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2012年04月24日

フェイスブック、第1四半期売上高が前期比6%減に、また同期純利益が前年比10%減に

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 米フェイスブックの最新データが明らかになった。米証券取引委員会に提出しているIPO申請の修正報告書によると、全世界のユーザー数が9億人を突破し、2012年1〜3月期の売上高が10億5800万ドルで前年同期比45%増と順調に伸び続けている。

facebook20120424a.JPG

 ところがちょっとばかり気になる動きも。以下の表から、12年第1四半期の売上高が前期(11年第4四半期)に比べ6%減となっている。マイナス成長となったのは季節要因であるのは確かだが、これまで一本調子で伸び続けていたのが初めて足踏みしたことになる。広告売上高が9億4300万ドルから8億7200万ドルに減ったのが大きく響いた。また12年第1四半期の純利益は2億0500ドルで、前年同期(12年第1四半期)の2億3330万ドルに比べ12%減となった(11年第4四半期の純利益は3億200万ドル)。開発費や販管費が増えたためであるが、これからは知的財産関連の経費も増えそう。昨日(23日)も同社は、マイクロソフトから数百件の特許を5億5000万ドルで取得すると発表したばかりだ。

Facebook20120424f.JPG


 以下に、今回の修正報告書の中で見かけたグラフを掲載する。最初はMAU(Monthly Active Users)の推移とDAU(Daily Active Users)の推移である(T単位は100万人)。

facebook20120424b.JPG

 次は売上高(広告売上高と決済・有料課金売上高)の推移(単位は100万ドル)。ARPU(ユーザー1人の月間売上高:単位はドル)も示されている。

Facebook20120424c.JPG

 最後は、モバイルのMAUである。モバイルユーザーが着実に増え続けている。

Facebook20120424d.JPG


◇参考
・Facebook’s Amended S-1: 901 Million Users, 500M Mobile, Paid $300M Cash + 23M Shares For Instagram(TechCrunch)
・Microsoft, Facebook Announce Patent Agreement(Facebookのプレスリリース)



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posted by 田中善一郎 at 12:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2012年04月10日

フェイスブックが買収したInstagram、従業員1人当たりの価値が63億円相当に

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 写真共有アプリ会社Instagramをフェイスブックが10億ドルで買収することになったが、わずか13人の会社なので社員1人当たりの価値が7700万ドル(約63億円)となる。

 Atlanticが、主要ネット会社の従業員1人当たりの価値(valuation by employees)をグラフ比較していた。それによると、Instagram社員の価値はフェイスブック社員の約3倍、そしてAppleやGoogleの社員の15倍以上となる。

Valuation/Worker
EmployeeValuation.jpg
(ソース:The Atlantic)

 Instagramはすでに3000万人のiPhoneユーザーを抱えている。そして先週Android版アプリも立ち上げたところ、わずか12時間以内で100万人以上のユーザーを獲得し、絶好調ぶりを誇示した。

◇参考
・Instagram Is Now Worth $77 Million Per Employee(Atlantic)
・Clicking on a Fortune: Facebook to Acquire Photo-Sharing Start-Up Instagram for $1 Billion(AllThingsD)
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posted by 田中善一郎 at 08:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2012年03月28日

オバマ大統領、ツイッターでPinterestページ開設を通知

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 オバマ大統領のソーシャルメディアを活用した米大統領選挙運動、エンジンがかかってきた。

 5時間ほど前に彼のツイッターで以下のように、Pinterest(ペンタレスト)ページを開設したことを通知した。まず1340万5440人のフォロワーに向けて知らせたことになる。

ObamaTwitter20120328.jpg

 Pnterestには現在、八つのボードが立っていた。レシピや愛犬、それに家族をテーマにしたボードも用意し、既に44枚の写真を掲載している。

 ObamaPinterest20120328.jpg 

◇参考
・The President now pinning on Pinterest(VentureBeat)


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posted by 田中善一郎 at 08:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2012年03月14日

フェイスブックが新興国で急成長、イスラム国家は男性が中心だが南米諸国は女性が多い

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  いまや世界経済は新興国市場の成長に依存せざるをえなくなっている。インターネットも新興国での急拡大が始まっている。

  フェイスブックは地球規模のネットサービスの代表例であるが、約8億5000万人の月間アクティブユーザー(MAU)を擁し、世界200カ国以上で利用されている。同社が2月上旬にSECへ提出した上場申請書によると、この1年間でアジアとアフリカ、中東でユーザー数を爆発的に増やし、すでに世界のフェイスブック・ユーザーの過半数を占めている。アジアでは鎖国状態の中国は含まれていないし、ネット先進国の日本や韓国では大きく出遅れているにもかかわらず、州別のシェアではアジアがトップである。新興国でもの凄い勢いで増え続けているのだ。

FacebookMAU2011Dec.jpg

 
 爆発的に成長する新興国の特徴を探るために、フェイスブックユーザーのデモグラフィック(人口統計的特性)を調べてみた。SocialbakerとZoomSphereから出ているデータ(ソースは同じ)を参考にした。これらのデータは信憑性で気になる点もあるが、大ざっぱなトレンドを把握するために使ってみた。

 ここでは、イスラム国と南米国(ラテンアメリカ)に注目してみた。月間アクティブユーザー数の国別ランキングのトップ30に、次のようにイスラム国も南米国もそれぞれ6ヵ国が既に名を連ねていた。

イスラム国:インドネシア、トルコ、マレーシア、エジプト、パキスタン、サウジアラビア
南米国:ブラジル、アルゼンチン、コロンビア、ベネズエラ、チリ、ペルー
FacebookMaleFemale20120308.jpg

 予想通りと言うか、イスラム国ではやはり男性ユーザーの割合が圧倒的に高い。一方南米では意外にも、女性が多い。ペルーを除いた全ての国で女性ユーザーの比率が高い。また米国や英国、オーストラリア、カナダで女性比率が高く、日本、韓国、インドで男性比率が高いが、社会的地位と関係しているのかも。

 次に年代別の割合を、幾つかの国で示してみた。
FacebookDemographic20120308.jpg

 各国のリアルの人口構成と似通う傾向を示すが、若い層の割合が高くなるのは当然である。人口構成が典型的なピラミッド型であるイスラム国では、インドネシアやエジプトの例のように、フェイスブックユーザーの8割近くを20代以下の若者で占めている。今後もボリュームゾーンのピラミッド底辺層の若者が新規のフェイスブックユーザーに続々と組み込まれていくはずだから、高い成長率を継続しそう。これからはフェイスブックの世界でもイスラムが大勢力になっていくのだろう。

 一方の南米諸国では、人口構成がピラミッド型から釣鐘型に移行していることを反映して、フェイスブックユーザーも20代以下に偏らずに30代や40代の割合が比較的高いのが特徴。このため、成長率は鈍化しそう。

 その他では、インドがイスラム国家と同様、超ピラミッド型の人口構成なので、これからもかなりの勢いでユーザー数が増え続けそう。一方、欧米の先進国では米国の例を見ればわかるように、フェイスブックの人口構成がリアルの人口構成に比較的近いのが特徴。つまり中高年層にフェイスブックが浸透している。でも日本は違う。50代以上の人口比率が約45%を超える中高齢層がボリュームゾーンだが、日本のフェイスブックユーザーの50代以上の割合はわずか5.6%である。一方で少子化が進んでいるので、10代、20代ユーザーが爆発的に増えることもなさそう。やはりボリュームゾーンのユーザー層を増やしたいところだが、周りを見てもネット関係やメディア関係のビジネスパーソンは別にして、50代でフェイスブックを日常的に使っている人がまだまだ少ないのでは。



◇参考
・ファイスブックが急伸中の地域、南米とアジアそれにイスラム文化圏(メディア・パブ)
・世界のモバイルインターネット、助走期から本格離陸期へ(メディア・パブ)
・The hollow emptiness in social media numbers - most accounts are fake or empty(ZDNet)
・Where in the World Are the Hottest Social Networking Countries?(eMarketer)
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posted by 田中善一郎 at 09:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2012年02月24日

Pinterestの行く先、NapsterかYouTubeか

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 Pinterest(ピンタレスト)の行く末は?
Napsterのように失速してしまうのか。それともYouTubeのように繁栄するのか。

 NapsterもYouTubeもかつて、アーリーアダプター連中に熱烈歓迎され勢いよく立ちあがったが、サービスがある程度の規模に達すると、既存のメディア業界から著作権侵害で猛反発を食らった。そして、Napsterは音楽業界との戦いに敗れた形で事実上運営ができなくなった。YouTubeも映像(TV、映画)業界から著作権侵害で訴えられたが、息絶える寸前にGoogleに買収され、Googleの資金で映像業界と交渉を重ねた結果、今やネット上の映像流通の主導権を握るまでに登りつめている。

 ところでPinterestはどうなるのか。この半年少々の間に、アーリーアダプターだけではなくて一般女性ユーザーも巻き込んで急成長を続けているのだが、既存のメディア業界から著作権侵害で抗議されてもおかしくない規模に一気に浮上してきている。その動きを察知したのか、先週あたりから米国の有力ブログがPinterestサービス上での著作権侵害問題を大きく取り上げ始めているのだ。

 もともとPinterestは著作権侵害の不安を抱えていた。Pinterestのユーザーは、ネット上の画像を手軽に自分のPinterestボードに貼り付ける(pinする)ことができる。「Pin It」ボタンのブックマークレットを設定しておけば、Web上の関心のある画像を無断でスイスイとボードにpinできるものだから、大半のユーザーは画像の著作権を気にしなくなるのではなかろうか。さらに、Pinterest内の他人のボード上に気に入った画像が見つかれば、それらを自分のボードに貼り直す(repin)ことも簡単にできてしまう。RJMetricsの調査によると、下図のようにPinterestボードの画像の約80%はrepinされたものである。外部のサイトからpinした画像がPinterest内で拡散されていくのである。つまり著作権侵害された画像も一気に伝播することになる。

PinsbyMethod.jpg
(ソース:RJMetrics)

 そこで現在、Piniterestのボードにpinされている画像が、著作権問題を起こす心配があるかどうかを見ていきたい。以下のグラフもRJMetricsの調査結果であるが、pinされている画像数の多いソースサイト(ドメインサイト)のランキングである。

PinsofTopSourceDomains.jpg
(ソース:RJMetrics)

 トップはハンドメイド物のマーケットプレイスで有名なEtsy.comである。商品の写真が中心であるのでpinされることはソースサイトにとっても大歓迎で、著作権の問題を起こすことはまずないだろう。自分専用のボードをPinterest内に置いてプロモーションを進めているブランド/企業が増えてきているが、Etsy.comもアカウントを取り、ブランドボードを置いて自社サイトのお勧め画像をpinして、ユーザーによるコピー(repin)を促しているくらいだ。

 Pinterestのボードにpinされている画像の大半は、その画像のソースサイトへのトラフィックを誘導することになるので、心配するほど著作権問題が起こらないのではなかろうか。ただし、写真のように単独でも商品価値が高い画像も多く、無断で使われまわされるとクレームが発生しそうだ。クレジットが示されない形で画像が出回ることも問題だ。クレジットがないと、その画像を勝手に利用した者がオリジナル画像を制作したものと勘違いされたりする。

 
 上のグラフで示したように、Pinterestに画像が多く貼り付けられているソースサイトのランキング2位はGoogle.comとなっている。Googleの画像検索で示された画像が多くpinされた結果であろう。ここで、実際に試してみた。「Kilimanjaro」で画像検索してみると、キリマンジャロの写真のサムネイルが検索結果として現れる。そこでブックマークレットの「Pin It」ボタンをクリックすると、次のような画面に変わる。後は気に入った写真をカーソルで示し、クリックするだけで自分のボードにpinできてしまう。

PinterestImageSearchKilimanjaro.jpg

 問題はpinした写真が、Kilimanjaro from Google.comと表示されることだ。さらにこの写真のオリジナルサイトを知るために写真をクリックすると、Googleの画像検索窓のページに飛ぶだけである。制作者が分からないだけではなくて、これではまるでGoogleが画像を制作したように誤解される。でもGoogleを責めるわけにはいかない。画像検索結果のサムネイル写真をクリックすれば、ソースのサイトに辿りつけるようになっているのだから。


 プロの写真家が撮った優れた写真も、コピーされまくる懸念がある。例えばBoston.comがサイト上に毎日掲載している高解像度の報道写真「The Big Picture」も、簡単にPinterestに取り込めた。以下は2月10日のThe Big Pictureに掲載された2012 World Press Photo Contest Winnersの写真をpinしよとする画面である。 

PinterestTheBigPicture.jpg

 The Big Pictureには通信社の報道写真がよく使われている。ネット上の著作権侵害に神経をとがらしているAPは、自分たちの写真が無断で頻繁に使われ出すと、いつまでも黙っていないかも。

 また伝統的なメディア会社は一般に著作権侵害に対して神経質である。写真を売り物にしているメディアサイト、例えばNatinal Geographicとか VogueやCosmopolitanなどは、Pinterestに近づかないようにしている。Pinterestのアカウントを取ってブランドボードを立てたりはしていない。ブランドボードを立てて画像をpinすれば、その画像はコピーを容認することになるからだ。プロの写真家が撮ったスーパーモデルのファッション写真が、コピーし放題の形でPinterestに出回るのを警戒しているのかもしれない。

 でも、Natinal GeographicやVogueの写真も、それぞれのサイトからブックマークレットの「Pin It」ボタンをクリックするだけで、簡単にPinterestに取り込める。Natinal Geographicサイトの写真を試しにpinしてみた。pinした写真は、Pinterestユーザーによってripinされるだけではなくて、用意されたエンベッドコードでブログなどに簡単に貼り付けられるようになっている。以下は、PinterestからエンベッドしたNatinal Geographicサイトの写真である。

Source: photography.nationalgeographic.com via Zen on Pinterest



 以上の説明のために、Vogue、Google画像検索、Boston.com(Big Picture)、National Geographicのそれぞれの写真をテスト的にpinし、タイトル名がPin Testのボード(そちら)に貼っておく。

 おそらくPinterestがNapsterやYouTubeのように、メディア業界から猛反発を食らうことはないだろう。Napsterのようにメディア業界によって潰されることはないはずだ。だがPinterestの著作権侵害問題がにわかに取り立たされきたので、やはり対応を示す必要が出てきている。そこでPinterestは、Webサイト内の画像がpinされても良いかどうかを、サイト側でコントロールできることを示している。pinするのを許可する画像には、以下の例のように画像の近くに「Pin it」ボタンを配することを勧めている。 

PinterestpinItOprah.jpg

 逆にピンされたくない場合は、以下のタグをサイトのヘッダーに加えておけば、
nopin.jpg

 pinしよとすると、次のようなメッセージがポップアップされる。
nopinIndication.jpg

 今後たびたび著作権侵害問題が沸き起こるかもしれないが、それが急成長しているPinterestの致命傷にならないだろう。


◇参考
・Pinterest Might Be Enabling Massive Copyright Theft(Business Insider)
・New code lets websites opt-out of Pinterest.(LLsocial.com)
・Is Pinterest the new Napster?(LLsocial.com)
・10 Most-Followed Users on Pinterest(Mashable)
・Pinterest not a pirate anymore, helps site owners disable pins(Venture Beat)
・Pinterest's Rite of Web Passage−Huge Traffic, No Revenue(WSJ)
・Pinterest keeps and engages members better than Twitter, data shows(Venture Beat)
・Growing Up(Pinterest)
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posted by 田中善一郎 at 00:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2012年02月09日

「Pinterest」対「フェイスブック」、ブランドサイトへの誘導数で競う事例も

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 今年に入ってさらに勢いが加速化するPinterest(ピンタレスト)。米国の企業/ブランドのマーケターにとっても無視できない存在になってきた。

 先日、Shareaholicが発表したレポートでも、米国のWebサイトへの参照トラフィックの割合が、Pinterestは2012年1月に3.6%と、1ヶ月前の2011年12月の2.5%から凄い伸びを示したばかりだ。20万以上のパブリッシャー・サイトへのトラフィック調査結果であるが、すでにYouTubeやGoogle Plus、KinkdInよりも多くのトラフィックを誘導し、さらにツイッターやGoogleと肩を並べるまでになっている。フェイスブックはやはり別格で、以下のグラフで示すように26.4%とずば抜けて高い。

ShareaholicPinterestTraffic.jpg
(ソース:Shareaholic)

 米国で1億5000万人以上のユーザーを抱え、1人当たりの利用時間も多いフェイスブックが断トツなのは当然で、急成長していると言ってもまだ月間ユニークユーザー数が1000万人前後のPinterestと比較するのは見当違いかも。ところが、分野によってはPinterestからのほうがフェイスブックからよりも多くのトラフィックを誘導している事例が、早くも現れているのだ。

 米国の女性向けライフスタイル誌「Real Simple」のデジタル責任者Shannon King氏が、「2011年10月にPinterestからReal Simpleサイトへの参照トラフィックがフェイスブックからのトラフィックを超えた」と、昨年末のAdAgeで明らかにした。Real Simpleは発行部数200万部(2011年のレートベース<広告料金のベースとなる保証部数>で197万5000部)を誇る人気女性誌で、そのサイト(http://www.realsimple.com/)に送り込むトラフィック量でPinterestがフェイスブックを上回ったというのは、かなりの衝撃的な出来事であった。それも昨年の10月の時点だからなお更である。多くの企業/ブランドのマーケターがPinterest対策に動き出したのは言うまでもない。

 米国の企業/ブランドのマーケターの多くは、特にB2C分野において、フェイスブックやツイッターなどの主要ソーシャルメディアへの対策を講じている。フェイスブックのブランドページを設けたり、ツイッターのアカウントを取ったりしている。Pinterestでも企業/ブランド向けの専用ボード(画像を貼り付けるボード)を設けることができ、Rial Simpleも早くから用意していたようだ。そして女性向けショッピングサイトなどが追従して次々とブランドボードを立ち上げるようになった。


 Rial SimpleのPinterestボードを以下に掲載する。カテゴリー別のボードを置けるので、9日現在で48種のボードを立てていた。それらのボードに1729個の画像を貼り付けている(1729Pins)。Rial Simpleボードへのフォロワー数は3万487人である。カテゴリー別ボード単位でもフォロワーを抱えることができる。3週間前のReal Timeボードでは、43Boards、1526Pins、2万2376followersとなっていた。わずか3週間でもフォロワー数が約40%も増えている。
 
RealSimplePinterest20120209.jpg

 Real Simpleは母体が雑誌であるため、写真を潤沢に保有しているはずだ。Real Simpleサイトには雑誌に掲載しきれない写真も載せたりできる。サイトの写真(画像)を選りすぐって、自分のPinterestブランドボードにpinして(貼り付けて)いくことになる。有名ブランドの人気画像(商品)よりもアイデアや意外性のある画像(商品など)のほうがPinterestでは受ける傾向が強いので、その意味でReal Simpleのコンテンツ(画像)はPinterest向けと言えそう。また賞味期間の長いコンテンツも多いので、雑誌やサイトだけでは流れ去っていたコンテンツ(画像)も、Pinterestのボードでは再編集により人気が継続したり復活する場合も珍しくない。

 Pinterestは、画像ベースのソーシャルブックマークサービスでもある。人気の高い画像は、Pinterestの他会員によってripinされ伝播していく。Pinterestに訪問したユーザーが気に入った画像をクリックすると、その画像のソースサイト(例えばReal Simpleサイト)に飛ぶことになる。

 Real SimpleのPinterestボードを覗いてみよう。例えば、いま旬のボードとして、
Super Bowl Party Snacks & Recipes
36784 followers, 52 pins
や
Valentine's Day Ideas
36985 followers, 102 pins
を立ち上げていた。

また、
New Uses for Old Things
39326 followers, 64 pins
や
Problem-Solving Products
37983 followers, 48 pins
のボードは、ちょっとしたアイデアの小物を集めており、Real Simpleならではの画像と言えそう。

 いずれもよく編集されたカテゴリ別ボードを用意している。このようにカテゴリー別ボードの更新をきっちりと実施しておれば、Pinterestから多くのトラフィックをReal Timeサイトにドライブすることになるのだろう。


 もう一つは小規模なサイトの事例である。「Liberty Jane Clothing」と称するサイトで、人形と少女服のデザインを紹介している。これまでソーシャルメディアからのトラフィックとしては、フェイスブック(ファン数が1万2000人)とYouTube(サブスクライバー数が7600人)からをアテにしていた。ところで昨年夏からPinterestへの最適化を講じており、ブランドボードのフォロワー数が500人少々と多くないのだが、2011年10月からはPinterestからのトラフィックが倍々で増えてきた。

141人(11年10月)→441人(11年11月)→1141人(11年12月)→2019人(12年1月)

 そして、今年1月には、以下のようにYouTubeやフェイスブックからのトラフィックを追い抜いた。

PinterestTrafficRivertyJane.jpg

 ここで興味深い点は、サイト(www.livertyjanepatterns.com)へトラフィックをドライブするためのボードに、ブランド名ではなくて個人名(http://pinterest.com/cinnamonmiles/)を使ったことである。創立者でありデザイナーであるCinnamon Miles氏が、画像のキュレーターとしてボードを管理しているのだ。Pinterestでは、このように企業や商品ブランドではなくて個人ブランドのほうが、多くのフォロワーを獲得する場合が多い。
PinterestLibertyJaneClothing20110205.jpg


 これからPinterestからのトラフィックに増やしていくには、Webサイトのデザインも見直さなければならないだろう。画像のページに直接アクセスされるので、ユーザーのニーズに応えたページデザインが少なくとも必要となる。またどのようなカテゴリーの画像が人気が高いかどうかなど、各種のマーケティングデータも収集できそうである。


◇参考
・Pinterest Drives More Referral Traffic Than Google Plus, YouTube and LinkedIn Combined (Shareaholic)
・Facebook Vs Pinterest Traffic(Marketing On Pinterest)
・Our January 2012 Pinterest Traffic Numbers…(Marketing On Pinterest)
・Real Simple: Pinterest Drives More Traffic For Us Than Facebook(AdAge)
・Pinterest Referral Traffic On Par With Twitter? Rightttttttt(Teazedia)
・Pinterest、どこよりも早く月間1000万ユニークユーザー達成(TechCrunch Japan)



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posted by 田中善一郎 at 09:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2012年01月25日

女性にネットが乗っ取られる?

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  女性が元気である。リアルの世界だけではなく、ネット(バーチャル)の世界でもだ。特にネットサービスの先進国である米国では最近、ネットでの女性の存在感がやたら目立ってきている。

 少し前まで、ネットの世界は男性が支配していたはずなのに。ネットサービスをより十分に享受するには、PC(ハード)やOSの技術を知っているかどうかにかかっている傾向があったからだ。男性がまだ威張れる時代であった。だが、一般ユーザーにとってハードやOSがブラックボックス化していき、誰もがサービスを楽しめるようになってきた。さらに、ソーシャルメディアのサービスでは、コンテンツ作成の敷居がドンドン低くなってきた。誰もが気楽に参加できるコミュニティが次々と生まれてきている。こうなると、井戸端コミュニティを得意とする女性が目立つようになるのも当然か。

 統計データでもはっきりと表れてきている。米国では各ソーシャルメディアサービスにおける女性ユーザー比率が、ツイッターで53%に、フェースブックで57%と、50%を超えた。そして、昨年末から急上昇のPinterestは58%と、完全に女性中心になってきた。いずれも昨年秋のデータであるが、女性比率が高まっている傾向が強いので、現時点では女性ユーザーと男性ユーザー数のギャップはさらに拡大している可能性が高い。以下に、このトレンドを図で示しておく。

InterentFemaledominant.jpg 
注:
・ツイッターとフェイスブックの各ユーザーの女性比率データはRyze調査より。
・Pinterestユーザーの女性比率データはcomScore調査より。


 米国のSNS利用調査でも、このトレンドを浮き彫りにしている。米成人のインターネットユーザーのうち、男女別にSNS利用率の推移をプロットしたのが次のグラフである。女性の利用率が高まっている。2011年では、女性のネットユーザーの69%がSNSを利用しているのに対し、男性のネットユーザーでは60%に留まっている。また毎日SNSにアクセスする割合も、女性が約半分の48%なのに、男性は38%である。女性のほうが熱中度が高いと言えそう。これは、Pew Research Centerの調査データより(2011年のデータは昨年5月調査)。

SNSGender201108.jpg


 さらに逃がせないのは、情報端末の主流がPCよりスマートフォン/タブレットに移行しつつある時期に、早くも女性が進出していることだ。男女別/年齢別のスマートフォンの普及率をFlurryが公表している(2011年8月データより)。昨年夏には既に25歳以上では、スマートフォンの普及率で女性が男性を追い抜いている。米国の中高年男性も意外と奥手なのか。またPewの調査によると、タブレット利用でも女性が男性を追い抜いたかもしれないという。2010年11月にはタブレット所有者の60%が男性であったのが、2011年末には男女比が50%対50%とほぼ同じななった。
 
SmartphoneGender201108.jpg

 女性が元気だという統計データは嫌と言うほど出てきている。今はやりのソーシャルゲームでもそうである。PopCapの調査によると、米英のソーシャルゲーマーも55%は女性である。そして極めつけはPinterestである。昨年秋の調査でユーザーの女性比率が58%とあったが、同サービスにハマった女性が雪崩を打って参加し始めているので、さらに女性比率が高まるのは避けられそうもない。


 このままではネットは女性に乗っ取られると危機感を抱いたのか、男性向けサービスに着手する人も現れてきている。男性向けPinterest風サービスが立ち上がった。そのサービス名はPinterestを文字って「Gentlemint」。男性が関心を持ちそうな画像を集めるソーシャルボード・サービスである。肩身の狭い思いでPinterestに接している男性ユーザーに、Gentlemintへの乗り換えを呼び掛けている。頑張ってほしいのだが、やはり地味な印象が免れない。肩身が狭くても華やかなPinterestに飛んでしまうのだが・・。

Gentlemint201201.jpg


 元気が無くなってきている男性にエールを送る女性誌も出てきた。あのCosmopolitan誌である。昨年夏から男性向けCosomoとしてiPadアプリ「CFG: Cosmo For Guys」を有料で提供している。実はCosmopolitan誌の7.4%は男性購読者であり、同誌のサイトの訪問者の1/3は男性だという。それでと、男性向けに特化したデジタルCosmopolitanを発行したのである。

 でも、こうした男性向けサービスには元気づける何かが不足しており、うまくいくとは思えない。

 要するにこれからのネットサービスでは、これまで以上に女性ユーザーのニーズに応えるようにして、その女性ユーザーにつられてくる男性ユーザーも掴んでいけということか。



◇参考
・Question: How many people use Ryze social networking site?(FindTheBest)
・The Who, Why, And How Of Twitter(BuySellAds.com)
・Pew Report: Tablet Ownership Doubles. What's Left for Print?(Idea Lab)
・Household income, age and gender of smartphone users
(hengage.tumblr.com)
・65% of online adults use social networking sites(Pew)
・New Survey from PopCap Games Finds Explosive Growth of Social Games in the U.S. and U.K. in the Past 18 Months(MarketWatch)
・Gentlemint: It’s Pinterest, But Without the Girly Stuff(Time NewsFeed)
・Mustaches Prevail on Gentlemint, the Pinterest Site for ‘Manly Men’(Mashable)
・Cosmo Launches iPad-Only Magazine for Men(Mashable)
・スマートフォン利用者では女性の比率が拡大。2008年10月以前と比較すると30ポイント増(nielsen)
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posted by 田中善一郎 at 12:00 | Comment(1) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2012年01月15日

TumblrとPinterest,さらに勢いが加速化

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 今年のソーシャルメディアの台風の目は、TumblrとPinterestになりそうだ。

 昨年から両サービスとも凄い勢いで成長していたが、最後の12月にはユニークビジター数が一段と跳ね上がった。12月のユニークビジター数が以下のグラフのように、Tumblrが前月比18%増の1880万人に、Pinterestが前月比55%増の751万人となった。これは、TechCrunchに掲載されていたcomScoreのデータであるが、驚くばかりの増え方である。

TumblrPinterest201112.jpg
(ソース:comScore、引用:TechCrunch)。線グラフに添えた数字の単位は100万人

 どちらも画像をベースにしたソーシャルサービスである。ユーザーがネット上のお気に入り画像を拝借して貼り付ける場合が多い。Tumblrはその画像を貼った簡易ブログであり、一方のPinterestは画像を貼り付けたピンナップボード(共有ボードと個人ボードがある)サービスである。サービス内の画像(他人が貼った画像)を断りなしで再利用できるので、人気のある画像は一気に拡散するのも売りとなっている。また共に非常に手軽にコンテンツを作成できるのが特徴であるが、画像がゆえに訴求力を発揮しやすい。このため、本来個人ユーザーの画像ブックマーク的なサービスであるが、最近は企業がマーケティングツールとして利用し始めている。

 Tumblrでは、今年の大統領選のソーシャルメディアとしてオバマ大統領陣営がTumblrアカウントを加えたことで話題になった。また昨年末にはコカコーラも公式にTumblrアカウントを立ち上げたが、さすがにコカコーラでデザインがクールである。

TumblrCocaCola.jpg


 一方のPinterestもショッピングサイトによって一斉に使われ始めており、さらに女性雑誌やTV局、新聞なども試しに使い始めている。以下に女性ライフスタイル誌「Real Simple」と米国no.2誌(広告売上高)「 Better Homes and Gardens」のそれそれの公式のPinteresボードを貼り付けておく。

PinterestRealSimple20120114.jpg

PinterestBetterHomes20120114.jpg 


◇参考
・December Presents: Record Traffic For Social Interest Sites Tumblr And Pinterest(TechCrunch)
・Tumblr, Pinterest and Google+ are emerging as a newer crop of popular social media sites(Finchannel)
・New Coca-Cola Tumblr Community: “happiness is…”, Plus a Very Exciting Giveaway!(modOration)



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posted by 田中善一郎 at 01:37 | Comment(1) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2012年01月10日

台頭するPinterest、ソーシャルメディアマーケティングに新風を

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 米国のサイトでは最近、ツイッターやフェイスブックの共有ボタンに加えて、p(Pit It)マークのボタンを見かけるようになってきている。これは、急成長で話題になっているソーシャルメディア「Pinterest」と連携するためのボタンである。

 Webサイトが代表的なソーシャルメディア・サービスとの連携を深めることにより、そのソーシャルメディア・サイトからのアクセスを増やしていく対策は欠かせなくなっている。特にツイッターやフェイスブックからのトラフィックがこの1〜2年伸び続けているだけに、ソーシャルメディアマーケティングとして両サービスへの対応が重要になっている。それに加えて、米国の一部WebサイトではPinterestに注目し始めているのだ。

 イベントプランナーのJordan Ferney氏が運用しているブログ「Oh Happy Day」もそうだ。以下のようにt(ツイッター)とf(フェイスブック)の両ボタンに加えてp(Pinterest)ボタンを付けた。

PinterestJordanOhHappy.jpg


 彼女は新聞や女性雑誌などに寄稿しており、ブログをベースにしてイベントコンサルティングのプロモーションを展開している。当然、ツイッターとフェイスブックのそれぞれのアカウントを用意し、ツイッターの@jordanferneyで1万3101人のフォロワーを獲得し、フェイスブックのJordan Ferney | Oh Happy Day!で1万7412人から「いいね!」と言われている。まずまずの成果を上げている。だが、後から手掛けたPinterestでは、早くも桁違いの反応が得られているのだ。

 Pinterestでは登録すると、登録ユーザー専用のボード(画像を貼る付けるボード)が与えられる。実際にはカテゴリー別に複数のボードが与えられる。登録ユーザーは他の登録ユーザーをフォローしたり、さらに登録ユーザーの特定カテゴリボードだけをフォローすることもできるようになっている。他ユーザーが関心を寄せる画像をボードにたくさん貼り付けている登録ユーザーには、多くの人からフォローされることになる。また、登録ユーザーは他のボードに載っている画像を自分のボードに貼り付けられる(repinという)。人気の高い画像はrepin数が多くなる(各画像にはrepin数が明記されている)。評判の高い画像は、あちこちのボード上で露出されることになる。こうした画像をクリックすると、その画像のソースサイトに飛ぶことになる。

 Jordan Ferney氏がPinterestに登録して得たボード(http://pinterest.com/jordanferney/)を以下に示す。

PinterestJordanF20120109.jpg

 何と10万人以上のフォロワーを獲得している。さらにカテゴリー別のボードにはもっと多くのファンを射止めている。彼女は56種のボードを設け472種の画像を張り付けている(pinしている)。例えば彼女のFoodのボードだけでも、14万4665人ものフォロワーが付いている。フォロワー数は現在も勢いよく伸び続けている。彼女が自分のボードにpinした画像は、多くの登録ユーザーのボードにripinされている(強力な口コミ効果と言える)。そうした興味深い画像を介して、ソースのサイトに飛ぶユーザーが多いに違いない。

PinterestJordanFood.jpg

 この例では、ファン数(フォロワー数)だけではなくソースサイトへのトラフィック誘導力でも、Pinterestがツイッターやフェイスブックを凌いだのは間違いない。イベントやファッションなどの分野ではビジュアル化しやすく、テキストよりも画像のほうが訴求力があるのでPinterestが向いているのだろう。

 ここで注意すべきことは、Pinterestではセルフプロモーションが禁止されていることだ。Pin Etiquetteで、以下のように注意事項が伝えられている。
Pinterest is designed to curate and share things you love. If there is a photo or project you’re proud of, pin away! However, try not to use Pinterest purely as a tool for self-promotion.

 ソーシャルキュレートを売りにしているためである。彼女(Jordan Ferney氏)も、ブランド製品のプロモーションを行っているのではない。多くのブランド商品やサービスを対象にしているが、ユーザーにとって役に立つと判断して画像を選び、その画像をpinしているのである。特定のブランドと手を組んでいない(厳密にそうだとは言えないかもしれないが)。ユーザーは彼女の目利きというかキュレート力に期待してフォローしているのだから。

 この例から分かるように、個人ブランドを高める格好の場としても興味深い。カリスマのファッションジャーナリスト・評論家として有名なNina Garcia氏も、Pinterestを新たな活躍の場として利用し始めている。Wikipediaによると、彼女は女性誌「Elle」や「Marie claire」のファッションディレクターも務めている。すでにツイッター@ninagarciahttp://www.ninagarcia.com/)では31万8477人のフォロワーを抱えているが、新たに始めるPinterestではファッション分野だけにより大きな効果を発揮しそう。

 既に彼女のPinterestボード(http://pinterest.com/ninagarcia/)には、6万6316人のフォロワーが集まっている。53種のボードを立て、早くも1425種の画像をpinしている。

PinterestNinaGarcia20120109.jpg

 カテゴリーボードには、
・Holiday Hostess Gifts
・IT'S THE MOST WONDERFUL
・Weddings
・Spring 2012 trends: Whites
・Spring 2012 - Gold, gold, gold!

など53種が揃っており、カテゴリーの選び方もさすがにプロである。たとえば「Spring 2012 trends: Whites」には、以下に示すように10万人以上がフォローしている(先ほどチェックすると、11万人を超えていた。一日で5000人以上が新規にフォローしている。この勢いは凄い)。

PinterestNinaGarcia2012Spring.jpg

 上のボードにpinされている二番目の画像をクリックしてみた(ちなみにこの画像のrepin数は先ほどは96になっていた)。するとその画像のソースサイト(製品の売り場)にたどり着いた。

PinterestfromNina.jpg

 
 なにか、とんでもないマーケティングパワーを潜在的に発揮していきそう。1カ月後にこれらのボードがどのように激変しているか楽しみだ。ただし気になるのは、セルフプロモーションの線引きがあいまいで、pinやrepinのやらせ行為がはびこる心配があることだ。そうなると、ソーシャルコンテンツキュレートの看板が色あせてしまう。
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posted by 田中善一郎 at 11:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2012年01月07日

ソーシャルメディアのトレンドを先取りする「Pinterest」、女性ユーザーを虜にする

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 ソーシャルメディア界隈で昨年後半から、頻繁に話題にあがるようになったのがPinterest。米国では特に、若い女性層を中心に人気が急上昇している。

Pinterest11.jpg

 Pinterestは画像に特化したバーチャルなピンナップボード・サービスである。ネット上で見つけられたユーザーお気に入りの画像が貼り付けられており、共通のボード(Pinterest)をスクロールするだけでも楽しめる。ファッション、レシピ/食、アート、デザイン、ヘアー/美容、ガーデニング、旅、ペット・・・などなど、生活に関わるあらゆる分野の画像(写真、イラスト、時には動画も)が満載されている。ソーシャルキューレートされたおもしろい画像を見ていけば、生活のためのアイデアやインスピレーションが湧いてくるというわけだ。

 なぜ女性がPinterestにハマっていくのか、それを知りたければこちらの記事を読めば納得できるかも。Pinterestの女性スーパーユーザー15人へのインタビュー記事である。仕事から解放されると、毎日のようにPinterestサイトにアクセスしている人が多いようだ。毎日30分から1時間ほど利用する女性も珍しくない。いろんな画像を見ていくことにより、料理の献立とか、試してみたいヘアースタイル、友人に贈ってみたいギフト、子どもとの遊び方、行きたい旅行先、購入したいガジェットなどなど、リアルの日常生活をもっと楽しむためのアイデアが次々と浮かんでくるという。

 ネットのアーリアドプターだけではなくて、一般の女性からの熱い支持もあって、昨年の夏ころからユーザーが急激に増えてきている。Competeの調査データによると、月間ビジター数が2011年11月には約450万人に達し、1年間で100倍近くにも爆発的に急増している。現時点では500万人を超えているだろう。

PinterestCompete201111.jpg
(ソース:Compete.com)


  Experian Hitwiseのデータによる週間ビジター数は2011年12月17日に1100万回となり、半年間で40倍にもなった。 

PinterestShare2011.jpg

 
 そして、フォーラム系を含めたSNSを2011年11月の月間ビジター数で比較すると、以下の表のようにPinterestは一気にランキングのベスト10に浮上してきた。

SNSiteHitwiseTop10201111.jpg

 またPinterestの特徴は、ビジター当たりの利用時間が長くなる傾向がみられることである。多くの女性ユーザーが熱中し長く利用しているのではなかろうか。Hitwiseの調査結果でも女性ユーザーが幅をきかせていた。過去3ヶ月間にPinterestにアクセスしたビジターの58%が女性であった。またそのうちの59%は25歳-44歳であった。

PinterestAverageMinutes.jpg
(ソース:comScore)


 Pinterestinの見逃せない特徴として、コンテンツ作成にユーザーの負担がほとんどかからないこともある。ほとんどボタンをクリックする程度で済むからだ。Elad Gill氏がブログで描いた以下のグラフのように、これまでの代表的なソーシャルメディア・サービスを見ていくと、時代と共にコンテンツ作成が容易になってきている。

PinterestEasyContentCreation.jpg
(ソース:Elad Blog by Elag Gill)

 ブログはフォームもかなり複雑だし、ある程度の文章を書かなければならない。外とのやり取りも、トラックバックとかコメントとかを介して行い、面倒くさい。コンテンツ作成する一般ユーザーにとって、敷居の高いメディアであった。その後に現れたSNSのフェイスブックやマイクロブログのツイッターとかTumblrとなると、コンテンツ作成がグンと簡単になった。短いフォームにメッセージを少し書きこんだり、likeボタンやリツイートボタンを押すだけで済ませる場合もある。頻繁にコミュニケーションができるようになった。さらに最近登場してきたPinterestは、大半がボタンを押すだけでもコンテンツが作成できてしまう。敷居の低いメディアと言える。でもコンテンツ作成が手軽になっていっても、口コミ効果は後発サービスほど高まる傾向が見られる。ソーシャルキュレートに重きを置いたPinterestのようなサービスとして、Snip.itや改版Storifyなども後追いしており、ソーシャルメディアの新たな潮流を生み出していきそうだ。

◇参考
・Hitwise Intelligence - Heather Dougherty - North America(Hitwise)
・Pinterest: Crazy growth lands it as top 10 social site(CNET)
・How Pinterest Will Transform the Web in 2012: Social Content Curation As The Next Big Thing(Elad Blog)
・What’s behind the Pinterest craze? 15 super-users share their thoughts(Communications Conversations blog)
・Social Media for Beautiful Things: Pinterest Soars(MarketingProfs)
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posted by 田中善一郎 at 23:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2011年11月29日

世界の総ツイートの14%が日本語、年間成長トップは22倍のアラビア語

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ArbicCountry.JPG
*アラビア語を公用語としている国々。フェイスブックに続いてツイッターも急速に立ち上がっている(図のソース:Al Jazeera)


  ツイッターの言語別ツイート数を比較すると、当然だが英語ツイートが多い。でも世界の総ツイートのうち英語記述の割合は、2009年の2/3から、2010年2月に50%に、そして2011年10月に37%と相対的に減ってきている。グローバル化が進むツイッターでは、非英語記述のツイートの割合が増えてきているのだ。

 その非英語ツイートで最も多い言語が未だに日本語である。日本語ツイートの割合は2010年2月に14%であったが、2011年10月でも同じ14%を維持した。この1年間で最も伸びた言語はアラビア語で、アラビア語ツイート数が22倍(+2146%)の220万ツイート/日)に膨れ上がった。世界の総ツイートの1.2%しか占めていなくてまだ少ないが、ツイッターで使われる言語の8番目に一気に浮上した。

 以上は、フランス調査会社Semiocastのデータを利用した。2011年10月にツイッターで使われた言語のシェアは次のようになった。
TwitterLanguage.jpg
(ソース:Semiocast)


 言語別ツイート数の推移(2010月7月〜2011年10月)を以下のグラフで。

TwitterLanguageMessages.jpg
(ソース:Semiocast)

 だがインターネット人口世界トップの中国の言語(中国語)が現れていない。ソーシャルメディアに対する鎖国政策のため、事実上ツイッターの中国上陸が阻止されている。その代わり中国国産のツイッター風サービスWeibo(SNS機能も加味したサービス)が幾つか立ち上がり、ものすごい勢いで急成長している。そのWeiboユーザー数が3億人突破したと、最近発表された。トップを走る Sina Weiboは2億5000万人以上のユーザーを抱えている。アッと言う間に、Weiboが本家本元のツイッター(Twitter)に規模的に追いついてきたのかもしれない。

 モバイル端末とソーシャルメディア・サービスの普及が世界規模で展開されつつあるが、規模的には中国を含めたアジア市場が世界の中心になっていくのだろう。ただし、「モバイル通信が爆発的に普及するアフリカ大陸」や「フェイスブックやツイッターが急離陸するアラブ諸国」のように、アフリカや中近東などの市場も無視できない。これら新興国におけるモバイル端末やソーシャルメディア・サービスの普及の速度が生半可ではない。
 


◇参考
・Arabic highest growth on Twitter English expression stabilizes below 40%(Semiocast)
・Twitter study reveals explosion in Arabic 'tweeting'(The Times of India)
・Half of messages on Twitter are not in English Japanese is the second most used language(Semiocast)
・Number of weibo users hits 300 million(shanghaiist )
・5% of Weibo users are online for over 6 hours per day.(Resonance China)

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posted by 田中善一郎 at 10:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2011年11月24日

ニュース提供もマルチデバイス対応、早朝と夜はモバイルによる接触が増加

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 ネットで配信される音楽、TV、映画、ゲーム、新聞、雑誌、書籍などのデジタルコンテンツを、パソコンに加えてスマートフォンやタブレットで視聴したり閲覧するようになってきた。

 新聞社などが提供するニュースコンテンツも、ユーザーがいつでもどこでも閲覧できるように、パソコン向けのWebサイトだけではなくて、スマートフォンやタブレット向けの電子新聞アプリも増えてきている。ユーザーは時間帯や場所によって、パソコンやスマートフォン、タブレットを使い分け、ニュースコンテンツと接することができる。例えば、朝起きてしばらくはスマートフォンやタブレットで、勤務中のオフィス時間帯ではパソコンで、帰宅後にはタブレットで、ニュースコンテンツを閲覧できるのだ。

 パソコン、スマートフォン、タブレットのそれぞれの端末を対象に、ニュースコンテンツのトラフィックの時間分布をcomScoreが調べていたので、その結果を以下に示す。平日の24時間のトラフィック分布だが、深夜の睡眠時間を除いたほとんどの時間帯で、ニュースコンテンツが閲覧されている。またモバイル端末は昼間よりも朝晩に、ニュースコンテンツの接触により多く使われている。下のグラフは、各デバイス間における閲覧時間(絶対値)の比較ではない。閲覧時間では、まだ圧倒的にパソコンが多い。でも、急速に普及し始めたスマートフォンやタブレット向けのニュースコンテンツが充実していけば、閲覧時間でもモバイル端末が主流になっていくだろう。

TrafficforNewscomScore.jpg
(ソース:comScore)

 英FT( Financial Times)も、スマートフォンやタブレット向けのニュースコンテンツ配信に力を入れている。特に注目されるのは、今年6月にHTML5技術を使ってFT Webアプリを提供し、モバイル端末のブラウザーを介してニュースコンテンツ(app.ft.com)をiPhoneやiPadで閲覧できるようにしたことだ。そしてiPhone/iPadのネイティブアプリでAppStoreに依存する形を放棄して、つまりAppStoreをバイパスする戦略をとった(この結果、30%の手数料やユーザー情報をアップルから取られないで済む)。

 このFT Webアプリのユニークユーザー数が100万人を突破した。モバイルユーザーが増えている。FT.comの総ページビューの20%がモバイル端末からである。最近、アンドロイドのスマートフォンやタブレットにも対応するようになっており、これからモバイル端末からのトラフィックの割合が急増するのは間違いない。

 以下は、FTのニュースコンテンツ・トラフィックの端末別の時間分布である。FTのユーザー(ビジネスパーソン)だけに、朝起きたらすぐにFTニュースをチェックしているようだ。せわしい早朝時間だけに、面倒くさいパソコンではなくて、スマートフォンやタブレットで閲覧している。 


FtWebAppMobileTraffic.jpg
(ソース:FT)

 FTのデジタルコンテンツの定期購読者はもちろん、パソコン、スマートフォン、タブレットのどれからでも閲覧できる。現在、FTのデジタル定期購読者数は25万人に達し、この1年間で30%も増えた。


◇参考
・FT Web App registers one million users(FT)
・The Rise of Digital Omnivores(comScore)
・More evidence that different devices fuel news consumption at different times(The Nieman Journalism Lab)
・Cause and Effect? FT Ditches the App Store, Digital Subs Increase(Wired)
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posted by 田中善一郎 at 10:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2011年11月17日

米国大手企業によるソーシャルメディアの新規採用社数が鈍ってきた

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 フェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアは今まさに人気沸騰の状況だ。企業もそのソーシャルメディアを競って採用している、と吹き込まれていたのだが・・・。

 ところが米国の大手企業におけるソーシャルメディアの新規採用社数が鈍ってきたという。爆発的に成長し続けているツイッターやフェイスブックでも、この1年間で採用数が頭打ちなっているというからやや意外である。University of Massachusetts at Dartmouthが2011年のFortune 500(フルリストはこちら)を対象に、ツイッターやフェイスブック、ブログの採用状況を調査した結果によると、

・Fortune 500社のうち、ツイッターの公式アカウントを持つ企業は62%である。60%であった昨年(2010年)に比べ微増である。
・フェイスブックページを公式に持つ企業は58%で、これもほぼ1年前の56%に比べ微増となっている。
・一般向けの公式ブログを持つ企業の割合は、1年前と同じ23%である。

となっている。

 見方を変えると、ソーシャルメディア先進国の米国では、採用すべき大手企業のほとんどが2年ころ前までに既に導入していたということであろう。これまでソーシャルメディアを無視していた大手企業は、エネルギー資源関連などのB2B企業が多いはずだが、今後とももあまり採用しないのかもしれない。


 ツイッターとフェイスブックについて、大手企業による採用現況を紹介する。

 Fortune 500社のうち308社がツイッターアカウントを持っていたが、代表的な業種別の採用企業数は次のようになる。
TwitterbyIndustry2011.jpg

 次は、フォロワー数の多いツイッターアカウントを持つ企業は次の通り。
TwitterFollowerFortune500 2011.jpg

 代表的な業種別でフェイスブックの採用企業数は次の通り。1年前とほとんど変わらない。
FacebookFortune500byIndustry2011.jpg

 フェイスブックの企業ページでファン数の多い企業は次の通り。 
FacebookFortune500FanCount2011.jpg


◇参考
・The 2011 Fortune 500 and Social Media Adoption: Have America's Largest Companies Reached a Social Media Plateau? (UMass Dartmouth)
・Fortune 500 Companies Slow Down Social Media Adoption(AdvisorOne)


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posted by 田中善一郎 at 13:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2011年11月10日

暴動時のソーシャルメディアの一時停止、英政府だけでなくて市民も支持

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 英政府だけでなくて市民も、暴動が勃発した時にフェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアサービスを一時停止させることを支持している。

 Unisysの調査によると、暴動が起きた時にソーシャルメディアサイトを一時シャットダウンさせることに対して、大人973人の回答者のうち70%の人が “completely” agree あるいは“somewhat” agreeと答えている。また46%の人は、政府がソーシャルネット・ユーザーのデータに‘open access’できるべきと答えたという。もちろん、高齢層の回答を色濃く反映した結果であるようだが、保守化傾向は英国だけではなさそう。

 今年8月のロンドンをはじめとする暴動は、ツイッター、フェイスブック、ブラックベリー・メッセンジャーなどを介して激しくなり、英国各都市に飛び火した。放火や略奪の無法状態に陥った。そこで、キャメロン首相がソーシャルメディアの規制を検討していると発言し物議を醸していたのだが、市民がそれに同調していることになる。調査のそのものに不明な点がありバイアスがかかっている気がするが、手のつけられない8月の暴動を体験すると、このような結果になるのかも。

 でも少し前まで英国は、北アフリカ(チュニジア、リビア)などを中心とする民主化(反政府)運動ではソーシャルメディアの役割を称賛していたし、エジプトなどのソーシャルメディア規制に対して抗議していた。また米国を中心に西欧のメディアは中国のソーシャルメディア規制を厳しく批判している。

 Joanna Shields氏(Managing Director of Facebook in Europe)は「英政府とは緊密な関係を築いているので、キャメロン首相がフェイスブックをシャットダウンさせることはありえない」と述べているのだが・・・。


◇参考
・U.K. Citizens Support Social Media Shutdown During Civil Disorder(WSJ.com,tech-europe)
・Two-thirds of Brits support Facebook, Twitter shutdown in future riots(ZDnet)
・David Cameron ‘will never shut down Facebook’(The Telegraph)
・Live Blog: Sky Team On Student Demo Route(Sky News)
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posted by 田中善一郎 at 09:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2011年10月28日

Facebookページの日米比較、ファン数が少ないがユーザー反応率の高い日本企業ページ

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 企業/ブランドのFacebookページが、日本でも増えてきた。そのFacebookページの評価指標として、ファン数(「いいね!」と言った人数)が表示されているが、10月から新たに「話題にした人数(“People Talking About This”)」の指標が加わった。

 新しい指標の「話題にした人数(“People Talking About This”)」は、Facebookページに対して過去7日間に以下の項目のアクションをとった人数である。アクティブなファン数とも言える。
• Liked your Page
• Liked, commented on, or shared your Page post
• Answered a Question you’ve asked
• Responded to your event
• Mentioned your Page
• Tagged your Page in a photo
• Checked in or recommended your Place


 そこで、日米の代表的なFacebookページについて、評価指標を比較してみた。米国ページのデータはSimply Zestyを、日本ページのデータはfacenaviを引用した。ただし、人気の高い米国ページの場合、グローバル(世界)を対象にしているが,ウォールなどの投稿はほとんどが英語であり米国ユーザーが中心であろう。

 ファン数の多いFacebookページ・ランキングを見ていこう。最初に米国企業/ブランドのランキングを、その次に日本企業/ブランドのランキングを掲げる。

*米国企業/ブランドのFacebookページ・ランキング(ファン数の多い順)
FacebookTalkingAboutUS201110A.jpg

*日本企業/ブランドのFacebookページ・ランキング(ファン数の多い順)
FacebookTalkingAboutJapan201110.jpg

 ともかく、人気米国企業ページのファン数が1000万人台とけた違いに多い。日本企業ページに比べ2桁くらい差が生じている。米国のFacebookユーザー数が後発の日本に比べ圧倒的に多いためであるが、グローバル市場を対象にしていることも大きい。ファン数が多いと、そのFacebookページを話題にするユーザーも多くなるはず。ファン数で2桁も差が付いていると、話題にしてくれるユーザー数も米国企業ページが桁違いに多くなるのは当然である。

 ただし、企業ページのファンの中で話題にしてくれている人数の割合(Percentage “Talking About)”は、おもしろいことに日本企業のFacebookページのほうがかなり高い。米国企業ページでは、話題にした人数の割合の高いトップクラスの企業でも、その割合は1.45%で、1%に満たない米国企業ページも少なくない。

 米国企業のFacebookページはグローバル市場を相手にしている場合、ターゲットが拡散するためアクティブなファンの割合がどうしても低くなるのだろう。そこで米国企業は、グローバル市場向けとは別に、ローカル向けのFacebookページを設けたりしている。またfacenaviの調査によると、一般にFacebookページのファン数が増えていくと、話題にした人数の割合が低くなっていく傾向があるという。グローバル市場で話題にしてくれるアクティブな人数を多く確保するには、やはり数打てば当たる方式でファン数をできる限り増やしていく必要があるのかもしれない。


 最後に、「話題にした人数(“People Talking About This”)」の多かった企業ページの例を示す。最初はCoca-ColaのFacebookページである。グローバル市場向けのページである。またローカルな日本向けのコカ・コーラ パーク ファンページ Coca-Cola Park Fan Pageでは、ファン数が105,788人で、話題にした人数が3898人で、その割合は3.7%であった(グローバル向けは1.31%)。

FacebookCokaCola201110.jpg


 もう一つの例は、日本企業ページで最も話題にする人数が多く、その割合も際立って高いJAPAN AIRLINESのFacebookページ である。先ほどページを覗くと、ファン数が155,172人であるが、過去7日間で話題にした人数が16,869人と、10.9%もの高い割合を実現していた。ウォールに掲載されているJAL従業員の投稿が熱がこもっており、ファンからの反応が高いのもうなずける。

FacebookJAL.jpg


◇参考
・Facebook ‘Talking About’ Deconstructed. How Are The Top Brands Performing?(Simply Zesty)
・Facebook 企業/ブランド 日本語公式ページ ベスト100(facenavi)
・Facebookページの新効果指標「話題にした人」調査データ 話題にした人数と割合(facenavi)
・Facebook Page Insights(Facebook)
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2011年10月24日

反差別デモ支援のメディアを発行、ソーシャルアプリ「KickStarter」で寄付集め

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 ソーシャルな資金調達システム「Kickstarter」を活用して集めた寄付金で、米国の反格差運動を後押しする新聞や雑誌、フィルムなどが生まれてきている。

 ソーシャルメディアでの呼び掛けに応えて集まった人々が、ウォール街を皮切りに全米各都市で反格差運動が拡大しているのだが、リーダー不在の草の根的な色合いが濃いため、まだまだまとまりのない運動に止まっている。北アフリカの反政府運動のように共通の標的が固っているわけでもない。そのため、新聞などのマスメディアも、“we are all 99%”などのスローガンや理想主義に理解を示したとしても、都市の広場を占拠する運動に必ずしも好意を示していない。

 だがソーシャルメディアだけでは、運動の輪が一般の中高年層に広がりにくいし、情報がフローのため運動がバラバラのままに終わる心配がある。そこで、運動のメッセージを明確にし幅広く伝えるために、新聞や雑誌、フィルムなどのメディアを自分たちの手で作り出そうと動いているのだ。

 ただし、人手はボランティアに頼ったとしても、新聞や雑誌などのプリントメディアとなると経費がかる。そこで、米国で根付いているソーシャルな資金調達システムを利用する。中でも、クリエイターのための資金調達システムとして人気の高い「Kickstarter」が使われている。資金調達システムといっても、実際にはクリエイターのプロジェクトに賛同する後援者(backer)から寄付金を集めるサービスである。資金調達するクリエイターは、公募期間と調達目標額などを指定して後援者を募る(期間内に目標額に達しないときはプロジェクトはご破算になる)。

 まず先頭を切ったプロジェクトが「Occupy Wall Street Media」。ウォール街の象徴的な金融新聞であるWSJ(Wall Street Journal)に対抗する狙いで、「The Occupy Wall Street Journal」とのタイトルの新聞を発行することを掲げ、1万2000ドルを目標にして賛同者をKickstarterで募った。すると、1696人から目標の6倍以上の7万5690ドルの資金を集めた。
・Occupy Wall Street Media
OccupyWSKickStarter201110.jpg

 4ページ・フルカラーの新聞(初版)を、最初、5万部刷り、デモ広場の参加者や地下鉄などで一般人に配った。無くなったので2万部を増刷し、さらにスペイン語版を2万部刷った。第2版も10万部印刷した。また、約25万部を6都市で配布する国内版の発行を近く実施する予定という。 

OccupiedWSJ201110.jpg


 ニューヨークの高級雑誌「n+1」は、“Occupy Wall Street”の歴史や分析、ドキュメントを素早くまとめたガジェットを発行するジャーナリズムプロジェクト「Occupy! The n+1 OWS-Inspired Gazette」の賛同者を、やはりKickstarterで募った。公募して1時間で、早くも目標額の2000ドルを突破した。

・Occupy! The n+1 OWS-Inspired Gazette

Occupyn+1OWS20111022.jpg

Occupyn+1Gazette.jpg


 新聞発行の動きはボストンにも飛び火した。タイトルも刺激的な「The Occupy Boston Globe」である。日刊紙と週刊紙の発行を予定している。

・The Occupy Boston Globe

OccupyBostonGlobe20111022.jpg

 
 ドキュメンタリー・フィルムの制作プロジェクト「99% - The Occupy Wall Street Collaborative Film」も立ち上がろうとしている。40以上の賞を獲得した独立系の映画会社、写真/ビデオ撮影者などの共同プロジェクトである。目標額が1000ドルと少ないが、第一段階の資金集めのようだ。

・99% - The Occupy Wall Street Collaborative Film
OccupyWSFilm20111022.jpg


 その他、「Occupy Wall Street needs GIANT PUPPETS to spread our message」、「Occupy Wall Street Photo Project」、「OCCUPATION: AMERICA」など、多くの反差別関連のメディアプロジェクトが提案されているが、目標額に達せずに寄付金を集められない場合も少なくない。


 最後に、Kickstarterについて。2009年からサービスを始め、累計の後援者数がこのほど100万人を突破した。毎月、平均して7万5000人の新しい後援者が加わっている。これまでの寄付金の総計が1億ドルに達したという。
KickStarter201110.jpg



◇参考
・Protest 2.0: Vibe, Kickstarter and Tumblr the new social media darlings for the 99%(The Wall)
・'n+1' starts $2,000 kickstarter campaign to publish and Occupy Wall Street magazine of its own; raises it in an hour(Capital New York)
・One Million Backers(Kickstarter Blog)
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2011年10月20日

反差別デモで浮上してきた新種のソーシャルメディア「Vibe」

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 年初に北アフリカで燃え盛った一連の反政府(民主化)デモ、そしてその約半年後に米ウォール街占拠デモに端を発し世界各地に飛び火している反格差デモ。こうした運動を拡大させ連帯感を高めるのに、ツイッター(TW)やフェイスブック(FB)などのソーシャルメディアが大きな役割を果たしてきたのは間違いない。

 今回の反格差デモでも活用されたソーシャルメディアの主役はTWやFBであったが、新種のソーシャルメディアサービスも台頭してきた。その中で話題になっているのが、ツイッター風のメッセージサービスであるiPhoneアプリ/iPadアプリ「Vibe」である。日本でも無料でダウンロードできる。

 特徴は匿名サービスであること。アカウントは必要でない。位置情報を提供しておけばよい。ユーザーはツイッターと同じように、オープンにメッセージを発信できる。ただし、匿名でポストすることになっている。そして、そのメッセージはユーザーが指定した時間後に消えてしまう。当局によって、メッセージのやり取りが傍受されたり監視されるのを防ぐためである。また、位置情報を利用して、メッセージが伝わる距離もユーザーが指定できる。例えば、広場に集まった人たち(不特定多数)に絞ってメッセージを伝えることもできるのだろう。

 メッセージが残っている時間(その後は自滅)。
• 15 minutes
• 1 hour
• 1 day
• 14 days
• 30 days

 メッセージが届く距離。
• Whisper: 160 feet / 50 meters
• Speak: 160 feet / 500 meters
• Shout: 31 miles / 50 kilometers
• Yell: 311 miles / 500 kilometers
• Bellow: worldwide

 ユーザーは、以下のスナップショット(左)のように、時間(How long?)と距離(How loud)を指定して、メッセージを発することになる。


Vibe.jpg


 Vibeは、日常的に利用できる便利なモバイルアプリでもある。家庭や職場、学校、集会、会議、スポーツ会場などで、何の登録をしていなくても、すぐに、その場に居る人たちに、手軽にメッセージを伝えたり、コミュニケーションが実現する。メッセージにはテキストだけではなくて、写真や動画も送れる。サーカー場や野球場などで、スマートフォンを持っている観客同士を相手に、いろんなイベントを仕掛けることもできそう。


◇参考
・Self-destructing and localized message app aids anti-Wall Street protesters(TNW)
・Protest 2.0: Vibe, Kickstarter and Tumblr the new social media darlings for the 99%(The Wall)

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2011年10月16日

ソーシャルメディアにも栄枯盛衰が

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 ソーシャルメディアのサービスにも栄枯盛衰がくっきりと。

 5年ほど前にバズワードWeb2.0に乗っかって流行ったソーシャルメディア系サービスの幾つかが、急激に失速し始めている。その当時ユーザー参加型サービスと呼ばれ人気沸騰していた、Delicious、Digg、MySpace,iGoogleなどは利用者数を激減させている。それらに代わって、FacebookやTumblr、LinkdInなどが勢いを増し、爆発的に利用者数を増やしている。

 代表的なソーシャルメディア系サービスの、この1年間の成長率(増減率)をBufferがまとめていたので、以下に示す。世界市場の成長率である。BufferがAddThisやonelilyのデータを参考にして、インフォグラフィックを作成しているのだが、以下の成長率はユニークユーザー数ではなくて、ユーザーの共有回数のようである。個人的にも、以前世話になったDeliciousやDiggを、今ではほとんど使わなくなっている。

socialmediashare201110.jpg
(ソース:Buffer)
 
 人気のソーシャルメディアの共有ボタンは今や、世界中のサイト上のそこらじゅうに置かれているのだが、特に驚くのは共有コンテンツが驚くべき速さと広がりで伝播していることだ。コンテンツが共有されると、2分後にも多くのユーザーがクリックするというのだ。また、クリック数の75%は共有されてから1日以内にクリックされている。ウォール街占拠デモが、ソーシャルメディアを介してアッという間に世界中に飛び火したのも頷ける。また米国においては、最もコンテンツが共有されるピーク時刻は朝9時半(EST)で、ピーク日は毎週水曜日である。

socialmediaClickshare201110.jpg
(ソース:Buffer)

◇参考
・Amazing Infocharts: How The World Shares Via Social Media(Buffer)


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posted by 田中善一郎 at 12:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2011年10月15日

フェイスブック 対 ツイッター、高速応答性ではフェイスブックに軍配

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 ツイッターはリアルタイムが看板のソーシャル・ネット・サービス。だが、高速応答性と稼働率では、フェイスブックがツイッターを完全に凌いでいる。

 SmartBear Softwareは、主要ソーシャル・ネットワーキング・サイトの応答時間(response time)と稼働率(availability)を定期的に測定している。このほど2011年第3四半期(7月〜9月)のデータが出てきたので、1年前のデータと共に紹介する。

 まず応答時間である。2011年第3四半期においては、フェイスブックの応答時間が0.73秒で、ツイッターの2.73秒に比べ圧倒的に短い。フェイスブックのユーザー数が5億人を超えた1年前の応答時間が1秒であったのが、ユーザー数が増え続けて8億人を突破した現時点において、さらに0.27秒も短くなり0.73秒と1秒を割ったのだから立派である。ツイッターの応答時間も1年前の2.93秒から2.73秒へと短くなっているが、フェイスブックと比べると応答がまだ遅い。ツイッターのアクティブユーザー数も増え続け、現在1億人を超えている。さらに、Twitter.comへのユニークビジター数は4億人にのぼるという。でも実際にツイッターでつぶやこうとしても、トラフィックが集中する時間帯で待たされることが珍しくない。 

SNS Response time2011Q3.jpg
(ソース: SmartBear Software)


 次に稼働率である。フェイスブックは1年前の99.76%から99.96%とグンと稼働率を高めている。一方ツイッターは1年前の99.74%から99.86%と高まったが、フェイスブックとの差を広げられている。

SNS Availability011Q3.jpg
(ソース: SmartBear Software)


 本格的なクラウドコンピューティング時代に入ろうとしている現在、高速な応答時間と高い稼働率がますます強く要求される。実際、この1年間、上の代表的なSNSではユーザー数が急増する中で、応答時間を短縮し、稼働率をアップさせてきている。一方で激しい競争から離脱気味のMySapceでは、応答時間と稼働率が悪化している。



◇参考
・Web Performance Benchmark: Facebook Still Fast, Availability Slips in Q3( SmartBear Blog)
・Facebook is fastest social network for second consecutive quarter( SmartBear Blog)
・Introducing the Social Leaderboard(Digital Quarters)
・Twitter touts growth, 100 million active users(CNET)
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posted by 田中善一郎 at 18:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2011年10月03日

iPadアプリの「Evri」、関連コンテンツも添えるトピックス・アグリゲーター

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 iPadなどのタブレット向けアプリとして、雑誌風レイアウトのニュース・アグリゲーターに注目が集まっている。Flipboard、Zite、Pulseなどが先行しているが、先週また、「Evri for iPad」と称する新顔が加わった。

  Evriの特徴は、これまでのFlipboardなどのニュース・アグリゲーターと違って、トピックスをベースにしたコンテンツ・アグリゲーターであることだ。実際にはニュース性の高い旬のトピックが中心となっているが、ニュース性の薄いトピックもカバーしているようだ。またEvri社はセマンティックな関連性のある情報を提供するエンジンを開発してきており、ユーザーが関心を示すと思われる関連コンテンツへのパスも用意している。

 実際にiPadアプリの「Envi for iPad」をダウンロードして試してみた。 最初に現れたページには、上段のカラータブに、Top News、US & World、 Entertainment、 Sports、Busioness、Technologyのカテゴリーが表示されたので、Business分野を選択した(モニターを縦にするとサブカテゴリーも表示される)。Business分野には、30種のトピックスが掲載されていた。“Antitrust Cases” や“Silicon Valley”のように、特定のニュースではなくて、トピックス的なキーワードが出てきている。ただし、Yahoo買収に動くと見られているアリババCEOの“Jack Ma”のように、最新ニュースに直結したトピックも取り上げていた。

evri1.jpg

 ここで、トピック“Europian Economy”をクリックしてみると、そのトピックの代表的な記事と関連トピックスが現れる。次のページ以降には、過去3日間の記事が18本掲載されていた。

evri2.jpg

 その中から、フリックして以下のReutersの記事を掲載されているページに辿りついた。ここでは、その記事の前部分が掲載されており、また関連トピックス3本も案内されていた(モニターを縦にすると、関連トピックスが6本現れる)。右上のREADボタンをクリックすると、Reutersの原文記事ページに飛ぶ。SAVEボタンをクリックすると、「Instapaper」か「Read It Later」にブックマークでき、後でスマートフォンやデスクトップPCなどからでも読むことができる。案内されたトピックをクリックすれば、そのトピックページに飛ぶ。

evri3.jpg

 次は、READボタンから飛んだReutersの記事ページである。左上のDoneボタンをクリックすれば、Evriに戻ることができる。

evri4.jpg

 各トピックページのトップには、見出しの左にFollowマークが付いているが、ここをクリックすれば“NOW FOLLOWING”覧に常にそのトピックアイコンが表示される。いつもチェックしておきたいトピックは、“NOW FOLLOWING”に登録しておけば便利である。トピックスワードは、TOPICS検索で探してからも登録できる。6つほど登録した例を以下に示す。

evri5.jpg

 また自分のTwitterアカウントやFacebookアカウントとリンクすれば、パーソナライズした記事や、その記事に関連するトピックスが案内される。Evriでは、1万5000以上のコンテンツ(ニュースなど)ソースを集め、トピックスに振り分けている。トピックスベースのコンテンツアグリゲーターが、どれくらい使えるかどうか興味深い。しばらく試してみよう。

 最後にデモビデオを。




◇参考
・Evri for iPad – A colorful, slick news app (review)(StarkInsider)
・Evri Comes To iPad With New Topic-Based News Reader(TechCrunch)
・Evri Launches First Topic-Based News App for iPad(プレスリリース)
・関連情報を探すエンジン"Evri"、ワシントンポストのサイトが採用(メディア・パブ)
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posted by 田中善一郎 at 07:30 | Comment(1) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
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