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2007年04月09日

米国のWeb2.0サイト,トップ25はどこか

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 Web2.0サイトが勢いよく育ってきた。米国では,月間ユニークユーザー数が1000万人を超えるWeb2.0サイトが8サイト近くも生まれているようだ。

 CompeteとQuantcastがそれぞれ,米国のWebサイトのユニークユーザー数とランキングを発表しているが,その中からWeb2.0サイトだけ抜き出した表を以下に示す(eBizMBAより引用)。


●Web2.0サイトの順位
web20ranking a.JPG

●Web2.0サイトの月間ユニークユーザー数(米国ユーザー)
web20ranking b.JPG


 CompeteやQuantcastのサイトにアクセスすれば,最新のデータが入手できる。たとえば,MySpaceはCompete(MySpace)とQuantcast(MySpace)で得られる。

 ここで掲げたWeb2.0サイトの大半は,この2〜3年の間に急成長してきた新興サイトである。その中から日本では意外と知られていない2サイトだけを紹介しておく。PhotoBucket.comは写真ビデオ共有サイト。写真共有サイトといえばflickrが日本では有名だが,米国のトラフィック調査でもいつもPhotoBucket.comが上位となっている。Fortuneが,あまり知られていないサイトだが,毎日8万人以上も入会している急成長株として取り上げている。注目したいのは,最新版Adobe Flashツール利用のビデオ・オーサリング・サービスを提供していること。ビデオにオーディオや写真をマッシュアップできる。

 もう一つはWeb2.0サイトと呼ぶには少しためらうが,CraigsList.org1995年生まれの老舗サイトで,クラシファイド(案内)広告サービスを提供している。この数年間,米国の新聞社が目の敵にしているサイトでもある。多くの案内が無料広告である。大都市別の450サイトが用意されている。Tokyoページもある。


◇参考
・Traffic Stats for Web 2.0's 25 Sexiest Sites March 2007(eBizMBA)
・The biggest Web site you've never heard of(Fortune)

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posted by 田中善一郎 at 14:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2007年03月27日

Webアプリのオフライン利用が幕開け,Zimbraがアルファー版を提供

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Zimbra Desktop.JPG

 最近,ネットの“あちら側”のオフィスアプリケーションを使う機会が増えてきた。

 G-Mailを始め,Google Docs & SpreadsheetsやGoogle CalendarなどのWebアプリケーションを使い始めている。会社や家庭のパソコンだけではなくて,屋外でのケータイや,さらには海外でのインターネットカフェからでも同じ環境で使えるからだ。データもあちら側にあるので運ばなくてもよい。さらに他人とも情報を共有できる。ただ,困ることがある。オンライン状態でないと何もできないことである。オフライン時にも,“こちら側”で継続して使えればと願っていたのだが。

 その願いを適えてくれるWebアプリケーションがでてきたのだ。Zimbra Desktopである。Zimbraは,Ajaxを利用したオープンソースのWebアプリケーションを提供している。Zimbra Desktopは,その同社のオンラインアプリケーションをオフラインでも使えるようにするものだ。最初はeメールソフトを皮切りに,カレンダー,ドキュメントなどのデスクトップ版(オフライン利用版)を提供していく。もちろん,Zimbra Desktopを利用する場合は,専用ソフトをダウンロードしなければならない。

 通常はあちら側のオフィスアプリに頼うのはよいのだが,オフライン状態に陥ったときに,仕事が何もできないでは困る人も多いだろう。飛行機や列車,自動車に乗っている時などがそうである。そうしたオフライン時でも,あちら側で進めていたオフィスアプリをこちら側でも継続できるようになるのだ。またオフラインからオンラインに戻ると,オフライン時の処理が反映されるようになっている。

 こうしたZimbra Desktopのように,オンラインのWebアプリケーションをオフラインでも同期して使えるサービスは,これからの注目される動きとなりそうだ。Read/WriteWebによると,Webアプリケーションのオフライン・アクセス・サービスをMorfikも開発中という。AdobeのApolloの出現がWeb/デスクトップ統合化の流れを加速するとも指摘している。

 さて,あちら側で勝負していたGoogleが,こちら側にも手を伸ばすのはいつ頃なのだろうか。


◇参考
・Zimbra on your Desktop(Zimbra) 
・Zimbra Desktop、ローンチ―オンラインの機能をフルに移植 (TechCrunch Japanese)
・Zimbra Desktop Launched - Growing Trend of Offline Access to Web Apps (Read/WriteWeb)
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posted by 田中善一郎 at 00:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2007年03月22日

Web2.0が失速?!

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  Web2.0ブームが終わりそう・・・。EarlyStageVCと称するブログも,“Web 2.0 - Over and Out”との見出しのエントリーを投稿。米国のベンチャーキャピタルから,Web2.0はそろそろ終わりかもとの声がチラホラ出始めているようだ。

  EarlyStageVCでは,Web2.0関連のTechcrunch, Gigaom, Technoratiの3サイトが揃って,トラフィックがピークを越え下降線を辿り始めていると指摘していた。Alexaのデータを見る限り,ユーザーのWeb2.0サイト離れの兆しが読みとれる。

  そこで実際に,代表的なWeb2.0サイトのトラフィックの推移を,同じくAlexaのデータで調べてみた。メディア・パブでは,2005年12月のエントリーで,del.icio.us,Frickr,Digg,Memorandum(現Techmeme),Wikipedia,MySpaceの6サイトについて,リーチのグラフ(過去1年間の推移)を掲載していた。そこで今回も,同一のWeb2.0サイトを取り上げて,リーチの推移を調べ,15ヶ月前と比較してみた。

  各6サイトについて,リーチのグラフを以下に示す(いずれのグラフもクリックで拡大表示可能)。2005年12月と2007年3月の両グラフで,過去1年間のリーチがどのように変化しているかに注目して欲しい。2005年12月には,どのWeb2.0関連サイトも,スゴイ勢いでリーチを拡大していた。一方,最近の1年間を見ると,del.icio.us,Frickr,Digg,Memorandum(現Techmeme)の4サイトは伸び悩んでいる。特に,今年に入ってからは失速し下降線を描いている(赤線の傾き)。また元気の良かったWikipediaやMySpaceまでも,伸びが止まり始めている。

◇del.icio.us(ソーシャルブックマーク)
*2004年12月〜2005年12月9日
DelciousReach.png

*2006年3月〜2007年3月19日
icious reach 0703a.JPG


◇Frickr(写真共有)
*2004年12月〜2005年12月9日
frickrReach.png

*2006年3月〜2007年3月19日
flickr Reach 0703a.JPG


◇Digg(ニュース)
*2004年12月〜2005年12月9日
DiggReach.png

*2006年3月〜2007年3月19日
digg reach 0703a.JPG


◇旧Memorandum,現Techmeme(ニュース)
*2004年12月〜2005年12月9日
memorandumReach.png

*2006年3月〜2007年3月19日
Techmeme reach0703a.JPG


◇Wikipedia(百科事典)
*2004年12月〜2005年12月9日
WikipediaReach.png

*2006年3月〜2007年3月19日
wikipedia reach 0703a.JPG


◇MySpace(ソーシャルネットワーク)
*2004年12月〜2005年12月9日
MySpaceReach.png

*2006年3月〜2007年3月19日
myspace reach 0703a.JPG

 ではYouTubeはどうか。同サイトについては,2005年12月末のエントリーでページビューの推移(半年)を紹介していたので,同じく現在のページビュー推移との比較を,「続きを読む」で示しておいた。YouTubeもこの2ヶ月間,伸び率の鈍化が見られている。

 このように,Alexaのデータで比較すると,代表的なWeb2.0サイトはいずれも,トラフィックの成長にブレーキが掛かっている。VCの立場からすれば,既存Web2.0サイトに代わる出資先をそろそろ探さなければと言うことか。 

 ただ,Alexaのデータだけで議論するのは,モニターユーザー層に偏りがあるだけに危ないかも。確かに先行の大手Web2.0サイトが上限値を探る段階に入ったかもしれないが,Web2.0の新興企業は次々と生まれており,特にある用途に特化したバーティカル市場を狙ったWeb2.0サービスは活発である。それに,日本で顕著であるが,モバイル(ケータイ)向けはこれからが本番である。

 で,Web2.0が失速というのは,言い過ぎのようだが。でも,ちょっと前まで急伸していたリーチの推移カーブが,急に下に向き始めたのはやっぱり気になる・・・。

◇参考
・Web 2.0 - Over and Out(EarlyStageVC)
・Web2.0を象徴するCGM関連サイト,人気爆発でトラフィックが急膨張(メディア・パブ)
・BUBBLE: Alexa error triggers crisis of confidence (Valleywag)




続きを読む(YouTubeのPVについて)
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posted by 田中善一郎 at 08:28 | Comment(1) | TrackBack(5) | Web2.0 SNS CGM
2007年03月19日

Twitter向けサービス,検索やマップサービスが早くも登場

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 Steve Rubelのブログで紹介されていたが,早くもTwitter向け周辺サービスが誕生している。

 Twitter会員のメッセージを対象にした検索サービスのTwitter Searchと,Twitter会員の居場所を示すマップサービスのTwitter Mapである。

*Twitter Search:民主党大統領候補のObamaで検索した結果
twitter search.JPG

*Twitter Map
twittermap.JPG

 Twitter Mapから派生したTwittervision Realtimeがおもしろい。Google Maps上に,Twitter会員が発するメッセージが次々と表示される。世界中の人たちがリアルタイムで繋がっていることを実感できるサービスである。

◇参考
・Live Twitter Search Engine Opens(Micro Persuasion)
・中毒ユーザー続出の“Twitter”,WSJまでも騒ぎに加わる(メディア・パブ)


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posted by 田中善一郎 at 17:17 | Comment(1) | TrackBack(1) | Web2.0 SNS CGM
2007年03月18日

中毒ユーザー続出の“Twitter”,WSJまでも騒ぎに加わる

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  米ブログ界隈での“Twitter”フィーバーは,さらに過熱化しているようだ。

Technorati Twitter top1.JPG

  先ほど,英語版Technoratiのページを見ると,上のように人気検索キーワードのトップに躍り出ていた。Robert Scoble やJason Calacanis などのカリスマブロガーがTwitterの会員になり,Twitterの魅力を熱く語り出したこともあって,今,Twitter中毒者が続出している。またWall Street Journalの記事にも登場し,一般ネットユーザーにも騒ぎが広まろうとしている。

Twitter Scoble.JPG

Twitter Calacanis.JPG

 Twitterは,リアルタイムのソーシャルネットワークである。パソコンやケータイを介して,リアルタイムで知り合いと繋がる。SNS的な機能も備わっている。「何しているの?」との問いからはじめて,気軽なやりとりに使うようだが。一回当たりのメッセージ量は半角で140文字以内となっている。会員のメッセージは,RSSフィードでも配信される。

 でも,あくまで気軽なコミュニケーション手段のようで,目的のあるビジネス用途には向いていないのかな。会員登録して試してみたのだが,ここまで大騒ぎするサービスと思ったりするのだが。数日間使ってみないと有り難さは分からないかも。

 米国のブロガーの意見を読んでみても,Twitter大好き派とTwitter大嫌い派に分かれる。はまった人は,Twitterなしではネット生活を過ごせないとか。信奉者は,モブログ(モバイルブログ)として使ったり,Twitterを介してのニュース収集(たとえばTwitter / nytimes)にも利用しているという。だが一方で,煩わしいコミュニケーションツールに付き合っていられないとTwitterを毛嫌う人も多い。一時のブームで終わると主張する。
 
  日本ではどう受け止められるか興味深い。10代を中心にした若者には受けそうなサービスと思うのだが。今でも,ケータイメールとかSNSで,意味のないやりとりをしたり日記を公開している人が多いし。



◇参考
・Friends Swap Twitters, and Frustration(WSJ.com)
・Odeo、売りに出る(TechCrunch Japanese)
・Twitterの知られざる使い方(ブログヘラルド)
・Technoratiから見たブログの世界(1),Twitter騒動の実態は(メディア・パブ)
・トラフィックが大爆発した“Twitter”(メディア・パブ)

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posted by 田中善一郎 at 13:32 | Comment(0) | TrackBack(4) | Web2.0 SNS CGM
2007年03月17日

Technoratiから見たブログの世界(1),Twitter騒動の実態は

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Technorati Logo.JPG

 最近,ブログ検索エンジンTechnoratiを利用することが増えてきた。特にこのブログを書き始めて以来,ネタ探しやファクト情報の収集にはブログ検索サービスが欠かせない。最新のオンラインメディアやネット事情を調べる際,新聞などのマスメディアよりもブログなどのソーシャルメディアに接したほうが効率が良いからである。マスメディアの重要な記事もソーシャルメディア経由で知りえるので,なおさらだ。

 このように,米国のホットなニュースやトレンドを調べる時には,GoogleやYahooのWeb検索とかニュース検索よりも,Technoratiなどのブログ検索に頼る機会が増えている。そのTechnoratiサービスについて,テクノラティジャパン・マーケティングマネージャーの山崎豊美氏から,基礎的なイロハを授かった。その教えを参考にしながら,同サービスを使って幾つかの機能を見直してみた。


Twitterをネタにしたブログエントリー,インフルエンサーが書きまくる

 最初に,ブログ検索エンジンTechnoratiで,ホットな話題や,それについてのネット上での反応を調べてみた。例として,近頃急に米ネット界隈で話題になっている“Twitter”がどうなっているかを,Technoratiで探ってみた。

 米Technoratiのトップページには,最新の検索キーワードのトップ10が掲示されているが,一昨日はTwitterが6位にランクされていた。一時的にしろ,米国のTechnoratiユーザーはGoogleやParis Hiltonよりも頻繁にTwitterを検索していたのである。ここでまず,Twitterのフィーバーぶりが読みとれる。

Technorati Twitter.JPG


 実際に,英語版Technorati(検索対象が英語ブログ)と日本語版Technorati(検索対象が英語ブログ)のそれぞれで,キーワードTwitterを入力して検索してみた。

 Technoratiの検索エンジンの特徴としては,検索対象ブログをオーソリティーレベルでフィルタリングできることがある。次のような4レベルから選べられる。私がTechnoratiをよく利用するのは,このフィルタリング機能があるからだ。

Technorati  Autority.JPG

 ブログのオーソリティー・ランクは,どれくらいの数の外部ブログからリンクを張られているかで決めている。多くの外部ブログからリンクを張られているブログが,オーソリティーの高いブログとなる。インバウンドリンクを張っている外部ブログを,ここではリンクブログと呼ぶ。山崎氏によると,上の4オーソリティーレベルのリンクブログ数が永続的に固定されていないと言う。日米でも食い違う場合があるようだ。

 実際にTwitterで検索した結果を見てみよう。英語ブログエントリーを対象にした検索件数Technorati Search: twitterは次の通り。

・any authority:21,346件
・a little authority:10,258件
・some authority:4,917件
・a lot of authority:1,195件
(日本時間:2007年3月15日15時半)

 a lot of authorityブログのエントリーが1195件も検索されていた。下のグラフは,過去1ヶ月間に検索された件数の推移である。昨日は,1日で200件以上のa lot of authorityブログ・エントリーが検索されている。今週開催された国際音楽産業見本市SXSWに参加したインフルエンサー的なブロガーがTwitterを話題にしたエントリーを一斉に書きまくったためである。それが引き金となって,ネット上で多くのブロガーが議論し始めたようだ。

Twitter 30days.JPG

 この結果この1週間,検索件数が爆発的に増えた。このような人気の高まったキーワードとなると,検索のオーソリティーレベルをa lot of authorityに設定しないと,検索件数が多すぎて手に負えなくなる。

 それでは,日本での反応はどうか。日本語ブログを対象にした「twitter」のブログ記事検索結果は次の通りであった。

全部:140件
オーソリティ☆:92件
オーソリティ☆☆:27件
オーソリティ☆☆☆:3件
(日本時間:2007年3月15日15時半)

  日本語版のオーソリティ☆☆☆は英語版のa lot of authorityに対応するが,この時のリンクブログ数は56であった。日本ではほとんどTwitterは話題になっていない。

  キーワードTwiiterで検索した場合の,言語別ブログの検索件数は次のようになった。
英語:21,346件
スペイン語:561件
独語:557件
中国:362件
仏語:361件
日本語:140件

  新しいサービスや技術が日本に伝わるのが遅いという現象は,よくあることだが。出足は遅れていても,Second Lifeのように,ある時期になると横並びで一斉に騒ぎ出すのがいつものパターンなので。

  このように,ブログ検索エンジンでは,新しい話題の動きを,リアルタイムに近い形で追うことができるのでおもしろい。出荷直後の新製品や新サービスの反応などを調査するときにも,ブログ検索エンジンが役に立つ。

  Technoratiの検索エンジンは魅力的なサービスが多いが,一方で粗っぽさも多く残っている。その点については,細かくなるので,「続きを読む」で。


◇参考
・トラフィックが大爆発した“Twitter”(メディア・パブ)
・インフルエンサーがブログ記事の玉石を振り分ける(メディア・パブ)

続きを読む(Technoratiの不安定動作など)
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posted by 田中善一郎 at 14:47 | Comment(0) | TrackBack(2) | Web2.0 SNS CGM
2007年03月12日

トラフィックが大爆発した“Twitter”

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twitterlogo.JPG


twitter.JPG

 上のAlexaのページビューには驚く。IM(インスタント・メッセージ)の“Twitter”のページビューが大爆発している。以前百式さんが紹介しているように,Twitterは「何しているの?」というシンプルな問いかけで,友人とか見知らぬ人と繋がっていくグローバルコミュニティーなそうな。実際に使わないと実感がつかめないが・・・。

 ともかく,今,Twitterが旬の話題だ。



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posted by 田中善一郎 at 08:18 | Comment(0) | TrackBack(8) | Web2.0 SNS CGM
2007年03月10日

MySpace,ニュースアグリゲーターを近く立ち上げ

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  SNSトップのMySpaceが,“MySpace News ”と称するニュース・アグリゲーター・サービスを第2四半期の早い時期に立ち上げる。

  Terry Heatonのブログによると,MySpace News の概要は次の通り。
・有力サイトのニュースやブログをリアルタイムにアグリゲート(収集)する。
・特定のテーマに絞ったニュースページを作成する。
・ユーザーは各記事に対して,評価やコメントを加えたり,ブログで意見を述べたりができる。

  つまり,ソーシャル・ネットワーキング・サイト上でニュースサービスを展開しよとしているのである。その逆方向の展開を,USA Todayが先週から始めている。興味深い動きである。USA Todayのニュースサイトにソーシャルネットワーキング機能を組み込んでいるのだ。

 MySpace Newsは,Google Newsのようなニュースアグリゲーターである。競合メディアのニュースサイトから,見出しなどのコンテンツを集めることになる。すんなりと進めることができるのだろうか。

◇参考
・News as a social play: Here comes MySpace News!(Terry Heaton’s PoMo Blog)
・米新聞社サイトのソーシャル化,USA Todayが先行(メディア・パブ)

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posted by 田中善一郎 at 23:02 | Comment(1) | TrackBack(1) | Web2.0 SNS CGM
2007年03月08日

米国の“Patent 2.0”プロジェクト,特許業務にもWikiやDiggの手法を

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  特許の世界にもWEB2.0の波が押し寄せてきた。

  特許業務は未だに人海戦術に頼る場合が多い。特に,出願された特許の審査は大変な仕事量となる。特許が公知技術でないかどうかのチェックは,審査員などの一部の担当者に頼ってきていた。

  特許業務をもっと効率よく進めるには,Web2.0風の集合知を利用できないのだろうか。ということで,米国特許商標庁(US Patent and Trademark Office:USPTO) が動き出したのだ。

  washingtonpost.comによると,出願特許をWebに公開し,多くの人からのコメントを募る。そのコメントには,wikiとかブログを予定している。またコメントの評価も,Diggのような手法で実施したいようだ。つまり,WikipediaやDiggのやり方を参考にして,審査の効率化を狙う。特に,最近増えてきたソフトウェア設計分野の特許では,学術論文なども少なく審査に必要な資料を探すのに,審査官は苦労する。集合知の助けを期待したいのだ。

 USPTOでは昨年,4000人の特許審査官が,33万2000件の特許を審査した。1人の審査官が平均83件の特許を審査したことになる。大変な負荷のようだ。Web2.0のシステムが上手く働けば,各特許に対する良質のコメントが集まり,審査官の仕事も効率化するのだろう。

 このプロジェクトは,Community Patent Reviewの指揮を執っているNew York Law SchoolのBeth Noveck教授と,特許数で14年連続世界最多を記録しているIBMとの間で進められた会議をベースにして計画されており,今春から試験運用が始まる予定である。IBMやIntel,Microsoft,HPなどの大手ハイテク企業も,このプロジェクトの参加に同意している。

 これは,まさに「パテント2.0」プロジェクトである。

◇参考
・Open Call From the Patent Office(washingtonpost.com)
・ Patent Office opening reviews online in “revolutionary switch”(Smart Mobs)
・IBMが年間米国特許取得件数で最多記録を更新  中堅・中小企業とのコラボレーションに向けた「Inventors' Forum」を発表(プレスリリース)


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posted by 田中善一郎 at 08:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2007年02月17日

米国のSNS,より“オープン”に変身を

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 米国のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)がより“オープン”に変身を図ろうとしている。

 BusinessWeek.comの記事でも紹介されているように,SNSもいよいよオープン化時代に突入してきたようである。FacebookなどのSNSプロバイダーがAPIを公開し,サードパーティーがSNSアプリケーションを開発できるようになってきたのだ。米国のSNSも成熟期を迎えてきており,勢いを衰えさせないためにはサードパーティー開発者による魅力あるアプリケーションの構築が必要とみているのである。

 大手SNSの中で,オープン化路線にいち早く舵を取ったのはFacebookであった。APIを公開し,テストを進めている。 MySpace.com,LinkedIn, Friendster, それに Google's orkut も,この動きに追従していくようだ。Facebookは昨年夏にパイロットプログラムを実施し,サードパーティーの開発会社が約100件の新しいアプリケーションを作り出した。MosotoもFacebookのAPIを使って,コンテンツ共有とチャットサービスを提供していく。

mosoto0702.JPG 

◇参考
・Social-Networking Sites Open Up(BusinessWeek.com)
・Facebook Developers(Facebook)
・ Facebook Launches API(ProgrammableWeb.com )
・Mosoto、Facebookでファイル共有、チャットができる(TechCrunch Japanese)
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posted by 田中善一郎 at 23:28 | Comment(0) | TrackBack(1) | Web2.0 SNS CGM
2007年02月09日

望みのWebコンテンツを自分でwidget化し,個人ページに貼り付ける

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WOD.JPG

 パーソナライズド・ページ・サービスは使い始めると,なかなか便利で止められない。RSSフィードで送られるコンテンツを組み込めるので,RSSリーダー代わりにも使える。さらに,widget(gadget) も充実してきており,オンラインサービスをパーソナライズドページ上から利用できるのも嬉しい。

 だが,GoogleやYahooなどのパーソナライズド・ページを個人用ポータルページとして使うと分かるのだが,所望のサービスを組み込めない不満が生じる。RSSフィードを配信しているWebサイトは限られているし,widgetの品揃えも十分ではないからだ。

 そこで,ユーザーが所望のWebコンテンツを自分でwidget化し,それをパーソナライズドページに取り込めるサービスを,Webwagが始めた。同社が提供するパーソナライズド・ページ上から,所望のWebサイトページ上の特定エリアを選んで,簡単に自前のwidgetを作れるようにしたのだ。実際の操作を見れば分かりやすい。下のテキストリンク先に飛んで,現れたページ上のPlayボタンをクリックすれば,操作を見ることができる。

32-webwag-introduces-widget-on-demandtm-wod-the-user-generated-widget

 Webwagはこのサービス名をWidget on Demand (WOD)と称している。与えられたwidgetだけではなくて,ユーザー生成widgetもパーソナライズドページに組み込めるようにしたのだ。


◇参考
・Webwag Launches a World First: WOD(TM) - Widgets on Demand(TM)(プレスリリース)
・パーソナライズドページがブームの兆し,ビジネスにもなりそう(メディア・パブ)
タグ:Widget

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posted by 田中善一郎 at 07:58 | Comment(0) | TrackBack(2) | Web2.0 SNS CGM
2007年02月05日

Web2.0に至る流れを納得できる優れたビデオ

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 このビデオは2日前にSomewhat Frankというブログで見つけて,出来の良さに感心していた。実は,そのブログよりももっと早く,日本のPOLAR BEAR BLOGさんが紹介していたようだ。

 米国のブログ界隈では,口コミで瞬く間に評判になっている。すぐに,このビデオはTechnoratiの Popular Youtube.com Videosで1位にランクされており,またビデオを紹介したSomewhat FrankのブログエントリーはDiggの技術部門ニュースのトップに躍り出ていた。

*Tchnorati(クリックで拡大可能)
web20 technoratu0702.JPG

*Digg
Digg 070204.JPG

 4分少々の短いビデオながらWeb2.0に至る流れをうまくまとめた秀作である。カンサス州立大学文化人類学科のMichael Wesch 助教授が制作しており,"The Machine is Us/ing Us" というタイトルからも分かるようにメッセージ性も高い。

 このビデオを見ていると,Web2.0に至る10年間の激変ぶりを振り返ってみたくなる。ビデオの中で引用していたWiredの記事“We Are the Web ”とか,Wikipediaに出ているWeb2.0バズワード遷移を見るのも悪くない。

*Time bar of Web 2.0 buzz words
web2.0 buzz worda.JPG
(Wikipediaより,ソースはWeb 2.0 Buzz Time bar)


◇参考
・An Inventive Video Journey To Web 2.0 (Somewhat Frank)
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posted by 田中善一郎 at 07:53 | Comment(1) | TrackBack(7) | Web2.0 SNS CGM
2007年02月03日

既存メディアのソーシャル化,早道はソーシャルメディアの買収

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FanNation0701.JPG

  米Sports Illustrated(スポーツ・イラストレイテッド)が,FanNation.comを買収することになった。

  FanNationは,スポーツ関連コンテンツのアグリゲーターであり,スポーツファンのためにブログベースのソーシャル・ネットワーキング機能も備えている。ベータ版ながら評判が高いサイトのようだ。人気ブログのMashable!が昨年末に実施した“Social Networking Awards - The Top Social Networks of 2006”においても,FanNationはSports and Fitness分野の優秀SNSに選出されていた。

  また,paidContent.orgは,2006年12月18日付けのブログエントリーの中で、Sports IllustratedがFanNationの発行済み株式40%を2500万ドルで取得することで両社が基本合意に達していると報じていた。

  昨年あたりから既存のメディアサイトは,CGMを取り込んだソーシャルメディア化を急いでいる。競争の激しいスポーツ分野は特に急務だろう。米最大のスポーツ専門チャンネルESPN(The Walt Disney Companyの傘下)のサイトに対抗していくために,Sports Illustratedサイト(SI.com)
はソーシャル化の早道としてFanNation.comを買収することになったのだろう。ちなみにFanNation.comは,ESPNの元スタッフによって設立されたベンチャー企業だ。


◇参考
・'Sports Illustrated' Buys FanNation.com(Advertising Age )
・Entertainment SI Continues Interest In Social Networks; $25 Million On 40 percent Of Start-up FanNation.com(paidContent.org)
・今年の米ソーシャルネットワーキング賞は,そして2007年の注目サービスは?(メディア・パブ)
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posted by 田中善一郎 at 09:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2007年02月02日

「タギング」を米ネットユーザーの28%が経験している

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  米国人はタギング(タグ付け)が好きなようだ。Pew Internet & American Life Projectの調査によると,インターネットユーザーの28%がコンテンツのタグ付けを経験しており,同7%が日常的に行っている。

  3年ほど前にFrickrとかdel.icio.us で見かけたときは,タグ機能も新鮮で物珍しかった。今ではブログを始め,ソーシャル・ニュース・サイト,ソーシャル・ブックマーク・サイト,写真共有サイト,動画共有サイトなどで,タグ付け機能が備わっているのは当たり前になってきた。でも実際に,ブログエントリーやニュース記事,写真,動画にタグを付けるユーザーは,early adoptersに限られているのではと思っていたのだが・・・。Pewの調査結果では,タギングがかなり浸透し始めている。

 今回の調査は,2006年11月30日から12月30日の間に,2373人の成人に対して電話でインタビューを行い,そのうちインターネットユーザーであった1623人が調査の対象となっている。



◇参考
・Tagging(Pew Internet)
・28% of Online Americans Have Used the Internet to Tag Content (Pew Internet)
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2007年01月31日

メディアのこれからを議論する“Media2.0ワークグループ”が結成

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media20 070130.JPG

  Media2.0をテーマにしたブロガーたちのワークグループ“Media 2.0 Workgroup ”が誕生した。

 Web2.0が注目され始めた2005年秋に登場した“Web 2.0 Workgroup ”と同じ類の仕組みだ。これから大きな流れになるWeb2.0について議論の口火を切っていたブローガーが団結して,Web2.0を盛り上げていこうとして始まったグループであった。活動と言っても、参画ブログを束ねたOPMLを用意したり,各ブログにワークグループのロゴを貼り付ける程度だったような気がする。ただ,そのOPMLをRSSリーダーに登録してチェックしておけば,Web2.0の最新動向はほとんど漏れなくキャッチアップできた。その参画グループから,TechCrunch,Read/WriteWeb,Programmable Webなどが育ってきた。

 そのMedia2.0版が,今回,紹介するワークグループである。設立の趣旨は次の通り。
The Media 2.0 Workgroup is a group of industry commentators, agitators and innovators who believe that the phenomena of democratic participation will change the face of media creation, distribution and consumption. Join the conversation
 キーワードとしては,
+aggrigation
+attention
+convergence
+distribution
+engagement
+identity
+participation
を挙げている。

 要するに,Web2.0時代のメディアの在り方を議論しているブロガーの集まりである。

 招待制でグループ作りを進めている。現在は14人のブロガーが参画している。この分野では,それなりに有名なコラムニストが揃っている。

Commentary
Ben Metcalfe (Ex BBC)
Publishing 2.0 (Scott Karp)
Stowe Boyd (/message)
Frank Gruber (AOL)

Tools
Are you Paying Attention? (Touchstone)
Daniela Barbosa (Factiva/Dow Jones)
Eric Olson (FeedBurner)

Social Media
Jeremiah Owyang (PodTech)
Jeff Pulver (PulverMedia)

Mainstream Media
Suw & Kevin (Strange Attractor)
Ian Forrester (BBC)

PR/Marketing
Brian Solis (PR2.0)
Marianne Richmond (Resonance Ptnrship)
Jeneane Sessum (Allied)

Funding
Coming Soon


参加ブログの全エントリーを一本に統合したRSSフィードを見れば,ブログの質を読みとれるはず。気に入れば,用意されているOPMLでRSSリーダーに一発登録してみれば。




◇参考
・Media 2.0 Workgroup - Social, Democratic, Distributed
・Web2.0のワークグループ,参画ブログを束ねたOSMLがベースに(メディア・パブ)
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posted by 田中善一郎 at 08:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2007年01月23日

Wikipedia,リンクのブラックホールに

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 Wikipediaが,インターネットコンテンツにおいて,ますます中心的な役割を演じ始めている。それと共に,Wikipediaを利用してPageRankをアップさせようとするスパムも急増している。実際に,SEO対策としてWikipediaの利用を実施している場合も多い。
  
 特にWikipediaの外部リンクがSEO効果に抜群であることは想像される。それで,Wikipediaの外部リンクにはnofollowを入れるようになってきている。そうすると,少なくともGoogleの検索エンジンはそのリンクを無視する。今後Wikipediaからのすべての外部リンクにnofollowを徹底させるようだ。

 一方で,昨年の各種測定データからも明らかなように,Wikipediaの利用者数はうなぎ登りである。当然のことだが,外部サイトからのリンクも急増している。その結果,Googleの検索エンジンから見れば,Wikipediaの外部リンクはゼロとなり,外から入ってくるリンクは増え続けることになる。これって,Wikipediaのブラックホール現象なのかも。でも,Wikipediaからのリンク先には専門家でないと発掘されにくい貴重なコンテンツがあるはずだが,検索エンジンでは評価が低くなるのかな。

◇参考
・Wikipedia Nofollows Links(Google Blogoscoprd)
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posted by 田中善一郎 at 09:04 | Comment(1) | TrackBack(2) | Web2.0 SNS CGM
2007年01月22日

会員数65億人強の“First Life”が開設

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  “Second Life”に思わぬ強敵が現れた。“First Life”が立ち上がったのだ。会員数が65億人強である。今日だけで37万人近くが入会している。退会者が15万人だから,今後とも会員が増え続けるのは間違いない。

First Life0701.bmp


  “First Life”のトップページを以下に示す。“Second Life”に比べても,こちのページのほうが,ぜんぜん楽しそうである。   
  
FirstLife0701.JPG

   はい,もちろん,この“First Life”は“Second Life”に対するパロディサイトである。会員数は地球上の人口であって,毎日37万人が誕生し,15万人が死亡しているのである。“First Life is a 3D Analog World”とある。First Lifeのロゴ入りTシャツを販売している以外は,特に活動をやっていない。Linden Labから抗議されないのかな。パロディに対して抗議するような野暮なことはしないはず。

   “First Life”に嫌気をさした人が“Second Life”で再チャレンジするのもよいが,やはりもっと“First Life”を楽しみたいですな。 


 
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posted by 田中善一郎 at 11:45 | Comment(0) | TrackBack(2) | Web2.0 SNS CGM
2007年01月11日

米Web2.0サイトのランキング,伸びた分野はどこか?

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 米国のWeb2.0サイトのトラフィック変動を一覧できる表を, Seth GodinとAlex Iskoldが連携してまとめてくれている。

 まずSeth Godinが,米Web2.0企業の926サイトを対象に,半年間のトラフィックランキング(Alexa Rank)の変化を一覧表でまとめた。この表を利用して,Alex Iskoldが次のような組み直した表を作成した。

#ランキング上位サイトのランク変化(クリックで拡大表示)
web20.JPG
(ソース:Read/WeiteWeb)

#分野別サイト(トップ100サイト)のランク変化(クリックで拡大表示)
web20企業0701.JPG
(ソース:Read/WeiteWeb)

  表のRank Changeで,ランクを上げた場合が−(マイナス)であり,逆にランクを下げた場合は+(プラス)となる。

  興味深いのは,分野別のグラフである。この表ではWeb2.0サイトのトップ100サイトを対象に,分野別のランキングデータを示している。例えば,music分野では,Web2.0サイト・ランキングの26位のlast.fmと同40位のpandora.comが対象になっている。全サイトを対象にしたランキングは,last.fmは(現ランク:343位,半年前のランク:432位),pandora.comは(現ランク:1073位,半年前のランク:1353位)の2社(サイト)となっている。そこで,表では,Companyが2,Rankが1416(343+1073),Ave Rankが708(1416/2)となるわけだ。元データのExcelファイルが利用できるので,いろいろと分析したり,グラフ表示が可能だ。

 明らかに,Video,ソーシャル・ネットワーキング,ソーシャル・ブックマーキング,Photoの各分野のWeb2.0サイトが,トラフィックランクを上げていることがはっきりと出ている。逆に,ブログサイトがランクを落としているが,ブログコンテンツがSNSなどへ流れているためのようだ。


◇参考
・Seth Godin's Web 2.0 Traffic Watch List on Alexaholic.com
・Analyzing Trends From Seth Godin's Web 2.0 Index(Read/WeiteWeb)
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posted by 田中善一郎 at 10:20 | Comment(0) | TrackBack(1) | Web2.0 SNS CGM
2007年01月10日

米10代のSNS,意外とソーシャルではない

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 米10代(12-17歳)のインターネットユーザーの55%が,SNSを利用している。PEW INTRENETの調査レポート“Social Networking and Teens”によると,中高生の半分以上が,個人プロフィールを作りSNSのユーザーになっているとのことだ。

 高学年になればなるほど,特に少女はSNSに熱中する傾向が強い。高学年(15-17歳)少女の70%がSNSにはまっていた。少女たちは主に既存の友人との関係を深めるためにSNSを利用しているのに対し,多くの少年たちは戯れる相手を探したり,新しい友人と出会う機会をSNSに求めている。

 米国のSNSでは,“ソーシャル”と呼ばれているように,個人プロフィールの公開が当たり前と思われている。ところが社会問題化になったこともあって,個人プロフィールをインターネットユーザーの誰にも公開している10代は34%と少数派になってきている。意外とソーシャルでなかったのだ。今回の調査で,10代SNS利用者の66%が個人プロフィールの公開を友人などに限定していることが分かった。

◇参考
・Pew Internet: Social Networking and Teens (Pew Internet)
・For Teens, Most Social Networking is Not So Social(Micro Persuasion)
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posted by 田中善一郎 at 10:50 | Comment(0) | TrackBack(1) | Web2.0 SNS CGM
2007年01月07日

Second Life人口が200万人突破と大騒ぎするが,アクティブユーザーはまだ20万人程度

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  Second Life(SL)の人口が先月中旬に200万人を突破したが,現在は240万人に達している。

second life070107.JPG
(日本時間の2007年1月7日11時現在)

  このように急成長がはっきりしてくると,いつものようにマスメディアまでが一緒になって,一斉に大騒ぎし始める。そこで,3次元仮想空間SLはさぞかし大賑わいと思って訪れてみると,拍子抜けするかもしれない。まだ開発途上の世界である。CNN.com やCNETなどが伝えるように,SLを頻繁にログインするユーザー数は20万人から23万人と多くないのだ。つまり,SLのアクティブユーザー数はSL登録者数の10%程度である。

 先ほどアクセスしてみると,実際に活動しているログイン者数は2万人ちょっとであった。過去60日間に一度でもログインしたことのあるユニークユーザー数は84万人,過去30日間では53万人となっている。またCORANTEによると,過去,一度でもログインしたことのあるユーザー数は153万人である(200万人にも届かないのは,かなり二重登録が多いためのようだ)。
 
 また,月額料金9.95ドル(米ドル)を払っているプレミアム会員数は4万2400人である。プレミアム会員は土地を所有し,そこで建設したり展示したり、接待などを行える。Second lifeを運営するLinden Labとしては,経営面でもコミュニティーを活性化させるためにも,プレミアム会員を増やしていかなければならない。

 Second Lifeと似通ったモデルのWorld of Warcraft(WOW)は,米Blizzard Entertainmentが運営するMMORPG(Massively Multiplayer Online Role-Playing Game:多人数同時参加型オンラインRPG)であるが,月額料金15ドルの会員を750万人以上も抱えているという(実際には低額料金の中国ユーザー300万人も含んでいる)。有料会員規模の点では,SLはまだまだWOWと比較できる段階にないのである。

 だがSLは単なるオンラインゲームではないだけに,WOW以上に広く深く展開していくだろう。というか期待したい。開設して3年ほど経過したが,上昇気流に何とか乗り始めたのは1年ほど前からである。これからが一気に急浮上する段階と思いたい。ところが一部では,SLは壁に突き当たるとの意見も出始めている。今はマニアックな人が楽しむ段階であって,一般の人が利用するにはまだ環境が整備されていないからだ。

 一方で,企業がマーケティングの場としてSLを活用する動きが目立ち始めている。でも,消費者となるユーザーは限られており多くがマニアック層であることを前提に実験すべきのようだ。いろんな問題が噴出するのはこれからである。実際に今でも,SL内の企業サイトには卑猥な物が飛び込んできたりしているようだ。米国のメディアやブログでは,webpronews.comやValleywagのように,SL内で起こっている実態を伝え始めている。以前,リアル世界の出来事であったが,ビルゲーツがパイを顔に投げつけられたことがあった(YouTube)。だが,バーチャルの世界であるSLでは,それ以上の事件が頻繁に起こりかねないと心配する声も出ている。

 ともかく,これから何が起こるかが計り知れない。それだからこそ,SLは面白いのだが・・・。



◇参考
・Real Second Life numbers, thanks to David Kirkpatrick(Many-to-Many)
・Why Second Life Numbers DO Matter(The Browser)
・Second Life's Census Problem: 2MM or 200,000?(MarketingVOX)
・Counting the real 'Second Life' population (CNET News.com)
・Second Life: The Other Side Of The Coin(webpronews.com)
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posted by 田中善一郎 at 14:33 | Comment(0) | TrackBack(7) | Web2.0 SNS CGM
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