スマートフォン専用ページを表示

メディア・パブ

オンラインメディアをウオッチ
TOP / Web2.0 SNS CGM
<< 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15 16 >>
2006年12月26日

今年の米ソーシャルネットワーキング賞は,そして2007年の注目サービスは?

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 今年は,ユーザー参加型のソーシャルサービスが大きく開花した年である。

 総合SNSをはじめ,ビデオ/写真/音楽/ニュースなどのコンテンツ共有サービス,さらにはスポーツ/ペット/ショッピングなどのカテゴリー別サービスと,ユーザー主導のコミュニティーサービスが花盛りである。MySpaceやYouTube,Digg,Flickr,Last.fmを老舗と思わせるぐらい,新星が次々と現れている。でも,あまりにも多くのサービスが登場するものだから,頭の整理ができなくて困ってしまう。

 ちょうど,Mashable!が“Social Networking Awards - The Top Social Networks of 2006”を発表していた。分野が分野だけに,実績のある賞ではないが,参考にはなる。11分野毎に,Mashable!が選んだサービス,人気投票で選んだサービス,そして2007年の注目株を挙げている。

 知らないサービスだらけだ。適当にアクセスしてみたが,それなりに工夫を懲らしたサービスが多い。今年,誕生しためぼしいサービスについては,次のWeb2.0関連ブログで紹介されているはずだ。
・TechCrunch(日本語版)
・ReadWriteWeb
・Mashable!

 1番目の総合SNSを除くと,セグメント化したターゲットサービスが目白押しである。スポーツ分野でも例えば高校スポーツに絞ったTakkleとか,イベント分野でも学生の夜のレジャーに絞ったCollegeTonightとか。


1. Mainstream and Large Scale Networks
Our Choice: MySpace
People’s Choice: Multiply
Hot for 2007: Bebo, Vox, Facebook, Facebox

2. Widgets and Add-Ons
Our Choice: Slide.com
People’s Choice: ZwinkyHot for 2007: RockYou, Stickam, Snocap, Zingfu, MyBlogLog

3. Social News and Social Bookmarking
Our Choice: Digg
People’s Choice: Trailfire
Hot for 2007: Del.icio.us, StumbleUpon, Blinklist

4. Sports and Fitness
Our Choice: FanNation
People’s Choice: Takkle
Hot for 2007: SportsVite, Ultrafan

5. Photo Sharing
Our Choice: Flickr
People’s Choice: Twango
Hot for 2007: Zooomr, Webshots, ImageShack, Tabblo, Pickle, BubbleShare

6. Video Sharing
Our Choice: YouTube
People’s Choice: Gotuit
Hot for 2007: Metacafe, Motionbox, Revver, vSocial, StupidVideos, Blip.tv,

7. Startpages
Our Choice: Netvibes
People’s Choice: Pageflakes
Hot for 2007: YourMinis, Protopage, Webwag

8. Places and Events
Our Choice: Yelp
People’s Choice: CollegeTonight
Hot for 2007: MingleNow, HeyLetsGo, Planypus, ILCU (and others)

9. Music
Our Choice: Last.fm
People’s Choice: ReverbNation, MOGHot for 2007: Pandora, YourSpins, Rapspace, ProjectOpus, iLike, Splice, MusicHawk and More

10. Social Shopping
Our Choice: Etsy
People’s Choice: ThisNext
Hot for 2007: Crowdstorm, Kaboodle, ShopWiki, StyleFeeder

11. Mobile
Our Choice: Twitter
People’s Choice: WadjaHot for 2007: Friendstribe, JuiceCaster, Zingku, Moblabber, Zemble, Veeker, Treemo

12. Niche and Miscellaneous Social Networks
Our Choice: Flixster
People’s Choice: Dogster, LibraryThing

Hot for 2007: SneakerPlay, MothersClick, Motortopia, Minti, ComicSpace, Curbly, MyChurch, Ziki, VeryLiberating, ITtoolbox, Fanpop, ShareYourLook, FamilyThrive, Blubrry, innerTee, Listal, ConnectingMoms, FirstGiving, RealityAllStarz, CafeMom, BeGreen, AdFemme, Dianovo, eLifeList, CampusBug, SnehaH, HumanOpinion, MerchantCircle, Barrio305, GenevaOnline, MDJunction (list too long to post images!)

◇参考
・Social Networking Awards - The Top Social Networks of 2006 (Mashable!)












この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 10:41 | Comment(1) | TrackBack(1) | Web2.0 SNS CGM

トラフィックを増やして人気ブログになるための28種の方策

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 英国のWebデザイナーRichard Quickが,Webサイトのトラフィックを増やすために今年実施した手法28点をリストアップしてくれている。当然のことだが,SMO(ソーシャル・メディア・オプティマイゼーション)も幾つか含まれている。

1)・Create a list of top keywords and integrate them into future web pages.

2)・Make all title tags reflect keywords

3)・Submit to popular directories

4)・Comment on blogs in your sector

5)・Submit articles to popular article directories

6)・Submit web pages to social bookmarking sites such as Digg, Delicious and Reddit

7)・Make sure your urls are search friendly

8)・Update your site often

9)・Write punchy, exciting, informative, useful
copy.

10)・Address the needs of your users

11)・Provide solutions to your users problems

12)・Have an “about us” type section on your website.

13)・Have contact details on your site

14)・Get to know your competitors

15)・Swap links with competitors

16)・Launch joint projects with competitors

17)・Exchange articles with your competitors.

18)・Subscribe to forums in your sector and participlate.

19)・Seed forums with solutions to problems.

20)・Have a link to your website in your forum signature file.

21)・Get a Squidoo, Myspace, Bebo or any other popular social networking site page and include a link back to your site and information about you and your skills.

22)・Read Problogger.net regularly and always submit to the article contests.

23)・Add social bookmarking links to allow your users to vote for your blog

24)・Design your site for your users and not the search engines.

25)・Perform keyword research for your sector, know what words people use to search for your subject.

26)・Link to sites that your users will find useful and informative.

27)・Link grub from friends, relatives, local Chamber of Commerce, library, suppliers etc.

28)・Create a page in Wikipedia about your site and link to it within the wiki system.

  SMOのためには,自らコミュニティーに参加すべきとか,Wikipediaに
自分のサイトについてのページを起こすべきとか,結構,役立つ指摘も多い。だが,競合サイトとリンク交換したり,共同プロジェクトを立ち上げたり,記事交換をすべきと,15)〜17)で述べている点については少し理解に苦しむ。でも米国の新聞社サイトにおいては,競合他社サイトとリンクを張り合ったり,記事を交換したり,クラシファイド広告やニュースアグリゲーターで共同プロジェクトを組んだり,しているが・・。ソーシャルサービス時代においては,自社サービスだけにユーザーを囲い込むことはダメということか。


◇参考
・28 things I did to improve traffic to my website in 2006
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 07:38 | Comment(0) | TrackBack(7) | Web2.0 SNS CGM
2006年11月30日

YouTubeのユーザー,裕福な中高年層が中核に

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
  YouTubeユーザーの約半分は35歳以上の中高年層である・・・・。Ars Technica の記事が,TV放送の中核視聴者である裕福な中高年層がYouTubeに流れていると伝えているのだ。

   eMarketerのレポートによると,YouTubeユーザーのうち35-64歳の年齢層が54.5%も占めるという。41.3%を占める2-34歳層を圧倒しているのだ。他の調査会社も似たり寄ったりの結果を出している。

*YouTubeユーザーのうち35-64歳の年齢層の割合
eMarketer:54.5%
Nielsen/Netratings:55%
Comscore:48%
Quantcast:65%

 これらは,5月から8月の間のある1ヶ月間に実施した調査結果である。調査手法は異なるだろうが,いずれも中高年層が中核になってきていることを示している。

 さらに注目すべき結果をComscoreが明らかにしている。YouTubeユーザーの年収である。ユーザーの61.6%が6万ドル以上の年収者であることだ。

 YouTubeと言えば,若者が熱中するサイトのイメージが高い。広告媒体として,若者向けエンターテイメント関連や消費財広告などに注目しがちであった。だが,お金持ちの中高年層がここまで増えてくるとなると,広告対象の拡大が急がれる。中高年層向け広告も,テレビ放送や新聞からネット媒体へのシフトが広がりそうだ。

 前にも伝えたように,MySpaceも若年層が頭打ちで中高年層ユーザーが急増している。米国のCGM(CGC)ベースのコミュニティが,若者中心から中高年層へと,すそ野を一気に拡大してきたようだ。団塊世代の定年を迎えることもあって,日本でもその兆しがチラホラ見え始めている。


◇参考
・YouTube makes the move on TV's "old rich people" (Ars Technica)
・若者の社交場のはずのMySpace,実は中高年層のたまり場に(メディア・パブ)

タグ:YouTube

この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(2) | Web2.0 SNS CGM
2006年11月20日

EZ GREEのユーザー評価,ブログ検索エンジンで調べてみる

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 これからのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の新たな主戦場は,やっぱりケータイ市場かな。ということで,本格的なモバイルSNSとして11月16日に船出した「EZ GREE」のユーザー動向を調べることにした。

 EZ GREEに対するユーザーの反応を知るには,個人ブログをチェックすることが手っ取り早い。そこで,ブログ検索エンジンを使って,“EZ GREE”のキーワードで検索することにした。個人的には,国内(日本語)版も英語版もブログ検索エンジンとしてTechnoratiしか使っていなかったが,この機会に国内の代表的なブログ検索エンジンを比較検討してみた。対象としたエンジンは次の5種。

・Technorati(テクノラティ)ブログ検索,
・Googleブログ検索,
・Yahoo!ブログ検索,
・Ask.jp : ブログ検索,
・gooブログ検索

 EZ GREEのサービスが始まってから,ほぼ毎日,上のブログ検索エンジンで検索し調べてみた。思惑通り,検索結果の8割近くは,EZ GREEの利用に関するブログエントリーであった。コンテンツは,実際にEZ GREEを利用したユーザーの生々しい意見や第一印象である。また一方で,GoogleやYahooのWeb検索エンジンでも試してみたが,検索結果にはこうした個人ブログはほとんど引っかからなかった。

 今回の調査を始める前まで,ブログ検索エンジンはTechnoratiだけでも用が足せると思っていた。一度,TechnoratiとGoogleの検索エンジンをほぼ同時刻に走らせ,それらの検索結果を比較してみると,予想以上に結果に隔たりがあることがわかった。以下は,19日22時ころに実施した両エンジンの検索結果(日付順)である。20件(2ページ分)の検索結果のうち,11件は一方の検索エンジンでしか現れなかった。同一のブログエントリーは罫線で繋いだ9件だけであった。緑色のブログエントリーは,EZ GREEのユーザー動向を調べる上で役立ったコンテンツである。Technoratiだけでは,大事なコンテンツを見落すことになる。他の検索エンジンの併用も必要なようだ。
 
TvsG.JPG

 さらにすぐその後で,Yahoo!ブログ検索でも試してみた。Yahooエンジンによる20件の検索結果のうち13件は,TechnoratiやGoogleの検索結果に現れなかった初めて見るブログエントリーで,しかもいずれもEZ GREEを使ったユーザーの声であった。今回の事例だけで判断するのは危険だが,ブログ検索エンジンはまだまだ未熟と言える。このため,ユーザー調査をきめ細かく行うには複数エンジンの横断検索に頼らなければならないのかも。

 以下は,それぞれの検索エンジンで“EZ GREE”の検索結果ページである。
・テクノラティ: 「EZ GREE」のブログ記事検索結果
・Google ブログ検索: "ez gree"
・Yahoo!ブログ検索 - 「"EZ GREE"」の検索結果
・Ask.jp : ""EZ GREE""Search results.
・["ez gree"]の検索結果 - goo ブログ

 これらの検索結果のブログエントリーを眺めているだけで,次のようなことがつかめる。
・ユーザーが満足していること,期待していること。
・ユーザーが抱いている不満や不安。改善してほしいこと。
・ユーザーの属性(MixiユーザーとかGreeユーザーとか,auユーザーとか)
・ユーザーの本気度(日常的に使おうとしているのか,とりあえず試してみただけなのか)
などなど。

 ただしブロガーなので,SNSの経験者が大半のはず。だからSNSの初心者,特に若いケータイユーザーの声はほとんど反映されていないだろう。


◇参考
・グリー、SNS「GREE」のモバイル版を、機能・デザイン共に大幅刷新(プレスリリース)
・「参加するケータイ」でモバイル2.0時代へ(メディア・パブ)



続きを読む
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 18:19 | Comment(0) | TrackBack(4) | Web2.0 SNS CGM
2006年11月17日

News Corpのマードック,MySpaceは60億ドルの価値があると豪語

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 今ならSNSのMySpaceを60億ドルで売れるかも・・。SeekingAlphaによると,News CorpのRupert Murdochは,豪シドニーでの投資家向け会合で,そのように語った。

 News Corpが1年ちょっと前にMySpaceを5億8000万ドルで買収したのだから,1年少しで価値が10倍以上に膨れあがったということか。上手い買い物であったことを自慢したかったのかも。

 確かに,買収後の成長ぶりは目を見張る。アナリスト(UBS analyst Aryeh Bourkoff and Credit Suisse analysts Jolanta Masojada and William Drewry)が示すデータも次のように凄い。
・現在の会員数:1億3000万人
・月間の入会員数:800万人
・会員数2億人突破の時期:2007年半ば
・売上高予測:5000万ドル(2007年)→2億5000万ドル(2008年)→3億ドル(2009年)

 ここで気になるのは,来年にもユーザー数が2億人を突破する巨大コミュニティーサイトにしては,予測売上高が意外と少ないことだ。Googleとの提携で生じる広告売上も含んだ上での予測という。

 サイト上の単なる広告売上だけでは,でかい額にはならないのかもしれない。それよりもMySpaceを利用して,例えばFoxなどのNews Corp系列のエンターテインメント事業の売上を伸ばすことの方が重要であろう。


◇参考
・Rupert Murdoch: MySpace is Now Worth $6 Billion(SeekingAlpha)
・News Corp.'s Murdoch says TV advertising market is 'pretty flat'(MarketWatch)


●お知らせ
  最近,知り合いが相次いで本を出版されましたので,紹介します。

??А0611.JPG

◆「SEのためのシステムコンサルティング入門」,
・著者:黒岩暎一(テクノロジストコンサルティング代表取締役)
・発行:日経BP社
・定価:2,200円(税込み)
・内容:システムコンサルタントになるための実践ガイド。大企業顧客の経営へのアプローチ,会話の仕方,ビジネス創出へのつなぎ方などを,具体的に解説している。
・購入:日経BP書店,アマゾン

◆「ユーザ中心ウェブサイト戦略 仮説検証アプローチによるユーザビリティサイエンスの実践」
・著者:武井 由紀子(ビーピット取締役), 遠藤 直紀(ビーピット代表取締役)
・発行:ソフトバンク クリエイティブ
・定価:2,940円(税込み)
・内容:ウェブビジネスを成功に導く方法論と,ユーザー中心設計の進め方についてのノウハウを解説している。ユーザー中心設計では,具体的にサイト戦略の立案/検証を説明している。多くの実例が掲載されている。
・購入:アマゾン

◆「Web2.0の鼓動」
・著者:荒井 久(ソリック代表取締役)
・発行:風雲舎
・定価:1,470円(税込み)
・内容:Web2.0関連のサービスやシステムを,分かりやすく解説している。ネットに詳しくない初心者でも読める。
・購入:アマゾン


この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 07:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2006年11月14日

主要パーソナライズドページやブログ向けwidget提供サービスも出現

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 聞くところによると,widget(gadget)は簡単に作れるそうな。ゲーム,音楽,動画,ニュースなどの各種コンテンツの配信や,さらには企業の商品プロモーションなどにも使われていこう。個人でも,マッシュアップ用に開放されたコンテンツを利用すれば,面白いwidgetが作れそう。

 widgetの配布先は,パーソナライズドページから始まっている。そこで,パーソナライズドページ向けのwidgetディレクトリーサイトが現れてきた。widgetアグリゲーターとも言えそうだ。その一つが,LabPixiesである。

 今は,Google,WindowsLive,netvives,PageFlakesの主要パーソナライズドページ向けのwidget(gadget)を,GameやEntertainment,Toolsなどのカテゴリー別に提供している。

LABPIXIES061115b.JPG

 ただ,Widgetの標準化はこれからで,同じwidgetですべてのパーソナライズドページに貼り付けることができないかもしれない。LabPixiesに掲載されているwidgetも,配信できるパーソナライズドページを特定しているものも少なくない。

 実際に試してみた。上の例のEntertainment部門にあったLabPixies TVを,私のGoogleパーソナライズドページの組み込んで利用することにした。このLabPixies TVでは,見たいTV番組を5チャンネル分設定できるようになっている。Yomiuri Newsなどの日本語番組も選ぶことができた(クリックで拡大表示可能)。


LabPixe061115.JPG

 また,これらwidgetのWebページへの貼り付けも,このページを介して,以下のように実施できた。


(チャンネル選択は画面下のボタンをクリック)

 半年後にも,ネット上のそこら中で,RSSボタンとともにwidgetボタンを見ることになるのだろうか。
タグ:Widget

この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 10:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM

Widgetによるコンテンツ流通が本格化

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
  パーソナライズドページ,ブログ,SNSなど,これから至る所に"widgets"が氾濫しそうだ。ケータイ向けも進められている。

  "widgets"は, "gadgets" , "modules"とも呼ばれるアクセサリーアプリケーション。コンテンツプロバイダーにとっても,近い将来,Widgetによるコンテンツ配信が欠かせなくなりそう。これからのコンテンツ流通には,RSSフィードと共にwidgetが大きな役割を果たことになろう。

 このwidget市場には,Google, Yahoo , Microsoft, AOLなどのポータル系を始め,Fox,Adobe ,FeedBurner, Six Apart, WordpressWidgetbox, Clearspring ,Snipperooなど多くの企業が乗り出している。widgetブーム到来を先取りした会議 Widgets Live!も先週,開かれたばかりだ。またwidgetの標準化もW3Cで始まっており,Widgets 1.0が公開されている。

 コンテンツプロバイダーは急いで,widgetによるコンテンツ配信の準備を進める必要がある。そうしたニーズに応えて,Content Widgets Syndication 会社が登場している。Clearspring Technologiesもその一つ。widgetのマーケットプレースでもある。同社は,次のようなwidgetインフラサービスを提供することになった(プレスリリースより)。
・Ability to publish new media content, such as videos, images and text assets as portable applications web users can distribute on personalized web sites

・Ability to track audience, interaction, page placement, viral spread and other key metrics

・Extensive analytics to optimize creation, distribution and monetization efforts

・Single point of management to reduce complexity and consistently manage widgets across various channels (blogs, websites, social networks) and content-types


◇参考
・Venture-Backed Clearspring Technologies Introduces Widget Syndication Services (プレスリリース)
・Widgets Live! Everywhere (Somewhat Frank)
・Widgetブーム到来か(メディア・パブ)
・欧米のメディア企業,ノキアのWidSets対応のニュース配信に相次ぎ参加(メディア・パブ)
タグ:Widget

この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 09:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2006年11月09日

新興企業の最前線Web2.0製品,その評価は?

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
web2.0 061107.JPG

 今年も,Third Annual Web 2.0 Summitが開かれている。昨年までの Web 2.0 Conferenceから Web 2.0 Summitと,仰々しい名称に変えた。O'Reilly Media, Inc. と CMP Technologyとの協賛で,モデレーターにはJohn BattelleとTim O'Reillyが務め,役者は揃っている。スピーカーも蒼々たる著名人(ネット業界での話)が登場する。

 キーマンの講演の他,Skype3.0などの発表もあったようだが,詳しくは技術系サイトで紹介されるはずなので,ここではパス。 ただ,LaunchPad13だけは気になっていたので,ちょこっとだけ。

 LaunchPad13は,同サミットで5分間のデモを認められたWeb2.0関連製品である。新興企業200社から応募があった製品の中から,次の13製品が選ばれている。Web2.0の最前線製品とも言えるのかも。

3B
Adify
Instructables
InTheChair
oDesk
OmniDrive
Sphere
Stikkit
Venyo
TimeBridge
Turn
Klostu

 13製品のデモについての印象記事が,TechCrunchとRead/WriteWebに出ているので参考になる。後は,実際にサイトに飛んで,試してみることだろう。

 両ブログの記事も,第1印象なので,見方も異なったりしている。例えば3次元仮想空間のコミュニティーサービス3Bについても,TechCrunchでは
On further reflection I can see people creating a 3B for various promotional purposes, but it won’t be able to compete with Second Life for virtual reality attention.
と,先行しているSecond Lifeの相手にはならないと,厳しく見ている。一方,Read/WriteWebでは,
Of all the ones listed here, 3B was the one that intrigued me the most.
とベスト製品と評価している。

 で,1年後に生き残って成功している製品はどれ?

この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 11:10 | Comment(0) | TrackBack(1) | Web2.0 SNS CGM
2006年10月25日

ニッチSNSが次々と開設,ターゲット広告で高い収益性を狙う

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 久々に米Red Herring誌(10.02.06)を読んでいると,“Niche Networking:Small social networks for specific groups”の記事が目に止まった。特定グループ向けのニッチなSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を紹介した記事である。

 その記事が取り上げていたニッチSNSは,次の7サイトである。開設年月も示す。
・Dogster:2004年1月
・Catster:2004年6月
・Boompa:2006年5月
・Famster:2006年8月
・Tot Jot:2006年5月
・Traineo:2006年8月
・YouthNoise:2006年6月

niche sns.JPG

 米国のSNSと言えば,MySpaceを筆頭に,Bebo ,Facebook,Friendster,Orkut など,会員規模を競う総合サイトが主役である。それぞれ得意分野を有しているが,ジャンルを限定することなく多種多様なコミュニティーを幅広く揃えていることを売り物にしている。

 だが,一方のニッチSNSでは,特定グループ向けのコミュニティーに限定しているため,規模も比較的小さい特化型サイトとなっている。先行のDogsterやCatsterを追って,今年の春頃から相次ぎ誕生している。

 なぜ,ニッチSNSなのか。米国の総合SNSでは,会員数が1000万人超クラスの大規模サイトも珍しくないが,多いページビュー数の割には必ずしも収益性が伴っていないのが現状。だが,それらに比べてはるかに小規模なニッチSNSであるDogsterは,開設して1年半後の2005年7月にいち早く黒字化を達成した。犬のプロフィールをベースに熱烈な飼い主間のコミュニティーが生まれ,格好のターゲッティング広告の場となったのだ。DisneyやWarner Bros,Nintendo,PetSmartなどからの広告出稿が相次ぎ,業績は順調のようだ。

 また,総合SNSでは,規模が大きくなると,どうしても濃厚なコミュニティーが育ちにくくなる。一方で,知らない人からの友人依頼が増えたりするこや,仕事も趣味も同じ個人プロフィールで対応することに,不満を持つユーザーも少なくない。さらに,特定コミュニティーに固有の機能を,総合SNSではきめ細かく対応してもらえないことも多い。

 ニッチSNSをザッと紹介する。Dogsterは人間ではなくて犬が主役である。犬のプロフィールが存在し,飼い主が犬を自慢したり,悩みを相談したり,フォーラムを開いたりしている。以下に,フォーラムのテーマ例を示す。

Dogstersのフォーラム
トピックス:(スレッド数,ポスト数 )
・Dog Healt:(3995 ,39273)
・Adoption & Rescue:(1939, 18391)
・Dogs & Travel:(583, 5204 )
 ・Food & Nutrition:(1968 ,24410)
・Training & Obedience :(2793, ,24842)
・Service & Therapy Dogs:(386, 3483)
・Sports & Agility:( 347,2497)
・Dog Laws & Legislation:(752, 10101)
・Grooming:(567 ,5521)
・Fashion & Furniture :(622, 5039)
・Dog Movies, Books & Entertainment:(262, 2102)

このようなフォーラムを見ても,Disneyが広告を出したくなる理由がわかる。

 CatsterはDogsterの姉妹サイトで,こちらは猫が主役である。Dogster/Catsterは現在,22万5000人の会員を抱え,26万5000匹のペットが登録されており,120万枚のペット写真が投稿されている。月間ページビューは1500万である(Dogsterの案内ページより)。 確かに,MySpaceに比べると桁違いに小規模だが,事業の黒字化では先行したのだ。 

 Boompaは車好き人向けに特化しており,またFamsterは家族をターゲットにしたSNSである。Tot Jotは幼児を抱える親向けのSNSである。
 
 Traineoはダイエットを目指す人のコミュニティーサイト。家族や友人にダイエットの進行状況を自動的にメールで報告する仕組みが用意されている。友人達の監視の目がいつも光っているとなると,挫折することなく目標を達成できると言うことか。

 YouthNoiseは,政治問題や社会問題,環境問題をテーマにした真面目なSNS。高校生を中心にした若年層をターゲットにしている。テーマ毎にコミュニティーを形成できるようになっている。

 国内でも,サンロフトのnanotyなど,特化型SNSサービスを提供する企業が出始めている。総合型SNSも特定グループ向けのコミュニティーを拡充していくはず。


◇参考
・Niche Networking Sites Proliferate(MediaPost Publications)
・Niche Networking by the Numbers(BusinessWeek)
・“Niche Networking”,vol.3,no.37,pp37-38,Red Herring
・Famsterのハムスター君、あなたのママと繋がりたい(TechCrunch Japanese)
・「車版Myspace」CNETのベテラン二人組みBoompaをローンチ(TechCrunch Japanese)


この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 10:26 | Comment(0) | TrackBack(1) | Web2.0 SNS CGM
2006年10月18日

Web2.0企業の買収先一覧表,バブル2.0の声も

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 Tristan Louis のブログに,買収されたWeb2.0企業一覧表が掲載されていた。

web20買収先.JPG
(ソース:Tristan Louis’blog)

 買収額のトップ3は,EbayのSkype買収が26億ドル,GoogleのYouTube買収が16.5億ドル,News CorpのMySpace買収が5.8億ドルとなる。買収額が高騰しており,バブル2.0との声も。

◇参考
・No Bubble 2.0 yet(Tristan Louis’blog)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 07:55 | Comment(0) | TrackBack(1) | Web2.0 SNS CGM
2006年10月06日

若者の社交場のはずのMySpace,実は中高年層のたまり場に

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
  SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は,若者が集う社交場であると信じていたのだが・・・。だが、少し前のエントリーで「米国のソーシャルネットワーキング,若者天下でなくなっていた」と紹介したように,米国では風向きが変わってきたようだ。

  comScore Media Metrixの発表によると,2006年8月の1ヶ月間に米MySpaceサイトに訪れたユニークユーザーのうち,なんと過半数が35歳以上の中高年層であった。MySpace以外の主要SNSも,似通った傾向を示している。これは,かなり衝撃的な結果だ。SNSを舞台にした広告ビジネスにも,影響を及ぼしそう。

 以下に,主要SNSにおける月間ユニークユーザー数(2006年8月)と,35歳以上のユニークユーザー数の割合を示す。

MySpace(5578万人):51.6%
Facebook(1478万人):41.1%
Friendster(104万人?):42.6%
Xanga(807万人):42.9%
(ソース:comScore Media Metrix)

 MySpaceの場合,今年8月の月間ユニークユーザー数は前年同期の2.5倍以上も増えている。それを年齢層別に見ると,信じられない変化が起こっていたのだ。12〜17歳の月間ユニークユーザー数は,2005年8月の539万人(24.7%)から2006年8月の664万人(11.7%)と,騒がれるほどには増えていない。ところが,33〜54歳のユニークユーザー数は,2005年8月の707万人(32.4%)から2006年8月の2265万人(40.6%)と1年間で3倍以上に急増している。55歳以上のユニークユーザー数の増え方も凄く,昨年の155万から今年は614万人と,12〜17歳層と変わらない人数に膨れあがっているのだ。

 この1年間にMySpaceが爆発的に伸びたのは,中高年層がサイトに殺到したためとなる。ちょっと信じられないのだが・・・。SNSが,第1段階は若者だけの社交場であったのが,第2段階では中高年層のたまり場にも,変わっていくと言うことか。日米の時差が2年とすると,2年後には,日本のSNSにも中高年層がドッと押し寄せてくる。これも,ちょっと信じがたいのだが・・。でも,トレンドとしては,そうなるのだろう。


◇参考
・More than Half of MySpace Visitors are Now Age 35 or Older, as the Site’s Demographic Composition Continues to Shift(comScore Networksのプレスリリース)
・米国のソーシャルネットワーキング,若者天下でなくなっていた(メディア・パブ)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 23:02 | Comment(2) | TrackBack(9) | Web2.0 SNS CGM
2006年09月27日

写真共有サイトFlickr,投稿写真が2億5000万点を超える

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 写真共有サイトFrickrの投稿写真数が2億5000万点に達した。スウェーデンのブログMedia Culpaの指摘では,今年の2月15日に1億点を突破していたので,7ヶ月の間に投稿写真数が2.5倍になったことになる。

 動画共有サイトYouTubeの派手な動きに隠れて,Frickrは目立たない存在になっていたが,やはりソーシャルメディア系サイトは勢い付いている。先日のタイの軍事クーデターの時も,Frickrにはマスメディアに劣らない早さで,多くの写真が投稿されていた。

 少し話が飛ぶが,Logicamera.comのサイトで,Frickrへの投稿写真の撮影で使われたデジタルカメラのランキングが出ていた。9月11日の週のベスト10は次の通りである。すべて日本製である。確かに,海外の観光地で外人の持っているデジカメを見ていると,日本製が圧倒的に多い。

1. Canon EOS DIGITAL REBEL XT
2. NIKON D50
3. Canon EOS 350D DIGITAL
4. Canon EOS 20D
5. NIKON D70
6. NIKON D70s
7. Canon PowerShot S2 IS
8. Canon EOS 30D
9. Sony CYBERSHOT
10. Canon EOS DIGITAL REBEL


◇参考
・Flickr just reached a quarter of a billion photos(Media Culpa)
・Top 10 cameras on Flickr(Logicamera.com)



この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 08:03 | Comment(0) | TrackBack(1) | Web2.0 SNS CGM
2006年09月26日

米国のソーシャルネットワーキング,若者天下でなくなっていた

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 BusinessWeek onlineの記事で,こんな文章が。
Even sites typically associated with teens are playing to a wider audience. Who knew that 10% of MySpace (NWS) users are older than 55—and that the proportion of MySpace users in the 12 to 17 range has dropped to 17% from 22% in the year through May? More than one-third of Facebook users are older than 35, and more than half of YouTube's faithful are between 35 and 64, according to a study by eMarketer.
 eMarketerの調査によると,ソーシャルネットワーキングの世界は,若者天下ではなくなっているようだ。MySpaceユーザーの10%が55歳以上で,12-17歳の子供の割合が22%から17%に減っている。学生をターゲットにしているFacebookでは,1/3の会員が35歳以上である。YouTubeファンの半数は35-64歳である。

 高齢化が進む日本では,これから,同じような現象が起こるかも。そう言えば,最近,中高年の人から,SNSに紹介して欲しいと頼まれることが増えてきた。でも日本の場合,おばさん天下になりそうだ。おじさんは仕事に疲れて元気がないから・・・。 
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 11:43 | Comment(0) | TrackBack(3) | Web2.0 SNS CGM
2006年09月22日

米国のソーシャル・ネットワーキング・サイトを徹底比較する

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 Web2.0にフォーカスしたブログとしては,“Techcrunch”と“Read/WriteWeb”とが双璧だろう。Techcrunchは日本版が発行されており,そちらに任せることができるので助かる。そこで最近は,Read/WriteWebのエントリーを紹介することが増えている。どこかの出版社が日本語版を出してくれないかな。

 ということで,今回もRead/WriteWebから。米国のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サイト)のサーベイ記事で,いつものように一覧表が載っており,参考になる。比較対象としたSNSは,次の8サイトである。

Bebo ,Facebook,Friendster,LinkedIn,MySpace,TagWorld,Orkut

SNS0909.JPG

 仕方がないかもしれないが,アクティブユーザー数までもAlexaデータをベースに算出している。まぁ,大雑把な比較と見たほうがよさそうだ。

 サービスから見た特徴としては、たとえば、
Facebook:photosharing service
MySpace :music sharing service
LinkedIn:vertical search engine for Jobs
となる。

 また,中核ユーザー層としては、
LinkedIn:business professionals
Facebook :college students
MySpace:teenagers, college students, music and hip culture
Bebo: UK , New Zealand
Orcut:Brazil
といった違いがある。

 こうしたSNS企業には,VCからの投資も集中している(The Web VC Chartを参照)。まだまだ新しい展開が見られそうだ。 

◇参考
・The Social Networking Faceoff (Read/WriteWeb)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 17:21 | Comment(0) | TrackBack(2) | Web2.0 SNS CGM
2006年09月17日

3周年迎えたdel.icio.us,Yahooに買収された後も順調な成長を

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 del.icio.usのサイトに行くと,ロゴマークの上にローソクが3本が乗っている。del.icio.usが3周年を迎えたようだ。

delicious.bmp

 個人的には,del.icio.usから遠のいていたので,今でも人気があるのかをalexaで調べてみた。

delicious060915.JPG

 2005年12月に米Yahooに買収されて以降も,順調に成長している。ソーシャル・ブックマーキング・サイトは,一部の情報収集マニアにしか利用されないサービスと見ていたが,少しずつすそ野を広げているようだ。

 それにしても,del.icio.usを加えてMySpace,YouTube,それにDiggなどソーシャルメディア系サービスの急成長ぶりは驚くばかりだ。でも,そろそろ伸びも鈍化し始めるのでは。

 
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 10:59 | Comment(0) | TrackBack(1) | Web2.0 SNS CGM
2006年09月02日

マッシュアップの世界でもYouTube人気

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 マッシュアップの定番サイトであるProgrammableWeb.comによると,マッシュアップで最も頻繁に利用されているコンテンツはYouTubeという。マッシュアップ・サ-ビス数でトップのGoogle Mapsよりも利用頻度が多いという。

 昨日もvdiddyと neave.tvがそれぞれ,YouTube APIを利用したマッシュアップ・サービスを始めた。この二つを加えて計21種のマッシュアップ・サービスの一覧表はこちらで。vdiddyは,YouTubeや, Grouper, Google Video , Yahooなど12サイトのビデオ共有サービス別に,人気ビデオのサムネイルが閲覧でき,そのサムネイルをクリックすればビデオを視聴できる。もう一つのneave.tvは,Google Video, YouTube, Blip.tv などのビデオ共有サイトに投稿されているビデオから,創造的なビデオを選び,分野別に紹介している。

 マッシュアップの世界でも,人気の点でYouTube APIが独走していたGoogle Maps APIを追い抜く勢いである。

◇参考
・21 YouTbe Mashups(ProgrammableWeb.com)

この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 20:58 | Comment(0) | TrackBack(1) | Web2.0 SNS CGM
2006年08月28日

メディアサイトでブログが紹介されると,そのブログに何が起こるのか

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 先週金曜日に,ITmediaでこの「メディア・パブ」が紹介された。メディアサイトは,何やかんや言われても,影響力が大きいはず。せっかくの機会なので,どのような現象が発生するのかを観察してみた。

 詳細は別のエントリーで述べるが,予想通り掲載された25日のページビューが2万3928と2割ほど増した。ITmediaからのアクセスが多いのは当然として,検索エンジン,ニュース(コンテンツ)アグリゲーター,ソーシャル・ブックマーク・サイトなどからの訪問が目立って増えた。ブログやSNSからのアクセスも多かった。

 注目したいのは,新規の顧客が来訪してくれた結果として,RSSリーダーへの登録が増えたことだ。ITmediaの記事で初めて「メディア・パブ」の存在を知った人が多かったためだろう。Bloglines,はてな,ライブドアの各RSSリーダーでは,登録者数が公表されているので,金曜日以降の変化分をチェックしてみた。上記の各RSSリーダーの登録者数は,2日間ぐらいで,1割から2割ぐらい増えていた。たとえば,ライブドアのRSSリーダーにおける直近の新規登録者数で,金曜日から日曜日までトップとなっていた。下のスナップショットは,26日のランキング結果である。スゴイ効果である。その結果,ライブドアのRSSリーダー登録者数ランキングでは,70位あたりから52位に上昇していた。話が変わるが,メディア・パブの登録者数は,27日現在,ライブドアのRSSリーダーが765人と急増し,Bloglinesの733人(533+182+18)を追い抜いていた。昨年あたりまではBloglinesが独走していたが,今では日本製RSSリーダーの方が人気が高いようだ。

〓〓〓〓〓0608261726.JPG


 このように新規ユーザーがドッと来訪する現象は,これまでもしばしば起こった。ニュースアグリゲーターや影響力あるブログが「メディア・パブ」のエントリーを取り上げてくれた時である。訪れた新規のユーザーの何人かがRSSリーダーやブックマーク(お気に入り)に登録し,固定客になってくれるわけだ。このようにして,固定客が積分されていく。以前なら新規顧客を呼び込むにはかなりエネルギーを要した。だが,ブログにはRSSフィード配信などの仕組みが備わっているため,ちょっと変わったエントリーを発信さえすれば,事実上コストゼロで新しいユーザーを呼び込める。

 明日にも,「メディア・パブ」のアクセスログを見ながら,もう少し具体的に情報伝播の仕組みを探ってみたい。


追記:
 それにしても,61歳のブロガーですか。岡田さん,見出しまでに61歳を強調するなんて・・・。でも,61歳ブロガーでないと,記事にはなりませんからね。

 記事にもありますように,「メディア・パブ」はボケ対策と個人的な情報整理のために始めました。2年半前に現役を引退したころに,ブログの開設を執拗に勧められたのがきっかけでした。最初は,趣味に絞ったブログを準備していたのですが,大変革が始まろうとするネットの世界をどうしても覗いておきたくなりました。仕事や生活の在り方だけではなくて,特にメディアそのものが地殻変動を起こそうとしている動きを見届けたかったためです。

 目的はある程度達したので,このブログの店終いを考えていたのですが,諸般の事情があって,あと1年くらいは続ける予定です。かつての仲間のST氏がサポートしてくれることもあるし。まともなデザインにして,ブログらしいブログに変身させるつもりです。

 ついでの報告ですが,9月上旬に10日間ほど,エントリー投稿を休ませてもらいます。

◇参考
・61歳人気ブロガーが語る、Web2.0時代のアクセスアップ術(ITmedia News)

この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 07:13 | Comment(3) | TrackBack(4) | Web2.0 SNS CGM
2006年07月28日

急拡大する米SNS広告市場,2010年には19億ドルに

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 SNS(social-networking sites)の広告市場が一気に拡大しそうだ。eMarketerの予測によると,2010年の米SNS広告費は19億ドルに達すると見ている(AdAge.comの記事より)。

 同じくeMarketerは,米国の今年のSNS広告費は2億8000万ドル程度で,そのうち米MySpaceの広告売上は1億8000ドルとはじいている。2006年のインターネット広告費を167億ドルと踏んでいるので,SNS広告の占める割合は1.7%となる。まだ小さい。それが,2010年にはSNS広告が6.3%も占めるようになる。これから数年間は,爆発的に成長することになる。

 またMySpaceを除くSNSの2006年広告売上は,汎用SNS(Friendster, Facebookなど)が3500万ドル,バーチカルSNS(LinkedInなど)が2000万ドル,ポータル系SNS(Yahoo 360 ,MSN Spacesなど)が4500万ドルと,予測している。会員数だけではなくて,広告売上でもMySpaceが独走することになるのか。


◇参考
・Social Networking Will Change How Companies Advertise(Advertising Age)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 07:49 | Comment(0) | TrackBack(2) | Web2.0 SNS CGM

マードックもビックリしたMySpaceの爆発的な成長

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 メディア王Murdoch(News Corp. chairman and CEO)は元気だ。The Hollywood Reporter のインタビュー記事に登場しているが,喋っている内容が75歳の爺さんとは思えない若々しさだ。

 MySpaceを中心にNews.corpのメディア戦略などを語っている。詳しくは原文をどうぞ。ここでは,彼の話のさわりを拾ってみる。
The Hollywood Reporter: What has surprised you the most about the MySpace experience?
Rupert Murdoch: The speed at which it has grown. It has had no marketing. Not a penny has been spent marketing it before or after the purchase, and it just grows faster and faster every week. Now we're taking it out to other countries.
買収を発表してから約1年経つが,この間に会員数は4倍近くの1億人に達した。マーケッティング活動をしなくても,勝手に自己増殖したことになる。
The Internet is about giving lots of people lots of choices. Everything we've ever done is about giving people choices.
インターネットがユーザー主導であることをよく理解している。
We will have to think about going with a slightly different model or architecture in Japan or Germany or some other countries. It will be driven by exactly the same principles. Young people are the same everywhere. They are curious. They want to take control of things. They want to live in their own world.
日本やドイツなど海外でのビジネスでは少しモデルを変えなければと考えているが,若者の行動はどこも同じだと。

THR: Where do you envision taking MySpace in the U.S. over the next year?
Murdoch: We would have to keep making it a better experience, whether it was instant messaging or voice or what. We're looking at all the alternatives to make it stickier. There are crazy proponents who contend that it is just a young person's craze and it will all go away. We're having to see that it doesn't. We have to find ways, without destroying its character, of getting more advertising revenue.
MySpaceの今後の展開についても,鋭く話している。

その他MySpace関係では,検索エンジンの在り方にも答えている。

 75歳の爺さんが,最新のネットビジネスを,自分の言葉でスラスラと受け答えしているのは感心する。

◇参考
Dialogue: MySpace heading overseas, Murdoch says(The Hollywood Reporter)

この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 07:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2006年07月12日

MySpace,訪問回数で米国トップのサイトに:Hitwiseの調査

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 www.myspace.com がYahoo! Mail を追い越し,米国のインターネットユーザーにとって最も訪問回数の多いドメインになったようだ。Hitwiseが発表した2006年7月8日の測定データによると,総インターネット訪問回数(Internet visits)の4.5%がmyspace.comであった。一年前の1.9%に比べ,驚異的な伸びを示している。

 以下のグラフは,この数ヶ月間の訪問回数シェアの推移を,myspace.com と google.comで比較している。ここでも,myspace.comがすごい勢いで
google.comを追い抜いている。

MySpace 0607.JPG

 ポータルサイトや一般の企業サイトが伸び悩んでいるのに対し,SNSのようなCGMサイトが急成長している。このグラフも,最近のインターネットトラフィックのトレンドを浮き彫りにしている。

 検索エンジン経由でインターネットサイトに来訪するトラフィックもHitwiseは測定しており,この1年間で,トラフィックを誘導した検索キーワードのランキングも大きく変わった。2006年7月8日の測定では,トップ3の検索キーワードは,
1.myspace:0.77%
2.mysapace.com:0.51%
3.ebay:0.29%

1年前のランキングは,
1.ebay:0.31%
2.mapquest:0.22%
3.yahoo:0.15%

 検索エンジンが誘導するトラフィックも,MySpace向けが急増している。


◇参考
・MySpace Moves Into #1 Position for all Internet Sites(Bill Tancer - Hitwise US)
・Web2.0を象徴するCGM関連サイト,人気爆発でトラフィックが急膨張(メディア・パブ)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 08:38 | Comment(0) | TrackBack(1) | Web2.0 SNS CGM
<< 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16 >>
Powered by Seesaa
Seesaaブログ
新着記事
(10/17)激しく責め立てられる「…
(09/19)動画配信のソーシャル系…
(09/11)SNS上のニュースは不正…
(07/28)勢いが続く「LINE」「In…
(06/30)TVニュースだけではなく…
(06/15)ニュースユーザーのFB離…
(06/01)高年層のSNS利用が増え…
(05/21)金融新聞「FT」までがFB…
(05/06)米ニュースメディアが相…
(04/16)モバイル広告市場を牽引…
(04/10)FBのアルゴリズム変更後…
(03/14)紙の「雑誌ブランド」は…
(02/07)「メディア」も「プラッ…
(01/30)国民の信頼が最も低い米…
(01/21)メディアに好かれる「グ…
(12/21)若いミレニアル世代ほど…
(12/08)世界の全広告費の25%を…
(11/28)デジタル売上8億ドルの…
(09/28)「グーグル」と「FB」が…
(09/07)FBに頼る海外のニュース…
カテゴリ
RSS配信 ブログ(202)
マーケティング 広告(339)
新聞 ニュース(702)
出版 雑誌(319)
TV  ビデオ ラジオ(277)
ポータル サーチエンジン(179)
メディア(94)
ケータイ モバイル(115)
市場(144)
その他(47)
日記(1)
Web2.0 SNS CGM(312)
ネットワーク(30)
ビッグデータ AI(4)
過去ログ
記事検索
 
プロフィール
名前:田中善一郎
E-mail:ztanaka@excite.co.jp