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2009年04月29日

Twitterユーザー、熱しやすく冷めやすい

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 Twiiterユーザーは、熱しやすく冷めやすいのかもしれない。

 ブームに乗ってTwitterユーザーはこの3月にほぼ倍増した。だが、飛びついたものの、すぐに去る人も多いのか。Nilsen onlineがインターネットトラフィックを測定した結果、明らかになったという。それによると、Twitterユーザーの60%以上が、加入した social networking siteを1か月で止めてしまっているという。Twitterユーザーのretention rate(リテンション率:再訪問率),つまり1か月前にサイトを訪れたユーザーが再び同サイトを訪れる割合が40%ということだ。60%のユーザーが1か月で離れていく。

 現在のTwitterのようにユーザーが爆発的に増えていた時期には、FacebookやMySpaceのリテンション率はTwitterの倍近くあったと、Nielsenの David Martinは語る。FacebookやMySpaceのリテンション率は、今でも70%近いという。

 中毒者と言われるほどTwitterには熱烈なユーザーがいる。一方で多くのユーザーはTwitterを試したものの、140字のミニブログだけでは面白さを実感できずに去っていくのだろうか。


◇参考
・Twitter Quitters Post Roadblock to Long-Term Growth(nielsen wire)
・Many Twitters are quick quitters, finds study(Reuters)

タグ:twitter

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posted by 田中善一郎 at 22:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2009年04月23日

新聞社サイトのコンテンツを活用したマッシュアップ・アプリとは

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 新聞社サイトにもオープンプラットフォーム化の波が押し寄せている。API (Application Programming Interface)を介して,新聞コンテンツを外部に開放する動きである。第三者でも、新聞社コンテンツを使ったアプリを開発できるようになる。

 マッシュアップ・アプリケーションのポータルサイトProgrammableWebにも、新聞社サイトの公開APIを使ったマッシュアップ・アプリがまとめて紹介されている。その幾つかを取り上げてみた。

 オープンプラットフォーム化で先行する英Guardianのサイト(Guardian.co.uk)と米NYTのサイト(nytimes.com)の例を見ていこう。最初は、Guardian APIの利用例から。

 Guardian Trendsは、Guardian APIとGoogle Visualization APIを用いたマッシュアップ・アプリである。ロンドンのソフトウエア技術者Stephen Elliottが開発した。特定のキーワードに関するGuardian記事本数を月別にグラフ表示するアプリで、月毎に該当記事の見出しも表示できる。その記事見出しをクリックすると、Guardianサイトに飛び記事全文が閲覧できる。

 このGuardian Trendsを実際に使ってみた。2008年1月から2009年3月までの範囲で、Facebookに関する記事本数とTwitterに関する記事本数をグラフ表示させてみた。ニュース登場回数で、Twitterがこの3月にFacebookを追い抜いている。

GuardianTrendsFacebookTwitter1.JPG

  続いて、Japan、China、Indiaをキーワードとした記事本数を、2005年から現在までトレースしてみた。2006年6月を除いて、日本に関する月間記事本数はいつも、中国やインドに関するニュース記事本数よりも少ない。

GurdianTrendsJapanChinaIndia.jpg

 上のGuardian Trendsページには、Googleから配信された広告が掲載されており、また同ページの記事見出しからGuardian.co.ukへのリンクも張られている。つまり、APIでリソースを外部に提供しているGuardianやGoogleにとっても、収益をもたらすサービスとなっている。


 次は、New York Timesの公開APIを用いたマッシュアップ・アプリの例を。NYTは多種のAPIを公開している。その中の一つのNYT Article Search APIを利用したアプリが、Suburbifiedである。NYT記事と地図情報とをマッシュアップしたアプリ。地図情報には、 OpenStreetMapを利用した。過去10年間のNYTニュース記事を地図上にマッピングしている。

 別のアプリReading Radarは、NYT Best Sellers APIとAmazon eCommerce APIをマッシュアップしている。誰もが思いつくアプリだが、便利である。

 新聞社サイトのようなメディアサイトは、賞味期間の短いフロー情報だけではなくて、デジタルアーカイブ化が進むストック情報を用いた収益ビジネスも開拓していく必要がある。サイトをオープンプラットフォーム化すれば、埋蔵しがちなストック情報を活かす収益ビジネスを第三者が編み出してくれるかも。


◇参考
・Best New Mashups: Guardian, Pandora, and Android(ProgrammableWeb)
・新聞社サイトもオープンプラットフォーム時代へ、英Guardianが挑戦(メディア・パブ)
タグ:新聞

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posted by 田中善一郎 at 08:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2009年04月20日

100万フォロワー競争で一段と過熱化するTwitterブーム

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 Twitterアカウントのフォロワー数100万人突破を競う「Ashton Kutcher 対 CNN Breaking News」の戦いは、17日にタッチの差でAshton Kutcherが勝利をおさめた(詳しくはこちらで)。

 メディアで広く取り上げられたこともあって、この仕掛けられた戦いの成果は大きかった。俳優Ashton KutcherとニュースサイトCNN Newsが脚光を浴びただけではなくて、Twitter人気を一段と盛り上げることになった。

 Google Trendsでもはっきりと現れた。今年に入って、キーワードTwitterの検索件数とTwitter関連ニュース記事件数が急激に増え始めていたが、17日にはそれらの件数がさらに大きく跳ね上がったのだ。


TwitterGoogleTrends090417.JPG

 100万人の大台に乗せた17日からの3日も経過していない現在(日本時間の20日夜)、Ashton Kutcherのフォロワー数は124万3079人、CNNのフォロワー数は110万2994人とさらに増えている。ちなみにAshtonの16歳年上の姉さん女房であるDemi MooreのTwitterアカウント(mrskutcher)のフォロワー数も65万6111人と凄い。
タグ:twitter

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posted by 田中善一郎 at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2009年04月16日

話題作りや人気取りに、Twitterが恰好のツールに

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 話題作りには、旬のTwitterを絡ませると盛り上がるようだ。

 俳優のAshton Kutcher(Demi Mooreとの結婚でも話題に)がTwitterの人気コンテストでCNNと競っている。Ashton KutcherのTwitterアカウントのフォロワー数が94万1852人に対し、CNN Breaking Newsのアカウントが95万9198人と、100万人突破を前に激しいつばぜり合いを演じているのだ(フォロワー数は4月16日現在)

 まずは、Ashton KutcherがCNN創業者のTed Turnerに挑戦状をたたきつけた。その時のビデオがこれである。



 この挑戦状に対してCNNは、なんと大物ブロードキャスターのLarry Kingが、受けて立つ。そのビデオが次の通り。



 Ashton KutcherもCNNも、ショー化した喧嘩をTwitterを利用して仕掛けたのだが、本当に人気とりに結びつくかどうか・・・。
 

追記:
日本時間の17日朝にはフォロワー数が、Ashton Kutcherは98万3758人、CNNが98万3269人。まもなく100万人突破競争の決着がつく。

そして、米国で絶大な影響力を持つTV司会者Oprah Winfreyまでが、この戦いを盛り上げる(彼女についてはこちらで紹介)。彼女のFacebookページでも以下のように案内したように、今日(17日)の The Opera Winfrey Showに、Ashton Kutcherが生出演することになった。さらに、WinfreyもTwitterアカウントを開設した。この番組で、全米にTwitterの存在が知れ渡ることになるのだろう。

OprahWinfreyTwitter.JPG





追記2:
日本時間の17日夕方には、Ashton Kutcherが勝利宣言を。
AshtonVictory.JPG

勝利の瞬間を伝えるビデオまでも。






◇参考
・Ashton Kutcher challenges CNN to Twitter popularity contest(CNN.com)
・CNN Acquires CNNbrk Twitter Account With Nearly 1 Million Followers(Silicon Alley Insider)

タグ:twitter

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posted by 田中善一郎 at 21:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2009年04月15日

議員や政党の「つぶやき」を集約した“TweetMinster”

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  英政治に関するTwitterストリームをアグリゲートするサービスを、TweetMinsterが始めた。

  英国下院議員(MP)や候補者(prospective candidates)、政党、議会、省庁、ダウニング街(Downing Street)などが発するTwitterストリーム(つぶやき)や会話をアグリゲートするサービスで、ワンストップで英国政治に関するリアルタイムのフロー情報が得られるようになる。TweetMinsterの共同設立者のAlberto Nardellは、同サービスを“social Bloomberg for UK politics”と売り込む。議員や政党もこれからは、ネット上で呟(つぶや)いたり囁(ささや)かなえればならないのかも。このサービスがすぐに離陸するとは思えないが、このように特定分野に絞ったTwitterストリームをアグリゲートするサービスは、これからいくつか登場しそうだ。

  ちなみに、TwitterMinsterのTwiiterによると、すでに44人の英国下院議員(MP)がTwitterでつぶやいているそうな。昨年12月の5人から大幅に増えた。内訳は、62% are Labour, 18% are Conservatives and 18% are Lib Dem, while 3% are “other”. となっている。労働党議員はTwitterがお好きなようである。以下は、Twitterを使っているMPリストの一部である。

tweetminster.JPGTweetMinster



◇参考
・TweetMinster launches a “Social Bloomberg for UK Politics”(プレスリリース)

タグ:twitter

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posted by 田中善一郎 at 14:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2009年04月09日

これからのWeb2.0サービスの中核ユーザー、若年層から中高年層へ?

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  皆が一斉に言い出した。Web2.0はもう終焉したと。少なくともバズワードとしてのWeb2.0は死語となってきた。

  ところが勝ち残ったWeb2.0サービス組の中には、2年ほど前の全盛期を上回る爆発的な成長を今年に入っても続けている。なぜか?

  1昨年ほど前までは、Web2.0サービスに参加していたのは、ギークとかアーリーアダプターと呼ばれる、少々マニアックな先進ユーザーが中心であった。その後、見るだけのROMユーザーも加わり、Web2.0サービス市場のすそ野が広がっていった。だが昨年あたりからネット先進国においては、Web2.0サービスも新鮮味がなくなり、また安定した広告収益モデルが確立できないこともあって、停滞感が漂ってきていた。

  そうした中で、やたらに元気なのがFacebookとTwitterである。以下のグラフでも最近の勢いが読み取れる。Facebookはこのほど、会員数が世界で2億人を突破したと明らかにしたばかり。Twitterのユニークビジター数も年間で10倍ぐらいの勢いで増えており、Compete社の調査によると3月のユニークビジター数が1000万人を超えた。


FacebookUser0903.jpg


TwittercomScore0902.jpg

 FacebookやTwitterが勢いを加速化させている要因としては、海外市場の進出と、中高年層ユーザーの急増があるようだ。

 Facebookの会員2億人の7割が、米国外のユーザーが占めるようになってきた。Twitterも、上のグラフからも分かるように、海外ユーザーの利用が際立って伸びている。

 それに興味深いのは、飽和しつつあると思われていた米国内での利用も、実は今も急成長していることである。それは、中高年層ユーザーがドッと飛びつき始めたからだ。10日ほど前の記事で紹介したように、35歳以上の米Facebookユーザー数が、最近の60日間だけで何と一気に倍増したというから驚きである。Facebookの新規登録会員の中心は、米国内では明らかに35歳以上に移ってきているのである。

 また、comScoreが発表したTwitterユーザーのデモグラフィックデータ(人口統計データ)からも明らかなように、35歳以上の中高年層が24歳以下の若年層よりもTwitterにはまっているようである。

comScoreTwitterOlderAge0904.jpg

 どうして米国では、若者よりも中高年層がFacebookやTwitterに飛びつくようになってきているのだろうか。ひとつに一部の若者たちの間で、Facebook疲れやTwitter疲れが目立ち始めているという。若者は、もっとリアルの世界で飛翔すべきだろうから、傾向としては悪くない。それに対して、年を取るにともないリアル世界での行動範囲が狭くなりがちの中高年層が、FacebookやTwitterのネット世界になびくのも、わからないでもないが・・・。


◇参考
・米Facebook、新規会員の中心は35歳以上へ(メディア・パブ)
・Facebook Confirms 200 Million Active User Mark (Insider Facebook)
・Twitter Traffic Explodes...And Not Being Driven by the Usual Suspects!(comScore)
・Twitter traffic surging(USAToday)
・Twitter older than it looks(Reuters)
・Are you a twit if you don't want to Twitter?(AP)


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posted by 田中善一郎 at 12:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2009年04月08日

Twitterの異常なまでの成長、まだ続いている

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  ひとつ前のエントリーで知らせたように、Twitterのユニークビジター数が1か月間で76%も急増したと、Compete社が発表している。そのTwitterのビジター数の年間推移を以下に掲げておく。

CompeteTwitter0903.jpg

 3月のユニークビジター数が1403万人と、一気に1000万人を突破している。この1年間で1202%と急増しているが、この1か月(3月)はさらに加速化し、わずか1か月間で76.8%も爆発的に増えている。少々割り引いてみた方が良さそうだが、それでも急増しているのは間違いないだろう。

 ちょうど1か月前の記事でも、CNNやNYTなどのTwitterアカウントのフォロワー数(フォローしている人数)が異常なまでに増えていることを伝えた。その後1か月間のフォロワー数(Twitterholic.comのデータを使用)を追加して、グラフと表を、以下のように作り直してみた。


●CNN、NYTの各Twitterアカウントのフォロワー数
TwitterCNNNYT090407.jpg
TwitterCNNvsNYT090407.jpg


 この表でも、この1か月間でTwitterの勢いが一段と増していることが読み取れる。Twitterのデータには、スパムなどの作為的データも入っているかもしれないが、米国でのトレンドはTwitterの市場がクリティカルマスを突破してきたのでは。



追記:
 comScoreからもTwitterのトラフィックデータが出ている。こちらは、2月までのデータである。Competeと比べて控え目な数字となっているが、同じように爆発的な伸びを示している。

 2月のユニークビジター数は世界で約1000万人(前年同月比700%増)、米国で400万人(同1000%以上)となっている。

TwittercomScore0902.jpg
(ソース:Twitter Traffic Explodes...And Not Being Driven by the Usual Suspects!(comScore))


◇参考
・Facebook,米国での月間ページビューが近く1000億に(メディア・パブ)
・Twitterが強力なニュースメディアに(その2)(メディア・パブ)
タグ:twitter

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posted by 田中善一郎 at 10:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM

Facebook,米国での月間ページビューが近く1000億に

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 何気なく、Compete社のTwitterアカウントの投稿を見ていると、次のようなメッセージが見つかった。ということで、またまたTwitterに踊らされる羽目に・・・。

CompeteTwitter20040408.jpg

 一つ目は、Facebookの月間ページビューが1000億ページに近付いているという話。もう一つは、Twitterのユニークビジター数が1か月間で76%も急増したという話。このエントリーでは最初の話を、後半の話は次のエントリーで紹介する。

 最初の話のリンク先に飛ぶと次の表が現れた。Competeの調査による、米国サイトの3月ユニークビジター数ランキングである。

Compete0904Top10.jpg

 Facebookは月間ユニークビジター数では約9100万人で4位であるが、ページビュー(PV)では916億ページ、総滞留時間では700万時間を超えて、共に全米トップになっている。 このペースでいけば、近く月間PVが1000億の大台に乗せる。

 ユニークビジター数やページビュー数の凄い伸びを見ていると、不景気が重なったこともあって、広告単価が落下するのも仕方がないのか。

タグ:Facebook

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posted by 田中善一郎 at 09:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2009年03月26日

オバマ大統領のTwitterアカウントに久々の投稿、経済問題の質問を呼び掛け

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 Barack ObamaのTwitterアカウント(http://twitter.com/BarackObama)に、大統領就任後初めての投稿があった。

 オバマは大統領選挙期間中、Twitterを積極的に活用していたが、大統領就任後はピタッと投稿が止まっていた。それでも現在、彼のTwitterアカウントは58万人以上からフォローされており、フォロワー数ではCNNに次いで世界2位の人気アカウントとなっている。

 そのオバマのアカウントに“Question about the economy?”と呼びかけた以下のようなメッセージが、2か月+6日ぶりに投稿されたのだ。

TwitterObama090325.jpg

 そのメッセージに示されたURLに飛ぶと、以下のホワイトハウスの公式サイトに辿りつく。 

WhiteHowseObama090325.jpg

 そのページのビデオを以下に貼り付けておく。

タグ:twitter

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posted by 田中善一郎 at 22:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM

米Facebook、新規会員の中心は35歳以上へ

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 急成長を続け、ワールドワイドでも独走態勢に入ろうとするFacebook。米国ではその成長を支えている層が、35歳以上の中高年層に移ってきた。

 Inside Facebookによると、35歳以上の米Facebookユーザー数が、最近の60日間だけで何と一気に倍増したという。今年に入ってから目立ち始めた,Twitterの利用やFacebookの中高年層利用の爆発的急増には驚いてしまう。ともかく凄すぎる。

 以下の表は、Facebookの米会員がこの半年間(180日間)で何パーセントくらい増えたかを、年齢層別と男女別に示している。明らかに、高齢者ほど会員の伸び率が高い。それも増え方が異常に高い。

FacebookUS.jpg
(ソース:Inside Facebook)


 Facebookの米会員全体では、まだ18歳-34歳の若い層が中心であるが、新規登録会員の中心は明らかに35歳以上に移ってきている。以下の表は、過去180日間で増えた米会員数を、男女別と年齢層別に示している。

FacebookGrowth180days.jpg
(ソース:Inside Facebook)

 半年間で米国だけで2318万人も増えたが、そのうち35歳以上が1300万人で56%も占めている。また、やっぱしと言うべきか、女性会員の割合が増えている。この半年間で増えた会員も、その約6割を女性が占めている。リアルの世界だけではなくて、ネットの世界でも男性の存在感が薄くなっていくのか・・・・・。


◇参考
・Number of US Facebook Users Over 35 Nearly Doubles in Last 60 Days(Inside Facebook)
タグ:Facebook SNS

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posted by 田中善一郎 at 12:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2009年03月20日

BBCもニュース記事の動画をウィジェット化

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 欧米のニュースサイトでは、ニュース記事に動画が頻繁に登場する。その動画をWidget化して、ブログなどに貼り付けることができるようにしている場合も増えてきた。

 BBC Newsでも、一部の動画のWidget化を始めている。以下は、Google マップのストリートビューサービスが英国主要都市で始まったというニュースであるが、そのニュース内のBBC作成動画がWidget化されていた。


BBCWidget0903.jpg


 試しにこのブログにも貼り付けておく。下のSHAREの位置にカーソルを移動させると、EMBEDが現れ、それをクリックすると貼り付けるためのEmbed Codeが示される。




 BBC Newsの動画の一部しかまだWidget化されていないが、ソーシャルメディア対策として、定着していくのかもしれない。




◇参考
・Google's pictures of UK go live(BBC News)

タグ:BBC Widget

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posted by 田中善一郎 at 22:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2009年03月19日

ファイナンシャル・プランナーもTwitterを使い始める

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  Twitterブームに便乗したいのだろうか、ファイナンシャル・プランナーもTwitterを使い始めているとか。

 英国のIFA(Independent Financial Adviser:独立系ファイナンシャル・アドバイザー)のオンライン組織IFA Lifeが、Twitterを利用しているIFAのディレクトリーを次のように公開している。

FPtwitter.jpg

 欧米では、金融資産の運用で独立系のファイナンシャル・プランナーからアドバイスを受けることが多いので、顧客がオンラインのアドバイザーを探しやすくするためにディレクトリーを開設したという。これまでもブログを開設していたIFAは多かったと思うが、これからはTwitterも使わないと仕事が減ってしまうのかもしれない。

 Twitterには、スパムなどのノイズも多く、またオバマ大統領などの有名人のTwitterアカウントがハッキングされたりと、心配な点も少なくないが、とりあえず走りながら問題点に対応していくことになるのだろう。



◇参考
・IFA Life Twitter League and Directory(IFA Life)
・Financial planners move on to Twitter(mconsulting)
タグ:twitter

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posted by 田中善一郎 at 07:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2009年03月16日

Twitterが再噴火、ソーシャル分野ではGoogleを追い抜く勢い

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  “Twitter Tsunami”。今年に入って、Twitterのトラフィックが再爆発している。

  開催中のSXSW(MUSIC AND MEDIA CONFERENCE、FILM CONFERENCE AND FESTIVAL、INTERACTIVE FESTIVAL )でも、参加者にとってTwitterが必須のツールとなっている。会場では携帯電話や電子メールよりも欠かない存在になっているみたいだ。開催期間中(March 13-22)だと、Twitter検索(("#sxsw") tag)などでその様子がリアルタイムに覗ける。

 実はTwitterが突然知れ渡るようになったのは、2年前のSXSWであった。SXSW Web Awardを受賞したTwitterに、瞬く間に会場の参加者がハマっていったのである。そして、Robert Scoble やJason Calacanis などのカリスマブロガーもTwitterにどっぷりつかったこともあって、マニアックな層を中心に一気に広まっていった。

 2年前の3月がTwitterの最初の噴火とすれば、今年の1月あたりが2回目の大噴火と言えそうである。これまでユーザーがほとんどマニア層に限定していたのが,一般層にも浸透し始めてきたのかもしれない。それに、個人的なつぶやきミニブログとして使われるだけではなくて、ニュースなどのリアルタイム情報収集/伝達ツールとしても盛んに利用され始めている。

 Twitterの再噴火の結果、検索の市場でおもしろい変化が生じている。ソーシャルメディア分野のリアルタイム検索エンジンとして,TwitterがGoogleを追い抜こうとしているのだ。以下のCompeteの測定データでもわかるように、Twitter検索とGoogle Blog検索のユニークユーザー数が現在ほぼ並んでおり、おそらく近くTwitterがGoogleを追い抜くだろう。


●Googleブログ検索 vs Twitter検索(月間ユニークビジター数の推移):折れ線グラフはウィジェットなので、最新グラフを表示。クリックするとソースのグラフに飛ぶ



GooglevsTwitter.jpg
(ソース:Compete)


 次は、先のTwitter検索に加えてTwitter本体のユニークユーザー数の年間推移を示している。Twitterのトラフィックが、今年の1月前後から再爆発している。

TwitterTrafficCompete.jpg


 Twitterがニュースメディアとして使わるにつれて、メディアサイトへのトラフィックパスとしても注目される。以下はDaylifeの例である。同じように、TechCrunchでもTwitterからのトラフィックが今年1月あたりから急増している。

TwitterDaylife.jpg
(ソース:Daylife News Trends)

 次は、Twitter記事からWebサイトへのトラフィックランキングである。ソーシャルメディア系が圧倒的に多い。口コミの出発点として、今後はもっとTwiiterに注目すべきだろう。

●Twitter記事からの飛び先Webサイト(シェアランキング)
TwitterDownloadHitwise.jpg
(ソース:Hitwise)


 米国で始まったTwitterの第2噴火が日本でも起こるのだろうか。日本では、Twitterが情報(ニュース系)メディアとして根付くのは先になりそう。それよりも、ブログが個人日記でブレークしたように、Twitterも個人的なつぶやきを伝えるミニブログとしてだけでも成長していくのでは。ITメディアの記事で知ったのだが、中高生版Twitterが10代の女性の間で大流行しているとか。ブログもTwitterもSNSも、インフラは米国の物まねでも、主な使われ方はちょっと違うみたい。



◇参考
・At SXSW, attendees confront Twitter saturation(cnet news)
・Twitter Search Traffic Poised to Eclipse Google Blog Search( Micro Persuasion blog)
・Where to From Twitter(Hitwise Blog)
・Twitterが強力なニュースメディアに(その1)(メディア・パブ)
・Twitterが強力なニュースメディアに(その2)(メディア・パブ)
・Whoa, Twitter Mania(TechCrunch)
・中毒ユーザー続出の“Twitter”,WSJまでも騒ぎに加わる(メディア・パブ)
・トラフィックが大爆発した“Twitter”(メディア・パブ)
・Twitter Trends – The Search is On(Compete)


タグ:twitter

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2009年03月11日

Twitterが強力なニュースメディアに(その2)

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  Twitter(フィード)は、ブレーキングニュースの配信チャンネルとしても、人気が高まっている。

  伝統的マスメディアのTwitterページを調べていて驚いたことがあった。いくつかのニュースメディアのTwitterページが,直近の6週間くらいの短い間に爆発的なフォロワー増を実現していたからだ。

  メディアサイトのTwitterページ(フィード)をフォローしている人数(フォロワー数)が多ければ多いほど、そのTwitterページの人気が高いと言えるはず。以下は、CNN、NYT(New York Times)それにNPR( (National Public Radio)の各Twitterページのフォロワー数の推移である。なぜ、こんなに急増したのかを分析できていないのだが、その増え方が異常である。


●CNN、NYT、NPRの各Twitterページのフォロワー数

TwitterNews11.jpg


TwitterNews22.jpg

 たとえばNYTの場合、1月23日のフォロワー数が3万6292人であったのが、3月9日には27万5639人に急増している。これからも増え続けるのだろうか。

 この3つのTwitterページはいずれも、Webサイトにアップしたニュース記事の見出しと、それへのリンクを張っているだけである。NYTのTwitterページでは、NYTimesの記事見出しとリンクだけを次々と発信している。以下に、それらのTwitterページのスクリーンショットを載せておく。


●CNN Breaking News's Twitter Page (cnnbrk)

Twittercnnbrk.jpg


●The New York Times's Twitter Page

Twitternytimes.jpg


●NPR Politics's Twitter Page

Twitternprpolitics.jpg


 マスメディアのニュースサイトのTwitterページだけが、フォロワー数を急増させているのではなさそうだ。BBCに記事で“Why celebrities love Twittering”とあるように、セレブが競ってTwitterを使い始めている。たとえばBritney SpearsのTwitter Pageのフォロワー数は、1月6日に1万5419人であったのが、約2ヶ月後の3月10日には33万3989人に膨れ上がっている。

 知らない間に、Twitterに何かが起こったのだろうか。GoogleもFacebookも最近、Twitterの動きに神経を尖らしている。Google CEOのシュミットは、Twitterを「貧乏人の電子メール」とこきおろしたり、そのあとすぐに「素晴らしい」と持ち上げたり、そして最近は「短期的には買収することはありえない」と話したりと、どうもTwitterを無視できない存在と注視しているのは間違いない。また、会員数が1億7500万に達し恐いもの知らずのFacrbookも最近、Twitterもどきの機能を組み込んだ。

 Twitterを、ぶつぶつと独り言を伝えるミニブログとしか認識していなかったのだが、日常的に使ってみないと潜在的な可能性が理解できないみたい。さて、使ってみるか。
 

◇参考
・Twitterが強力なニュースメディアに(その1)(メディア・パブ)
・The Twitterholic.com Top 100 Twitterholics based on Followers
(Twitterholic)
・Why celebrities love Twittering(BBC News)
タグ:twitter

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2009年03月10日

Twitterが強力なニュースメディアに(その1)

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 Twitterは日常的に使っていないし、なくなっても個人的には何ら困らない存在であった。だが、先日の出来事で、そうではなくなってきた。ニュースメディアとして欠かせない存在になりそうだ。

 その出来事とは2月24日に発生したGmailのダウンである。大げさに言えば、世界同時停電のような事件であった。自分も巻き込まれた。でも発生当時はどの程度の規模で、いつごろ収束するのかも、さっぱりわからなかった。そこでGoogle Newsの検索エンジンでBBCなどの速報ニュースを知り、大まかな現況を把握する。その後、いつ頃復旧するのか、いや本当に復旧するのかと不安になってくる。

 そこでTwitterサーチ(http://search.twitter.com/)を初めて試してみた。驚いた。世界中から、Gmailダウンの情報がもの凄い勢いで表示されている。事件発生から2時間後までは、Gmailが使えないとの悲鳴のメッセージの嵐であった。ところが、そのあとすぐに、米国、英国、南ア連邦、インド、シンガポールなどから復旧したとのメッセージが増え始める。まるで世界同時停電から次々と復旧し、世界各地で明かりが灯り始めている様子が、手に取るようにわかる。そこで、自分もGmailにアクセスしてみると、本当に利用できるようになっていた。

 Googleが恐れていると言われているTwitterサーチとは、こういうことかと実感する。突発的な事件が起きた場合リアルタイムに事の推移を追うには、Twitterサーチが威力を発揮する。Googleサーチでは遅すぎる場合が起こるのだ。

 実際にどの程度、Gmailダウン事件を取り上げたTwitterメッセージが飛び交ったのだろうか。そこで、Twistで調べてみた。24日前後の1週間の測定結果である。キーワードとしてGmailが出ているメッセージの頻度と、比較としてObamaが出ているメッセージの頻度も表示してみた。

TwistGmailObama0902.jpg

 確かにすごい数のメッセージが飛び交ったのだ。Gmailダウン事件の少し後に、オバマ大統領が連邦議会の上下両院合同会議で、就任後初めて注目の施政方針演説を行った。面白いことに、Twitter上では、GmailがObamaに圧勝している。つまりスケジュール化されたニュースは,Twitterに頼らなくてもよい。しかし突発的な予期せぬ大事件の場合は、Twitterが威力を発揮する。

 Twitterにより突発的なニュースが世界にいち早く伝わった例としては、ハドソン川の旅客機不時着事故やムンバイの同時テロ事件が記憶に新しい。このためマスメディアも、情報源としてTwitterを使い始めている。ただし、当然だが、そこには落とし穴がある。2チャンネル情報と似たところがあるからだ。

 実際に、ムンバイの同時テロ事件で、BBCが大失態を犯した。Twitterに飛び交っている噂話を鵜呑みにして、誤ったニュースとして流してしまったのだ。マスメディアもソーシャルメディアの扱い方にまだ慣れていない。

 でも、Twitterが突発的な出来事を伝えるニュースメディアとして、潜在的な可能性を備えている。特に、ブレーキングニュースの発信メディアとしては、マスメディアも無視できなくなってきている。それについては次回(その2)で。


◇参考
・グーグルのクラウドがダウン、世界中でGmailが約2時間も使用不可能に(メディア・パブ)
・GMail Outage Uproar More Popular Than Obama(Daniel Bailey's Blog)
・航空事故の現場写真,Twitterで第一報が(メディア・パブ)
・ムンバイ同時テロ報道に見る、市民報道の存在感--Twitterなどで情報錯綜(CNET Japan)
・Mumbai, Twitter and live updates(BBC News)
・BBC、「Twitter」を信じてムンバイ同時テロで大失態(ブログヘラルド)
タグ:twitter

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posted by 田中善一郎 at 11:08 | Comment(1) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2009年03月06日

Wikipedia、YouTube、Flickr、Twitter、Facebookを総動員した効果的な製品キャンペーン

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  WikipediaやYouTube、Flickr、Twitter、Facebookをフルに活用した巧妙な製品キャンペーンが登場してきた。

 キャンディー(砂糖菓子)メーカーのSkittlesが仕掛けたキャンペーンである。まず驚かされたのは、Skittlesのホームページ(Skittles.com),つまり企業サイトのトップページにアクセスすると、以下のようなページが現れたことである。

SkittersHP.jpg

 見覚えのある背景だ。Wikipedia である。SkittersのWikipediaページそのものなのに、ドメイン名はSkittersである。ただし,そのWikipediaページ上に二つの枠がポップアップされている。とりあえず中央の枠で登録をしておく。次に目次となる左枠に注目する。HOME、PRODUCTS,MEDIA,CHATTER,FRIENDS,CONTACTのタブが用意されている。その中で,HOME,MEDIA,CHATTER,FRIENDSの飛び先が、外部のソーシャルメディアとなる。それなのに、それぞれの飛び先のページがskittles.com内となっている。

 それぞれの飛び先ページのスクリーンショットと,背景のソーシャルメディアのURLを以下にまとめておく。


●HOMEページ(http://skittles.com/default.htm):Wikipedia を利用


SkittlesWikipedia.jpg

Wikipedia:Skittles (http://en.wikipedia.org/wiki/Skittles_(confectionery)


●MEDIA:Videos(http://skittles.com/videos.htm):YouTubeを利用

SkittlesYouTube.jpg

YouTubeのSKITTLESbrandチャンネル


●MEDIA:Pics(http://skittles.com/pics.htm):Flickrを利用

SkittlersFlickr.jpg


Flickr:skittlesを検索( http://www.flickr.com/search/?q=skittles)


●CHATTER(http://skittles.com/chatter.htm):Twitterを利用

SkittlersTwitter.jpg

Twitter:skittlesを検索http://search.twitter.com/search?q=skittles)


●FRIENDS(http://skittles.com/friends.htm):Facebookを利用

SkittlesFacebook.jpg


 これまでの企業のキャンペーンは、自社の企業サイトを足場に自前でコンテンツを作り展開することが多かったはず。でも,今回のSkittlesのキャンペーンは、代表的な外部のソーシャルメディアサイト上で実施している。なによりも凄いのは、消費者が作り出すコンテンツをベースにキャンペーンを行っていることである。また、自社ドメイン内で行えているのが興味深い。

 Skittlesはこれまで "Taste the Rainbow." をキャッチフレーズにしてきた。そして今回のキャンペーンでは、 3月2日(月)にTwitterで消費者が"Chat the Rainbow."するように働きかけた。

 効果は抜群であった。2日から直ちにTwitterでSkittlesという単語が爆発的に飛び交ったのだ。以下はTwistの測定データである。

TwistSkittles090302.jpg


 また、BlogPulseが示すように、ブログでも際立ったバズワードとして頻繁に取る上げられた。

blogpulseSkittles0903.jpg

 Twitterの口コミでSkittlesのキャンペーンが一気に広がると、すぐにメインストリームメディアまでもこぞってニュース記事で紹介することになり、ますますSkittles人気が盛り上がっていったようだ。

 ただ、これまでも日常的にSkittlesファンが、WikipediaやYouTube、Flickr、FacebookにCGC(コンシューマー生成コンテンツ)を蓄積しており、Twitterで仕掛けてアッと言う間に広がったのか。このキャンペーンのやり方については、もう少し分析する必要がありそう。

◇参考
・Skittles Cozies Up to Social Media(WSJ.com)
・Are Social Sites Becoming More Important than Corporate Sites?(Social Media Today)
タグ:YouTube twitter Facebook

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posted by 田中善一郎 at 08:16 | Comment(1) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2009年02月19日

米SNSのダウンタイム,最悪はTwitterだが急激に改善へ

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 主要SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)のダウンタイム統計が、Pingdomから発表された。

 世界に1億人以上の会員を抱えるFacebookやMySpaceを始め、大手SNSの15サイトを対象に、2008年のダウンタイムを比較している。ネットユーザーのコミュニティーインフラとして定着してきたSNSだけに、そのシステムダウンは生活に与える影響が大きくなっている。最初のグラフはSNSサイトの年間ダウンタイムである。


SNSDowntime2008.jpg
(ソース:Pingdom)

 巨大SNSのFacebookとMySpaceのダウンタイム時間が少ないのが目につく。両巨人が高く評価できるのは、2008年後半のダウンタイムを大幅に減らしたことだ。第4四半期では、ほとんどダウンしていない。会員規模が億人オーダーのシステムだけに、素晴らしい運用結果と言える。

 稼働率(アップタイムの割合)が99.9%以上のSNSが5サイトもあった。Fa­cebook (99.92%), MySpace (99.94%), Classmates.com (99.95%), Xanga (99.95%),Imeem (99.95%)である。

 最悪は、やはりTwitterであった。だが、月別のダウンタイム時間を見ると、急激に改善されていた。
 
SNSDowntimeTwitter2008.jpg
(ソース:Pingdom)

 
 継続ダウンの時間は次のようになる。ここでも,Facebookは優等生で、長いダウンタイムがない。つまりサービスの休止時間が短い。


SNSLongestDowntime2008.jpg
(ソース:Pingdom)


 全般に、SNSの規模が拡大しているにも関わらず、ダウンタイムの時間が短くなってきている。しかし、LinkdInのように、規模の拡大とともにダウンタイムが増えているSNSも存在する。LinkdInは四半期ごとに増え続けている。2008年に起きたダウンタイムの63%は、下期であった。



◇参考
・Social network downtime in 2008(PDFファイル)(Pingdom)
タグ:SNS

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posted by 田中善一郎 at 11:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2009年02月15日

Twitterは熱烈ユーザーが急増しているそうだが、ビジネスとして成立するのか

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 Twitterは人気が高そうだけど、事業性の点から見ると、いま一つ実態が見えてこない。

 2年ほど前から、Robert Scoble やJason Calacanis などのカリスマブロガーがTwitter中毒にかかり、一気にギークやマニアックな人たちに広まっていった。今でも、米国のテクノロジー系ニュースサイトでは相変わらずTwitterを取り上げた記事がやたらに多い。確かに、Twitterにはまった信者が急増している。

 以下は、Hitwiseが調べたサイト訪問者数シェア(週間)である。最近になってトラフィックの増え方が加速化している。 

Twitteritwise.jpg

 comScoreの調査でも、月間ユニークビジター数が2008年の1年間で1362%増と爆発的な伸びを示した。米国での月間ユニークビジター数は 260万人である。ニュースで盛んに取り上げられる割には、意外と少ないようにも思えるのだが、ユーザーの熱量が高いのだろう。

 ちょうど,Pew(the Pew Internet & American Life Project)がTwitterなどのミニブログをテーマにしたレポートを発表していた。2008年11月-12月に2253人を対象に電話調査した結果では、米国の大人のインターネットユーザーの11%がTwitter(あるいは同様のミニブログ)を利用している。08年5月が6%であったので、やっぱり急成長している。インターネットユーザーの11%となれば、comScore調査の260万人は少なすぎるかも。ただしPewの調査では、Twitter以外のミニブログサービスも含まれているようだが。

 Pewの調査で興味深い点を紹介する。Twitteユーザーは、一般のインターネットユーザーに比べて、若いユーザーが多いとの結果が出た。

TwitterPEW0902.jpg
(ソース:PEW)

 Twitterのユーザーは若年層が多く、ユーザー年齢の中央値は31歳である。でもFacebookの26歳やMySpaceの27歳に比べると少しだけ高い。またTwitterは都市ユーザーが多いのが特徴。次のグラフのように、Twitterユーザーは一般のインターネットユーザーよりも、新聞(ニュース)をオンラインやモバイル端末で読むことが多いようだ。つまり新聞紙を読む人が一般のインターネットユーザーよりも少ない。


TwitterNewspaper.jpg
(ソース:PEW)


 Twitterには熱烈なファンが多いが、未だにビジネスモデルが確立していない。そこで支持者が、たとえば企業アカウントを有料化せよとかと、救済提案をTwitterに投げかける。有名なブロガーやメディアまでも、サービス停止になっては困るからか、あれこれと口出しをする。そこで,Twitterは公式ブログで、以下のように答えた。

twitterBusinessModel.jpg

 "Nothing To Report Just Yet"(今は何もお知らせすることはない)としながらも、年内にはマネタイズする仕掛けをやると明言。でも、
However, it's important to note that whatever we come up with, Twitter will remain free to use by everyone―individuals, companies, celebrities, etc.
と利用料金は誰からも徴収しないと伝えているのだが・・・



◇参考
・Twitterpated: Mobile Americans Increasingly Take to Tweeting(PewResearchCenter Publications)
・Business Models Are Overrated! Twitter Raises Another $35 Million(All Things Digital)
・Top Twitter celebrities(CBCNews.ca)
・Twitter catches up to Digg(Hitwise)
・Nothing To Report Just Yet(Twitter Blog)
タグ:twitter

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posted by 田中善一郎 at 15:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2009年02月04日

学生中心であったFacebook,中高年ユーザーが急増

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 学生向けSNSであったFacebookも,中高年ユーザーの割合が急速に高まっているようだ。iStrategyLabsが公表した米Facebookユーザーのデモグラフィックスデータによると,34〜54歳の中高年層が,1年2ヶ月の間に約10倍もユーザー数が増えていた。

 iStrategyLabsの調査は,第1回の07年10月22日,第2回の08年6月18日に次いで,今回の09年1月4日が3回目である。年齢層別のユーザー数の推移グラフは次のようになる。勢いのあるFacebookではすべての年齢層でユーザー数が増えているが,伸び率は若年層が鈍化しているのに対し,中高年層が急成長しているのが大きな特徴である。

Facebook07to09.jpg


 たとえば,07年10月22日では18〜24歳の若年層のユーザー数が1233万人で61.8%も占めていたのが,09年1月4日では1719万人と増えてはいるものの割合が40.8%と減った。逆に34〜54歳の中高年層のユーザー数が07年10月22日では68万人と3.4%しか占めていなかったのが,09年1月4日では699万人と16.6%にも一気に膨らんだ。


 以下に,円グラフで年齢分布が大きく変わって様子を示す。

Facebook071022.jpg


Facebook090104.jpg


 iStrategyLabsのデータがどの程度信憑性が高いのかはわからないが,トレンドはこんなものかも知れない。


◇参考
・2009 Facebook Demographics and Statistics Report: 276% Growth in 35-54 Year Old Users(iStrategyLabs)


タグ:Facebook

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posted by 田中善一郎 at 00:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
2009年01月12日

米有力リテイラーが相次いでFacebookにファンページを

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 米国の有力リテイラーがFacebook上で販売キャンペーンを始めている。

 調査会社Rosettaによると,有力リテイラー上位100社のうち59社がFacebook上にファンページを設け,販売キャンペーンを実施しているという。これは2008年9月の調査結果で,最初の調査時(2008年4月)からの4ヵ月間で,29社が加わり倍増したことになる。Best Buy, Toys "R" Us, Kohl's, Wal-Mart などの有力リテイラーが名を連ねるようになった。以下はBest Buyのファンページである。

facebookBESTBUY.jpg


 つい最近のFacebook上のキャンペーンでは,NYTimesの人気ブログBitsでも紹介されていたが,Burger Kingのファンページが話題になっている。

 このキャンペーンでは,自分の友人リストから10人を削除したFacebook会員は,でかいハンバーガー Whopperのクーポン券が得られる。Burger Kingが得意とするバイラルキャンペーンである。

10FacebookFriends.jpg

 Whopperの販売価格は3.69ドルである。そのハンバーグにタダでありつくために,10人のFacebookフレンドを切らなければならない。ということは,Facebook上では友人一人の価値は37セントになるのか。食欲のために友人を犠牲にしてしまうのか。とクソまじめに考える人もいるかもしれないが,お遊びなんだろう。でもやっぱり,ハンバーガーのために友情を断ち切られた人は,頭に来るのでは。

 このキャンペーンは12月末から実施しているが,配布クーポン券は2万5000枚まで。つまり,少なくとも25万人のFacebook友人が犠牲になる。ただしFacebook会員は一人1枚のクーポン券しかもらえない。現在(日本時間の1月12日12時),17万7884人が犠牲になっていた。 

WHOPPERSacrifice.jpg



◇参考
・Social Media Study Shows 59 Percent of Retailers Now Using Facebook(PRNewswire)
・The Value of a Facebook Friend? About 37 Cents(Bits,NYTimes.com)

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posted by 田中善一郎 at 12:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM
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