そこで, "Mom 3.0,"という造語を作り出して,これからの3兆ドル市場でのマーケティング手法を指南しているのが,BSM Media CEOのMaria T. Baileyである。彼女は2002年に“Marketing to Moms”という本を発行していたが、昨年夏に新刊“Mom 3.0: Marketing with Today's Mothers by Leveraging New Media & Technology”を出し、ママさん向けの新しいマーケティング手法を説いているのだ。
6年前の“Marketing to Moms”から,Web2.0を反映して“Marketing with Moms”と変わらないとダメということか。
Net Applicationsが測定した2008年12月のOSシェアによると,Webにアクセスしたパソコンの10%近くがMacであった。Macのシェアが11月の8.87%から12月の9.63%へと大きく跳ね上がったのだ。一方,ダントツのOSであるWindowsは逆に,シェアを11月の89.62%から12月の88.68%へと減らしている。
Internet Explorerは,Chromeの出現とは関係なしに,相変わらずシェアが縮小している。それよりも気になったのが,IEのシェアを侵食して伸びてきていたFirefoxとSafariが伸び悩むのではないかということであった。しかし,10月から12月まで,FirefoxもSafariもこれまでと変わらずシェアを拡大させている。
I. OPEN GOVERNMENT II. BROADBAND ACCESS III. OPEN WIRELESS SPECTRUM IV. NETWORK NEUTRALITY V. IMMIGRATION VI. PRIVACY VII. SILICON VALLEY SUPPORT
その中で目についたセンテンスを二つだけ,紹介しておく。最初は,I. OPEN GOVERNMENT に関して,国のCTOを任命したいと主張している。
Obama will appoint the nation's first Chief Technology Officer(CTO) to ensure that our government and all its agencies have the right infrastructure,policies and services for the 21st century.
Obama and Biden strongly support the principle of network neutrality to preserve the benefits of open competition on the Internet
. オバマ政権がネット中立性に対してどのような舵取りをしていくかによって,これからのインターネットビジネスの進む方向が大きく左右される。この問題に関しては,Google や Microsoft Corpなどのコンテンツ企業側とComcast Corp や AT&TなどのISP(Internet service providers)側とが,激しい綱引きを展開している。ネット(インフラ)企業とインフラを利用するネット(サービス)企業との間で,利害関係が大きくなっている。
ベンチャーキャピタルの米セコイア・キャピタル(Sequoia Capital )は10日ほど前に,ベンチャー企業の経営者を集めて,これからの長い景気後退に備えてコストカットなどの対応策を早急に打つべきだと訴えた。 “RIP: Good Times”(安らかに眠れ:良き時代)とのタイトルの以下のスライドは,その時に示されたものだ。
最初のeBayを除けば,Sequoiaの忠告に応えて,この1週間にレイオフを明らかにしたネットベンチャーである。たとえば,インターネット音楽サービスPandoraの創立者Tim Westergren は "A Sad Day" との見出しを付けたブログの中で,140人のスタッフを120人に縮小すると発表した。視聴者数も広告売上も増加しているにもかかわらず,敢えて20人のレイオフを断行するのは,これからの厳しい経済環境に素早く対応していくためという。
comScoreの調査によると,米国の健康情報サイトの月間ユニークユーザー数は,2008年7月が6900万人と前年同月比で21%も増加した。これまでWebMDが独走していたが,以下の表のように, Everyday Healthや, Revolution Health Network , AOL Health が急激に追い上げている。
GoogleやMicrosoftの両巨人も健康情報サイトに力を入れ始めててお、Google Health と Microsoft HealthVaultの動向も要注意である。
2050年にかけての世界の人口予測が,PRB(Population Reference Bureau)から発表されている。これまでも人口予測は何度となく目にしてきたが,今回の発表資料“2008 World Population Data Sheet”のようにまとめて眺めてみると,改めて大変な時代を迎えようとしているのを認識してしまう。最近のエネルギー危機,食糧危機,水危機,環境危機なんかはまだまだ序の口の段階なんだろうな。これからますます資源の分捕り合戦が激しくなりグルジアのような紛争が世界中で頻発するのかも。
●今回の調査について Spring Tracking Survey 2008 Data for April 8 – May 11, 2008 Sample: n = 2,251 adults, age 18 and older Interviewing dates: 04.08.08 – 05.11.08 ・回答者のうち,現在,インターネットを使っている人の割合:73% ・インターネットを使っていると答えた者のうち,昨日,インターネットを利用した人の割合:70%
調査会社HitwiseのアナリストHeather Hopkinsは,今年の1月に投稿したブログ記事で,Googleの次の進出分野が「ヘルス(健康)」と「エンターテイメント-ゲーム」と占っていた。インターネットビジネスを15分野に分けてみたところ,Googleの未踏分野としてヘルスとエンターテイメント(Second Life ライク)が残っていたからだ。
Googleが本格的に進出していない分野は,“Government(政府)”,“Automotive(車)”それに“Music(音楽)”となる。Government分野は複雑な問題が絡みそうなので避けるだろう。ということで次は “Google Autos”と“ Google Music”が登場することになるのか。
このHitwiseのブログ記事を受けて,人気ブログReadWriteWebは,“Google Autos”と“ Google Music”が生まれる可能性を高いとしながらも,Googleの次の一手は“ Google Travel”と見ている。Travel分野はGoogle Mapsで関連しているが,まだ本格的には取り組んでいなからだ。
Google's cupcake princess, Marissa Mayer, and Kevin Rose, the playboy of the Webhead world, would make an awfully cute couple.
これはシリコンバレーのゴシップブログとして有名なValleywagに投稿されていた最新記事の出だしの文だ。GoogleのかわいいプリンセスことMarissa Mayerは,同社の検索製品および利便性の向上担当の副社長である。一方,ネット業界のプレイボーイとしても名高い Kevin Roseは,ソーシャルニュースサイトDiggの創立者である。その二人が何らかの約束を交わしたかもしれないと,ゴシップブログが騒ぎ立てているのである。
こうしたブログネットワークとしては,2004年の後半に生まれたWeb 2.0 Workgroup - A network of Web 2.0 resourcesを思い出す。Web2.0ブームが立ち上がる前に生まれたネットワークであったが,その当時ほとんど無名であったTechCrunchやRead/WriteWeb,Programmable Webなどが加わっており,ワンストップでWeb2.0関連の最新情報を入手できたものだ。個人的にも非常に重宝にさせてもらった。
世界の優良IT企業100社(The InfoTech 100)を,米BusinessWeek誌が選出した。1998年から毎年,“ best-performing tech companies in the world”を選び,トップ100社を発表している。shareholder return, return on equity, total revenues, and revenue growthの4項目の総合点でランク付けしている。