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2010年05月23日

米フェースブック会員の60%、プライバシー問題で退会を考慮中 :Sophosの調査より

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 数週間後にも会員数が5億人を突破しようとするFacebook(フェースブック)。同社の破竹の勢いはしばらく止まりそうもない。だが一方で、危ない落とし穴が・・・。

 Facebookは前々からくすぶり続けている火種を抱えている。プライバシー問題である。同社は、試行錯誤的に個人情報を取り扱ってきているのだが、最近になってユーザーからの不満が一段と高まっているとか。

 ITセキュリティー対策会社のSophosが最近、1588人のFacebookユーザーを対象に調査を実施した結果によると、以下のように回答者の60%が、プライバシー問題でFacebookを退会する可能性があるという。セキュリティー会社の調査なので、バイアスがかかっているかもしれないが、Facebookの個人情報の扱いについて、不安視しするユーザーが増えてきているのだろう。

FacebookPrivacy201005.jpg

 WSJ.comやTimeなどの主要メディアでも、FacebookなどのSNSで起こっているプライバシー問題を取り上げている。WSJ.comによると、Facebookは広告主に、ユーザー名などの個人が特定できる情報を送っていたという。広告をクリックしたユーザーの名前やID番号が広告会社に渡るため、そのユーザーの個人情報満載のプロフィールページにアクセスできることになる。WSJはこの件についてFacebookやMySpaceに問い合わせたところ、すぐに両社は変更に動いたようだ。Facebookは5月20日にコンピューターコードを書き換えたという。

 FacebookやGoogle、それにTwitterの新しいサービスは喝采を浴びる一方で、プライバシーを侵害していると非難の声が広がっている。そこでFacebookはこの2〜3週間、カリフォルニア州、ワシントンDC、それに世界中で、消費者や専門家の声に耳を傾け、プライバシーコントロールを見直してきたというのだが・・・。
 


◇参考
・60% of Facebook users consider quitting over privacy(Sophos)
・Facebook, MySpace Confront Privacy Loophole:UPDATE:米フェースブックとマイスペース、顧客の個人情報を広告会社に送信(WSJ.com)
・How Facebook Is Redefining Privacy(Time)
・Will Privacy Prompt 60 Percent of Facebook’s Friends to Disappear?(Time)
・米フェースブックにプライバシー懸念、一部に退会の動きも(CNN)
・Facebook Prepares To Announce 500 Million Users(All Facebook)
・Facebook users revolt against Mark Zuckerberg over privacy(Guardian)
・Facebook to simplify privacy controls(AFP、smh.com.au)


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posted by 田中善一郎 at 14:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2010年05月12日

破竹の勢いのZynga、仲良しだったFacebookとの関係が険悪に

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 Facebook向けのソーシャルゲーム・デベロッパーとして急成長を続けるZynga。そのZyagaの評価は高まる一方で、企業価値評価(バリュエーション)が50億ドルに相当すると、Second Sharesが先月に発表したほどだ。

 米国のソーシャルゲーム・メーカーのランキングを以下に示す。メーカーの全ゲームタイトルの月間ユーザー数総計でランキングしている。ZyngaのMAU(monthly active users:月間アクティブユーザー数)は2億人を超え、断トツのトップを走っている。

*米ソーシャルゲームメーカーのランキング(MAUの単位は100万人)
SocialGameUS.jpg
(PlayfishはElectronics Artsに買収されている)

 さらにZyngaのMAUは、以下のように伸び続けている。

ZyngaMAU201004.jpg
(ソース:Second Shares)

 FacebookにとってZyngaは最大のアプリケーションパートナーであり、一方でZyngaにとってFacebookはゲームを提供する最大のプラットフォームである。その結果、Facebook向けのゲームアプリのMAUランキングを見ると、以下のように上位にZyngaのゲームがズラリと顔を連ねている。Facebookの上昇気流に乗ってZyngaも急成長してきたといえる。

FacebookZynga201005.jpg

 このように、FacebookとZyngaは仲睦まじい関係と思われたのだが、最近は険悪な空気が漂い始めているという。やっぱりお金が絡んできたためか。TechCrunchの記事によると、Facebookはバーチャルグッズの販売でFacebook Creditsの使用をZyngaに押しつけており、またその手数料の割合(Facebookの取り分)でもめているようだ。力を付けてきたZyngaとしては、Facebook一辺倒ではなくてもっと自主的にビジネス展開を繰り広げたいのだろう。ZyngaのFacebook離れを促す出来事も起こった。一本調子で増え続けていたZyngaのMAUが、今月に入って、以下のように2週連続、前月比でマイナスとなった。主要タイトルのゲームが軒並みアクティブユーザー数をかなり減らしてしまったのだ。

ZyangaMAUChange.jpg
(ソース:Second Shares)

 この背景に、ゲームの通知機能をFacebookが遮断したためと憶測されている。そこでZyngaはFacebookへの依存を軽減するために、独自(自前)のソーシャルゲームネットワークZinga Liveを準備しているようである。


◇参考
・Zynga and Facebook. It's Complicated(BusinessWeek)
・Top 25 Facebook Games for May 2010(Inside Social Games)
・Top 25 MySpace Games for May 2010(Inside Social Games)
・Zynga: "Facebook’s Not Always Going To Be The Answer"(Business Insider)]
・ZyngaがFacebookとの戦争で大砲Zynga Liveを布陣–30%の冥加金からも解放か(TechCrunch Japan)
・User Loss Accelerates For Zynga(Second Shares)
・Say What? Yes, You Heard Right – Zynga Could Be Worth $5 Billion(GigaOM)
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posted by 田中善一郎 at 07:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2010年05月09日

Lady Gagaのビデオ、YouTubeで過去最高の2億回再生、バイラルランキングでも上位独占

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 Lady Gagaの音楽ビデオ "Bad Romance"が、先ほど(日本時間5日9日13時20分ころ)再生回数が2億回を突破した。YouTubeで過去最高の再生回数である。YouTubeでずーっとトップの座に就いていた"Charlie Bit My Finger"を抜き去っていたのだ。



LadyGaga200millions.jpg



 Time誌の目玉イベント“The World's Most Influential People”でも、Lady Gagaは「今年最も影響力のある100人」に選ばれ、アーティスト部門では世界ナンバーワンとなっていた。


●Time(May 10, 2010)
TimeLadyGaga.jpg

 また、同誌がソーシャルネットワーングにおけるThe Influence Indexなるものを紹介していたが、オバマ大統領がトップで、Lady Gagaが2位となっている。

 検索エンジンでは世界で最も多く検索された女性(Lady Gaga is Most Searched)のようだし、Twitterのアカウント(http://twitter.com/Ladygaga)では400万人近いフォロワーが彼女を追っかけている。

 グローバル市場でビジネス展開しているエンターテイナーにとって、ソーシャルメディアの力は計り知れないほど巨大だ。英Guardian紙のサイトで、最新のバイラルビデオの人気ランキングが掲載されていたが、上位8作品すべてがGaga関連のビデオである。プロモーションビデオだけではなくて、アマチュアの作品が多いのが目立つ。

 おもしろいアマチュア作品を3点ほど紹介。
 やはり出てきたのが、チャットルーレット版。バイラルビデオのトップに。
・“Lady Gaga - Telephone (CHATROULETTE VERSION)”


 2位はアフガニスタン駐在の米兵による“Telephone”。10日ほど前から日本でも一部で話題になっていた。“ Telephone remake”
 4位はオレゴン大学生による“Bad Romance”。“On The Rocks: Bad Romance”

 ソーシャルメディアのパワーはすごい。

◇参考
・Lady Gaga's 'Bad Romance' Will Be YouTube's First Video To Hit 200 Million Views(Business Insider)
・Lady Gaga makes Time's 'most influential' list(BBC)
・Lady Gaga is Most Searched(Anything Hollywood)
・Guardian Viral Video Chart: What election? We're all about Gaga tributes..(Guardian)
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posted by 田中善一郎 at 13:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2010年05月05日

FacebookとTwitterの勢い、どうにも止まらない

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 勢いを増す一方のFacebookとTwitter。米国の主要SNSを対象に、Nielsenが調査したトラフィックデータによると、以下のグラフのようにFacebookとTwitterが断トツの伸びを示した。2008年、2009年、2010年の3月期における米国内でのユニークユーザー数の推移を示している。

SNSUS201003.jpg

 今年に入ってもSNSブームに沸き立っているのだが、実際はFacebookとTwitterだけが抜きんでている。2010年3月のFacebookのユニークユーザー数は前年同月比69%増の1億1700万人に、またTwitterは同45%増の2010万人に膨れ上がった。ただし、TwitterのユニークユーザーはTwitter.comの利用者だけなので、実数はもっと多い。 Tweetdeck や Seesmicのようなサードパーティーのクライアントソフトの利用者が含まれていないからだ。

 さらに注目すべきは、SNSでの月間の総滞在時間や、利用者一人当たりの月間滞在時間が、急激に増えていることだ。

SNSUS201003Traffic.jpg

 1人当たりの月間滞在時間が、この1年間だけでもほぼ倍増しているからすさまじい。その滞在も、FacebookやTwitterに集中していることになる。

 このため、メディアサイトをはじめどのサイトも、ソーシャルメディア対策として、FacebookとTwitterへの対応に特別に注力するようになってきている。

 たとえば技術系ニュースアグリゲーターとしてソーシャルメディアでのトラフィックに影響力のあるTechmemeでも、ソーシャルな情報共有サイトとしてTwitterとFacebookに絞り込んでいる。 

TechmemeTwitterFacebook.jpg


◇参考
・Facebook and Twitter Post Large Year over Year Gains in Unique Users(nielsenwire)
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posted by 田中善一郎 at 09:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2010年04月24日

Facebookの“Like“ボタン、米国の新聞、雑誌、ブログのメディアサイトが次々と実装

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 21日に開催されたFacebookのF8 Developers Conferenceは大いに盛り上がった。ハイパーリンクのGoogle時代からソーシャルコネクションのFacebook時代へと、まるでWebの主役交代が始まろうとしているかのような大騒ぎである(いまのところ日本では無縁のようだが・・・)。

 欧米の新聞や雑誌などのメディアサイトにとって、Facebookとの連携は今や当たり前になってきている。さらに両者の関係が一段と密になりそうだ。今回のカンファレンスで新しい"Facebook Connect"プラットフォームが発表されたが、そのなかで登場してきた"Social Plugins"機能を、メディアサイトも取り込もうとしているからだ。その一つが“Like“ボタンで、たとえばメディアサイトの任意のコンテンツ(記事単位でも構わない)にそのボタンを付けられるようになる。
 
LikeButton.jpg

 この“Like“ボタンをFacebook.com外のどこのWebサイトでも実装できるようになっており、どうもインターネット上のWebサイトを“Like“ボタンだらけにしていきたいのかも(この“Like“ボタンは、昨日の夜あたりから日本では“いいね!”ボタンに変わっている)。CEOのMark Zuckerberg氏は、立ち上げてから24時間で“Like“ボタンが10億回以上もクリックされたと自慢している。

 “Like“ボタンを実装したニュースサイトでは、ユーザーは自分のFacebookの友達が“Like”した記事が読めるようになる。一方Facebookには、会員ユーザーが外部のサイトのどのlikeボタンを押したか、という情報が集積されていく。つまり、各会員ユーザーが何に関心を寄せているかの情報が、リアルタイムで世界中のWebサイトから入ってくることになる。プライバシー問題もはらんでいるが、すごいことに発展していくかもしれない。Facebookはやはりワクワクさせてくれる。

 とりあえず、新聞や雑誌、それにブログのメディアサイトを覗いてみた。以下のように、有力なメディアサイトで“Like“ボタンの実装が始まったようだ。


●新聞サイト(washingtonpost.com)
WPFacebook20100422.JPG


*Likeボタンをクリックすると
FacebookWPLikeit.JPG



●ブログサイト(Mashable)
FBLikeMashable.JPG


●雑誌サイト(Glamour)
GlamourFacebookLike.JPG

●雑誌サイト(people)
Likebuttonpeople.JPG




◇参考
・Facebook's bid to rule the web as it goes social(BBC)
・Facebook 'likes' the whole Web(SciTechBlog)
・Use your Facebook network on the Post Web site(washintonpost.com)
・Facebookの”like”ボタンは立ち上げから24時間で10億回押されるって(Techcrunch Japan)
・Who's Not Evil Now? Facebook's Social Connections vs Google's Hyperlinks(Inventor Spot)
・Facebook's Plan To Take Over the Web(Slate)

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posted by 田中善一郎 at 13:50 | Comment(4) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2010年03月17日

ツイッター経由トラフィックの争奪戦が始まった

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 ツイッターの台頭により、トラフィックの流れが変わってきている。

 この「メディア・パブ」でも、半年前まではTwitter経由のアクセスが少なかったのが、最近では目に見えて増えてきた。以下のように各記事の左上に、その記事についてのtweet(つぶやき)件数と、はてなブックマークでのブックマーク件数を載せている。ツイッターのつぶやき件数が増える一方なのに、はてなのブックマーク件数が減っており、その差が開く傾向にある。リアルタイム性の点でも、明らかにTwitterのほうが早い(件数表示位置をクリックすると、つぶやき内容や一口コメントを見ることができる)。

TwitterHatena.jpg

 tweets数が増えるに伴い、Twitter.comなど経由のアクセスも増えるし、またリアルタイム対応が進むGoogle検索からのアクセスも増えている。

 このようなブログですらこうだから、メジャーなニュースサイトやメディアサイトでも、変動が起こっているはず。米Hitwiseが最近興味深い調査データを公表し始めている。

 米国の主要なニュースサイトやメディアサイトに飛来してくる総アクセスを先週調べた結果によると、Twitter.comからは全体の0.14%とごくわずかであった(Twitter関連トラフィックはTwitter.com以外からも多いので、実際はもっと比率は高いはず)。ちなみに、Facebookからは3.64%、Google Newsからが1.27%となっている。

 では、Twitter.comからのトラフィックがどこに向かっているのだろうか。カテゴリー別に比較したのが、次の表である。SNSやエンターテイメント・サイト(主に写真共有サイトや動画共有サイト)が、それぞれ全体の約30%と高いのが目立つ。ニュース/メディアサイトは全体のダウンストリームトラフィックの5%未満となっている。

TwittertoMediaHitwise201003b.jpg


 次に、Twitter.comからニュース/メディアサイトに向かったトラフィックが、どのWebサイトにどれくらい飛んだかを示している。なんと、Twitter.comからのアクセスが新興のニュースサイトHuffington Postがトップで、CNNやNYTそれにGoogle NewsやYahoo Newsよりも多いのだ。おったまげた結果である。
 
TwittertoMediaHitwise201003a.jpg


◇参考
・Twitter and News and Media Websites(Hitwise)
・フェースブックがグーグルニュースを追い抜く、メディアサイトへのトラフィックでも(メディア・パブ)
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posted by 田中善一郎 at 11:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2010年03月15日

過熱する「チャットルーレット」、2月には3000万人が利用したとか

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 Chatroulette(チャットルーレット)が、1か月ほど前から米国や欧州で大騒ぎになってきた。2月14日の記事で紹介したように,世界中からランダムに選ばれた見知らぬ人とビデオチャットを行えるサービスである。

 とんでもない画像が飛び出したりすることから物議を醸しているサービスでもあるが、そのハプニング性が受けたのか一段と人気が過熱しているようである。さらに、この話を盛り上げているのが、このサービスの仕掛け人が17歳のロシア高校生であることだ。その高校生Andrey Ternovskiyくんはこのほど学校を休んだままでアメリカに上陸し、ニューヨークとサンフランシスコを訪問中である。エンジニアやネットベンチャーの経営者、それにVCとも会っているようだ。

 その高校生とのインタビュー記事が、NYタイムズの記者ブログBitsで掲載されていたので,一部を紹介する。

Q:なぜChatrouletteを始めたの?
A:ランダムに選ばれたwebカム・ユーザーとビデオチャットを行えるサイトを探したのだが見つからなかったので、自分で作ることにした。

Q:作るのにどれくらいの日数がかかったの?
A:3日で作った。寝室にあった古いコンピューターを使ってね。

Q:それから、どうしたの
A:友人は乗ってこなかったので、Webフォーラムで利用者を募って20人のユーザーに使ってもらった。その20人をスタートにして、毎日、利用者が倍増していった。倍々ゲームで増え続けた結果、先月(2月)にはWebサイトへのユニークビジター数が3000万人に達した。今では、新規のユーザーが毎日100万人来てくれている。この勢いは止まりそうもない。

Q:母親は何と言っているの
A:やっているサービスを理解できないので、どうして学校に行かないのかと訝った。保守的な母親のために、高校に今も在籍していることになっているが。

Q:サービス名の由来は?
A:映画「The Deer Hunter」で出てきたロシアンルーレットから。

Q:チャットの相手として裸の人が現れたりするが
A:僕もそのようなビデオを好まない。そのために、 “Report”ボタンを付け加えた。“Report”ボタンで3回通報を受けた者は、サイトへのアクセスが禁止される。

Q:売却する可能性は。
A:僕のサイトを買いたいという人は多いが、真剣な話とは思えない。半年前なら売ったかもしれないが(サービスを始める前か?)、今は売りたくない。

Q:出資の申し出は?
A:まだビジネスプランが固まっていない段階では、資金の調達は考えていない。投資家がいなくても、今のところやっていける。サイトはピア・ツー・ピア技術を使っているので、Webサイトにはあまり金をかけなくても済む。

Q:プログラマーになりたかったのか。
A:いや、プログラマーであることには関心がない。いつも言語には傾斜していて、英語や中国語を学んできたので、通訳になりたいと思っている。

Q:あなたやChatrouletteは、これから何をやっていくつもりなの?
A:今構想中で、個人的にもどうしていくかわからない。ただし、すべてを変えていくことで議論している。NYやSFで人と会っているのも、アイデアを探すためと、次に何をすべきかを考えるためである。

Q:ところでモスクワにはいつ帰るの?
A:4月中旬に帰るための航空券は持っている。でも多分、帰らないだろう。



 Chatrouletteは、今後どう発展していくかが興味深い。すでに、Chatroulette Mapのように、Chatrouletteベースのアプリケーションも登場してきた。Chatroulette Mapは、Google Mapとのマッシュアップである。IPアドレスなどから、Chatrouletteユーザーが居る地図上の場所に、そのユーザーのチャットビデオの静止画が貼り付けられている。現在、世界の約3000点の場所に、静止画が置かれている。 Chatroulette Mapをズームインしていくと、ご近所さんが見つかるかもしれない。Chatrouletteの特徴である匿名性がどうなっていくのだろうか。 

Chat Roulette Map
chatroulettemap.jpg

 また、Chatrouletteの人気スクリーンショットも出始めている。たとえば、BuzzFeedの
The 24 Best Chat Roulette Screenshots [NSFW]とか、30 More Great Chat Roulette Screenshotsがおもしろい。


 また、Chatrouletteはとうとう、人気番組の「The Daily Show With Jon Stewart」でも紹介された。

The Daily Show With Jon StewartMon - Thurs 11p / 10c
Tech-Talch - Chatroulette
www.thedailyshow.com
Daily Show
Full Episodes
Political HumorHealth Care Reform




◇参考
・One on One: Andrey Ternovskiy, Creator of Chatroulette(Bits、NYTimes.com)
・New Site Unmasks Chatroulette Players(Bits、NYTimes.com)
・Chatroulette Dude: I Don’t Want to Sell. But I’d Like Google to Pay.(MediaMemo)
・17歳のロシア高校生が仕掛けた最もホットで奇妙なサービス“Chatroulette”(メディア・パブ)

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posted by 田中善一郎 at 07:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2010年02月19日

勢いが止まらないフェースブック,グーグルの背中が見えてきた

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 フェースブックの勢いが止まらない。米国市場ではそろそろ天井が近づいてきたと思っていたのだが,昨年の1年間を振り返ってみると,月間ユニークビジター数が倍以上も増えたのだ。昨年末には1億1000万人を超え,トップを走るグーグルの背中が見えてきたのである。

 comScoreのグラフからわかるように,今も一本調子でユニークビジター数が増え続けている。


comScore2009USDigital1.jpg

 米国のトップ10にランクされている他サイトと比較しても,フェースブックがずば抜けた勢いを誇示している。おそらく現時点では,グーグル,ヤフー,マイクロソフトの巨大3サイトとほぼ肩を並べる位置に付けてきたのではなかろうか。 

comScoreTop10.jpg
*単位1000人
*2009年12月のFacebookのユニークビジター数は1億1189万人


 Competeの調査では,2010年1月にフェースブックがヤフーを抜き去っている。1月のユニークビジター数は,

・グーグル:1億4784万人(前月比0.77%増)
・フェースブック:1億3362万人(前月比1.13%)
・ヤフー:1億3201万人(前月比1.08%減)

となっており,フェースブックがグーグルに肉薄している。先月に比べグーグルが約100万人増えたのに対し,フェースブックは約150万人も増やしてきている。両者の差が縮まっていきそう。

Unique Visitors:Google vs Facebook vs Yahoo
FacebookGoogleYahoo201001.jpg


 このように,フェースブックのユニークビジター数が勢いよく増えているが,同時に注目すべきはビジターの活動が一段と活発化していることだ。次のグラフは,各月のユーザーのインターネット接触時間のうち,フェースブックやグーグル,ヤフーのそれぞれに滞在している時間の比率を示している。フェースブックだけが目覚ましい勢いで増えてきている。つまり,フェースブックサイトに接触している時間の割合が増えているのだ。

FacebookYahooGoogleAttention.jpg

 以下のcomScoreの表では,この1年間でユニークビジター数が2倍近く増えたのに対し,1日のビジター数は3倍以上も増えている。毎日の平均ログイン率が,08年12月の24.6%から09年12月の33.7%と高くなっている。また各ビジターの平均の滞在時間,閲覧ページ数,訪問回数なども増えている。単にビジター数が増えただけではなくて,一人一人のビジターの活動がますます活性化しているのであろう。

comScore2009USDigital2.jpg

 次は,フェースブックユーザーの年齢構成である。インターネットユーザーの年齢構成に近付いている。米国ではフェースブックがリアル世界とかなり連動した形で根付いてきているようである。

comScore2009USDigital3.jpg


 フェースブックは海外でも急ピッチで展開している。同社の発表データによると,世界のアクティブユーザー数は4億人を超えており,その半分の2億人が毎日ログインしているという(ほんとうかな?)。4億人のうちの70%が,米国外のユーザーである。世界の100か国で,フェースブックがその国のトップSNSとなっている。下のSNS世界地図のように,北米,西欧,南米(ブラジルを除く),アフリカ,インド,オーストラリアの市場を,フェースブックがほぼ支配している。

Facebookの統計データ(FacebookのPress Roomより)
Facebook1002Statistcs.JPG

SNSの世界地図(ソース:Vincos)

FacebookWorldMapSNS.JPG


 このように,フェースブックが大躍進しようが,フェースブック対グーグルの競争が激しくなろうが,日本市場では今のところほとんど大きく影響しないのだが。

*追記:Nilsenから2010年1月データが出ていたので,貼っておきます

FacebookNielsen1001.jpg
ソースは“Facebook Users Average 7 hrs a Month in January as Digital Universe Expands”




◇参考
・comScore Releases “The 2009 U.S. Digital Year in Review”(プレスリリース)
・We’re Number Two! Facebook moves up one big spot in the charts(Competeの公式ブログ)
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posted by 田中善一郎 at 08:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2010年02月17日

グーグル時代からフェースブック時代へ,ネット・トラフィックの主役交代か

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 グーグルの黄金時代に陰りが見え始めているのかも・・・。

 ここ数年,オンラインサービスはグーグルが主役であった。少なくとも米国や欧州では,ネットユーザーの多くがググることからスタートして,目的サイトにアクセスしている。そのためネットビジネスを展開しているサイトも,グーグルの検索エンジン対応のSEOが欠かせなかった。

 ネット・トラフィックの流れを,ほとんどグーグルが仕切っていたのである。ところがこの半年近くの間に,その流れに異変が起こったのだ。急成長を続けるフェースブックが,ネット・トラフィックの主流にのし上がろうとしているのである。

 その異変を伝える衝撃的なレポートがCompete社から出た。そのレポートによると,YahooやMSN,AOLのようなポータルサイトへのトラフィックの流入元が,検索エンジンよりもSNSが多くなってきたのである。

 09年12月のトラフィック調査によると,YahooやMSN,AOLへのWebトラフィックの15%が,フェースブックとマイスペースからであった。内訳を見ると,フェースブックが13%でマイスペースが2%である。そして驚くのは,主要ポータルサイトのトラフィックのうちGoogleからがわずか7%しか占めていないことである。7.61%を占めるeBayよりも少ないのである。

 Webトラフィックの発信元の主役が,検索サイトからSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サイト)へと変わろうとしているのだろう。欧米では,検索市場はグーグルが独占しSNS市場はフェースブックが独占している。つまり,ネットの主役が,グーグルからフェースブックに交代していくのかも。

 どうして,このような現象が発生したのだろうか。ショッピングをしたり情報を収集するときに,これまではグーグルなどの検索エンジンで目的(destination)サイトを探していた。だが,最近は変わってきた。SNSでショッピングからニュースまでのあらゆる情報を,友人や家族との間で共有するようになってきた。友人や家族の行動を参考にして,アクセスする目的サイトを選ぶようになっているのだろう。機械的な検索エンジンの結果よりも身近な知り合いの意見を重視し始めている。

 目的サイト側も,検索エンジン対策だけではなくて,SNS対策にこれまで以上に力を入れ始めている。たとえば,税金申請ソフトのTurboTaxもフェースブック上で,プログラムのレビューを伝えたり税金申請の疑問に答えている。TurboTaxの2000万ユーザーの半分がフェースブック会員で,それぞれ平均して150人の友人と情報を共有している。

 また一般ユーザーが,ネット接触時間のうちオンライン検索に費やする時間は5%程度である。残りの95%の時間を目的サイトで費やする。目的サイトとしてのファースブックの勢いも見逃せない。ユーザー数がこの1年間で2倍になったが,各ユーザーの平均滞在時間が2倍にもなっている。

 このような検索エンジンからSNSへの流れの動きに,グーグルもあせりを隠せない。グーグルの2009年・年次報告の中でも,競合者として名指しでフェースブックを挙げていた。「Google Buzz」を立ち上げたのも,フェースブックの流れを阻止し,SNS機能を取り込みたいからである。


◇参考
・Facebook Now Responsible For Majority Of Web Portal Traffic(All Facebook)
・Facebook directs more online users than Google(SFGate)
・Facebook Sent More Traffic to Yahoo & MSN Than Google: Is It Bad SEO?( Search Engine Roundtable)
・Google Sees Facebook, Amazon, Kayak As Competitors(DOW JONES NEWSWIRE)
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2010年02月05日

米調査:若年層のブログ離れが進み,老いも若きもFacebookへ

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  米国ではこの2〜3年,若年層のブログ離れが進み,一方で若年を含む全年齢層でSNS利用が増えてきた。これは米PEW(Pew Internet & American Life Project)から公表された,若年層と成人層のソーシャルメディア利用調査から明らかになった。

  オンラインユーザーの若い成人(18〜29歳)のうち24%の人が,2007年12月にはブログを利用していたが,2年後の2009年には15%に減った。若年層でブログ離れが急速に進んでいる。だが,30歳以上の成人では逆にブログの利用が進んでおり,07年の7%から09年の11%へと増えてきた。

PEWBlog2009.jpg

  SNSの利用は,全年齢層にわたってますます盛んになっている。特に若年層に幅広く浸透している。10代のネットユーザーのSNS利用者の割合は,06年の55%から08年の65%,さらに09年には73%と跳ね上がっている。若い成人層(18〜29歳)でみると,ネットユーザーの72%もがSNSを利用している。30歳以上の成人層でも,SNS利用者は40%を超えてきている。

 SNS利用の特徴としては,複数のプロフィールを持つSNSユーザーが増えてきたことだ。オンタイム用とかオフタイム用とか趣味別で使い分けているのだろう。次のグラフは,SNS用プロフィールを持っているユーザーが,どの主要なSNS(Facebook,Myspace,LikdIn)を使っているかの調査結果である(09年9月調査データより)。若い成人層では,FacebookとMySpaceの両方に加入しているユーザーが圧倒的に多い。だが,30歳以上の成人ユーザーでは,MySpaceの割合がぐんと減っている。一方,Facebookの割合が高い。つまり,すべての年齢層で,Facebook利用が浸透しているのだ。

PEWSNS.jpg


 Twitterのようなリアルタイム更新サービスを利用している割合は次のグラフのようになる。そろそろ頭打ちなのか,それとも再び普及に弾みがつくのか。

PEWTwitter2009.jpg


 インターネット先進国の米国では,もうインターネット利用率はもう伸びないと思ったのだが,モバイルの更なる普及に伴い,若年層を中心にインターネット利用者は以下のグラフのように増え続けている。


PEWInternetUse2009.jpg


 この調査のフルレポートは,こちらで(もちろん無料)。



◇参考
Social Media & Mobile Internet Use Among Teens and Young Adults(PEWResearchCenter)
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2010年01月23日

高成長続く世界のソーシャル・メディア・サイト,一方で淘汰も

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 世界のソーシャル・メディア・サイトはまだ発展途上の段階のようだ。

 SNSのトラフィックも勢いづいており,一人当たりの2009年12月の月間利用時間が5時間35分と,1年前に比べ82%も増えた。また同月の月間ユニークユーザー数は3億743万人で,前年比27%の増加であった。これはNielsenの調査データで,過去3年間の推移のグラフを以下に。

SNSNielsen09.jpg

 ただし,特定のサイトにトラフィックが集中する傾向が強まっている。たとえば,09年12月におけるSNSのユニークユーザー数が3億743万人となっているが,そのうちの67%の2億690万人はFacebookのユニークユーザー数である。

 特に米国市場で見ると,特定サイトの集中は顕著である。一人当たりの利用時間も急増しているが,以下のグラフでも明らかに,FacebookとTwitterが爆発的に訪問ユーザー数を増やしており,逆にその他の有力サイトは頭打ちかあるいは減り始めている。急速に淘汰が進んでいる。

FacebookTwitter.jpg

 次に国別のソーシャル・メディア・サイトのユニークユーザー数と一人当たりの利用時間(滞在時間)を以下に示す。日本はどうして一人当たりの利用時間が少ないのだろう?

SNSCountry09.jpg


 ただNielsenの今回のソーシャルメディアのトラフィック調査で,グローバルが対象になっているのに,肝心の中国と韓国が抜けているので拍子抜けする。新しいインターネットサービスのコンセプトや立ち上げは米国がまだまだ中心であるが,市場の観点からこれからはアジアがけん引役となる。特にソーシャルメディアとなれば,中国抜きでグローバルの動向を語れない。

 ちなみにpingdomが先日発表したInternet2009のデータから,世界各州のインターネットユーザー数を以下に掲げる。

738,257,230 – Internet users in Asia.
418,029,796 – Internet users in Europe.
252,908,000 – Internet users in North America.
179,031,479 – Internet users in Latin America / Caribbean.
67,371,700 – Internet users in Africa.
57,425,046 – Internet users in the Middle East.
20,970,490 – Internet users in Oceania / Australia.

 アジアが圧倒的に多く,さらに今後とも増え続けるのが中国を中心としたアジアである。



◇参考
・Led by Facebook, Twitter, Global Time Spent on Social Media Sites up 82% Year over Year(nilsenwire)
・Internet 2009 in numbers(pingdom)
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posted by 田中善一郎 at 15:06 | Comment(3) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2009年12月02日

女性優位が進むソーシャルネットワーク

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 米国の主要SNS(ソーシャル・ネットワーク・サイト)では,女性ユーザーが男性ユーザーよりも多い。今最も旬のSNSであるFacebookではユーザーの57%が女性,またTwitterでは59%が女性である。

 これは,Pingdomが Google’s Ad Planner serviceを使って,米国の代表的なSNSの19サイトのデモグラフィックデータを調べた結果である。19の各サイトのユーザーの男女比は次の表の通りである。

SNSMalevsFemale.jpg

 19サイトのうち16サイトでは、女性ユーザーが男性よりも多い。Bebo,MySpace,ClassmatesのSNSは,女性比率が64%〜66%と高い。ビジネスパーソン向けのLinkdInでも女性が多い。男性比率が高かったのはSlashdot,Reddit,Diggの3サイトだけで,マニアックな男性が多く利用しているということか。


◇参考
・Study: Males vs. females in social networks(Royal Pingdom)
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posted by 田中善一郎 at 21:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2009年11月28日

米政府の組織から上院/下院議員まで,競ってツイッターで情報発信

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 アメリカの政府関連組織は議員も含めて,ツイッターを利用した情報発信に意欲的だ。

 アメリカ政府関連のツイッター・アカウントの一覧集としては,このサイトが多く集めてくれている。ホワイトハウスを筆頭に国防総省,農務省,商務省,保健社会福祉省,エネルギー省 ,海外のアメリカ大使館,NASAなどが公式にツイッター・アカウントを持っている。多くの議員もつぶやいている。

 これまでのところつぶやくのが最もお好きな省は,国防総省のようだ。同省では,統合参謀本部(@thejoinsutaff)や陸軍(@usarmy),海軍(@NavyNews)からあの第7艦隊(@US7thFleet)までがツイッターアカウントでメッセージを発している。

 もっともフォロワー数が多いのは,やはりホワイトハウスのアカウント(@whitehouse)である。約150万人がフォローしている。

TwitterWhitehouse.jpg

 そのホワイトハウスがこのほどフォローしているリスト(@whitehouse/usg)を作成した。現在,41アカウントを選んでいる。そのメンバー一覧はこちらで。


◇参考
・USGovernment(Twitter Fan Wiki)
・The White House Posts a “Twitter List” of Selected Government Twitter Feeds(ResourceShelf)
・Making A List, Checking It Twice(The White House Blog)
・U.S. Government RSS Library(USA.gov)

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posted by 田中善一郎 at 09:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2009年11月04日

ソーシャルWebの台頭により企業サイトが目的地でなくなる

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 インターネット上のトラフィックの流れが変わってきている。

 Google Trendsで,主要サイトのユニークビジター数のトレンドを眺めてみた。過去2年半の間で,主要Webサイトに世界中から訪れるユニークユーザー数がどう変化しているかを調べてみた。

 以下のグラフより,企業サイト,メディアサイトそれにポータルサイトも,ユニークビジター数が減る傾向にある。ネット調査会社のデータでは,必ずしもこれほどまでユニークビジター数が下降していないが,伸び悩んでいるのは確かである。一方で有力なソーシャル系サイトは,たとえばFacebookやTwitter,Tumblrなどの勝ち組サイトは,もの凄い勢いでユニークビジター数を増やしてきている。

 どうもユーザーが,企業サイトやメディアサイトをデスティネーションサイト(目的地)と見なくなっており,それに代わってソーシャル系サイトに向かっているようだ。  



●企業サイト ↓
trendsCocacola0911all.jpg

trendsDell0911all.jpg

trendsHonda0911all.jpgtrendsNike0911all.jpg

trendSony0911all.jpg


●メディアサイト ↓
trendsNYT0911all.jpg


trendsBBC0911all.jpg


●ポータルサイト ↓
trendsYahoo0911all.jpg

trendsMSN0911all.jpg



●ソーシャルネットワーキングサイト ↑
TrendsFacebook0911all.jpg

trendsTwitter0911all.jpg

trendsTumblr0911all.jpg


 上の企業サイトで取り上げたCoca-ColaやDell,Honda,Nike,Sonyは,以前からWebサイトでのPRなどの活動に力を入れてきた企業である。確かに,こうした会社のバイラルビデオを何度か見てきた覚えがある。だが,企業サイトに直接訪れてビデオを視聴したことはほとんどない。YouTubeの投稿ビデオをブログやSNSを介して視聴したからだ。

 すでに企業サイトもメディアサイトも,必ずしも自社サイトでユーザーを囲い込もうとはしていない。RSSフィード,ウィジェット,YouTubeのブランドチャンネル,Facebookのファンサイト,Twitterアカウントなどなど,いろんなチャンネルを介してユーザーが企業のメッセージやメディアの記事と接することができるようにしている。

 またユーザーの間では,企業サイトの情報やメディアサイトの記事を与えられたままではあまり信頼しなくなってきている。それよりも友人や特定の人のフィルターを通した形で情報や記事を信頼する傾向が強まっている。このため最近では,一般企業だけではなくて新聞や雑誌などのメディアもこぞって,ソーシャル系サイトにブランドチャンネルを置くようになっている。たとえばFacebookのFanサイトには,米国の有力な新聞や雑誌が相次いで特設ページを開設している。そのファンになれば,友人たちがどの記事に注目しているのか,どのような意見を持っているのかがわかる。

 上のグラフを見ていると,企業サイトやメディアサイトを目的地としてアクセスしていたユーザーが,向きを変えてFacebookにドッと訪れているように思えるのだが。Facebookは3億人を超えるアクティブユーザーをかかえ,今も勢いよく増加している。ある一日にログインするユーザー数が半数の1億5000万人であるからすごい。さらに驚くのはFacebookでの,ユーザー1人当たりの滞在時間がこの1年間で数倍近く急増していることだ(逆に新聞社サイトでは減っている)。

 こうした動きから,企業サイトやメディアサイトの必要性がなくなりつつあるのではとの声も。Web2.0時代はGoogleの天下であったが,来るWeb3.0時代はFacebookが主導権を握るのかな。それにひょっとしたらTwitterも割り込んでくるかも。


◇参考
・visualizing the decline of the destination web, the rise of the social web(supercollider)
・Will Facebook (all but) replace corporate websites?(O'Reilly Community)

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posted by 田中善一郎 at 12:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2009年10月31日

ツイッターでつぶやかれたブランドのトップ50とは

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TweetedBrands091030.jpg

 ツイッター(Twitter)で最もつぶやかれたブランド名はなに?

 TweetedBrandsでは,過去24時間にtweetされた(つぶやかれた)ブランド名のトップ50が上のように掲載されている(クリックで拡大表示可能)。

 上位はネット分野のブランドが圧倒的に多い。ネット分野の企業名とかサービス名や製品名である。日本のブランドはSonyとCanonとHondaの三つ。

 この結果からも,Twitterのユーザー層が読み取れる。だが米国では女性ユーザーの割合が高いのに,女性が好むブランドは現れていない。つぶやいている内容が男性とは違うのかな。
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posted by 田中善一郎 at 14:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2009年10月30日

ソーシャルゲームのスタートアップ企業が目白押し

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  FacebookなどのSNSを舞台にしたソーシャルゲームが爆発的に普及している。それに合わせて米国のバーチャルグッズ市場も急成長しており,InsideVirtualGoods.comによると,今年の米市場での売上高は昨年の倍以上の10億ドルを超えるという。

USVirtualGoodsMarket.jpg

  この急拡大しているバーチャルグッズ市場に参入するソーシャルゲーム開発メーカーが後を絶たない。Silicon Alley Insiderが発表したスタートアップ企業のランキングでも,ソーシャルゲーム開発ベンチャーが目白押しである。以下は,Silicon Alley Insideが,各ベンチャー企業の今年の売上高を予測し,そこからはじき出したバリュエーションである。

SocialGameMaker.jpg

 破竹の勢いでトップを走るZyngaに,PlayfishとPlaydomを加えた3ベンチャーが,現在のソーシャルゲーム開発の三羽ガラスである。Facebook上でのバーチャルグッズの売上の80%が,サードパーティーのアプリケーションから生まれているという。

 Zyngaは来年の上場を狙っているようだし,TechCrunchの記事によるとPlayfishは4億ドルでEAに買収済みかも。ともかく,ソーシャルゲーム界隈は,以下のホームページからもわかるように,活気に満ちている。

SocialGameZynga.jpg


SocialGameMiniclip.jpg


SocialGamestardoll.jpg




◇参考
・有望スタートアップ企業の価値はどれくらいか(メディア・パブ)
・Virtual goods sales to hit $1 billion in 2009 as social games pay off big(GamesBeat
・The SAI 50+: World's Most Valuable Internet Startups(Silicon Alley Insider)
・巨大化するソーシャル・ゲーム―ただしダークサイドにご注意(TechCrunch Japan)

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posted by 田中善一郎 at 08:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2009年10月22日

月間ユーザーが6000万人超えたソーシャルゲームFarmVille,でも稼げているのだろうか

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 ソーシャルゲーム開発のZyngaの快進撃が進む。先ほど(日本時間09年9月22日8時半)調べてみると,同社ゲームの月間アクティブユーザー数が169,574,531(1億6957万)人となっていた。

 だが気になるのは経営状態。YoutubeもFacebookもユーザー数は爆発的に伸びているが,それに応じて収益化が軌道に乗っているとはいえない。Zyngaは設立して2年ちょっとのベンチャーで,従業員数も100人ほどとちっぽけであるが,どれくらい稼いでいるのだろうか。

 未上場のため売上高などは発表していないのだが,あるサービスから売上の一端が見え始めた。

 同社で最も人気の高いゲームは,農場系のFarmVilleである。以下の表でも明らかなように,ソーシャルゲームで断トツの人気である。

Zynga091022.jpg

 農場系ゲームでは後発であったが,今でも急成長しており,今週に月間アクティブユーザー数が6000万人を超えた。

FarmVilleNov2009.jpg


 そのFarmVilleで“Sweet Seeds for Haiti”のハイチ向けの寄付活動を実施したのだ。不安定な政治状況下で,生活がますます厳しくなっているハイチに,特に子供たちに食糧などの支援を行っうことになった。FarmVilleの農場で蒔く(まく)さつまいもの種を購入すると,半分がハイチの寄付金となる。つまりバーチャルの種の購入金で,リアルの食料を寄付する。


ZyngaSweetSeedsForHaiti.jpg

 その寄付活動について,今週の火曜日にZyngaが次のように発表した。$427,000 をハイチの子供に寄付することを公表したのだ。ということは,ユーザーは倍の854,000ドルを,その寄付サービスに3週間で費やしたことになる。

 このことからも,有料課金サービスは軌道に乗っているとみてよさそうだ。Silicon Alley Insiderによると,Zyngaの2009年度の売上高は,1億ドルから2億ドルの範囲を推定している。黒字化に転じていると見られている。

◇参考
・Zynga Discloses (Some) Revenues!(Silicon Array Insider)
・Zynga donates $487,500 to Haiti's children(vatornews)
・Popular FarmVille Game Raises $487,500 For Children in Haiti(Zynga)
・FarmVille Surges Past 60 Million Monthly Users(All Facebook)
・ソーシャルゲーム開発のZynga,爆発的な伸びが「どうにもとまらない」(メディア・パブ)
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posted by 田中善一郎 at 10:16 | Comment(2) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2009年10月15日

NASA,スペースシャトル発射の見学に「つぶやく」人を100人招待

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  NASAのTwitter(ツイッター)@nasaにフォローしている人は,NASAが催すTweeetupに参加して,11月12日のスペースシャトルの発射を見学したり.シャトルの技術者や開発者,宇宙飛行士,マネジャーと話し合うことができるかもしれない。

  以下は@nasaが10月14日につぶやいた内容である。11月11日と12日の2日間に催すTweetupの案内である。

NASATwitter0911Tweetup.jpg

  そこでリンク先に飛ぶと,Tweetupの詳しい案内が示されている。NASAが11月11日と12日の2日間,フロリダ州ケネディー・スペース・センターでTweetupを催し,100人のツイッターを招待する。申し込みは10月16日から。申し込み資格は18歳以上。米国市民でなくても申し込める。 


SpaceShuttleMissionSTS129.jpg

 実際のシャトル打ち上げに立ち会ったり,シャトルのエンジニアや宇宙飛行士と話し合えるのだから,招待を受けた100人はTwitterでつぶやきまくることになるのだろう。

 NASAはシャトルの予算を確保するためにも,米国民や海外からの支持が欠かせない。そのためには,シャトルに対する関心が冷めていくのを食い止めたい。だがマスメディアの記者にとってシャトル打ち上げはマンネリ化したイベントになってきているのでは。それとは別に,100人のツイッターにシャトル発射を見学させたり宇宙飛行士などと会話の機会を与えて、思う存分つぶやいてもらったほうが,世界中の多くの人にシャトルへの関心を高めることになるはず。

 マスメディアからソーシャルメディアへ。NASAのマーケターも,よくわかっているようだ。


◇参考
・NASA Launches Tweetup For Space Shuttle Atlantis Liftoff in Florida(NASA)
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posted by 田中善一郎 at 23:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2009年10月07日

仕事中のツイッターやフェースブック,54%の米企業が全面禁止

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 米国の多くの企業では,仕事中にTwitterや Facebook , MySpaceなどのソーシャル・ネットワーキング・サイトへのアクセスを禁止している。

 Robert Half Technologyは,従業員が100人以上の米企業1400社のCIO(chief information officer)を対象に調査を実施し,
“Which of the following most closely describes your company’s policy on visiting social networking sites, such as Facebook, MySpace and Twitter, while at work?”と質問したところ,次のような結果になった。

54%:Prohibited completely  
19%:Permitted for business purposes only 
16%:Permitted for limited personal use
10%:Permitted for any type of personal use
1%:Don't know/no answer

 54%の米企業では,仕事中でのSNS利用を完全に禁止していた。利用を許可している企業も,仕事のための利用に限定したり(19%),あるいは特定の個人利用(16%)に限っていた。


◇参考
WHISTLE - BUT DON'T TWEET - WHILE YOU WORK
A Majority of Companies Prohibit Social Networking on the Job, CIO Survey Reveals
(Robert Half Technology)

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posted by 田中善一郎 at 22:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2009年10月06日

女性支配が進むソーシャルメディア

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 リアルの世界だけではなくて,ネットの世界でも女性が主導権を握りそうだ。というかネットの世界において,女性優位がより鮮明になってきたと言うべきなのかも・・・。

 リアルの世界の伝統マスメディアでは男性が威張ってこれたかもしれないが,ネットの世界のソーシャルメディアでは女性支配が進んでいる。 Information is Beautifulがまとめたグラフと,BrianSoliがまとめた表からも明らかなように,アメリカではほとんどのソーシャルメディアで女性利用者が多い。今や旬のFacebookやTwitterでは,女性比率が57%である。最新のGoogle Ad Plannerで調べると,Facebookでは58%,Twitterでは59%と,さらに女性比率が増えている。

SocialMediaInformationsBeautiflu.jpg
(ソース: Information is Beautiful)


SocialMediaBrianSolis.jpg
(ソース:BrianSolis,Google Ad Planner)


 伝統的なマスメディア企業が,オンラインで苦戦しているのは,相変わらず男性をターゲットにして,ソーシャルメディアを見下しているせいかも。アメリカ家庭の購入決定権は8割が主婦が握っているそうだから,女性支配が進むソーシャルメディアをもっと重視しなければ。


◇参考
・Women use social media more than men: what’s news orgs’ response?(NiemanJournalismLab)
・WHO RULES THE SOCIAL WEB?(Information is Beautiful)


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posted by 田中善一郎 at 10:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
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