフィックが減った。英国で人気の高いBeboも前月比2%減である。月間ユニークユーザー数も陰りが見える。17ヶ月間連続して増え続けてきた絶好調のFacebookですら,先月は英国で40万人ものユニークユーザーを失った。

 米国市場でもこれまでの急成長にブレーキが掛かり始めているようだ。Techcrunchは,“Facebook Fatigue?”が米国で始まったのではとの懸念を示している。comScoreの統計データによると,Facebookの月間ユニークユーザー数は,08年1月が3390万人と07年12月の3470万人から2ポイント減った。去年の夏ころから既に踊り場に入っており,ユニークユーザー数はほとんど増えていなかった。トップのMySpaceも07年12月の6890万人から08年1月の6860万人とわずかだがやはり訪問者数を減らしている。

 日本でもパソコンSNSに同じような傾向が見受けられる。以下は,ミクシィの月間ページビューの推移である。

mixiPV.JPG 

 パソコン利用の月間ページビュー数は去年の秋をピークに下降線をたどっている。特に,昨年後半以降は一段と減り始めている。“ミクシィ疲れ”をあちこちで聞かされた。SNS先進国ユーザーは,確かにパソコンからのSNS利用にお疲れのようである。

 だが日本では,米英と違った大きな異変が始まっている。モバイル(ケータイ)SNSが一昨年当たりから爆発的な勢いで利用され始めている。ミクシィでは昨年夏にページビューでケータイSNSがパソコンSNSを追い抜いた。モバゲータウンやグリーのケータイSNSは,一昨年からページビューを驚異的に伸ばしている。

 この結果,有力SNSサイトにおける総ページビュー数の8割近くはケータイ利用からとなっている。1年後には,SNSアクセスの9割近くがケータイからになりそう。SNS疲れはパソコンの世界の話であって,ケータイSNSは元気一杯なのだ。


◇参考
・Facebook sees first dip in UK users(Guardian)
・Facebook Fatigue? Visitors Level Off In the U.S.(TechCrunch)
・Is Facebook finally losing its glow?(Times Online)
・Facebook - back to the kids?(BBC NEWS | dot.life)
・mixi2008年3月期第3四半期決算説明会資料
タグ:SNS モバイル

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posted by 田中善一郎 at 00:14 | Comment(0) | TrackBack(3) | Web2.0 SNS CGM
2008年02月14日

グーグルのストリートビュー機能,新たに12都市をカバー

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  グーグルマップ上で指定した地点から360度の風景が見渡せるストリートビュー(Street View)機能が,新たに次の12都市でも利用できるようになった。

Albany and Schenectady, NY
Boise, ID
Juneau, AK
Kansas City, MO
Manchester, NH
Milwaukee, WI
Research Triangle Park (Raleigh, Durham, Chapel Hill), NC
San Antonio, TX
Salt Lake City, UT

 すでに,以下の都市をカバーしている。

Boston
Chicago
Dallas
Denver
Detroit
Ft. Worth
Houston
Indianapolis
Las Vegas
Los Angeles
Miami
Minneapolis
New York City
Orlando
Philadelphia
Phoenix
Pittsburgh
Portland
Providence
San Diego
San Francisco Bay Area
St. Paul
Tucson

 上記の都市に移住したり旅行する場合には,使えるかも。いずれ日本の都市を対象にしたサービスも始めるのだろうか。でも,2週間ほど前に紹介したパロディービデオを真に受けて,反対する人がでてきそう。



◇参考
・A dozen more cities in Street View(Google Lat Long Blog)
・Google Mapsのパロディービデオが大受け(メディア・パブ)
タグ:google

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posted by 田中善一郎 at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2008年02月10日

ソーシャルメディア疲れを可視化する

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 効率のよい情報収集や情報整理,情報発信を実現するツールが次々と生まれている。「ライフハック」とやらを紹介する書籍や雑誌が氾濫しているし,ブログにもライフハックの自慢話が溢れている。

 インターネットを利用した「ライフハック」も盛んなようだ。ブログやSNS,RSSリーダー,ソーシャルブックマーク,ソーシャルニュース,コンテンツアグリゲーター,ツイッター,ドキュメント/カレンダ共有,動画/写真共有,ToDo管理などと,次々と効率よく仕事を成し遂げるためのツールが生まれている。

 確かにRSSリーダーを使い始めた時は,効率よく情報を収集できるので感激したものだ。ところが,面白いブログやニュースサイトをドンドン登録していくと,RSSリーダーと付き合う時間が増えていく。さらに見逃していた優れた情報に効率よく接するために,新たにソーシャルブックマークやソーシャルニュースサイトなどのサービスも使うようになる。

 ライフハックの便利なツールのお陰で,効率よく仕事をこなし,余裕ある生活をおくれるはずだったのに。より便利な新しいツールやサービスに際限もなく飛びついると,そうしたツールを操る時間に追われていき,底なし沼にはまりこむ。

 そして「ソーシャルメディア疲れ」に襲われるのかも。ソーシャルメディアの人気ブログであるReadWriteWebが,“Visualizing Social Media Fatigue”との見出しの記事を書いていた。そこで紹介していたのが,Andrew Shuttleworth(アンドリュー・シャトルワース)の描いたオンライン情報フロー図である。その図の一部を以下に貼っておく。彼は,日本でCVPという会社を興している。

SocialMediaInformationFlow.JPG

 これは,彼がSNSやメディアサイトなどから発信した情報がオンライン上でどのように伝播しているかを詳細に示した図である。興味深い。MindManegerを用いて作成している。

 図を見ればわかるのだが,events, text content, videos, photos, microblog content, bookmarks, web sites viewed, software used, lifecasting, location, comments, blogrollといった12種以上のタイプの情報を発信している。これらのコンテンツはすべてが再利用できるように,RSSフィードやAPIを用意したとか。 Facebook, Twitter, Plaxo Pulse, Spock, Skypeなどと,驚くばかりの多様なツールやサービスを使いこなしている。 1人でここまでやるとは,かなりソーシャルメディア・マニアである。彼自身が仕事のために各種のソーシャルメディア・ツール(サービス)を実際に使いこなしながら,評価しているようだ。このような図を見ていると,データポータビリティーの必要性も納得する。

 さらに,モバイル(ケータイ)系の情報フロー図も付け加えている。これじゃ,超人でもソーシャルメディア疲れが起こるかも。一般の人は,こんなに多くのソーシャルメディアにはまっていると,疲れるどころか病気になりそう。で,ソーシャルメディアとは疲れない程度にほどほどに付き合ったほうが健康的かな・・・。



◇参考
・Visualizing Social Media Fatigue(ReadWriteWeb)
・Managing Your To Do List When You Have Hundreds of Things To Do(Andrew Shuttleworth Web HQ)
・Social Media Information Flow - The Complexity of the Web 2.0 World(Andrew Shuttleworth Web HQ)
タグ:SNS

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posted by 田中善一郎 at 18:32 | Comment(0) | TrackBack(2) | Web2.0 SNS CGM
2008年02月06日

MySpace,開発者向けオープンプラットフォームを立ち上げ

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MySpaceDeveloperPlatform.JPG


 世界トップSNSのMySpaceが,開発者向けオープンプラットフォーム規格“MySpace Developer Platform” を5日に立ち上げた。そのプラットフォーム向けに開発されたアプリケーションをユーザーが使えるようになるのは3月以降である。

 このようなオープンなSNSプラットフォームの提供で先行したのがFacebookである。2007年5月にFacebookプラットフォームが公開されると,外部の開発者が競ってそのプラットフォームに向けてアプリケーションを開発してきた。先ほどチェックしてみたところ,1万5270種ものFacebookアプリケーションが登録されていた。すごい勢いだ。このFacebookの勢いに待ったをかける動きが昨年11月に生まれた。GoogleのOpenSocialである。Facebookを除く有力SNSがこぞってOpenSocialを支持する。MySpaceも加わる。

 そしてついに,そのOpenSocialに準拠したオープンプラットフォームをMySpaceが出してきたのである。注目すべきは,MySpaceが開発者を惹きつけるために打った手である。MySpaceアプリケーションのページに掲載する広告を,開発者側がコントロールできるようにしたことだ。つまり,外部の開発者がウィジェット広告を自由に展開できるのである。

 また開発者は,次のようなユーザーデータにアクセスできるようになるという。
・Friend's List
・Profile Data(about me,age,interests,locationなど)
・Photo Albums
・Videos
・Status and Mood
(Mashableより)


下に,OpenSocial MySpace Applicationのデモビデオを張っておく。

OpenSocial MySpace Application Demo - Chris Bissell

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◇参考
・OpenSocial on the MySpace Developer Platform(MySpace)
・MySpace Developer Platform Launches; Levels the Playing Field for App Builders(Mashable)
・グーグル vs フェースブックの対決が鮮明に,逆風のFacebookに一転追い風が(メディア・パブ)
タグ:myspace SNS

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posted by 田中善一郎 at 01:45 | Comment(0) | TrackBack(1) | Web2.0 SNS CGM
2008年01月31日

Google Mapsのパロディービデオが大受け

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 Google Mapsのパロディービデオはなかなかの傑作だ。

 シリコンバレー界隈のゴシップブログ“Valleywag”が紹介してくれたビデオである。Google MapsのStreet Viewサービスをパロディー化している。

 Street Viewサービスは米国の大都市から始まっており,街の指定した所で360度の眺めを楽しめる。実際にカメラ搭載の車で街中を回って撮影した画像を用いたサービスである。人の顔や自動車のナンバープレートが画像に写ったりしているとプライバシー侵害になると,サービス当初に問題になっていた。そのため,Googleは密かにプライバシー対策をとったようだ(CNETの記事より)。

 下に貼り付けたビデオは,そのGoogle MapsのStreet Viewサービスが個人の生活空間まで入り込んでいく様子をおかしく映し出している。単なるパロディーと笑いとばせないところもあるのだが・・・。


(YouTubeより。ビデオ制作はthe Vacationeers.com)

 パロディーではなくて,Googleが作った真面目なGoogle Maps Street View 紹介ビデオもあるので,それも張っておく。




◇参考
・Google: And you thought Google Street View was creepy before(valleywag)
・Google Mapsの「Street View」、プライバシー対策方針が密かに変更(CNET Japan)
タグ:google ビデオ

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posted by 田中善一郎 at 01:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2008年01月12日

フェースブック創業者が人気番組“60 Minutes”に出演,IPOやBeaconを語る

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Zuckrberg60minutes.JPG

 Facebook創業者兼CEOのMark Zuckerbergが,明日(米国時間:Jan. 13, at 7 p.m. ET/PT)の“60 Minutes”に登場する。“60 Minutes”は日曜日に放送されるCBSの看板番組で,米国で最も人気の高いニュースショーとも言われている。

 Zuckerbergはネット業界で風雲児ともてはやされていても,一般にはほとんど知られていない。そのような者が60 Minutesのインタビューに出演するのは異例のことであろう。60 Minutesの中核視聴者は40代〜50代の中高年層で,SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に無縁の人が多そうなだけになおさらだ。

 だが一方で若者のテレビ離れが進んでいるので,その対策として登場させたのかもしれない。すでに若者に向けて,Yahoo Newsに60 Minutesの特設ページを置いている。ともかく今回の出演で,Facebookというネット企業の存在と,その創業者の23歳の青年が実質の億万長者になっていることを,一般の人にも知られることになろう。

 今回の番組内容は,CBS Newsのページに予告されている。冒頭の予告ビデオもある。インタビューの中で,Zuckerbergは次のような注目すべき発言をしたようだ。

1. 今年(2008年)中にFacebookがIPOを行うことは,おそらくあり得ないだろう。

2. Beacon広告は優れた手法で,いずれ開花する。

 Facebook Ads(Beacon広告)はプライバシー問題で逆風にさらされていたが,その手法が優れていることを主張している。開花するメドが付いたときに,IPOを実施するということか。
 


◇参考
・Facebook Founder Says "Beacon" Needs Work(CBS News)
・Facebook on Data Portability: Wait and See(John Battelle's Searchblog)
・Facebook To Add More Privacy Controls, Mass Messaging; Zuckerberg On ‘60 Minutes’(paidContent.org)
・Creating Proprietary Content is Like 'Writing in Sand'(Wired.com)
・勢いづくフェースブック,3〜4年前のグーグルみたい(メディア・パブ)
・絶頂のフェースブック,画期的広告手法が落とし穴に(メディア・パブ)
・米Yahoo News,タイガーウッズ特集の“60 Minutes”を配信(メディア・パブ)
タグ:Facebook

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posted by 田中善一郎 at 12:25 | Comment(0) | TrackBack(1) | Web2.0 SNS CGM
2008年01月11日

勢いづくフェースブック,3〜4年前のグーグルみたい

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 Facebook(フェースブック)が勢いづいている。3〜4年前のGoogleの姿を再現しているかのようだ。

 以下に示す同社の統計データからも,この1年間の驚異的な成長ぶりが読みとれる。

Facebookの統計データ
・アクティブユーザー数:6000万人以上
・1日当たりの新規登録者数(2007年1月以降):25万人
・週間成長率(2007年1月以降):3%
・半年ごとにアクティブユーザー数が倍増
・会員の半数以上は非大学生
・25歳以上の会員が急増
・4年制大学生の85%がFacebook会員
・トラフィックのランキング(comScore調査):米国サイトの6位
・月間ページビュー数:650億PV以上
・アクティブユーザーの半数以上が毎日利用
・写真共有アプリケーション市場のトップ
・1日当たりの投稿写真数:1400万点
・Facebookプラットフォーム向けに開発されたアプリケーション数:7000万本以上
・毎日加わる新規アプリケーション数:100本

 これまでのSNS市場ではMySpaceが圧倒的に強く,2位以下を大きく引き離して完全に独走していた。2位のFacebookはまったく相手にされていなかったと言える。それが,この1年で急変。Facebookのアクティブユーザー数とページビュー数が,MySpaceの約半分にまで一気に迫ってきたのだ。

 MySpaceの月間アクティブユーザー数は1億1000万人(全世界)に対し,Facebookは6000万人である。またMySpaceの1日当たりページビュー数が今月に45億PVを突破したのだが,これは月間に直すと1350億PV相当となる。Facebookが650億PV/月なので,これも約半分になってきた。さらに注目すべきは,1日当たりの新規登録者数である。MySpaceの30万人に対し,Facebookは25万人とほぼ肩を並べている。成長性では勢いのあるFacebookに軍配が上がりそう。

 確かに規模の点では,まだまだMySpaceには及ばない。でも,この1年間を振り返ってみると,新しいSNSの世界を切り開いてきたのはFacebookである。オープン・アプリケーション・プラットフォームやソーシャル広告のような革新的なシステムを,Facebookが仕掛けてきた。

 現在のFacebookを見ていると,IPO(新規株式公開)前のGoogleの姿を彷彿させる。2003年頃にGoogleがYahooなどから買収話を持ちかけられたように,2007年にFacebookも同じような買収の誘いを受けた。今年も話が持ちかけられるかもしれない。2004年にGoogleはIPOを実施したが,その当時はまだAdWordsやAdSenseが今のような打出の小槌にはなっていなかった。でもIPO後,AdWords/AdSenceの広告事業が完全に軌道に乗ったのだ。一方Facebookは,ソーシャルグラフのAdWords/AdSenceに相当するソーシャル広告をマネタイズの武器として仕掛けている。ソーシャル広告はプライバシー問題で出鼻をくじかれたが,いずれソーシャル広告は開花するとの声が多い。ソーシャル広告が打出の小槌になると信じて,2009年にIPO実施というシナリオが描けそう。その前に,Googleが行ったように,FacebookもプロのCEOやCFOを外部から迎えないと。

 さて,これからどうなるやら。いつまでもWeb2.0とGoogleではなくて,Web3.0とFacebookも悪くはない。最近話題のデータポータビリティーも絡んできて,面白くなりそうだ。


◇参考
・Statistics of Facebook(Facebook)
・Social Network Stats: Facebook, MySpace, Reunion (Web Strategy by Jeremiah)
・グーグル vs フェースブックの対決が鮮明に,逆風のFacebookに一転追い風が(メディア・パブ)
・絶頂のフェースブック,画期的広告手法が落とし穴に(メディア・パブ)
・Facebook、DataPortability Work Groupに招待される(TechCrunch Japanese アーカイブ)
・Facebookとグーグル、PlaxoがDataPortability作業グループに参加(TechCrunch Japanese アーカイブ)
タグ:Facebook

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posted by 田中善一郎 at 07:55 | Comment(2) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2008年01月09日

Facebookの大統領選報道,SNSユーザーはヒラリーの涙に減点を

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ABCTeamFacebook.JPG

 米大統領選報道でも有権者参加が欠かせない。そこで米マスメディアは,読者参加のソーシャルメディアとタイアップした報道に力を入れている。

 例えば,CNNはYouTubeと組んで候補者TV討論会を主催し,ABC NewsはFacebookと提携して共同報道を展開している。そこで,FacebookのUS Politicsページを覗いてみた。

ABCnewsFacebook.bmp

 ちょうど,ニューハンプシャー州の予備選の真っ直中の時期である。注目は民主党のヒラリー・クリントンとオバマの戦い。戦前の各種世論調査ではクリントンが圧倒的に優勢であったのが,ここに来てオバマが追いつき追い抜く勢いに。特に,オバマは30歳以下の有権者から圧倒的な支持を得ている。それは,Facebook上でのABCとの共同ページでも明確に現れている。

 ここでも,昨日のヒラリーの涙は格好の話題に。有権者の質問に受けるヒラリーが目を潤ませている場面を伝えるABCビデオニュースも,Facebookページ上で視聴できる。 

ClintonTears.JPG

 ここで,つかさずFeedbookユーザーを相手の世論調査を以下のように実施している。

HillaryHurt.JPG

 ヒラリーの涙が,彼女にとってプラス効果に働くか,マイナス効果に働くかのリアルタイムアンケートである。1万2795人が答えた時点では,63%がマイナスに働くと答えた。プラス効果をもたらすと答えた人はわずか19%である。

 Facebookの中核ユーザーのような若い有権者は,ヒラリーの涙に同情を示さずに,これからの選挙戦にとってマイナスと冷たく反応したようだ。

 今回の大統領選の選挙活動や報道では,4年前のブログだけではなくて,SNSや動画共有サイトなども加わっている。ソーシャルメディアの影響が前回を遙かに超えることになりそう。


◇参考
・Obama Effect: ABC News Claims 1M Downloads Of Facebook App(Silicon Alley Insider)
・ABC News and Facebook in Joint Effort to Bring Viewers Closer to Political Coverage(NYTimes.com)
・米大統領選への影響力増すYouTube,候補者TV討論会を主催(メディア・パブ)
タグ:Facebook

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2008年01月04日

ソーシャルグラフの陣取り合戦,Facebook vs MySpace vs OpenSocial

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 インターネットサービスの今後を占う意味で,最も注目したいのがオープンSNSプラットフォームの勢力争いである。

 最初にオープンプラットフォームを打ち上げたのはFacebookである。ソーシャルグラフを利用したアプリケーションの構築をサードパーティに開放した。ソーシャルグラフとはSNS内の人間関係を示す相関図である。

 Facebookに対抗して,GoogleもOpenSocialと称するプラットフォームを発表した。MySpaceはとりあえず,そのOpenSocialに便乗することになった。

 ソーシャルグラフのプラットフォームとも言えるSNSプラットフォームの陣取り合戦が,Google,MySpace,Facebookの3強を中心に繰り広げられることになったのだ。その成り行き次第では,これからのインターネット勢力図を塗り替えていくかもしれない。

 ソーシャルグラフ・プラットフォームを巡る三つどもえの勢力争いを,Dave McClureがうまく図で表現していた。公開されていたので,以下に貼り付けておく。Social Graph Platform Wars と題する図で,勢力関係が俯瞰できる。

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◇参考
・グーグル vs フェースブックの対決が鮮明に,逆風のFacebookに一転追い風が(メディア・パブ)
・Googleの“OpenSocial”の全貌が明らかに(メディア・パブ)
タグ:Facebook myspace

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2007年12月24日

クリスマス・マッシュアップ,サンタの飛来距離を一発回答

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SantaTravel.JPG

 今晩はクリスマスイブ。子ども達は今年もサンタさんが来てくれるかどうか気にしているだろう。で,今はWeb2.0という技術のお陰で,サンタが飛んで来る距離を知ることができる。

  Free Map Toolsが,Google Mapsを利用したサンタ・マッシュアップ・サービスを始めた。あなたの住所を入力すると,Google Maps上にサンタの飛来コースを示してくれると共に,飛来距離を教えてくれる。Kawasakiと入力して試してみた結果が,次の通り。サンタさんは北極点から飛んで来るんだと。

SantaKawasakiTravel.JPG

 解説によると,世界の人口は66億3000万人で,サンタを待っている15歳以下の子どもは17億9010万人もいるそうな。一晩で回りきれるのか,ちょっと心配だが・・・。 

 
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2007年12月14日

グーグル vs フェースブックの対決が鮮明に,逆風のFacebookに一転追い風が

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 あまりにも強すぎるGoogle。その対抗馬待望の声が高まるのも仕方がない。そこで,Googleに対抗する有力候補として一気に浮上してきたのがFacebookであった。

 そのFacebookの切り札が,5月末に発表したオープンプラットフォーム(F8 platform)である。F8プラットフォーム上で走る登録アプリケーションがわずか半年で1万本を超えた。すごい勢いである。このままでいけば,FacebookプラットフォームがパソコンにおけるWindowsのような存在になるのかもしれない。

 さすがのGoogleも,Facebookの勢いに警戒したのだろう。11月初めにOpenSocialをぶつけてきた。MySpaceやBebo,Friendsterなどの主要SNSから揃って支持をとりつける。Facebookだけが外された形だ。さらに,Facebookアプリケーションを提供していた有力デベロッパーも,OpenSocial向けアプリケーション開発に取り組むことを明らかにする。Facebookを孤立化させ,同社の勢いにブレーキが掛かる様相に。

 Facebookはさらに窮地に追い込まれる。次世代広告として打ち出したFacebook Adsが,個人行動情報の扱いの不手際で猛烈な非難を浴びる。あっという間に四面楚歌の事態に。Googleの対抗馬どころではない。Facebookを持ち上げていたマスコミやブログも, 厳しく批判を繰り返す。

 ところが逆風が吹き荒れる中で,Facebookに強力な援軍が現れる。SNSの3番手とされるBeboである。英,アイルランド,ニュージランドでトップを走る有力SNSだ。同社が2日前にOpen Application Platformを発表した。それが,Facebookプラットフォームの事実上のクローンであったから大騒ぎになる。OpenSocial支持に名乗りを上げていたBeboだけにビックリした。その後すぐにFacebookが,同社のプラットフォームを他のSNSに開放する(ライセンスする)との声明を出す。これは,Google(OpenSocial)への宣戦布告とも受け取れる。

 OpenSocialは,どちらかと言えばまだコンセプトの段階で,具体性の点で未整備と言われている。それに比べFacebookプラットフォームは,すでに1万本のアプリケーションの実績がある。他のSNSもF8ベースのオープンプラットフォームを採用すれば,その1万本のアプリケーションが容易に移植できそうである。また,複数のSNSをまたがったオンラインゲームの可能性も出てこよう。

 Beboは,Open Application Platformの開発の過程で,数週間前からFacebookのサポートを受けていたようだ。Social Networking Query
LanguageにSNQを,Social Networking Markup LanguageにSMNLを採りいれているが,FacebookのFQLとFBMLとも対応できるようになっているという。このため,Facebookアプリケーションの移植は簡単とのことだ。また,Facebookアプリケーションの開発者は約10万人に達しており,彼らにとってもBeboの新プラットフォームは歓迎である。NBC Universal, CBS, NBA, Yahoo!, The Gap, Flixster, Gaia Online, RockYou, Slide, BeFunky, iLike, WidgetBox, Wallopと,有力なWebアプリケーション提供業者がパートナーに加わる(パートナー企業の一覧は文末に)。

 逆風下にサラされていたFacebookに,一転,再び追い風が吹いてきたようだ。Bebo以外のSNSも,Facebookプラットフォームになびくかもしれない。

 ただ,Beboもしたたかである。完全にFacebookに寝返りを打ったのではない。2008年中にOpenSocialをサポートすると発表している。Bebo向けに開発しておれば,FacebookにもOpenSocialにも手軽に移植できると主張しているようだ。

 ともかく「グーグル vs フェースブック」の対決が鮮明になってきた。さて2008年の今頃,どうなっているやら。


*Bebo's Open Application Platform のパートナー企業
- Atomic Moguls
- Astrology.com
- Bantr
- Befunky
- Blurb
- Bunchball
- BunnyHero Labs
- CBS
- Chainn, Inc.
- Fashmatch
- Flixster
- Gaia Online
- Gap, Inc.
- Goodreads
- iLike
- Jangl
- Kadoink
- Last.fm
- MesmoTV
- National Basketball Association (NBA)
- NBC Universal
- Ooga Labs
- Pickspal
- Pocketbook
- PokerSavvy
- Presidio Media
- Qloud
- RockYou
- Slide
- Social Media
- Wallop
- Webs.com
- WidgetBox
- Where I�ve Been
- Yahoo!
- Youweb
- YouthNoise


◇参考
・BEBO LAUNCHES OPEN APPLICATION PLATFORM(プレスリリース)
・Opening up Facebook Platform Architecture(Facebook Developers)
・分析―Bebo、Facebookプラットフォームの採用でGoogleを袖にする(TechCrunch Japanese)
・ Bebo、「Open Application Platform」を作ってFacebook アプリを取り込む(TechCrunch Japanese)
・Facebook vs. Google — the social wars(mathewingram.com/work)
・Googleの“OpenSocial”の全貌が明らかに(メディア・パブ)
・絶頂のフェースブック,画期的広告手法が落とし穴に(メディア・パブ)
タグ:google Facebook Widget SNS

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posted by 田中善一郎 at 10:23 | Comment(0) | TrackBack(3) | Web2.0 SNS CGM
2007年12月11日

ぜいたく品を購入する中高年富裕層もSNSがお好き

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 1ヶ月ほど前のちょっと古い話である。米Unity Marketingの調査によると,中高年富裕層もSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用しているようだ。

 米国の場合,SNSユーザーの年齢別分布は,インターネット人口のそれとほぼ同じである。ということは,中高年富裕層もSNSを利用しているはずだ。

 米Unity Marketingは,過去3ヶ月に少なくとも一度はぜいたく品を購入した富裕層を対象に,調査を実施した。調査対象者1074人の年収は15万200ドルで、平均年齢は43.6歳である。彼らが頻繁にアクセスするサイトは次の通り。

1. Amazon.com
2. eBay
3. Nordstrom.com
4. Macys.comとOverstock.com(同数)
5. Neimanmarcus.com

 そして注目すべきは,彼らの40%以上が過去3ヶ月以内にSNSを利用していたことだ。ここでは,Facebook, MySpace,それにYouTubeなどもSNSとしている。

 SNSは若年層向け商品を売り込む場として見られがちだが,富裕層向けのぜいたく品を販促する場としても無視できないようである。SNS上での行動履歴から,富裕層に向けて効果的なターゲティング広告が打ち出せるかもしれない。  


◇参考
・Social Networking Is Not Just For Kids Anymore -- New Study Finds Even Luxury Consumers Do It (Unity Marketing)
・Social Networking Is Not Just for Kids Anymore -- New Study Finds Even Luxury Consumers Do It(Reuters)
・贅沢品購入の中年層はソーシャル・ネットワーク・サイトを活用 (901am)
・絶頂のフェースブック,画期的広告手法が落とし穴に(メディア・パブ)
タグ:SNS

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posted by 田中善一郎 at 11:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2007年12月08日

「ネットバブル」満開で生まれる若者の超富豪

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 ネットバブル満開をうたうビデオをどうぞ。



 クロンサービスではなくて,今までにないコンセプトの新規事業で成功したネット起業家なら,喝采をおくりたい。オープンプラットフォームやソーシャル広告を立ち上げた23歳のMark Zuckerberg(Facebook CEO)も素晴らしい。でも,自社の価値が150億ドルだと吹聴したり,今回のFacebook Adsで不透明かつあいまいな行動をとったりと,あまりにも謙虚さを欠いていた。金があれば,何でもできると思ったのか。

 そういえば,今日か明日にも,Googleの共同創立者のLarry Pageが結婚するそうな(BBCより)。推定資産185億ドルと世界で5番目の富豪となったPageは,ど派手な結婚式を挙行するようだ。Richard Bransonのプライベート島であるNecker Islandで,Bill ClintonやHillary Clinton,Bono(U2)などのセレブや大金持ち約600人を招待しているとか。確かに,金があれば何でもできるのだが。

◇参考
Google co-founder Page 'to marry' (BBC)


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posted by 田中善一郎 at 11:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2007年12月06日

フェースブック,画期的広告手法の件でついに謝罪

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Facebookapologize.JPG

 Facebook CEOのMark Zuckerbergは,同社公式ブログ上で,Facebook AdsのBeaconの件で謝罪した。

 まず,冒頭で悪いことをしたと全面謝罪した。
We simply did a bad job with this release, and I apologize for it. While I am disappointed with our mistakes, we appreciate all the feedback we have received from our users. I'd like to discuss what we have learned and how we have improved Beacon.
 Beaconを採用したのは,Facebook外での行動も友人同士で共有するためで,多くのユーザーが望んでいると信じていた。運用のコントロール面でユーザーとのバランス関係が間違ったと反省する。前々回のエントリーで紹介したように,オプトインにしなかったことが最大の問題になったと認めた。
The problem with our initial approach of making it an opt-out system instead of opt-in was that if someone forgot to decline to share something, Beacon still went ahead and shared it with their friends.
 ただし,明示的に承認したユーザーに対してのBeaconは続行していく。先週から,オプトインに切り替えている。
Last week we changed Beacon to be an opt-in system, and today we're releasing a privacy control to turn off Beacon completely.

 だが,ユーザーのFacebook外の行動情報をNews Feedで流さなくても,Facebookとしてはターゲティング広告のために収集しておきたい。そこで,以下のプライバシー設定ページを用意している。(クリックで拡大表示)
PrivacySetting.JPG 
 ブログで次のようなコメントが。
 If you select that you don't want to share some Beacon actions or if you turn off Beacon, then Facebook won't store those actions even when partners send them to Facebook.
 この点についてはオプトアウトでは? まだ,非難の攻撃を受けるかもしれない。

 ともかくBeaconによる行動情報をFeedで流す件については,オプトイン方式に切り替わった。これでFacebook Adsがしばらく本格離陸が難しいかも。この騒ぎの中で,手をあげて承認するユーザーがどこまで増えるか。パートナー企業もしばらく傍観しそうだし,クリチカルマスに到達するのは先になりそう。
  
タグ:Facebook SNS Widget

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posted by 田中善一郎 at 10:06 | Comment(0) | TrackBack(2) | Web2.0 SNS CGM
2007年12月04日

「知られたくない個人行動があばかれる」と,MySpaceの兄弟TVがFacebook Beaconを解説

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  誰だって,人に知られたくない行動ってあるものだ。もし,あなたが怪しげなサイトをたまたま訪れたとしよう。その行動を皆にあばくようなサービスを,これからも利用する気になるだろうか。

  Fox Business Network (FBN) が先月末に,今話題のFacebookとBeaconの解説を放送で流した。そこで,Beaconにより"People Will Know When You Search For Porn"と説明したとか。要するに,Facebookを使っていると,例えばポルノを探していたことも人に知られてしまいますよと。こういうふうに解説されると,Facebookを使う気にならないかも。

 こんな解説を放送したFBNは,News Corpが10月に立ち上げたビジネスニュースの専門チャンネルである。そうなのか。FBNは,マードック傘下のMySpaceの兄弟サービスであるのだ。MySpaceにとって煙たい存在になってきたFacebookを,このように解説するのは当然なのかも。前のエントリーでも紹介したように,Facebookを叩く絶好のタイミングである。

 でも,MySpaceも,Facebookの“News Feed”と似た“Friends Updates”を実施しつつあるのだけども。今のところは,MySpace内に留まっているようだが。

 最後に,FBNでの放送ビデオを貼り付けておく。Cody Willard, Rebecca Gomez , Andy Levyの3人が, Facebookと Beaconについて議論している。ビデオの下に,CenterNetworksに載っていたビデオ内容紹介文を引用しておいた。




・Cody begins by botching the opening text he was provided on the teleprompter
・Andy is not on Facebook because he is "over 12"
・Andy doesn't get how Facebook is valued at $15B as it's a free service
・Andy believes the opt-out message should come from Will Smith and say "oh hell no"
・Rebecca explains that Facebook uses "cookies" to create Beacon and then explains about a guy who purchased a ring on Overstock and then all of his friends were notified and his wife knew about the holiday gift
・Rebecca further explains that if you surf for porn and find Debbie Does Dallas, your friends will now know you are a perv
・Andy says you have to be a better surfer and clear your cookies
・Rebecca Gomez always clears her Internet search history
・Finally Andy notes that Beacon is like Columbia House 12-for-1 cds back in the old days

◇参考
・Fox Business Explains Beacon: "People Will Know When You Search For Porn"(CenterNetworks)
・Fox Business Networkの予告サイトがオープン(メディア・パブ)
タグ:Facebook

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posted by 田中善一郎 at 16:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2007年12月01日

「世界の500人に聞きます」が実現するリアルタイム投票サービス

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Ask500Peoplebeta.JPG

  Ask500Peopleというサイトがおもしろい。投票で答えられるような質問を投げかけると,世界中の500人相手のアンケート結果が直ちに得られるサービスである。

  質問を投げかけるには登録が必要である。投票に参加するだけでも楽しめそうなので,試してみた。

  トップページには,ユーザーが提出した多くの質問が待ち行列に並んでいた。各質問にはポイント数が示されており,ポイント数が多いと待ち行列の前に進める。気に入った質問があれば,1ポイント与えればよい。“Which do I prefer,Freedom or Security?”にポイントを与えてみた。その時の結果が,以下のスナップショットである。

Ask500Point.JPG

  3分ほど待つと,“Which do I prefer,Freedom or Security?”の番が回ってきた。順番が来て始まると,世界中から一斉に投票が集まる。その様子が,リアルタイムで時系列で示されるとともにGoogle Maps上にも表示される。

Ask500vote.JPG

  僕もFreedomに投票してみた。すると直ぐに,以下のようにGoogle Maps上に反映された。

ASK500Japan.JPG

 この質問の投票数が100に限定されていたため,投票は数分で打ち止めになった。直ぐに,以下のような投票結果が得られた。僕の1票も確かに入っている。

Ask500Result1.JPG
Ask500Result2.JPG

 投票が完了している質問には次のようなものがあった。投票」結果だけを見ても,国による意見の違いが見られて楽しめる。

・Do you think US foreign policy is good for the world?
(Bad to Good)

・Do you think America's 2 party system limits its choices as a democracy?
(Yes or No)

・Humankind is basically good.
(Disagree or Agree )

・How many foreign countries have you visited?
(None. I've never travelled abroad. or One or Two or Three or more)

・Do you sing in the shower?
(Yes or No)

 とても面白いシステムだけれど,現在は反応が遅すぎてイライラする。大きな負荷をかけたくないためか,今は投票数を100以下に制限しているのも残念である。Ask500Peopleのタイトル通り,500人相手の投票に早くしてもらいたい。 

◇参考
Ask500People.com - World Opinion While You Watch(KillerStartups.com)

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posted by 田中善一郎 at 23:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
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