米国でもCurrent TVの名称はほとんど知られていないが,ゴア前副大統領が仕掛けるテレビ局ということでは注目されている。Curennt TVは,以前のエントリーで説明したように,視聴者層を18歳から34歳のインターネット世代に絞ったテレビ局である。視聴者参加形式を採って若者を惹きつけるテーマを放送し,テレビ局の復活を目指す。番組は15秒から5分と細かくセグメント化し,その内容は,技術,ファッション,テレビ,音楽,ゲームなどの最新動向から,環境,家族,資産,政治などの問題までをカバーする。市民ジャーナリズム参加型として,期待されている。
最初から大きな期待を寄せるのは酷であるが,出足はかなり手こずっている模様。視聴者登録もかなり面倒であったようだ。でもこれは些細な問題だ。理想が高いので,当分は試行錯誤を繰り返すテレビ放送となろう。200人近いビデオジャーナリストを雇う予定で,2000人ほどが応募したが,この計画は挫折した。また市民記者が提供する映像を核にすると言っていたが,当初は放送番組の25%程度にしかならない。一応,政治的には中立の立場を貫き,イデオロギーを持ち込まないと,ゴアは主張。
すべてがこれからだ。これからの展開を注目していこう。
◇参考
・Unsolicited feedback for Current(lostremote)
・Current TV aims to let viewers create programmes(informitv news)
・個人コンテンツ主導のテレビ放送やネット放送