スマートフォン専用ページを表示

メディア・パブ

オンラインメディアをウオッチ
TOP / Web2.0 SNS CGM
<< 1  2 3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16 >>
2013年09月28日

最もソーシャルなニュースサイトはどこか?、BuzzFeedかHuffPostか

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 Facebookで最も多くの記事が共有されているニュースサイトは?

 アイルランドのメディア分析会社NewsWhipは、代表的なパブリッシャーの記事がどれくらいフェースブックやツイッターで共有されているかを測定しているが、このほど2013年8月の測定結果を公表した。パブリッシャーサイト(ニュースサイト)の記事がフェイスブックでComment/Share/Likeされた回数を計数し、その総計の多い順にパブリッシャー別にランキングしたのが次の図である。

NewsWhipTopPubFacebook201308.png

 ソーシャルメディアで話題になりやすい記事、つまりバイラル性(拡散性)の高い記事を多く掲載しているニュースサイトが上位にランクされている。やはり、ソーシャルメディア対応を前提に設計されている新興ニュースサイトのBuzzFeedとHuffPostがトップを競っている。またBuzzFeedと同じような設計思想で、2012年3月に立ち上げたばかりのUpworthyが、早くもNYタイムズを追い抜き5位に付けているのが注目される。ソーシャルメディア(特にフェイスブック)でのやり取りが増えるような記事(見出しを含めたコンテンツ)つくりに注力しており、開設1年半で月間ユニークビジター数が3000万人に達したとも言われている。ソーシャルメディアを活用したロケット発射で、一気に世界のトップクラスのニュースサイトになろうとしているのだ。

◇参考
・Top Social Publishers August 2013: Sharing way up for all publishers, and BuzzFeed on Top(The Whip)
・The Month in Social News Sharing – August 2013(The Whip)

この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 16:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2013年07月04日

有力ソーシャルメディアを俯瞰するグラフ

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 世界の有力ソーシャルメディア・サービスの特徴を示すグラフを、人気ブロガでもあるJeff Bullas氏がまとめてくれていたので、載せておく。

 まず、グローバル市場での普及率。
Jeff201307a.png


 次は、デモグラフィック・データの比較。アクティブユーザーでは、意外なほど男性比率が高い。
Jeff201307b.png

 エンゲージメントの比較は次の通り。先月のアクティブユーザー数では、Facebookが7億100万人、Google+ が3億5900万人、Twitterが2億9600万人となっている。Google+ の先月の訪問者数が驚くほど高いのは、Google+ プラットフォームの利用ではなくて、G+レイヤー(eg Gmail etc)の利用も計数しているため。わたしもどこかのボタンを押してしまって、知らないうちに登録されていたので、Gmailを使うたびにアクティブユーザーと見られていたようだ。


Jeff201307c.png

 そのアクティブユーザー比率は次の通り。

Jeff201307d.png


◇参考
・5 Insights into the Latest Social Media Facts, Figures and Statistics(Jeffbullas's Blog)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 10:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2013年05月26日

終末を迎えるLotus1-2-3、生みの親ケイパー氏は子供向け教育アプリなどを支援

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 ロータス1-2-3(Lotus1-2-3)が終末を迎える。今月(5月)14日にIBMがひっそりと同ソフトのサポートの停止を発表していた。とうの昔に役割を終えていたのだが、80年代半ばから90年初期にかけてはビジネスパソコンのキラーアプリとして君臨し個人的にも世話を受けただけに、ご苦労さんといったところである。

 そこで、そのLotus1-2-3の生みの親であるミッチェル・デイビッド・ケイパー(Mitchell David Kapor、1950年生まれ)は今どうしているかが、気になった。彼は、電子フロンティア財団やOpen Source Applications Foundationを設立したり、各種慈善活動も実施していることはよく知られている。そのほか、何かしていないかを探していると、彼のツイッターアカウント@mkaporに、10日ほど前の次のツイートが見つかった。

TwitterMitchKapor.png

 MindSnacksが提供するiOS向け日本語学習アプリを告知している。彼はベンチャーキャピタルとしても有名で、多くのスタートアップに出資したり、エンジェルとして支援している。彼が支援しているベンチャー名はこちらで。その中の1社がMindSnacksで、同社は子供向けに語学などの教育アプリを提供している。いわゆるゲーミフィケーションを取り込んだ教育アプリを売りにしており、2011年にはApp Storeのベスト教育アプリに選ばれた。それなりの評価を得ているようだ。すでに10種類のアプリを出しており、いずれもApp Storeから無料でダウンロードできる。無料でも各学習アプリをある程度試せるが、多くの学習を受けるには、アプリ内で4.99ドルを払わなければならない。

 この学習アプリの新顔として、日本語学習Learn Japanese - MindSnacksが加わったのだ。iPhone、iPod Touch、iPadユーザーならダウンロードして試すことができる。

MindSnacksEducationGame.png


◇参考
・Goodbye, Lotus 1-2-3(ZDNet)
・MindSnacks raises $6.5 million from Sequoia to expand educational games(GIGAOM)
・Three cool apps make learning words fun(USA Today)
・2013 Prediction: Educational Games Trump the Gamification of Education(MindSnacks Digest)
・Where robots fail: Why education can’t just be digital(VentureBeat)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 23:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2013年05月22日

米未成年者のSNS利用実態、個人情報が丸出し

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 アメリカの未成年者はフェイスブックの世界で多くの時間を費やしているが、最近10代の一部でフェイスブック疲れが散見され始めており、TwitterやInstagram、Tumblr、Snapchatに流れ出している。このような未成年者のSNS利用実態レポート「Teens, Social Media, and Privacy」が、Pew Internet & American Life Projectから公表された。

 まず、未成年の10代(12〜17歳)と大人(18歳以上)のそれぞれの、SNSの利用状況から見ていこう。米国では未成年(12〜17歳)の95%がインターネットを利用しいるが、そのインターネットユーザーの約8割が何らかのソーシャルメディアを使っている。下のグラフのように、フェイスブックのようなSNSを未成年インターネットユーザーの81%が2012年に利用していた。でもフェイスブック利用が頭打ちになってきているようで、ツイッター(Twitter)のような勢いのあるサービスが食い込んでいる。Twitterを利用している割合は、2011年の16%から12年には24%と上昇している。フェイスブックは数年前まで若者中心のサービスであったが、徐々に中高年層にも浸透していき、大人の67%もがフェイスブックの世界に入り込んでいる。

Pew20130521a.png
(ソース: The Pew Research Center Internet & American Life Project Teen & Parent surveys)

 次に10代(12〜17歳)のソーシャルメディア・ユーザーが、どのようなソーシャルメディア・プロフィール(アカウント)を取得しているかを見てみる。やはり、10代ではフェイスブックの利用が前提になっているのが明らかである。94%もの若者がフェイスブックを使っているのだ。でも今若者が新たに飛びつき始めたのは、旬の4大ソーシャルメディア(前の記事で紹介)のTwitter、Instagram、Tumblr、Pinterestである。なかでも前の三つのサービスである。Pinterestはおしゃれ好きな大人の女性がはまるが、未成年の女性はいまひとつかもしれない。

Pew20130521b.png
(ソース: The Pew Research Center's Internet & American Life Teen-Parent survey,
July 26-September 30, 2012.)

 この表で興味深いのは、老舗のYahooが7%から2%と若者離れが目立つことである。急いでTumblrを買収したのもうなずける。

 ともかく、米国の若者はソーシャルメディアにどっぷりとつかっている。そこで気になるのはプライバシー問題である。米国の未成年ユーザーが、ソーシャルメディアのプロフィールに個人情報を提供しているのだろうか。調査結果は次の通りである。10代ユーザーのうち、93%が実名を、92%が写真を、73%が学校名を、72%が居住地を、63%が家族を、54%がeメールアドレスを提供している。個人情報がほとんど丸出しである。

Pew20130521c.png
(ソース: Pew Internet Teens and Privacy Management Survey, July 26-September 30, 2012.)

 フェイスブックのようなSNSでは、個人情報の共有範囲を設定できるので、きっちりと設定しておれば大丈夫かもしれないが。そこで10代のフェイスブックユーザーに個人情報の共有範囲をどのように設定しているかを聞いた結果が、次の通りである。60%のユーザーは友達だけ、25%は友達の友達まで(もちろん友達も含む)、14%はすべてのユーザーに公開となっている。ただし友達といっても、10代のフェイスブックユーザーは平均して425人の友達を有しており、必ずしもリアルの世界で付き合っている友達とは限らないのでは。

Pew20130521d.png
(ソース: Pew Internet Parent/Teen Privacy Survey, July 26-September 30,
2012.)

 今回のレポートで面白いのは、Pewのスタッフが10代のソーシャルメディア・ユーザーに面談し、その内容が掲載されていることだ。たとえば、

Female (age 15): “I have a Facebook, a Tumblr, and Twitter. I don’t use Facebook or Twitter much. I rather use Tumblr to look for interesting stories. I like Tumblr because I don’t have to present a specific or false image of myself and I don’t have to interact with people I don’t necessarily want to talk to.”

 この少女のように、フェイスブック疲れを訴えている子供が目立った。米国の10代は、現実の生活のために嫌でも、フェイスブックを使わざる得ない状況にあるようだ。同世代の友人だけではなくて、親や親戚それに先生とのコミュニケーションの場として居なければならないのか。それにネット上での自分の評価やうわさを、いつも気にしている子供が多い。そのため本音を語り合えないとの不満がくすぶっている。親などの大人の目の届くコミュニティーでは、疲れてくるのも当然かも。Atlanticの最新記事で、"Teens Are Turning Away from Facebook Because Tumblr Is Real, and Parent-Free”とあったのも、わかる。

◇参考
・Teens, Social Media, and Privacy(Pew Internet)
・What teens said about social media, privacy, and online identity(Pew Internet)
・Teens Are Turning Away from Facebook Because Tumblr Is Real, and Parent-Free(The Alantic)
・Pew: 94% Of Teenagers Use Facebook, Have 425 Facebook Friends, But Twitter & Instagram Adoption Way Up(Marketing Land)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 16:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2013年05月20日

米ヤフーがTumblrを買収へ、でも危険な落とし穴も

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 米ヤフーがタンブラー(Tumblr)を11億ドルで買収することになったようだ。

 ヤフーがタンブラー買収に向けて交渉に入っているとのスクープを、WSJ傘下のブログALLThingsDが報じたのは16日であった。Peter Kafka氏とKara Swisher氏の人気ブロガーの記事である。そして19日には、ヤフー取締役会がタンブラーを11億ドルで買収することを承認した。20日にも買収の正式発表がなされるようだ。

 ビジュアルベースの簡易ブログサービスであるTumblrは、日本ではあまり認知されていないが、1億800本のブログを擁する人気ソーシャルネットワークとなっている。米国市場を中心に、この2年の間に急成長しているソーシャルネットワークといえば、次の4サービスであろう。
Twitter(ツイッター)
Tumblr(タンブラー)
Instagram(インスタグラム)
Pinterest(ピンタレスト)

 いずれも、ブログなどに比べて、ユーザーにとってハードルの低いサービスである。最大140文字のTwitterでも面倒くさいメディアになってきており、リツイートで済ませる人が増えている。TumblrやInstagram、Pinterestとなると、写真中心のメディアであり文字はほとんどなくても済む。写真もスマホで撮ったものや、Webサイトのものを容易に取り込めるようになっている。個人が手軽に発信できるのである。こうした流れはFacebookでも顕著になっており、いいね!を連発しておればよい。LINEでも文字メッセージを減らしてスタンプのやり取りで会話を進める若者が増えているという。

 このように個人が発信するハードルを低くしている4つのソーシャルサービスが人気を増しており、以下のグラフのように、この2年間でグローバルにもユーザー数が膨らんでいる。この4サービスの特徴は、発信が手軽であることもあって個人当たりの発信頻度が高く、その結果としてが拡散力(伝播力)が大きい。また女性ユーザーと若年層の比率が高いことも見逃せない。

TumblerYahoo1.png
(ソース:The Atlantic)

 ところがネット業界で老舗となってしまった米ヤフーは、こうしたソーシャルネットワークサービス市場において置いてきぼりにされていた。昨年夏にグーグルを飛び出てヤフーCEOに就いたマイヤー氏としては、ソーシャルネットワークサービスを取り込んで、Yahoo!を若い人にアピールするサイトに変身させていきたいのだ。上の4サービスのうち、Instagramはフェイスブックに昨年、10億ドルで買収されている。TwitterとPinterestは買収に応じそうもない。そこで、残るTumblrに食指を動かすことになったのだろう。

 Quantcastの調査によると、Tumblrユーザーの年齢層分布はインターネットユーザーの分布に比べて、以下のように若年層に偏っている。逆に米国では中高年層の割合が、Tumblerはフェイスブックユーザーに比べかなり低くなっている。米ヤフーユーザーの高齢化が進んでいるだけに、やっぱり若いTumblrユーザーをどうしても取り込みたい。

TumblerYahoo2.png


 でも11億ドルは高い買い物となる。買収の話が流れ出ると、それの伴って危ない話も浮上してくる。早速、Bloomberg Businessweekがポルノコンテンツ問題を取り上げた。かなりの数のポルノ写真やビデオを載せたTumblrブログが出回っているようだ。Quantcastが調べたTumblrユーザーの人気カテゴリーランキングでも、アダルト分野が2位になっていた。

TumblerYahoo3.png

 またTumblr内の人気ブログ(サブドメイン)でも、上位にポルノ系がかなり占めているとの報告もある(こちらの記事)。ヤフーが買収すれば、やはりNingが実施したように、ポルノブログの削除に動くのではなかろうか。

 Tumblrは記事で紹介する時しかアクセスしないが、デザインや写真のコンテンツが多く、アマだけではなくてプロの作品も目立ち、クリエイティブなブログとの印象が個人的には強い。企業のプロモーションブログも面白いものが少なくなかった。35+ Best Tumblr Themes For Your Inspirationを見れば、参考になる。

 またFortuneも、「私がヤフーの者なら、決してTumblrを買ったりしない」と、今回の買収について否定的な記事を掲載している。RPM (revenue per thousand pageviews)が低く、11億ドルも出す価値がないとしている。

 収益モデルの確立が課題であるのは違いない。同社の昨年の売上高は1300万ドルであったが、今年の目標は1億ドルとしている。今年最初の四半期の売上高が、昨年1年分の1300万ドルに達成していると主張しており、目標にたどり着くのかもしれない。注目したいのは、ネイティブ広告を積極的に推進していることで、大きく開花するかどうかを見ていきたい。


追記:
Tumblrは3年前にアカウントを獲得していたので、昼間にタブレットから適当に写真を投稿してみた。50枚近い写真(半年前のミャンマー)を自分のTumblrブログ(mediapub.tumblr.com)にアップするのに、初めてで不慣れのせいか30分くらい要した。若い人なら数分以内で済ませそうである。

◇参考
・Yahoo Deal Shows Power Shift(WSJ)
・Will Yahoo Try to Get Its “Cool Again” by Doing a Deal for Tumblr?(AllThingsD)
・Yahoo Tumblrs for Cool: Board Approves $1.1 Billion Deal as Expected(AllThingsD)
・Yahoo! Will Pay $1.1 Billion to Jump Into Tumblr's Fountain of Youth(NewYork Magazine)
・Where Yahoo's Tumblr Ranks Next to Twitter, Instagram, and Pinterest(The Atlantic)
・5 reasons why Yahoo is making a $1.1 billion mistake(Fortune)
・If Yahoo Buys Tumblr, What Will It Do With All That Porn?(Businessweek)
・Tumblr’s Secret For Success: Adult Content?(ToMuse)
・Why Yahoo Doesn’t Think Tumblr Has a Porn Problem(AllThingsD)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 19:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2013年05月04日

米国映画のトップスターも中国市場を最優先、ツイッターを無視してWeiboを活用

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 あらゆる産業分野が、巨大な中国市場に頼らざる得なくなっている。映画産業もしかりである。

 5月1日のメーデー日に中国本土で封切った映画『アイアンマン3』は、初日に2110万ドルを稼いだ。中国国内の初日興行収入としては、2年前の『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』を追い抜き過去最高となった。

 主演のロバート・ダウニー・Jrは、米国よりも先行封切りする『アイアンマン3』のプロモーションのために、中国版ツイッター「新浪微博(Sina Weibo)」のアカウントを4月24日に取得し、その10分後には “Hello China” で始まる挨拶を述べるとともに、中国四川省地震の犠牲者に哀悼のメッセージを伝えていた。現在、10万人以上のファンがフォローしている。

RobertDowneyWeibo.png

 彼は米国生まれのツイッターにもアカウントを持っているようだが、以下のように開店休業状態であった。

RobertDowneyTwitter.png

 ちなみにロバート・ダウニー・Jrは、フォーブス誌による"2012年最も稼いだ映画俳優"トップ10のトップに輝いていた。昨年は15億ドルも稼いだという。今年もトップになるには、やっぱり中国市場から稼がなくてはならないのか。

◇参考
・Why 'Iron Man' Robert Downey Jr. Is on Sina Weibo But Not Twitter(Mashable)
・'Iron Man 3' Smashes China's Opening-Day Box Office Record(Hollywood Reporter)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 23:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2013年02月22日

Redditの「何でも聞いて」サービス、ジャーナリストも活用

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
RedditCharacter.jpg

 Redditの人気が、米国を中心に今だに急上昇している。最新の同サイトの調査データは以下のとおりである。先月のユニークビジター数は5606万人で半年前に比べ43%増、月間ページビュー数は42億6000万ページで半年前よりも36%増、昨日の投票数は1760万件で同28%増となっている。

Reddit20130221.jpg

 Redditはソーシャル・ブックマーカーとかソーシャル・ニュース・アグリゲーターに分類されるサービスで、数年前のWeb2.0時代にDiggやdel.icio.usなどの対抗馬として台頭していたサービスである。日本ではほとんど話題にならないサービスであったが、冒頭に掲げたRedditのマスコットに見覚えのある人は少なくないはず。

 登録ユーザーはニュースなどのネット上のコンテンツへのリンクを投稿でき、その投稿に対して誰もが評価投票(+1投票か-1投票)したり、コメントを加えることができる。コメントはスレッド式で表示され、コメントも投票で評価されていく。投票で評価された投稿/コメントはスコアが示されていき、そのスコアと経過時間によってランク付けされ、表示位置が決められていく。いまやWebデザインはビジュアル中心になっているが、Redditは相変わらずテキスト中心を貫いている。 

 個人的にはRedditならではの面白いニュースが発掘できることもあるので、時折、ソーシャル・ニュース・アグリゲーターとして利用することもある。このRedditが最近、急激に注目されてきているのは、AMA(Ask Me Anything: 何でも聞いてくれ)サービスが盛り上がっているからである。政治家、経営者、起業家、作家。俳優などの有名人が特定日の特定時間に、Redditユーザーからの質問を受け付け、次々に答えるイベントである。

 なかでも話題をまいたのが、昨年の8月に大統領選前のオバマ大統領がいきなり、RedditのAMA(Ask Me Anything)セッションを開設し、
"Hi, I’m Barack Obama, President of the United States. Ask me anything. I’ll be taking your questions for half an hour starting at about 4:30 ET."とRedditユーザーに呼びかかけ、約30分間ユーザーからの質問にリアルタイムで答えたことだ。寄せられたコメント数は2万4000件を超え、プラス投票は約24万件、マイナス投票は約22万6000件であった。

 オバマ大統領の登場もあって、有名人が相次ぎAMAサービスを利用し始めた。つい最近では、ビルゲーツ氏も登場し、約30件の質問に個人的意見を返していた。このAMAセッションはこれまで、4000回以上も実施されており、その中からトップ500のAMAセッションも公表されている。登場者の分野別のシェアは次のようになっている。

RedditTop500AMA.jpg

 トップ500に28人のジャーナリストが含まれていたので、何人かを紹介しておく。
・Dan Rather氏
I am Dan Rather, former anchor for CBS Evening News and correspondent for 60 Minutes, current anchor of Dan Rather Reports and advisor to #waywire, Inc. AMA
コメント数は3242件。
・Larry King氏
IAmA Larry King. I've done Radio and TV, and now I'm coming for you, internet. AMAA
コメント数:7058件
・Paul Krugman氏
IamA Nobel Prize-winning economist and New York Times columnist. 
コメント数:4275件

以上3人は有名人であるが、以下のように興味深いジャーナリストも登場している。
・Shane Smith氏
I am Shane Smith, co-founder of VICE (magazine) and two-time traveler to North Korea. AMA.
・Nadim Baba氏
I am Nadim Baba, Al Jazeera correspondent in Gaza. Ask me anything!
・ Kristinn Hrafnsson氏
I am Kristinn Hrafnsson, official spokesman of Wikileaks. I'm here to answer any question you have to the best of my ability.
・Nazanine Moshiri氏
I am Al Jazeera correspondent Nazanine Moshiri, reporting from Goma in the Democratic Republic of Congo. Ask me anything!

最後のセッションは、コンゴ東部の都市ゴマで取材している記者が実施し、政府軍対反政府勢力との戦いで10万人以上の難民生活の実態などを伝えてくれていた。

 こうしたAMAは、毎日、3回くらい実施されており、予定表で以下のように案内されている。また、Googleカレンダー向けの予定表も用意されている。

RedditUpcomingAMA.jpg

 Redditは広告収入にあまり依存しない方針を貫いている。広告に頼るとコンテンツに制約を受ける心配があるからだ。その代わりとして、月4ドルのゴールド会員を募っている。ゴールド会員には広告を不表示にしたり、コメントをハイライトしてくれるサービスを受けられる。こうした姿勢に多くのユーザーから支持を受けているのも、うなずける。

◇参考
・Digg vs Reddit: Who Succeeded and Why(Internet Marketing Ninjas Blog)
・Now is the Time... to Invest in Gold(Blog Reddit)
・Top 500 AMAs (on /r/IAmA)(Blog Reddit)
・若年層に人気のredditにオバマ大統領が30分間いきなり登場(メディア・パブ)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 16:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2013年02月18日

ビジュアル系SNSがソーシャルメディアを牽引

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 最近のソーシャルメディアを勢いづけているのが、写真や動画などのビジュアル系サービスである。comScoreが発行した"2013 U.S. Digital Future in Focus"でも、2012年の大きな流れとしてビジュアルWebが台頭し飛躍していることを掲げている。

 ソーシャルメディアにユーザーが滞在している時間で見れば、相変わらずFacebookが圧倒的なシェアを誇っている。アメリカのSNSユーザーが滞在している時間シェアは、comScoreが2012年12月に調べた結果では以下のグラフのようになる。Facebookに滞在している割合が83%と断トツに高い。テレビを見ることがなくてもつけっ放しにしているように、Facebookも特に何もしない時でも繋がったままにしている場合が多いのかもしれない。

Share of Time Spent on Social Networking Sites
Source: comScore Media Metrix, U.S., Dec-2012
Comscore2012TimeSpentSNS.jpg

 トップのFacebookを別にすれば、TwitterとLinkedInも2012年での活躍が目立った。滞在時間のシェアは高くはないが、月間ユニークビジター数を以下のように着実に増やしている。 

Twitter and LinkedIn: Total Unique Visitor (000) Trend
Source: comScore Media Metrix, U.S., Dec-2011 to Dec-2012
comScore2012TwittervsLinkedIn.jpg

 こうしたFacebook、Twitter、LinkedInの定番SNSに加えて、この1年間で一段と勢いを増しているサービスが、次のTumblr、Pinterest、Instagramの3サイトである。いずれも写真/画像共有SNSである。2012年12月の月間ユニークビジター数は、Tumblrが前年同月比64%増の3080万人、Pinterestが同284%増の2890万人、Instagramが同284%増の2740万人と膨らんでいる。


Tumblr, Pinterest and Instagram: Total Unique Visitor (000) Trend
Source: comScore Media Metrix, U.S., Dec-2011 to Dec-2012

comScore2012VisualSNS.jpg

 さらに、SnapchatやVineのような写真や動画をベースにした新興のビジュアル系SNSの人気も急成長しており、今年もビジュアル系SNSが台風の目になりそう。
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 23:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2013年02月10日

話題のモバイルアプリ、気軽さが受けてSnapchatとVineが人気急上昇

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
  SnapchatとVine。今、アメリカで最も話題になっているソーシャル系のモバイルアプリである。写真や動画を非常に気軽に発信/共有できるので、人気を集めているようだ。

snapchat.jpg

 Snapchatは友達同士で写真を共有できるアプリである。最近、動画も共有できるようになった。特徴は写真や動画のスナップを見る時間が最大10秒に制限されていることだ。あいさつ程度のスナップしか送れない。表示されたスナップはすぐに削除される。保存されないので、コンテンツをあまり気にしないで気軽にスナップを送ることができのが、人気の鍵なのだろう。学生などの若い人中心に受けており、毎日6000万件以上の写真が送られているという。

 Snapchatが使われるシーンを示したプロモーションビデオを以下に貼っておく。


 いつまでもネット上に残る写真となると、送るときにやっぱり構えてしまう。でもすぐに消えてしまうなら、プライバシーなどのことや、少々変なスナップでも気軽に送ってしまえるのだろう。Businessweekも、”Erasable You”できるSnapchatをおもしろく紹介している(”the Erasable Future of Social Media“)。これからは、写真や動画を残すために撮るとは限らないのかも。


 もう一つのVineは、動画を共有するモバイルアプリだが、最大6秒のビデオクリップしか共有できない。ただし、Snapchatと違って動画は削除されることなく保存される。6秒のシュートクリップなので、あまり質のことを気にしないで、気軽に共有できるのだろう。このアプリを開発したVine LabsをTwitterが買収しており、当然のことだがTwitterに投稿できるようになっている。

 Twitterのように、手軽に動画を配信できるので、ニュースメディアでもVineを使う例が出てきた。トルコ人ジャーナリストのTulin Daloglu氏が、今月(2013年2月)1日にトルコの首都・アンカラのアメリカ大使館前で起こった自爆テロの報道で、現場からVineで動画を数点配信した。
VineTurkey20130201.jpg
vine.co/v/b1MDTPM1YzJ

 また昨日あたりから、米北東部で猛吹雪が襲いニューヨークなどが非常事態宣言を出しているが、Atlantic のサイトでは、市民からのVineでの動画投稿が紹介されていた。すでに以下のように、動画(6秒の動画を繰り返し表示)が投稿されていた。

VineCitizenJournalism20130209.jpg


◇参考
・A Growing App Lets You See It, Then You Don’t(NYTimes.com)
・Snapchat Raises $13.5M Series A Led By Benchmark, Now Sees 60M Snaps Sent Per Day(TechCrunch)
・Vine Is Ready for Its Citizen Journalism Close-Up(Atlantic Wire)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 01:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2013年01月30日

アクティブユーザー数が急激に増え続けているツイッター

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 ツイッターのアクティブユーザー数がグローバルでも急激に増えている。GlobalWebIndex(GWI)の調査によると、グローバルのインターネット人口の21%が月間ベースでアクティブにツイッターを利用している。

 ツイッターは騒がれる割には意外とアクティブユーザー数が多くないという印象があった。でも一本調子でユーザー数が増え続けており、GWIの調査では2012年の第2四半期から第4四半期のまでの間にアクティブユーザー数が40%も増えている。以下のグラフで示すように、代表的なソーシャルプラットフォームの中で最も成長率が高い。

GlobalwebindexActiveUser.jpg
(ソース:GlobalWebIndex)

 GWIの調査では31市場(16歳から65歳までのグローバル・インターネット人口の約9割をカバー)において、2012年第4四半期のツイッターのアクティブユーザー数は2億8800万人となっている。以下のグラフのように、フェイスブック、グーグル+、ユーチューブに次いで4位となっている。

Globalwebindextop25.jpg 
(ソース:GlobalWebIndex)
 

 ツイッターのアクティブユーザー数の成長率(2012年の第2四半期から第4四半期まで)を、国別ランキングで示したのが次のグラフである。大半の国で、ツイッターのアクティブユーザー数が急増し続けているのだ。

GlobalwebindexActiveTwitter.jpg
(ソース:GlobalWebIndex)

  グローバルのソーシャルプラットフォームの勝ち組ともいえる、フェイスブック、グーグル+、ツイッター、リンクトイン、ピンタレストがいずれも、冒頭のグラフのように、今も高成長の最中にある。先行していた米国では、成長が鈍化し始めていたのだが、以下のグラフのようにアクティブユーザー数が再び勢いよく増えようとしているのが興味深い。その理由としては、モバイル端末(スマートフォンやタブレット)からのアクセスが急増してきたこと、伝統マスメディアとの連携サービスが増えてきたこと、またツイッターのように中高齢ユーザーが増えてきたことがある。

GlobalwebindexUSInternetUsers.jpg
(ソース:GlobalWebIndex)


◇参考
・Twitter Now The Fastest Growing Social Platform In The World(globalwebindex)
・SOCIAL PLATFORMS GWI.8 UPDATE: Decline of Local Social Media Platforms(globalwebindex)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 20:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2012年09月16日

米ネットユーザーの約半数、画像やビデオをネット上で共有

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 画像やビデオのネット共有が、ますます盛んになっている。

 PewReseachCenterの調査によると、米国の成人インターネットユーザーの46%は自分で撮った写真やビデオをネット上に投稿し共有している。つまりネットユーザーの46%は画像/ビデオ・クリエイターとしてネットに投稿しているわけだ。

 またネットユーザーの41%が、ネット上で見つけた写真やビデオを選んで、それを再投稿し多くの人と共有している。つまりネットユーザーの41%は、いわゆる画像/ビデオ・キュレーターということである。

 今回の調査で、ネットユーザーの56%が、画像/ビデオのクリエイターとして、あるいはキュレーターとしてネットに投稿していた。調査は2012年8月2日から5日までの間に実施、ランダムに選んだ18歳以上の成人1005人に対し電話で調査した。1005人のうち799人がインタネットユーザーで、その799人に対してソーシャルネットワーキングでのアクティビティーを質問している。

 その回答結果が冒頭に述べたようになった。また、利用しているソーシャルネットワーキングのサービスについても聞いて見た。代表的なサービスのそれぞれを、799人のインターネットユーザーの何%が利用しているかを以下のグラフで示す。注目されるのは、Instagram, PinterestそしてTumblrのような、画像(写真など)やビデオを投稿/共有できるサービスが、代表的なソーシャルネットワーキングとして台頭してきていることだ。

SocialMediaPew201209a.jpg

 代表的なソーシャルネットワーキングのサービスのデモグラフィックデータは、今回の調査では次のようになった。

SocialMediaPew201209b.jpg

 Pinterestは当然としても、FacebookやInstagram、Tumblrも女性の比率が高いのが目に付く。スマートフォンで撮った写真やネット上のお気に入り画像を投稿している女性が多いのかも。また、若年層の割合が高い新興のInstagramとTumblrを除くと、Facebookなどの有力サービスでは中高年層の割合が意外と高い。さらに、ここでは省かれているFlickrやYouTubeでも、米国では中高年層の割合が比較的高いはず。

◇参考
・Photos and Videos as Social Currency Online(Pew Interenet)
・Pew Study Looks At Photo, Video Sharing Habits(10,000 Words)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 15:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2012年09月06日

リアルタイムチャットが米英のネットショップ利用者の間で人気急上昇

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 Web上のリアルタイムチャットが根付いているのは分かっているで今更と思ったのだが、米英ではこの3年近くの間にまた一段と利用者が増えているという話を。

 LogMeInが発行したLive Chat Effectiveness 2012 によると、以下のグラフのように、米国のネットショップ利用者の65.5%がライブチャットを利用している。2009年の50.4%から急成長している。英国では2011年の41%から2012年は53%と増えている。

LiveChatEngage.jpg
(ソース:LogMeIn)

 ここでいうライブチャットは一般のリアルタイムチャット(オンラインチャット)のサービスである。ネットショップ利用者にとって今や、問題や質問が生じた時には、電子メールよりもチャットに頼る場合が増えている。

LiveChatShopping.jpg
(ソース:LogMeIn)


 なぜリアルタイムチャットであるかのアンケート結果は次の通り。すぐに答えが得られる、マルチタスクで行える、最も効率的な通信手段である、など・・・。

LoveChatPrefer.jpg
(ソース:LogMeIn)

◇参考
・Stats: Do consumers appreciate live chat on websites?(Econsultancy)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 09:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2012年08月30日

若年層に人気のredditにオバマ大統領が30分間いきなり登場

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 ソーシャル・ニュース・アグリゲーターであるredditにオバマ大統領がいきなり登場した。日本時間の早朝(米国時間の29日)にredditのASM(Ask Me Anything)セッションを開設し、約30分間質問に答えた。

 セッションを始める直前に以下のようにツイッターで伝えたようであるが、redditサイトそのものが人気急上昇で集客力が一段と増していることもあって、トラフィックが殺到した。

TwitterObamareddit.jpg

 ツイッターで示された短縮urlに飛んでみた。日本時間の午前9時頃と午前9時20分ころのスナップショットを掲げておく。トラフィックが急増しているため、一時的にread onlyモードとなっている。ほぼ同じ内容だが、最初の画面ではスコアが1万5826点となっているが、約20分後の次の画面では8358点と半減している。redditではそれぞれのセッションや投稿ニュースに対し、登録ユーザーが投票し(+1投票か-1投票)、その結果としてのスコアが示される。そのスコアと経過時間によってランク付けされる。おそらく、最初はオバマ支持派がプラス投票し、あとからオバマ不支持派がマイナス投票に加わったのだろう。


reddit20120830jp0900am.jpg


redditObama20120830jp0930.jpg

 10件のQ&Aの内容はこちらで(Obama answers 10 questions on Reddit、CNN)。ブラインドタッチで次々と質問に答えたということか。オバマ大統領のツイッターでも、フォロワーが同大統領がredditでインタネットフリーダムを守ると答えていることをツイートしていた。そのツイートで示されたredditのページに飛んでみた。

redditObama20120830internetFreedom.jpg

 redditは、web2.0時代のソーシャルニュースサイトとして知られてはいた。だが日本では、Diggに比べて利用者はかなり少なかったのでは。利用していなくてもあのマスコットの印象は強かったが。ところが一昨年から昨年にかけて、米国ではDigg人気が急落したのに対し、reddit人気が急上昇した。同社の発表データによると、以下のように先月のユニークビジター数は約4000万人である。

redditstats20120828.jpg

 今やredditは、米国で最も勢いを示すソーシャルメディアの一つになってきている。先月のコロラドの映画館での銃乱射事件でも、redditがリアルタイムニュースの震源となり、マスメディアが後追いしていた。ソーシャルネットワークのデモグラフィックデータでも示したように、20代や30代前半の若年層ユーザーが多いのが特徴である。米国のFacebookのユーザーは30代半ば以降が多くなっているのとは、かなり対照的である。前回の大統領選のような若年層への訴求力が今一つのオバマ大統領とって、redditのQ&Aコーナーに登場して若年層を狙い撃ちして支持を得たいところ。


◇参考
・Obama's presence boosts Reddit site traffic(LATimes)
・President Obama hits Reddit on ‘Ask Me Anything’(Washington Post)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 15:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2012年08月29日

ビジネス重視で豹変するツイッター、メディアビジネスへの傾斜強める

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加

 Twitter社がサードパーティーアプリを締め出し始めている。LinkedIn、Instagam、そしてTumblrと、人気のソーシャルネットワーク系サービスで、ツイッターAPIの一部利用が止められてしまった。この流れは本格化しそうだ。Twitter社はサードパーティーに対し、特定のツイッターAPI利用を禁じたり、API利用に制約を課していくと宣言したからだ。APIを使ってツイッターアプリを開発したり提供しているサードパーティーにとって、はしごを外されたようなものだ。

 これまでは、Twitter社がツイッターAPIを開放しデータを自由に使わせることにより、サードパーティーが面白いアプリを次々と開発してきていた。つまりユーザーを含めた外部パワーにより、リアルタイムサービスの新しい世界が切り拓かれてきたといえる。今ではツイッターの公式機能として組み込まれているハッシュタグやリツイートなども、外部で生まれた機能である。便利なクライアントアプリもモバイル版を含めて、サードパーティー製が大いに利用されてきた。サードパーティーから出てくるツイッターアプリのお陰で、ユーザーはツイッターの世界を楽しんでこれたのだ。

 数年前にツイッターが登場したころは、ツイッターは140字ツイートのストリームを転送するコミュニケーションツールでしかなかったが、ツイッターAPIを利用した付加価値アプリは主にサードパーティーが競って開発してきた。その結果、ユーザーがどんどん増えてきた。そうなると、本家のTwitter社も“おいしい”アプリをもっと積極的に提供していきたくなる。そこで次第に、外部で生まれた人気機能をツイッター本体に取り込んだり、サードパーティー製アプリ(例えば、TweetieやSummifyなど)を買収したり、一方で不都合な外部アプリ(例えば、MobberやThunderclapなど)を排除するようになってきた。

 理想を掲げAPIを開放してユーザー数を増やしていく段階は卒業し、これからは安定したサービスを継続して提供しながら規模を拡大させていかなければならない段階に入ってきたのだ。上場するためにも、収益化に本腰を入れなければならない。そこでまず同社が打ち出したのは、ツイッタークライアントにおいてユーザーエクスペリエンスの一貫性を保つようにすることであった。これからツイートなどは決められたレイアウトルールで表示しなければならなくなったのだ。TweetBotのようなツイッタークライアントも応じなければならないだろう。これから、自由に付加価値を高められないツイッタークライアントなんかを新たに開発するサードパーティーはもう現れてこないはずだ。つまり、ツイッタークライアントはほとんどTwitter製となっていき、同社のコントロール下で強力な広告メディアとしてツイッターを展開させていきたいのだろう。

 さらに、APIを利用するツイッターアプリには厳しい制約がかけられる。ツイッターアプリのユーザー数は最大10万人までという制約だ。現在既に10万人以上を抱えるアプリに対しては、200%までをユーザー数の上限としてサービスを継続できる。いずれにしろ、上限を超えたユーザー数に向けてサービスを実施する場合はTwitter社からの特別の許可を貰わなければならない。今年の年初にユーザー数300万人を突破しているHootSuite にもブレーキがかかるのか。また、単位時間でのAPI実行回数にも上限が設けられる。要するに、Twitter社が力を入れているサービスと競合するアプリを、弱体化させようとしている。

 米NBCのロンドンオリンピック用ハブページで協力したように、Twitter社はメディアへの傾斜を強めている。Summifyの買収からも分かるのだが、アグリゲーション/キューレーション分野に力を入れいこうとしている。そのため、モバイル向けの人気アプリであるソーシャルマガジンのFlipboardが、次の標的になるのではと一部のブログで騒がれている。個人的にはFlipboardで、ツイートをリンク先コンテンツとセットにした形で閲覧しているので、気になる動きである。StorifyやTimehopなどの今後のビジネスにも波及するのだろうか。

 いまのところ、API利用しているサードパーティーの多くは、今まで通りサービスを継続させると、一見平静さを保つようにしている。だが我慢が出来なくなったのか、一部サードパーティーは、FCCに独禁法違反でTwitter社を訴えようとしている。

 こうした動きは、これまでのネットビジネスでもよく見かける風景である。数億人から10億人規模のサービスを展開していこうとするには、Twitter社も新しい戦略を立てなければない。これまでのAPI利用のサードパーティー製アプリは、パワーユーザー向けが多かった。これからユーザー層のすそ野を広げていくためには、一般ユーザーを相手に、純正アプリでカバーしていこうとする。一般ユーザーにとっては、これまでのように頻繁に起こっていたシステムダウンが無くなるほうが有難いかもしれない。


◇参考
・Changes coming in Version 1.1 of the Twitter API(dev.twitter.com)
・Why’s everybody so angry about Twitter − and should you care?(NBCNEWS)
・Twitter wants a billion users, and it’s prepared to sacrifice developers to get there(The Next Web)
(翻訳:Twitterの戦略大転換 – 成功を支えてきた開発者を踏み台にして新たな拡大を目指す(SEO Japan)
・Tumblr becomes next property after Instagram to have Twitter friend-finding privileges revoked(NNW)
・Twitter developers send inquiries to the Federal Trade Commission over possible anti-trust issues(The Next Web)
・Twitter tiptoes further into the media business(GigaOM)
・またまたTwitterがAPIの使用を拒絶–今度はオンラインフラッシュモブのMobber(TechCrunch Japan)
・人工「バルス!」生成サービスのThunderclapが注目を集めるも、いきなりツイッター社からブロックされる(秋元@サイボウズラボ・プログラマー・ブログ)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 09:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2012年07月14日

米国の有力新聞、一斉にピンタレストでビジュアル情報発信を

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 米国の主要新聞がこぞって、Pinterest(ピンタレスト)で画像情報の提供を始めている。

 まず、米国の有力新聞が提供するピンタレスト・ページを見てみよう。WSJ、USA TODAY、Washington Post、LA Times、Chicago Tribune、それに1か月前に始めたNY Timesの6新聞である。

PinterestWSJ.jpg


PinterestUSAToday.jpg


PinterestWaPo.jpg


PinterestLATimes.jpg


PinterestChicagoT.jpg


PinterestNYT.jpg

 これら6新聞を含めて、米国では131新聞もが既にピンタレストを活用しいる。その他、カナダでは13新聞、英国では5新聞、スペインでは2新聞、それにオーストラリア、オランダ、ポルトガルでそれぞれ1新聞が、ピンタレストを使って画像情報の提供に乗り出した。

 ピンタレスト旋風に相乗りして手掛けているようだが、ニュースをいち早く提供したい新聞と、速報メディアとしてほとんど利用されていないピンタレストでは、相性が良いとは思えない。ニュース記事は一般にフローコンテンツで賞味期間も短く、ピンタレストに向いていない。ピンタレストを介して、ニュース記事を読みたいと言うニーズもなかなか起こりそうもない。

 だが、新聞は速報のニュースを伝えているだけではない。多くの新聞では、ファッション、レシピ(料理、レストランなど)、旅行などのライフスタイル分野の記事もに力を入れている。これらの記事は賞味期間も長く、なによりも質の高い写真が豊富な場合が多い。一般に各分野専門の記者や外部コラムニストを抱えていおり、画像のキュレーターとして活躍してもらえそうだ。これまでのコンテンツや現在の人材を流用すれば、あまりコストを掛けなくても手軽にピンタレスト・ページを立ち上げることができそう。

 新聞が蓄えている膨大な過去記事(アーカイブ)は、テキストベースのニュース記事検索サービスで利用されている。だが、写真などの画像で惹きつける古い記事は、多くが埋もれたままになっている。そこで画像が売りの記事にピンタレストでスポットライトを当てれば、埋もれた記事も生き返り読んでもらえるかもしれない。

 そこで、NYT(The New York Times)のピンタレスト・ボードの実例を覗いてみよう。NYTのピンタレスト・ページには、37本の画像ボードを立てている。その中からSummer Drinksとタイトルが付いたボードを紹介する。現在、45点の写真が貼り付けられている。その中の1点が以下の写真である。

PinterestNYTSummerDrinksGreenportShuffle.jpg

 その写真をクリックしてソース元のコンテンツに辿りつくと、それは2007年6月27日付けNYTimes.comのDining&Wine欄の記事であった。5年前の記事なのに、3週間前に写真をボードに貼り付けるだけで、338回もrepin(写真の再貼り付け)され、75人からlikesされている。まさに埋没していたコンテンツがピンタレストのお陰で生き返ったといえる。

NYTDiningWine2007June27.jpg

 この写真を選んだキュレーターは、Emily Weinstein氏である。彼女はNYTのDining分野のライター兼編集者で、彼女の記事はNYTのHome and Dining sectionsでよく掲載されている。このほか、Dining & Home Web Producerや Dining Photo Editorも、Summer Drinksボードのキュレーターを務め、選んだ写真にはキュレーター名が記される。古い記事からの写真が多いのも特徴。どの写真もripin数が多いことからも分かるように、このボードの人気は高そう。Summer Drinksは季節にピッタリの切り口のボードで、女性が喜びそうなカクテル風のドリンク写真で賑わっている。このため、Summer Drinksボードのフォロワー数は7365人に達している。

 新聞のピンタレスト・ボードは、まだ試行錯誤の段階である。やはり女性ユーザーをターゲットに、ファッション、美容、フード&ドリンク、ガーデニング、インテリアなどのテーマのボードが多い。またローカルな定期イベントや過去の歴史的な写真集も出てきている。例えば、Washington Postのページでは、毎年ワシントンで開催される桜祭り関連でAKB48のボードが立っていた。今年は100周年記念の文化交流が催され、日本代表がAKB48ということで立ててくれたようだ。でも残念ながら、AKB48の写真にlikesと言ったりrepinする人はほとんどいない。WSJはテキストベースのQuatesボードを設け、そのボードにWSJ.com記事で見つけた特徴ある引用文を掲載し、元記事への誘導を促している。Chicago TribuneのChicago historyには、シカゴで起きた歴史的な出来事のモノクロ写真を集めている。

 幾つかの新聞のピンタレスト・アカウント例を、以下の表に掲げておく。pin(投稿)数と全体のフォロワー数も示した。

PinterestNewspaperList.jpg

 また、WSJやNYTのように有料サイトでは、ピンタレスト・ボードに掲載した画像の元記事に対してはPay Wallを外し、自由に閲覧できるようにしている。NYTのように創刊時からの全ての記事が固有のURLを与えられてアーカイブされておれば、面白い企画のボードを立てることができる。米国の新聞(サイト)はビジュアル化と雑誌化に力を入れているだけに、ピンタレストの活用が本格化するかもしれない。また、HeraldNetのように、記事に「Pin it」ボタンを置いて、ピンタレストからのトラフィックの誘導を図る新聞サイトも出てきた。

◇参考
・Newspapers on Pinterest(Pinterest)
・Pinterest Sends More Referral Traffic Than Google Referral, Twitter and Stumbleupon, Slightly Edges Out Bing (Shareaholic)
・New York Times Joins Pinterest(WWD)
・The List: Newspapers on Pinterest(Newspapers on Pinterest)
・@NYTimes Social Media Editor Lexi Mainland Talks Pinterest, Reddit and More(Ebyline)
・How The Wall Street Journal Uses Pinterest(mediabistro)
・5 News Organizations To Follow On Pinterest(mediabistro)
・Pinterest Referral Traffic Wins with Only a Tiny Percentage of the Pie (Marketing Pilgrim)
・PINTEREST REFERRAL TRAFFIC BEATS GOOGLE(jbiwebdesign.co.uk)
・Pinterest Becomes Top Traffic Driver for Women’s Magazines(Mashable)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 14:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2012年06月27日

ビジュアライゼーションの人気サイトが相次ぎ登場

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 Tumblr(タンブラー)やPinterest(ピンタレスト)といったイメージベースのソーシャルサービスが人気沸騰している。また情報を分かりやすく伝えるためのビジュアライゼーション(可視化)もブームとなっており、インフォグラフィックと呼ばれたりして広く定着してきている。

 このためビジュアライゼーション関連のサイトが次々と現れきていたので、Business 2 Communityが取り上げていた人気サイトを覗いてみた。まずは、「I Love Charts」。

VisualILoveCharts1.jpg

 毎日、数点のチャートをTumblrで紹介してくれている。
過去のチャートを次のカテゴリー別に見ることもできる。楽しいチャートが見つかる。
funny
informative
topical
cool
beautiful
homemade

 アーカイブで、以下に示すように、まとめてチェックすることもできる。
VisualILoveCharts.jpg

 インフォグラフィックを紹介するサイトも多い。「Daily Infographic」では、毎日、優れたインフォグラフィックを掲載している。そのうちの一つで、太陽系をグラフィック表示したThe Universe Top To Bottom: The Scale of Our Solar System [infographic]はスケールが大きくて素晴らしい。その他、「InfoGraphic-a-Day」 や「Fast Company:Infographic of the Day」、「Mashable's Infographics」(Pinterest)など、インフォグラフィックを紹介するサイトは目白押しである。

 「Viz of the Day」では、Tableauが毎日一つのビジネス向けビジュアライゼーションを紹介している。Tableauはビジネス向けデータビジュアライゼーション・サービスを提供している会社である。Galleryで同社の作品例を閲覧できる。

 Visual.lyには、ビジュアライゼーションの作品例がふんだんに掲載されている。同社はビジュアライゼーションの制作会社で、以下のカテゴリー別で作品例を見ることもできる。
Animals、Education、Environment、Gaming、Geography、How To、
Humor、Sex & Love、Social Media、Transportation、Travel、
Technology、Sports、Science、Entertainment、Economy、
Computers、Food、Health、Politics、Other、Lifestyle、Business

 最近の作品例では、核兵器国の武装比較など。またVisual.lyはTableau Softwareと組んで、 healthdata.govのデータをビジュアル化するプロジェクトHealth Data Visualization Challengeに取り掛かっている。
VisuallyHealthData.jpg

◇参考
・6 Excellent Visualization Websites(Business 2 Community)
・Visual.ly launches health data visualization challenge(iMedicalApps)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 08:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2012年06月12日

ピンタレストマーケティングの鍵握るエリートキュレーターが台頭(その3):人気キュレーターがECサイトを繁盛させる

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 フェイスブックコマースの話題で昨年はおおいに盛り上がった。さらに今年に入って、米国ではピンタレストコマースの話が新たに加わってきている。

 米国のECプラットフォーム提供会社「Shopify」は、オンラインストアへのピンタレストからの参照トラフィックがツイッターに追いついたと伝え、さらにピンタレストからのユーザーの商品購入買単価は、フェイスブックやツイッターからのユーザーに比べ2倍以上になっていると報告した。またShop.orgの発表によると、ピンタレストユーザーは同サイトで平均9.3店の小売店をフォローしているのに対し、フェイスブックユーザーはそれより少なく平均6.9店しかサイト内でフォローしていないという。さらにSteelhouseの調査によると、ピンタレストユーザの59%もが同サイト内で見た写真の商品を購入したことがあるのに対し、フェイスブックユーザーはニュースフィードや友人のウォールで見た商品を購入した割合は33%であった。ユーザー数が圧倒的に多いフェイスブックと比べると量的に少ないけれど、ピンタレストから来るユーザーがオンラインストアの優良顧客であることは確かなようだ。

 では、どのようにすればピンタレストからより多くの顧客をオンラインストア(小売店サイト)に呼び込むことができるのだろうか。困ったことに、ピンタレストではフェイスブックやツイッターに比べ、直接的なプロモーションがやりづらい。一般に小売店のような商用(企業名)アカウントでは人気の個人アカウントのように多くのフォロワーを獲得できていないからだ(以下のグラフを参照)。

PinterestFollowerRanking201206a.jpg

 そこで、ピンタレスト活用で成功したと主張するShopifyの事例がどうなっているかを探ってみた。ShopifyはEコマース・プラットフォーム提供会社で、同社サービス利用のオンラインストアを世界で2万5000店以上も抱えている。膨大な数の商品写真が揃っているので、うまく整理して訴求すれば、多くのピンテレストユーザーを加盟オンラインストアに誘導できるように思える。そこで同社はピンタレストの商用アカウントを取り、ハブ的な画像ボードを用意した。でもピンタレストの規約でセルフプロモーションは原則として禁止されている。販促活動に制約があることもあってか、Shopifyのピンタレストボード(商用アカウント)にはわずか506人しかフォローしていない。貼り付けている画像総数も708点と多くない。画像ボードの中にCool Products on Shopifyとタイトル付したテーマボードを設けているが、やはりフォロワー数が425人と少ない。このボードには加盟オンラインストアからお薦め商品の写真を選んでボードに貼り付けているのだが、どの画像もほとんどrepinされていない。売りたい加盟店の商品写真を載せているだけで、キュレートされた写真ではないということか。要するにShopifyがクールと薦める商品が、ピンタレストユーザーにとっては必ずしもクールでないということだろう。

 Shopify自身も、同社アカウントのハブ的な画像ボードを介して加盟オンラインストアに多くのユーザーを誘導できるとは考えていなかったのではなかろうか。Shopifyはオンラインストアに対してピンテレストガイドを提示し、ピンタレスト対策を支援している。ストアサイトは当然のことだが、ユーザーが欲する魅力的な商品を販売し、訴求する魅力的な画像(写真)を掲載しなければならない。そして、その画像をピンタレストのボードにユーザーによってpinしてもらうために、写真の近くに「Pin it」ボタンを置くようにする。それに加えて、ストア自身もアカウントを取ってストア専用の画像ボードを設ける。ただしそのストアの画像ボードに、単にオンラインストアに掲載されている商品写真を貼り付ける(pinする)だけでは、単なるプロモーションボードと見なされ、フォローされたりrepinされることが少ないのではなかろうか。ストアの画像ボードの担当者には、できれば編集能力の高いキューレーターを配すべきだろう。ストアの画像ボードをフォローするユーザーを増やすには、ストーリー性のあるpin編集が必要である。 

PinterestReferraTraffic.jpg

 Shopifyシステム利用の各オンラインストアは、ピンタレストガイドに従って対策を講じることにより、着実にピンタレストからの参照トラフィックを増やしてきている。また高いコンバージョン率を実現するために、ピンタレストに対応したオンラインストアのデザインも施しているようだ。参照トラフィックのランディングページが、商品画像を掲載しているオンラインストア・ページになるだけに、これまでと違ったデザインが必要であろう。


  もう一つの成功事例を見てみよう。エリートキュレーターの登板してもらい、参照トラフィックを増やしECサイトを繁盛させた事例である。それを実施したのは、高級リゾートブランドで服やアクセサリーなどを販売しているCalypso St Barthである。同社のオンラインストアは洗練された設計が施されており、ピンタレストにも対応しているので参考になる。

  もちろん同社も、企業アカウントの画像ボード(Calypso St Barth)を設けている。15種のテーマ別ボードを作成し出来栄えも悪くないのだが、商用(企業)ボードのせいかフォロワー数は多くなかった。現時点では急増して5253人に膨れたが、3月ころまで1000人にも遠く届かなかった。15種の各テーマボードのフォロワー数も、最近ようやく平均して2000人近く集まるようになった。ところが驚くべきテーマボードが突如現れてきた。そのボードは何と50万人を超える膨大なフォロワー数を擁しているのだ。

PinterestCalypsoStBarth201206.jpg

 上のCalypso St Barthのボードで2番目に掲げられているテーマボード(Island Photoshoot)に、50万人以上ものユーザーがフォローしているのである。その画像ボードを覗いてみよう。(下のスナップショットではフォロワー数が90万人強となっているが、先ほどチェックすると約54万人であった)

PinterestChristineIslandPhotoshoot.jpg

 このテーマボードには現在145本の画像が貼り付けられているが、その多くが Calypso St Barthのオンラインストアに掲げられている商品写真である。凄いのは、このボード上の各画像が平均して100回から500回程度もrepinされ、ピンタレスト上で多く露出されることである。この画像ボードのお陰で、大量の参照トラフィックがCalypso St Barthのオンラインストアに誘導されたのは間違いない。

 ではなぜこのような奇跡が起こるのか。それは、エリートキュレーターであるChristine Martinez氏と組んだからである。彼女はピンタレストで世界10番目に多いフォロワー数を抱えた人気キュレーターである。現在、105万人以上のユーザーが彼女のボード(Christine Martinez)をフォローしている。彼女自身の個人アカウントのボードには現在、以下のように44種のテーマボードが存在する。

PinterestChrisineMartinez20120607.jpg

 Calypsoと契約した彼女は、カリブ海のリゾート地で1週間楽しみ、その地で彼女お気に入りのCalypsoのリゾートファッションの写真を多く撮り、その日々の行動を彼女のブログで伝えている。その時の写真を中心に、彼女がキューレートした画像ボードが「Island Photoshoot」であるのだ。彼女自身の個人アカウント内の44種のテーマボードの一つに加えられた。彼女の個人アカウントには100万人以上がフォローしているので、彼女の各テーマボードでも50万人以上がフォローすることも普通である。案の定、Island Photoshootにも50万人以上がフォローした。Island Photoshootの画像(あるいはrepinされた画像)を介して、初めてCalypso St Barthの商品を購入したユーザーもかなりいるはず。

 Island Photoshootのテーマボードは、同じものがCalypso St Barthアカウントのテーマボードとしても置かれた。エリートキュレーターの効果で、Calypso St Barthアカウントのフォロワー数も春先の1000人弱から10日前に2500人、そして今日は5400人と急増している。Calypsoのリピーターとなるファンが数倍にも増えたことになる。

 こうした人気の画像キュレーターと企業(ブランド)とが組んだピンタレスト対応プロジェクトは、これから増えそうである。先頭を切ったChristine Martinez氏は、現在はCalypsoとしか契約していないが、今後は別のブランド(企業)とも組んでいきたいという。

追記:
Christine Martinez氏は31歳のオシャレ好きの女性。インターネットブティックのオーナーとして、そしてフルタイムのブロガー( Miles to Style)として頑張っていた。転機はピンタレスが立ち上がって間もない2010年に訪れた。ピンタレスト現CEOのBen Silbermann氏が、ライフスタイル会合に30人のデザインブロガーを招いた。その中の一人がMartinezさんであったのだ。そして瞬く間に人気pinner(ここで言うエリートキュレーター)になった。

◇参考
・ピンタレストマーケティングの鍵握るエリートキュレーターが台頭(その1)(メディア・パブ)
・A Case Study in Marketing on Pinterest(ShePosts)
・Fashion Brand Leverages Pinterest Through Elite Pinner(Balluun)
・Pinterest Users Ready to Engage With, Purchase From Retailers(Marketing Charts)
・How stylist Christine Martinez pinned her way to a fabulous new career(The Daily Dot)
・Survey Finds Consumers Using Pinterest To Engage With Retailers More Than Facebook, Twitter(National Retail Federation)
・台頭するPinterest、ソーシャルメディアマーケティングに新風を(メディア・パブ)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 13:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2012年06月04日

ピンタレストマーケティングの鍵握るエリートキュレーターが台頭(その2):人気急上昇の個人キュレーターの実像は

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
ピンタレスト(Pinterest)では、有名企業やセレブよりも名もない個人のほうが大きな影響力を及ぼそうとしている。多くのユーザーから支持される人気アカウントの上位は、個人の画像キュレーターに占められている。有名な企業などの商業アカウントはあまり多くのフォロワー数を獲得していない。

 なぜ個人アカウントのほうが商業アカウントよりも人気が高いのか。エリートキュレーターと呼ばれる個人の画像ボードには、生活を楽しむためのアイデアやインスピレーションが湧く画像が毎日のように貼り付けられている(pinされている)。多くのキュレーターのお陰で、サプライズ感、ワクワク感を抱ける画像を発見できる楽しが享受できるのだ。ピンラテストがソーシャルキュレーションを看板にしているのもうなずける。

 一方の企業やセレブの商業アカウントは、ソーシャルキュレーションになりづらい。どうしても企業やセレブが提供する製品/サービスの写真などが中心となり、キュレーションではなくてプロモーションの傾向が強くなる。これは、多くのピンタレストユーザーの要望に沿っていないのでは。またDiorやLouis Vuittonなどのブランド製品とか、ミシュランの三ツ星レストランのメニューとかは、それらを紹介しているサイトに行けば見つけられる類の写真である。キュレーターに頼らなくてもよい。どうも商業アカウントのボードには、サプライズ感、ワクワク感を抱けるような画像が少ないということか。


 そこでエリートキュレーターの個人アカウントの実像を覗いてみよう。例として米国のJennifer Chong氏(女性)の個人アカウントを紹介する。フォロワー数が約180万人で、フォロワー数ランキングで現在世界2位である。有名企業のアカウントでも1万人前後のフォロワー数をなかなか獲得できないでいるのに、一般にはほとんど知られていない若い女性デザイナーが、ここまでフォロワー数を獲得しているのはPinterestならではの現象である。

 まず、Jennifer ChongのPinterestボードに飛んでみた。53種のテーマ(カテゴリ)ボードを立てており、総計3742点の画像をボードに貼り付けている(pinしている)。最初の4種のボードを掲載しているページを以下に示しておく。

PinterestJenniferChong20120601.jpg

 次に、最初(左端)のボードTravel Hereに飛んでみた。彼女が選んだ観光地写真である。67点の写真をpinしていた。このボードのフォロワー数が約178万人である(個人アカウントにフォローすると、その個人のボード全てをフォローすることになる。このため最近では、特定ボードだけをフォローして、個人アカウントをフォローしない場合が増えている)。

PinterestJenniferTravel201206.jpg

 最初の Yellowstoneの写真には、2706人がrepin(コピーして貼り付ける)し、734人がlike(いいよ)して、30人がコメントしている。次のイタリアのAmalfi海外の写真  には4280人がrepinし、1212人がlikeして、87人がコメントを寄せている。驚くべきインフルエンサーになっている。
 
 彼女のピンタレストアカウントの統計データは、以下のようにZoomSphereで見ることができる。

PinterestJenniferData20120602.jpg

 フォロワー数は驚異的な勢いで増えてきている。今年2月9日で68万人であったのが、今では180万人である(彼女の53種のボードのユニークフォロワー数は200万人を超えているかもしれない)。彼女がキュレートした画像の多くは、pin数(repinされた回数に近い)が1000回を超えている。すごい影響力だ。毎日、新規に貼り付ける画像の数も、10点から30点くらいである。かなり時間を掛けて選りすぐっているのだろう。彼女はグラフィックデザインを大学で専攻し、現職もデザイナー/写真家となっている。食や旅も大好きで、それらのテーマの画像もキュレートしている。

 彼女のデザイン作品はホームページ(jchongdesign.com/)で見ることができる。昨年の日本の震災や津波の支援活動で、以下のデザインを用いて実施していた。
JenniferHeartJapan.jpg
 彼女のブログも輝いている。記事(PREPKITCHEN LITTLE ITALY [PART TWO])でイタリアの片田舎に訪れた時の写真を載せているが、思わずpinしたくなる。

 
 人気エリートキュレーターには、デザイナーとかファッションコンサルタントとかイベントプランナーのような、個人ブランドを武器に仕事をしている人が多い。いかにも感性の良さそうな人たちである。ピンタレストでのキュレータションは、かれらの仕事のためにも役立つし感性を磨くためにも必要なのかもしれないし、そして個人ブランドを高めていくにも欠かせないのだろう。企業アカウントでプロモーション目的でキュレートするよりも、個人アカウントでほとんど制約もなくキュレートするほうが、ピンタレストユーザーに受け入られるのだろう。 

追記:日本のトップキュレーターはKyokoさんである。約85万人のフォロワーを擁している。Kyokoさんのピンタレストアカウントはこちらで。また統計データはこちらで。

◇参考
・ピンタレストマーケティングの鍵握るエリートキュレーターが台頭(その1)(メディア・パブ)
・台頭するPinterest、ソーシャルメディアマーケティングに新風を(メディア・パブ)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 07:51 | Comment(2) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2012年06月01日

ピンタレストマーケティングの鍵握るエリートキュレーターが台頭(その1)

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
 コンシューマ向けネットビジネスでは、フェイスブックやツイッターといったソーシャルメディアの活用が欠かせなくなってきた。さらに女性ユーザーを主対象にしたオンライビジネスとなると、ピンタレスト(Pinterest)の役割も大きくなってきている。

 オンラインストアなどのネットビジネスの運用者は、ソーシャルメディアから自社サイトへ優良顧客を呼び込みたい。ところが同じソーシャルメディアでも、これまでのフェイスブックやツイッターと新顔のピンタレストとでは、取り組み方で違いが出てきている。

 一般にオンラインストアなどの運用者は、ソーシャルメディアのアカウントを取り、ユーザーとのコミュニティーの場を実現してプロモーションなどに活用する。より多くのユーザーにリーチするために、フェイスブックではファン数をツイッターではフォロワー数の獲得に精を出す。実際、以下のように、有名企業やセレブのファン数やフォロワー数は膨れ上がり、一種の放送メディア的な役割を果たしている。

◇フェイスブックでファン数の多い企業やセレブの例
・Coca-Cola:4223万人
・Starbucks:3025万人
・Gucci:805万人
・Dior:804万人
・Converse:3075万人
・Zara:1350万人
・H&M:1114万人
・Eminem:5777万人
・Rihanna:5673万人
・LadyGaga:5149万人

◇Twitterでファン数の多い企業やセレブの例
・Whole Foods Market:265万人
・Starbucks Coffee :253万人
・H&M:118万人
・Burbbery:102万人
・LadyGaga:2497万人
・Justin Bieber:2257万人
・Barack Obama:1971万人
・Oprah Winfrey:1169万人

 ところが、ピンタレストでは全く違う風景となる。ピンタレストでも企業(ブランド)やセレブがアカウントを取得し、専用のピンタレストボードを持つようになってきた。ところがファン数とも言えるフォロワー数が、フェイスブックやツイッターに比べ桁違いに少ない。フォロワー数の最も多い企業でも約25万人しか獲得していない。10万人以上のフォロワー数を抱える企業(ブランド)はわずか3社である。ツイッターでフォロワー数が1971万人のオバマ大統領も、ピンタレストでは約1万6000人しか取り込めていない。米国女性のトップセレブであるOprah Winfrey氏もツイッターで1170万人のフォロワーを抱えているのに、ピンタレストでは1万4000人とあまりにも少なすぎる。さらに、フェイスブックで800万人以上のファン数を誇る有名ブランドのGucciやDiorなどは、女性向けなのにピンタレストではアカウントすら取得していない。

 これでは、オンラインストアなどのネットビジネス運用者が、ピンタレストでプロモーションなどを仕掛けられないのではと心配になる。ところが、知らないうちにピンタレスト内で凄い影響力を発揮しようとする伏兵が次々と現れてきたのだ。彼らは一般にはあまり知られていない個人だが、彼らのピンタレストアカウントのフォロワー数が、企業アカウントに比べ桁違いに多いのである。フォロワー数が100万人を超える個人アカウントがすでに5つも登場している。また約50万人以上のフォロワー数を獲得している個人アカントは100近くもあるのだ。彼らは、ネット上の画像(写真など)をキュレートし、自分のボードにピン(pin)しているエリートキュレーターなのだ。

 以下の表で、ピンタレストでフォロワー数を急増させている個人アカウントと、フォロワー数が低迷している企業/セレブ(商業)アカウントの例を掲げておく。

PinterestFollowerRanking20120530.jpg

 ここで見逃せないのが、エリートキュレーターがますます影響力を高めていることだ。彼らによって選びぬかれた画像が、他のピンタレストユーザーによって、次々とコピー(Repin)伝播されていく。下のツイッターでのRetweetとの比較からも分かるように、ピンタレストのバイラル性が極めて高い。
 
RepinvsRetweet.jpg
ソース:Why Is Pinterest So Addictive?(Flowtown)

 エリートキュレーターについては、明日以降の記事で紹介する。

この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 07:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2012年05月04日

人気沸騰のフェイスブック対応ソーシャル・ビデオ・アプリ

Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加
  フェイスブック対応のソーシャル・ビデオのモバイルアプリが、この半月ほどの間に爆発的にアクティブユーザー数を増やしている。その代表的なアプリが、ViddyとSocialcamである。AppDataが公表しているMAU (monthly active users)とDAU (daily active users)を見れば、その人気沸騰ぶりが分かる。

 以下のグラフでは、フェイスブックでの両アプリのMAUとDAUがそれぞれ、4月3日から5月3日までプロットされている。5月3日時点でのMAU(月間ユニークユーザー数に相当)は、Viddyが2800万人でSocialcamが2530万人である。

FacebookAppViddy20120503.jpg

FacebookAppSocialcam20120503.jpg 

 このような人気が突如出てきたのには、それなりの背景がある。4月の上旬に電撃的にフェイスブックが10億ドルでInstagramを買収したことが起爆になった。InstagramはFacebookやTwitter、Tumblrのソーシャルメディアで手軽に写真共有が実現できるモバイルアプリである。もともと人気アプリであるため、既にフェイスブックの買収発表前に3000万人もの会員を抱えていたが、買収後に一段と注目度も高まって毎週500万人が加入しており、現在会員数が5000万人を突破したという。Facebookのタイムラインで友達と写真を共有できるため、Facebookでのアクティブユーザー数も以下のグラフのように順調に伸び活性化している。

FacebookAppInstagram20120503.jpg

 この写真共有アプリのInstagramの人気が、ビデオ共有アプリのViddyやSocialcamに飛び火したのである。多くのフェイスブックユーザーがInstagramのビデオ版とも言えるサービスに飛び付いたのだ。この1週間に限定すれば、FacebookにおけるViddyやSocialcamのアクティブユーザー数はInstagramをはるかに上回った。いずれ過熱気味のビデオ共有アプリの人気も沈静すればInstagramが再逆転するだろうが、スマートフォンなどで撮ったビデオクリップをフェイスブックで友達と共有することが広く浸透してきているのは間違いない。

 また、これはIPO直前のフェイスブックが仕掛けた動きとも言える。4月末に米証券取引委員会へ提出したIPO申請の修正報告書の中で、同社の将来性でモバイル分野が成長エンジンになることを強調している。モバイル端末からFacebookにアクセスしているユーザー総数が世界で5億人に達したという。それに合せて最近、ものすごい勢いでFacebookでのモバイルアプリの利用が増えている。4月にはFacebookから1億6000万人以上のビジター(訪問者)をモバイルアプリに送り込んだ。2月末には6000万人であったから、2ヶ月間で3倍近くも増えた。また4月のモバイルアプリへのビジット件数(訪問件数)は11億件を超え、2月末の3億2000万件から3倍以上も増えた。この流れを加速させるためにInstagramを買収したのだろう。ViddyやSocialcamの驚異的なアクティブユーザー数の伸びは、明らかにこの流れを加速させている。

 この流れに乗って、CEOのマーク・ザッカーバーグ氏もViddyのアカウント(http://www.viddy.com/zuck)を取り、愛犬のビデオをアップしていた。

ViddyZuckerberg201204.jpg

◇参考
・Instagram Passes 50 Million Users, Adds 5 Million a Week(Mashable)
・Facebook CEO Mark Zuckerberg joins Viddy(ZDNet)
・Zuckerberg sets Facebook IPO for May 18 as its trumpets mobile growth(The Wall)
この記事をブックマーク: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事を検索: Google 検索
posted by 田中善一郎 at 15:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
<< 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16 >>
Powered by Seesaa
Seesaaブログ
新着記事
(10/17)激しく責め立てられる「…
(09/19)動画配信のソーシャル系…
(09/11)SNS上のニュースは不正…
(07/28)勢いが続く「LINE」「In…
(06/30)TVニュースだけではなく…
(06/15)ニュースユーザーのFB離…
(06/01)高年層のSNS利用が増え…
(05/21)金融新聞「FT」までがFB…
(05/06)米ニュースメディアが相…
(04/16)モバイル広告市場を牽引…
(04/10)FBのアルゴリズム変更後…
(03/14)紙の「雑誌ブランド」は…
(02/07)「メディア」も「プラッ…
(01/30)国民の信頼が最も低い米…
(01/21)メディアに好かれる「グ…
(12/21)若いミレニアル世代ほど…
(12/08)世界の全広告費の25%を…
(11/28)デジタル売上8億ドルの…
(09/28)「グーグル」と「FB」が…
(09/07)FBに頼る海外のニュース…
カテゴリ
RSS配信 ブログ(202)
マーケティング 広告(339)
新聞 ニュース(702)
出版 雑誌(319)
TV  ビデオ ラジオ(277)
ポータル サーチエンジン(179)
メディア(94)
ケータイ モバイル(115)
市場(144)
その他(47)
日記(1)
Web2.0 SNS CGM(312)
ネットワーク(30)
ビッグデータ AI(4)
過去ログ
記事検索
 
プロフィール
名前:田中善一郎
E-mail:ztanaka@excite.co.jp
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。